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贈り物
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広海が一命を取り留めた後、僕たちに待っていたのはあちこちへの謝罪の旅だった。
僕たちは病院と警察はもちろん、漁協、漁港、助けてくれた漁師さんへみんなの両親と共に謝罪して回り、その度にお叱りを受け、最後は学校に呼び出されて校長、生徒指導、担任のフルコースで説教されて、反省文と夏休みの課題を上乗せされた。
無くしたボートの弁償は、僕たちが二十歳になるまで延期された。僕たちの成人の集いの日に、五人が揃って代金を旭のお父さんに支払いに行く。その弁償代も無くしたボートの同型の中古品の最低価格を頭割りした額で、旭のお父さんの温情溢れるものだった。
広海の両親への謝罪は叶わなかった。面会も拒否され、二度と広海に会わないよう言い渡された。僕たちはそう言われても当然のことをしたのだからしかたないが、美国の落ち込み様は酷く、せめて彼女だけは巻き込むべきではなかったと僕は心底後悔した。
しかし、わずか五日で事態は急変した。
瞬から電話があり、広海のお母さんから「広海が会いたがっているので、よかったら明後日みんなで来て欲しい」と連絡があったという。
「何か、理由は分からないんだけど、元気になったからって」
病状が良くなった広海の説得で、両親の気持ちが軟化したのかもしれない。
「広海のお母さんがさ、感情的になって美国に酷いことを言ってしまったから謝りたいって言うんだけど、やっぱり直接会わない方かいいよな?」
まず謝らなければならないのはこちらの方だと分かっているが、瞬は広海のお母さんが美国に辛く当ったことに胸中は複雑なようだった。
僕も美国が辛い思いをしたのは悲しい。けれど広海のお母さんの苦しみも分かる。広海のお母さんにはもう両親がいない。広海の病気への不安や苦労を親身に労ってくれる親がいないのだ。旦那さんも労ってくれるだろうけれど、親の愛情に勝るほどではないだろう。積もり積もった悲しみが広海の危篤で爆発して美国に当たってしまったのなら、それは広海のお母さんが悪いのではなく、やはり僕のせいだった。
瞬にそう言うと、両親が離婚して片親になった瞬には親がいない悲しみや寂しさが理解できたのか、「美国にはオレが話して、連れてくる」と約束してくれた。
そして僕はこれを利用して、ある計画を立てた。
瞬たちにも協力してもらい、僕の姉ちゃん二人にも頼み事をした。費用は僕の貯金から出すと言ったのだが、
「ここは大人の経済力を見せて上げるわよ」
姉ちゃんたちは笑って首を振った。
見舞い当日、僕の家に集合してから行くと聞いていた美国が、時間通りにやってきた。
玄関のインターフォンを押そうとした美国に、由香里姉ちゃんが植木に水をやろうとしていたと装って、美国にホースで水をかけた。
その後は慌てて謝り、着替えをと言って美国を家に中へ連れ込む。そして佐緖里姉ちゃんがやってきて「前髪が少し長くてうっとしくない? 私美容師だからちょっと揃えてあげる」と言いくるめ、髪を整える。
美国が押しに弱いのは知っているので、姉ちゃんたちに逆らえることなく僕の頼んだ通りの展開になった。美国以外のみんなにもこの計画を知らせて、集合もこの一時間後病院の玄関前と最初から決めてあるので、時間を気にする必要も無い。
僕は、男の気を引かないように地味で少年のような格好ばかりする美国に、十五歳の少女らしい服を着てもらいたかった。そして、女の子らしい格好をした美国を広海に見せてやりたかったのだ。
それで姉ちゃんたちには、美国が小学生の時容姿について男子に軽くいじめに遭い、自分に自信が持てなくなっているので、かわいい格好をさせて自信を取り戻させてやりたいと嘘をついて協力してもらったのだ。
美国がかわいい服を着た姿を彼女が片思いしている男に見せる計画だと姉ちゃんたちに打ち明けると、馬鹿だと呆れられた。
「敵に塩を送るような真似してどうするのよ」
姉ちゃんたちの言葉の意味が分からず僕が首を傾げると、姉ちゃんたちに揃って「こんなに馬鹿だとは思わなかった」とため息をつかれた。
「あんた、その女の子のことすごく好きなんじゃない」
僕は三秒思考停止した後、姉ちゃんの爆弾発言を全身全霊で否定したが全く聞いてもらえず、それどころか妙な方向に火をつけてしまった。
「ああ、そう。だったら思い切りその子を可愛く仕上げて、あんたに気づかせてあげる」
「それで、その子を他の男に取られて悔しがると良いわ」
姉ちゃんたちは時々有言実行の悪魔になる。しかし、今度ばかりは見当違いのため、姉ちゃんたちの思惑通りにはならない――と思いながらも、僕は何かそわそわした気分で居間で美国の変身を待った。
そして、姉ちゃんに連れられて二階から降りてきた美国を見て、僕は目を見張った。
短めに切り整えられた髪型は美国によく似合っていた。生成りの生地に青い小花が控えめに散ったチェニック風ワンピースは裾が長めの五分袖で、肌を出し過ぎないが涼やかに見える。手に持った小さめのかごバックには夏らしく向日葵の造花が付いていた。
「どう? 可愛いでしょ」
僕は声もなく、頷いた。そして同時にとても困った。
この可愛らしい姿の美国を、他の男に見せたくなくなってしまったのだ。
おかしい。これじゃ姉ちゃんたちの呪文通りになりそうな気がする。
「あの、他のみんなは? まだ来てないの?」
美国の問いかけで僕は我に返り、慌てて集合場所の変更と時間の延期をみんなには連絡したと答えた。
「じゃああんたたちももう行かなきゃね」
「病院までならそんなに遠くないから、二人で歩いて行きなさいよ」
姉ちゃんたちに背中を押されて玄関に向かうと、佐緖里姉ちゃんが美国に白いサンダルを履かせ、由香里姉ちゃんが水色のリボンが巻かれた麦わら帽子を被せた。
美国は姉ちゃんたちにお礼を言い、僕と歩いて病院へ向かった。
「中原君、これ、中原君がお姉さんたちに頼んでくれたんじゃないの?」
僕の家を充分に離れてから、美国が僕に聞いてきた。
「お姉さんたち、服もサンダルもずっと前に買ったけど着ないうちに似合う歳じゃなくなったから全部私にあげるって言ったんだけど、嘘だよね? 帽子やバッグも、どう見てもお姉さんたちの趣味とは違うし、サンダルもサイズが違う」
意外と美国は鋭かった。図星を指されて僕は内心焦ったが、素知らぬ顔をした。
「さあ? 姉ちゃんたちの趣味なんて毎年変わるし、くれるって言うなら、遠慮せずにもらっとけば良いと思いますよ」
美国は困ったように僕を見ていたが,やがてほんのり微笑んだ。
「そう。じゃあそうする」
そして美国は足を止め、僕も一緒に立ち止まった。
「中原君、今、ここで握手してくれない? 本当はあの島で中原君とも握手するつもりだったけど、できなかったから」
広海たちに対する信頼を僕にも持ってくれたのならば嬉しいが、
「む、無理はしないでいいです。いつか、もっと心に余裕ができてからでも」
また僕で自分を試そうとしているのではと慌てる僕に、美国は柔らかく笑んだ。
「人生にいつかなんて日はないって、旭には言ったくせに」
僕が怖々手を伸ばすと、小さく柔らかな手が僕の手に触れた。
「ありがとう、中原君。この服もサンダルもバッグも帽子も、大事にする」
「僕は何も」
美国はゆるりと首を振り、もう一度「ありがとう」と呟いて、手を放した。手が離れたのを惜しむ自分を、僕ははっきり意識した。
それから僕たちは他愛のない話をしながら歩いた。何でもない話が美国相手だととても楽しい。僕が少し浮かれ気分で話していると、美国がふと笑みを浮かべた。
「どうかしましたか? 僕、何か変なことでも言いましたか?」
「ううん、違うの」
美国は笑顔のまま首を振った。
「中原君はいつも敬語で丁寧だから、近くで話してても恐くない、安心するなあって思って。……あ、ごめんね、事故のショックとストレスで砕けた話し方ができなくなったって言うのに」
閻魔様から罰を解いてもらったけれど、僕は話し方を本来の僕の喋りに戻さなかった。広海の死で精神的ショックを受けたせいで急に元に戻ったと言い訳すれば戻せたのだけれど、癖にもなっていたし今では僕の個性の一つのようになってしまっていたので、そのままにした。美国の言葉を聞いて、戻さなくて良かったと胸の内でガッツポーズした。
「いや、その内僕も他の男子のような話し方に戻ると思いますよ。同じように、美国も他の男子と普通に話せるようになります」
「そう……かな」
「そうですよ。矢島君なんかとは結構話せてるじゃないですか。大丈夫ですよ。少しずつ話せる人の輪を広げていけば良いんです。僕も旭たちも手伝いますから」
「うん。ありがとう。私頑張るね」
力強く頷く美国に頷き返しながら、僕は美国が恐怖心なく男性と会話できる日が来たら、その時に僕も本来の僕の話し方に戻そうと決意した。
それはきっと遠い未来じゃないはずだ。
僕たちは病院と警察はもちろん、漁協、漁港、助けてくれた漁師さんへみんなの両親と共に謝罪して回り、その度にお叱りを受け、最後は学校に呼び出されて校長、生徒指導、担任のフルコースで説教されて、反省文と夏休みの課題を上乗せされた。
無くしたボートの弁償は、僕たちが二十歳になるまで延期された。僕たちの成人の集いの日に、五人が揃って代金を旭のお父さんに支払いに行く。その弁償代も無くしたボートの同型の中古品の最低価格を頭割りした額で、旭のお父さんの温情溢れるものだった。
広海の両親への謝罪は叶わなかった。面会も拒否され、二度と広海に会わないよう言い渡された。僕たちはそう言われても当然のことをしたのだからしかたないが、美国の落ち込み様は酷く、せめて彼女だけは巻き込むべきではなかったと僕は心底後悔した。
しかし、わずか五日で事態は急変した。
瞬から電話があり、広海のお母さんから「広海が会いたがっているので、よかったら明後日みんなで来て欲しい」と連絡があったという。
「何か、理由は分からないんだけど、元気になったからって」
病状が良くなった広海の説得で、両親の気持ちが軟化したのかもしれない。
「広海のお母さんがさ、感情的になって美国に酷いことを言ってしまったから謝りたいって言うんだけど、やっぱり直接会わない方かいいよな?」
まず謝らなければならないのはこちらの方だと分かっているが、瞬は広海のお母さんが美国に辛く当ったことに胸中は複雑なようだった。
僕も美国が辛い思いをしたのは悲しい。けれど広海のお母さんの苦しみも分かる。広海のお母さんにはもう両親がいない。広海の病気への不安や苦労を親身に労ってくれる親がいないのだ。旦那さんも労ってくれるだろうけれど、親の愛情に勝るほどではないだろう。積もり積もった悲しみが広海の危篤で爆発して美国に当たってしまったのなら、それは広海のお母さんが悪いのではなく、やはり僕のせいだった。
瞬にそう言うと、両親が離婚して片親になった瞬には親がいない悲しみや寂しさが理解できたのか、「美国にはオレが話して、連れてくる」と約束してくれた。
そして僕はこれを利用して、ある計画を立てた。
瞬たちにも協力してもらい、僕の姉ちゃん二人にも頼み事をした。費用は僕の貯金から出すと言ったのだが、
「ここは大人の経済力を見せて上げるわよ」
姉ちゃんたちは笑って首を振った。
見舞い当日、僕の家に集合してから行くと聞いていた美国が、時間通りにやってきた。
玄関のインターフォンを押そうとした美国に、由香里姉ちゃんが植木に水をやろうとしていたと装って、美国にホースで水をかけた。
その後は慌てて謝り、着替えをと言って美国を家に中へ連れ込む。そして佐緖里姉ちゃんがやってきて「前髪が少し長くてうっとしくない? 私美容師だからちょっと揃えてあげる」と言いくるめ、髪を整える。
美国が押しに弱いのは知っているので、姉ちゃんたちに逆らえることなく僕の頼んだ通りの展開になった。美国以外のみんなにもこの計画を知らせて、集合もこの一時間後病院の玄関前と最初から決めてあるので、時間を気にする必要も無い。
僕は、男の気を引かないように地味で少年のような格好ばかりする美国に、十五歳の少女らしい服を着てもらいたかった。そして、女の子らしい格好をした美国を広海に見せてやりたかったのだ。
それで姉ちゃんたちには、美国が小学生の時容姿について男子に軽くいじめに遭い、自分に自信が持てなくなっているので、かわいい格好をさせて自信を取り戻させてやりたいと嘘をついて協力してもらったのだ。
美国がかわいい服を着た姿を彼女が片思いしている男に見せる計画だと姉ちゃんたちに打ち明けると、馬鹿だと呆れられた。
「敵に塩を送るような真似してどうするのよ」
姉ちゃんたちの言葉の意味が分からず僕が首を傾げると、姉ちゃんたちに揃って「こんなに馬鹿だとは思わなかった」とため息をつかれた。
「あんた、その女の子のことすごく好きなんじゃない」
僕は三秒思考停止した後、姉ちゃんの爆弾発言を全身全霊で否定したが全く聞いてもらえず、それどころか妙な方向に火をつけてしまった。
「ああ、そう。だったら思い切りその子を可愛く仕上げて、あんたに気づかせてあげる」
「それで、その子を他の男に取られて悔しがると良いわ」
姉ちゃんたちは時々有言実行の悪魔になる。しかし、今度ばかりは見当違いのため、姉ちゃんたちの思惑通りにはならない――と思いながらも、僕は何かそわそわした気分で居間で美国の変身を待った。
そして、姉ちゃんに連れられて二階から降りてきた美国を見て、僕は目を見張った。
短めに切り整えられた髪型は美国によく似合っていた。生成りの生地に青い小花が控えめに散ったチェニック風ワンピースは裾が長めの五分袖で、肌を出し過ぎないが涼やかに見える。手に持った小さめのかごバックには夏らしく向日葵の造花が付いていた。
「どう? 可愛いでしょ」
僕は声もなく、頷いた。そして同時にとても困った。
この可愛らしい姿の美国を、他の男に見せたくなくなってしまったのだ。
おかしい。これじゃ姉ちゃんたちの呪文通りになりそうな気がする。
「あの、他のみんなは? まだ来てないの?」
美国の問いかけで僕は我に返り、慌てて集合場所の変更と時間の延期をみんなには連絡したと答えた。
「じゃああんたたちももう行かなきゃね」
「病院までならそんなに遠くないから、二人で歩いて行きなさいよ」
姉ちゃんたちに背中を押されて玄関に向かうと、佐緖里姉ちゃんが美国に白いサンダルを履かせ、由香里姉ちゃんが水色のリボンが巻かれた麦わら帽子を被せた。
美国は姉ちゃんたちにお礼を言い、僕と歩いて病院へ向かった。
「中原君、これ、中原君がお姉さんたちに頼んでくれたんじゃないの?」
僕の家を充分に離れてから、美国が僕に聞いてきた。
「お姉さんたち、服もサンダルもずっと前に買ったけど着ないうちに似合う歳じゃなくなったから全部私にあげるって言ったんだけど、嘘だよね? 帽子やバッグも、どう見てもお姉さんたちの趣味とは違うし、サンダルもサイズが違う」
意外と美国は鋭かった。図星を指されて僕は内心焦ったが、素知らぬ顔をした。
「さあ? 姉ちゃんたちの趣味なんて毎年変わるし、くれるって言うなら、遠慮せずにもらっとけば良いと思いますよ」
美国は困ったように僕を見ていたが,やがてほんのり微笑んだ。
「そう。じゃあそうする」
そして美国は足を止め、僕も一緒に立ち止まった。
「中原君、今、ここで握手してくれない? 本当はあの島で中原君とも握手するつもりだったけど、できなかったから」
広海たちに対する信頼を僕にも持ってくれたのならば嬉しいが、
「む、無理はしないでいいです。いつか、もっと心に余裕ができてからでも」
また僕で自分を試そうとしているのではと慌てる僕に、美国は柔らかく笑んだ。
「人生にいつかなんて日はないって、旭には言ったくせに」
僕が怖々手を伸ばすと、小さく柔らかな手が僕の手に触れた。
「ありがとう、中原君。この服もサンダルもバッグも帽子も、大事にする」
「僕は何も」
美国はゆるりと首を振り、もう一度「ありがとう」と呟いて、手を放した。手が離れたのを惜しむ自分を、僕ははっきり意識した。
それから僕たちは他愛のない話をしながら歩いた。何でもない話が美国相手だととても楽しい。僕が少し浮かれ気分で話していると、美国がふと笑みを浮かべた。
「どうかしましたか? 僕、何か変なことでも言いましたか?」
「ううん、違うの」
美国は笑顔のまま首を振った。
「中原君はいつも敬語で丁寧だから、近くで話してても恐くない、安心するなあって思って。……あ、ごめんね、事故のショックとストレスで砕けた話し方ができなくなったって言うのに」
閻魔様から罰を解いてもらったけれど、僕は話し方を本来の僕の喋りに戻さなかった。広海の死で精神的ショックを受けたせいで急に元に戻ったと言い訳すれば戻せたのだけれど、癖にもなっていたし今では僕の個性の一つのようになってしまっていたので、そのままにした。美国の言葉を聞いて、戻さなくて良かったと胸の内でガッツポーズした。
「いや、その内僕も他の男子のような話し方に戻ると思いますよ。同じように、美国も他の男子と普通に話せるようになります」
「そう……かな」
「そうですよ。矢島君なんかとは結構話せてるじゃないですか。大丈夫ですよ。少しずつ話せる人の輪を広げていけば良いんです。僕も旭たちも手伝いますから」
「うん。ありがとう。私頑張るね」
力強く頷く美国に頷き返しながら、僕は美国が恐怖心なく男性と会話できる日が来たら、その時に僕も本来の僕の話し方に戻そうと決意した。
それはきっと遠い未来じゃないはずだ。
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