キス×フレンド 後日談

あお

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後日談

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「んっ、ぁっ……ぁっ……」



喋る余裕は、もうなかった。


ズルズルと引き抜かれ、抜けそうなギリギリのところからまた奥まで一気に貫かれて。


それを何度も繰り返される度、身体は弓なりに跳ね、目の奥ではバチバチと火花が散り、俺の視界は真っ白になった。


入り口付近で緩々と出し入れされたかと思えば、俺が過剰反応を示す場所を執拗に攻めてきて、更には同時に前も手で扱かれて、質量を増していく自身の先っぽを指でぐりぐりと弄ばれた。


身体が熱くて、頭がどうにかなりそうだった。


腰を打ち付けられる度に甘美な蜜を垂らし、応えるように腰を振った。まるで発情期の獣のように、欲望に忠実に、従順に。



「りゅ、た、もっ……だめっ、イく、またイくからっ」


「わり、とまっ、ね」


「あっ、何でっ、こんなっ…… 」



気持ち良い。


さっきから隆太のが、良いところを絶妙に突いてくるから堪んない。


腰が隆太の熱を求めて止まらない。身体が全然言うことをきかない。もう、制御不能だ。


これやばい。ほんとにやばい。何がなんてわかんないけど、とにかくやばい。もたない。ああ、もう、気持ち良い。



「そこっ、やめっ、やばい、やあっ」



俺はもう、快楽の海に溺れる寸前。


それならいっそ、このまま隆太の熱に溶かされたい。全てを委ねるから、隆太でいっぱいにして欲しい。奥深くまで、もっと、もっと。


俺を満たして。





「そんな揺さぶられたらっ……俺っ……先にっ」


「ん、俺も、もうちょいだから、我慢してな」


「むり、むり、これ、がま、できなっ……ひ、んんんっ……!!」



俺は隆太を待たず、先に絶頂を迎えたた。びくびくと身体をヒクつかせ、大きな余韻にか細くぁっ、ぁっと声を漏らした。


こんなに気持ち良いのは初めてで、それはもう、下手したら癖になってしまいそうな程で。


出したものが壁をつぅ、と伝って下へ流れていく。朦朧とする意識の中で、ぼーっとそれを眺めていたら、まだ中にいた隆太が再び活動を始めた。



「んあっ! ~っ、ちょ、俺、今イったばっかっ……」


「悪い……ほんと、あとちょっとだから。我慢して」


「む、無理っ……ぁ、ダメ、奥やめっ……んああっ」



余韻に浸る暇すら与えてもらえないまま、態勢を変えられて向き合う形でまた奥深くまでぎっちりと塞がれて、小刻みに身体を揺さぶられて。



「まって、まって、俺っ……ぁ、あぅっ」



イったばかりの身体には刺激が強過ぎたらしい。意識が一瞬飛んだように思う。


こんなの無理なのに、限界なのに、身体は絶えず快楽を欲して淫らに揺れて。


互いを求めるようにキスをして、身体をこれでもかってくらいに密着させて。


隆太の腹に擦れるのが気持ち良過ぎて、頭の中はもうどろどろぐちゃくちゃ。


自分の足で立ってんのかも、もうわかんない。


ダメだ。俺、またっ……





「っ、太一、締め付け過ぎ」


「だって、ぁっ、ぁっ……んんんっ……!」


「くっ、ぅっ……!」



俺はまた、隆太にイかされた。今度は、同時に。イったばかりだった筈なのに、まだまだ足りなくて。


中に熱いものを感じながらも、隆太に求められるまま身体を重ね身を委ねる。休む暇も与えられないまま性急に求められて、場所をベッドに移行してからも隆太が俺を離す事はなかった。













「太一」


「……」


「たーいち」


「そんな声で言っても、許さないから」


「ごめんって。初めてなのに、がっつき過ぎた。反省してる」


「あんなにストップって言ったのに、全然聞いてくれなかったし」


「太一がエロ過ぎて止まんなかった」


「~っ、別にエロくないっ」


「最中、太一がどんな顔してたか教えてやろうか?」


「くっ……次は隆太の番だからね」


「へえー、何してくれんの」


「それはお楽しみで」


「すっげぇエロいの、期待してる」


「エロいの、ね」


「なあ」


「なに」


「とりあえず、キスしたいんだけど」


「何がとりあえずなの……んっ」


「っは、とりあえずは、とりあえず」


「まだいいって言ってないの、に……ん、ぅ……」


「いいから、キス、させて」


「ほんと、狡い」











END













最後までお読みいただきありがとうございました。
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