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佐々木視点
2 完結
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「ごめんっ、遅くなったっ……」
「お疲れ」
「うん。隆太もね」
実行委員の仕事が少し長引いたらしい。太一は俺よりも30分遅くここへやって来た。
実行委員の仕事は全て終了ししたそうだ。後夜祭メインのキャンプファイヤーは、生徒会と先生達が進行している。
「隆太は、キャンプファイヤー参加しなくてよかったの?」
「いいよ、騒がしいし。それに、お前と二人きりになりたかったから」
「……っ……隆太って、時々物凄くストレートだよね」
そう言って、太一が恥ずかしそうにふいっと顔を背けた。その行動が、可愛くて、つい笑ってしまう。
太一の言動、行動、仕草。一つ一つが俺の心を揺さぶる。堪らなくさせる。
ああ、ほんと、好きだな。
「……太一、おいで」
両手を広げて呼ぶと、太一がおずおずと近寄ってきた。
互いに向き合って、俺は太一の腰に背中を回す。至近距離にある真っ黒な瞳を覗き込めば、羞恥に染まる表情で、また顔を逸らされた。
昔は、後ろ姿を見るだけだった。でも今は、こんなにも至近距離で顔を見れる。
この横顔も、すっげえ、好き。
「なに……じっと見て」
「太一のこと……ずっと、好きだったなって思ってさ」
「ずっと……?」
「ああ。ずっと、だな」
太一が前、俺に聞いてきた事があった。どうしてここに来たのかと。
この学校には、図書室が二つある。殆どの生徒は、もう一つの図書室を利用する。
それなのに、何故俺がここに来たのかと、太一は疑問に思ってた。
あの時はなんて言っていいかわかんなくて誤魔化したけど、もう、言っていいんだな。
太一に、俺がここに来た理由を知りたがってただろうと問いかける。すると太一が少しだけ目を見開いて、こくん、と頷いた。
俺はすぅ、と空気を吸い込んで、あの日の情景を思い出しながら口を開く。
「あの日俺は、太一に会いに、ここに来たんだ」
「俺に……って」
「好きだったんだよ、お前の事。だから、会いに来た」
太一が、好きだったから。一年の時から、ずっと。
一年の時は、好きにはなったけど、太一とどうこうなりたいとかそんな風には思ってなかった。
ただ、見てるだけでよかった。遠くから眺めるだけで、充分満足してた。
でも二年になってクラスが離れて、見てるだけってのも出来なくなって。
接点が欲しかった。ちょっと、話をするだけでいい。ほんの少しでいいから、距離を縮めたかった。元クラスメイト、という枠から抜け出したかった。
その事を太一に伝えると、太一は顔どころか耳まで真っ赤に染め上げた。
「……隆太って、そんな前から、俺の事好きだったの」
「嬉しそうだな」
「嬉しいよ。凄く、嬉しい」
太一の声を聞くだけで、喜びの感情が伝わってきた。触れたとこから感じる体温が、さっきよりも上昇してる。それが嬉しくて、自然と笑みが溢れた。
俺が抱き締める手に力を込めると、密着するように、太一が俺の背中に手を回してきた。
「……どうして俺だったの」
「内緒……って訳じゃねえけど、それはまた今度」
「そこは教えてくれないんだ」
「今日だけじゃ時間足んねえから、これからゆっくり、話してく」
時間はたっぷりある。これからも、ずっと一緒に居るんだから。
一つずつ、話していく。
俺だって、太一の事をもっと知りたい。何だっていい。一つでも多く、太一が感じたものを共有したい。
だから太一の事も、これから沢山教えて。
「なあ、太一、好きだ」
「うん」
「好き」
「俺も」
「……すっげえ好き」
「っ、お、れも……好き…………」
不意に細い指先が俺の方へと伸びてきて、金色の前髪を掻き上げる。いきなり差し込んだ光に、反射的に目を凝らした。
「……俺も、直ぐに追い付くから、待ってて」
その瞬間、俺の涙腺が一気に緩んだ。
止まる事を知らない体温の上昇と、鳴り止まない心臓の音。
触れた太一の身体は驚く程熱くて、触れた部分から火傷が進行していく。俺はもう、重傷だ。これが本当の病気なら、治療薬なんて世界中探したって見つからない。
「……っ、ははっ、その言葉だけで、嬉しくて死にそ……」
これは、迷わず自分の頬を抓りたくなる程に、幸せな現実だ。
第二図書室の鍵を職員室へと戻し、校舎を後にした。他の生徒達はもう皆帰った後で、俺達は少しだけ遅めに帰路に立った。
思いの外図書室を出るのが遅くなってしまったものの、直ぐに駅に向かうのが勿体ないからってわざと遠回りをして帰る。
明日も会えるのはわかってるけど、少しでも長く側に居たくて。
普段歩く事のない道を、いつもより少しだけゆっくりと歩く。
静寂が俺達を包む中、不意に俺の右手に太一の左手が添えられた。
恋人繋ぎという訳ではないけれど、ギュッと手を握り締められる。
「……っここ、往来じゃねえか」
「この時間は人通らないよ」
驚いて咄嗟に隣を向けば、太一がクスクスと笑うのが視界に映る。
そんなに嬉しそうにされると、マジで振りほどけねえ。
「嫌かな?」
「別に、嫌とか言ってねえし」
むしろ、嬉しいに決まってんだろ。
俺は太一の腕を勢いよく引っ張り、太一の唇に強く自分の唇を押し付けた。
勢いに任せたせいか、キスっていう可愛らしいもんじゃなかったけど。なんか、鉄の味したし。
唇を離して、暫くお互い見合って。
お互いにこの状況が恥ずかしくなり、身体がプルプルと震え出す。そして終いには、同時にぶはっと噴き出した。
「ふっ、あははっ……ははっ、何やってんだろうな俺ら」
「はははっ……何これ。すっごく恥ずかしいんだけど」
「顔真っ赤だな」
「隆太程じゃないんじゃない?」
「うっせえよ。お前だって似たようなもんだっつの」
名残り惜しかったけど、やっぱり往来だからと、どちらからともなく手を離す。
一定の距離を保ったまま、駅に続く道を無言で歩いた。本当に一言も喋らない。でも、二人を包む空気が甘ったるくてむず痒い。
ちょっとだけ近付けば、太一の肩と俺の肩がぶつかって。
それだけで、頭から湯気が出てしまいそうなくらい、顔を真っ赤に染め上げた。
やべえ。こんなんじゃ、片想いの時よりも心臓が持たねえよ。
友達の時よりも少しだけ近付いたお互いの距離を見て、人知れずそっと笑みを浮かべた。
これからは、この距離が当たり前になんのかな。そうなれば、良いな。
この何気ない距離感が、凄く嬉しくて愛おしい。
これが恋人同士の距離。
俺と太一の、新しい距離だ。
キス×フレンド
END
「お疲れ」
「うん。隆太もね」
実行委員の仕事が少し長引いたらしい。太一は俺よりも30分遅くここへやって来た。
実行委員の仕事は全て終了ししたそうだ。後夜祭メインのキャンプファイヤーは、生徒会と先生達が進行している。
「隆太は、キャンプファイヤー参加しなくてよかったの?」
「いいよ、騒がしいし。それに、お前と二人きりになりたかったから」
「……っ……隆太って、時々物凄くストレートだよね」
そう言って、太一が恥ずかしそうにふいっと顔を背けた。その行動が、可愛くて、つい笑ってしまう。
太一の言動、行動、仕草。一つ一つが俺の心を揺さぶる。堪らなくさせる。
ああ、ほんと、好きだな。
「……太一、おいで」
両手を広げて呼ぶと、太一がおずおずと近寄ってきた。
互いに向き合って、俺は太一の腰に背中を回す。至近距離にある真っ黒な瞳を覗き込めば、羞恥に染まる表情で、また顔を逸らされた。
昔は、後ろ姿を見るだけだった。でも今は、こんなにも至近距離で顔を見れる。
この横顔も、すっげえ、好き。
「なに……じっと見て」
「太一のこと……ずっと、好きだったなって思ってさ」
「ずっと……?」
「ああ。ずっと、だな」
太一が前、俺に聞いてきた事があった。どうしてここに来たのかと。
この学校には、図書室が二つある。殆どの生徒は、もう一つの図書室を利用する。
それなのに、何故俺がここに来たのかと、太一は疑問に思ってた。
あの時はなんて言っていいかわかんなくて誤魔化したけど、もう、言っていいんだな。
太一に、俺がここに来た理由を知りたがってただろうと問いかける。すると太一が少しだけ目を見開いて、こくん、と頷いた。
俺はすぅ、と空気を吸い込んで、あの日の情景を思い出しながら口を開く。
「あの日俺は、太一に会いに、ここに来たんだ」
「俺に……って」
「好きだったんだよ、お前の事。だから、会いに来た」
太一が、好きだったから。一年の時から、ずっと。
一年の時は、好きにはなったけど、太一とどうこうなりたいとかそんな風には思ってなかった。
ただ、見てるだけでよかった。遠くから眺めるだけで、充分満足してた。
でも二年になってクラスが離れて、見てるだけってのも出来なくなって。
接点が欲しかった。ちょっと、話をするだけでいい。ほんの少しでいいから、距離を縮めたかった。元クラスメイト、という枠から抜け出したかった。
その事を太一に伝えると、太一は顔どころか耳まで真っ赤に染め上げた。
「……隆太って、そんな前から、俺の事好きだったの」
「嬉しそうだな」
「嬉しいよ。凄く、嬉しい」
太一の声を聞くだけで、喜びの感情が伝わってきた。触れたとこから感じる体温が、さっきよりも上昇してる。それが嬉しくて、自然と笑みが溢れた。
俺が抱き締める手に力を込めると、密着するように、太一が俺の背中に手を回してきた。
「……どうして俺だったの」
「内緒……って訳じゃねえけど、それはまた今度」
「そこは教えてくれないんだ」
「今日だけじゃ時間足んねえから、これからゆっくり、話してく」
時間はたっぷりある。これからも、ずっと一緒に居るんだから。
一つずつ、話していく。
俺だって、太一の事をもっと知りたい。何だっていい。一つでも多く、太一が感じたものを共有したい。
だから太一の事も、これから沢山教えて。
「なあ、太一、好きだ」
「うん」
「好き」
「俺も」
「……すっげえ好き」
「っ、お、れも……好き…………」
不意に細い指先が俺の方へと伸びてきて、金色の前髪を掻き上げる。いきなり差し込んだ光に、反射的に目を凝らした。
「……俺も、直ぐに追い付くから、待ってて」
その瞬間、俺の涙腺が一気に緩んだ。
止まる事を知らない体温の上昇と、鳴り止まない心臓の音。
触れた太一の身体は驚く程熱くて、触れた部分から火傷が進行していく。俺はもう、重傷だ。これが本当の病気なら、治療薬なんて世界中探したって見つからない。
「……っ、ははっ、その言葉だけで、嬉しくて死にそ……」
これは、迷わず自分の頬を抓りたくなる程に、幸せな現実だ。
第二図書室の鍵を職員室へと戻し、校舎を後にした。他の生徒達はもう皆帰った後で、俺達は少しだけ遅めに帰路に立った。
思いの外図書室を出るのが遅くなってしまったものの、直ぐに駅に向かうのが勿体ないからってわざと遠回りをして帰る。
明日も会えるのはわかってるけど、少しでも長く側に居たくて。
普段歩く事のない道を、いつもより少しだけゆっくりと歩く。
静寂が俺達を包む中、不意に俺の右手に太一の左手が添えられた。
恋人繋ぎという訳ではないけれど、ギュッと手を握り締められる。
「……っここ、往来じゃねえか」
「この時間は人通らないよ」
驚いて咄嗟に隣を向けば、太一がクスクスと笑うのが視界に映る。
そんなに嬉しそうにされると、マジで振りほどけねえ。
「嫌かな?」
「別に、嫌とか言ってねえし」
むしろ、嬉しいに決まってんだろ。
俺は太一の腕を勢いよく引っ張り、太一の唇に強く自分の唇を押し付けた。
勢いに任せたせいか、キスっていう可愛らしいもんじゃなかったけど。なんか、鉄の味したし。
唇を離して、暫くお互い見合って。
お互いにこの状況が恥ずかしくなり、身体がプルプルと震え出す。そして終いには、同時にぶはっと噴き出した。
「ふっ、あははっ……ははっ、何やってんだろうな俺ら」
「はははっ……何これ。すっごく恥ずかしいんだけど」
「顔真っ赤だな」
「隆太程じゃないんじゃない?」
「うっせえよ。お前だって似たようなもんだっつの」
名残り惜しかったけど、やっぱり往来だからと、どちらからともなく手を離す。
一定の距離を保ったまま、駅に続く道を無言で歩いた。本当に一言も喋らない。でも、二人を包む空気が甘ったるくてむず痒い。
ちょっとだけ近付けば、太一の肩と俺の肩がぶつかって。
それだけで、頭から湯気が出てしまいそうなくらい、顔を真っ赤に染め上げた。
やべえ。こんなんじゃ、片想いの時よりも心臓が持たねえよ。
友達の時よりも少しだけ近付いたお互いの距離を見て、人知れずそっと笑みを浮かべた。
これからは、この距離が当たり前になんのかな。そうなれば、良いな。
この何気ない距離感が、凄く嬉しくて愛おしい。
これが恋人同士の距離。
俺と太一の、新しい距離だ。
キス×フレンド
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