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第一幕:大★SAWAGI!
4.粋メン寿司忍者★SUGOI
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みんなが振り返ると、高い丘に立っているのは、赤い忍者服を着た男の子です。
スラリとした体型と、端正な顔立ちに、広場にいる女の子たちは熱い視線を向けています。
さっきまで自分に向いていたみんなの注目が一斉に移ってしまって、ウニくんは嬉しくないです。口をとがらせながら、赤い忍者服の男の子に向かっていいました。
「ツナくん、今ごろ何しに来たんだよぅ」
ウニくんの質問に答えず、ツナくんはスラっと身構えました。赤いえり巻きがフワッとなびきました。
「アボガドくん、そのお重をオレに渡しておくれよ」
アボガドくん、ちょっとビックリ。だって、うんと手を伸ばしても届かないくらい高いところにツナくんはいるのですから。
「わ、渡すって、どうやって?」
「そのまま投げてくれればいいよ」
「ここから、そこにっていうのかよ~」
ツナくん、こくんと頷きました。
アボガドくんはちょっと戸惑いながらも、もうなるようになれ、とばかりに「ええい」とお重を放り投げます。
群衆は、見上げて驚く。みんなあんぐり口を開けています。
ぽおーんと宙を舞うお重から、黒焦げのアナゴ寿司も飛び出し、ちりぢりに飛んでます。
ツナくんは脇から取り出した手裏剣をスパパパパパと投げました。
鋭い光が、いくつものアナゴに向かっていきます。
そして、シュパッシュパッとアナゴを四方から八方から切り刻んでいくではないですか。
そして、空のお重はいつの間にか、ツナくんの手の上に。
ツナくんは素早く動き、切られた残りのアナゴは、お重の中に落ちていきます。
そして、群衆の間にストンと着地したツナくん。
その手元には、適度に炙られたアナゴが並んでいるではありませんか。
そうです。
ツナくんの手裏剣は、”焦げてる部分だけ”をキレイに切り取ったのです!
みんなは、オオオオオオオオオオオオオオと歓声を上げました!
スラリとした体型と、端正な顔立ちに、広場にいる女の子たちは熱い視線を向けています。
さっきまで自分に向いていたみんなの注目が一斉に移ってしまって、ウニくんは嬉しくないです。口をとがらせながら、赤い忍者服の男の子に向かっていいました。
「ツナくん、今ごろ何しに来たんだよぅ」
ウニくんの質問に答えず、ツナくんはスラっと身構えました。赤いえり巻きがフワッとなびきました。
「アボガドくん、そのお重をオレに渡しておくれよ」
アボガドくん、ちょっとビックリ。だって、うんと手を伸ばしても届かないくらい高いところにツナくんはいるのですから。
「わ、渡すって、どうやって?」
「そのまま投げてくれればいいよ」
「ここから、そこにっていうのかよ~」
ツナくん、こくんと頷きました。
アボガドくんはちょっと戸惑いながらも、もうなるようになれ、とばかりに「ええい」とお重を放り投げます。
群衆は、見上げて驚く。みんなあんぐり口を開けています。
ぽおーんと宙を舞うお重から、黒焦げのアナゴ寿司も飛び出し、ちりぢりに飛んでます。
ツナくんは脇から取り出した手裏剣をスパパパパパと投げました。
鋭い光が、いくつものアナゴに向かっていきます。
そして、シュパッシュパッとアナゴを四方から八方から切り刻んでいくではないですか。
そして、空のお重はいつの間にか、ツナくんの手の上に。
ツナくんは素早く動き、切られた残りのアナゴは、お重の中に落ちていきます。
そして、群衆の間にストンと着地したツナくん。
その手元には、適度に炙られたアナゴが並んでいるではありませんか。
そうです。
ツナくんの手裏剣は、”焦げてる部分だけ”をキレイに切り取ったのです!
みんなは、オオオオオオオオオオオオオオと歓声を上げました!
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