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  第2章  グレンフォードへの旅編

 No.84 爆発って、具体的にどんな現象? 

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 だいぶん間が空いてしまいました。
 グレンフォードまでの旅の中で、お助けキャラ的な人物?を登場させようか否か、悩みに悩んだのですが………

 結局、登場させない事にしました。
 こう言う時、相談する人も無く一人きりなのは大変だなァ と思います。
 毎日更新とかしてるラノベ作家さんはスゴいな~ と、すなおに尊敬しますね

 ──────────────────────────────
 ──────────────────────────────

 
 やはり車作りへの道のりは長いな。

 ここまでにして、今日は寝よう。

 せっかく新鮮なワイルドボアの骨が有るのだ、ゲンコツだけを使ったゲンコツスープを作りたいし……
 それにワイルドボアの肉から脂を剥(は)いで、ラードも作りたいし、出来ればベーコンも作りたい。

 ダメだ、さすがに眠い明日にしよう。

 隣の部屋に行くと、リリィがベットで横になってる。
 リリィはアンデットのレイスだ、眠る必用など無いから起きてるはず……
 なんとなく気まずくて、声はかけずにリリィの隣のベットに横たわった。

 *******

 朝起きて、隣のベットで寝てるリリィを見る。
 やはり気まずいが……

 ずっとこのままって訳にもな~

 「リリィ、起きてるんだろ」

 「あら。リョウジ、おはよう
 夕べはお楽しみでしたわね~🎵🎵」

 「お楽しみでしたわねじゃネ~❗❗❗」

 「ほらほら、大きな声出すとフィリスちゃんが起きるわよ。
 あれくらいなら何時でもやってあげるから、たまったらいつでも言いなさいな。
 リョウジちゃんは若いんだから、溜め込んじゃダメよ~」

 「あ~。 
 それは正直 ありがたいな」

 「お兄ちゃん、おはよー☀🙋❗
 リリィお姉ちゃんと何の話し~」

 「リョウジさん、おはようなの」

 フィリスとミーちゃんも起きた。
 これ以上リリィと夕べの事を話す訳にはいかないな。

 「何でもないよ。
 とりあえず顔を洗いな」

 顔洗い用の小樽を出して、スベンソンに水を入れてもらい、俺は隣の炊事部屋に移動した。

 

 夕べから煮込んでいる鶏ガラスープの味をみる。 

 「うん、鶏ガラとは違うが、美味い。
 良いんじゃないか❗と言うか、鶏ガラスープより旨いんじゃないか?
 鶏ガラスープより旨みが濃いのに、飲みくちはスッキリしていて、ほのかな甘みがある。  
 スープと言うより、清涼飲料水に近いような感じかな?」

 朝食は兎肉のステーキと、お試しで具なしの兎ガラスープを出してみた。

 「お兄ちゃん❗❗ 何これ❗ スゴく美味しよ。
 いくらでも飲めそう❗❗❗
 おかわりー」

 「リョウジ、またスゴいスープ作ったわね❗❗
 サッバリした飲みごたえなのに、旨み❔がすごいわ❕❕
 フィリスちゃんが言った様に、いくらでも飲めそう
 おかわりちょうだい❗」

 『これ、スゴく美味し~
 リョウジ~おかわり~』

 「みんな、チョット待って~❗
 まだお試しで、少ししか作ってないんだ
 試したい事とか有るから、今日は一杯だけにしてくれ」

 『スベンソン、すまない
 まだお試しで少ししかないんだ、今日は一杯でガマンしてくれ』

 「「『え~❗❓ そんな~❗』」」

 「お兄ちゃん、すぐ作れないの❓」

 「リョウジ~。すぐ作りなさいよ❗」

 「リョウジさん。 すぐ作るべきなのです❗」

 『すぐ作れば~❓』

 「トンコツスープと同じで、すぐには作れないんだ」

 
 俺がやりたい事とは、これから作る片栗粉で鶏ガラスープにトロミを付け、ソースがわりにしてみる事だ。

 ナンチャッテバーガーを食べる時に、味をつけたいのだ…
 それにステーキにかけて、味を変えるのも良いな。


 みんなを何とかなだめて朝食を終えた。
 

  朝食後、デンプン樽のすりつぶしたジャガイモをとりだし、デンプンが抜けたジャガイモは使い道が無いので捨てようと思ったが……
 ひき肉を加えたり野菜を加えて焼いたりすれば、食べられるのではないか?と思い直し保管しておく事にした。

 デンプン樽の水を慎重に捨て、デンプンをボウルに移す。
 結構な大きさのボウルに、8分目くらいたまった
 これを自然乾燥させれば、デンプン粉,つまり片栗粉になるはず。

 出発の準備で、家と風呂小屋をマジックバックにしまったら、ミーちゃんが驚いていた。

 「あんな大きな物、どこに行ったのです❓」

 (う~ん、ミーちゃんになら、マジックバックの事を話しても大丈夫かな)

 「ミーちゃんはマジックバックって知ってるか?」

 「前のご主人の仲間の人が使ってるのを見たこと有るです。
 でも背負い袋1個くらいでいっぱいだったのです」

 「俺のマジックバックは特別製でね。
 ものすごくたくさん物が入るんだ、さっきの小屋を入れてもまだまだ余裕が有るんだぞ。
 それと使う人が決まっていて、俺じゃないと物の出し入れは出来ないから、盗んでも無駄なんだけどね」

 (マジックバックの容量が魔力量と比例しているとかは、言わないでおこう)

 「へ~‼ スゴいのです~」

 「かなり貴重な物らしいから、他の人に言ったりしないでね。
 でも、もしミーちゃんが悪い人に捕まって、マジックバックの事を言わないと殺されそうなら、言っても良いからね」

 「わかったのです。
 でも〈話すな〉って命令にはしないのです❔」

 「命令しちゃうと、絶対に話せなくなるからね。
 そうなると相手はミーちゃんを殺すしかなくなっちゃうだろう。
 マジックバックより、ミーちゃんの命が優先だよ」

 「リョウジさん、ありがとなの……」

 なんだかミーちゃんは、えらく感動してるようだ

 
 馬車の荷台に、擬装用の荷物を出そうかと思ったが、止めた。
 この馬車は、外から覗かれ無い様に扉がしっかりしてるからな。
 デンプンが入ったボウルを乾燥させるために置いて置くか?とも思ったが、振動が激しくて転げ回っちゃうだろう。

 マジックバックはちゃんと時間が経過するから、マジックバックに入れておこうと思ったが、やっぱり天日で干した方が良いなとおもい、馭者席で手綱を持たない人に抱えてもらう事にした。



 夜営地を出発して、最初はリリィに馭者をしてもらい、ミーちゃんにデンプンが入ったボウルを持ってもらって、俺は今までバタバタして忘れていた、広範囲攻撃魔法〈爆破(エクスプローション)〉を練習する事にした。

 進行方向の左側の100㍍くらい離れた所に、草原から岩が突き出ているのが見えたので、それを目標にする。

 イメージは以前テレビで見たダイナマイトの発破だ。
 100㍍先の岩がダイナマイトで爆破されるイメージを固め、そのイメージに魔力を流して行くが………


 シ~ン(-.-)Zzz・・・・

 発動しない……

 「あれ❓ おかしいな。
 何でだろ? 以前の小爆発は成功したのに」

 試しに以前成功した小爆発のイメージを思い出して見る

 (え~と、確か 1㍍先の空中で極小爆発)

 そのイメージに魔力を流す

 パンと言う光りを伴う音がした。

 (極小爆発はできるのに、何でだろ?)

 極小爆発のイメージをよく思い出してみる……

 
 あ❗❗……
 パンと言う音と、光り しかイメージしてないわ………

 う~ん。
 やっぱり、爆発はイメージだけじゃ起こせ無いか……
 もしくは爆発と言う現象を詳細にイメージするとか?

 爆発、爆発ねぇ~
 火薬が爆発する………
 火薬、火薬、黒色火薬か…

 え~と、黒色火薬は炭素と硫黄と硝石の混合物だったな。
 なんか人狼が活躍するラノベで〈火の秘薬〉として登場したのを覚えてるわ

 炭素と硫黄はわかるが……硝石って何❓❓
 地下から発掘される鉱物らしいけど、そんなもん見たこともネ~よ

 火薬をイメージで作るのは無理だな。

 
 あ~❗ そう言えば、エンジンのシリンダー内も爆発だよな。

 シリンダー内に霧状に散布したガソリンと空気の混合気を圧縮して、プラグで点火すると、霧状のガソリンがいっせいに燃えるて爆発するっと…

 可燃物がいっせいに燃えて爆発って言えば、粉塵爆発が有るじゃん❗❗❗

 これなら出来そうか?

 密閉された空間に、可燃性の細かい塵のような物を撒き散らし、火を付ければ良いだけだ……

 って、言うのは簡単だけど、室内でしか使えないじゃん❗❗

 


  
 

 





    
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