白き鎧 黒き鎧

つづれ しういち

文字の大きさ
上 下
64 / 131
第一章 南の国

7 王都クロイツナフト

しおりを挟む

 翌朝。
 内藤はサーティークに叩き起こされ、半分寝ぼけまなこのまま、ほとんど強引に湯浴みと朝食をさせられた。

「早く済ませろ。時間が惜しい」

 言いようは至って素っ気ないが、男は特に機嫌が悪い様子ではなかった。
 目を覚ましたとき、内藤はちゃんと靴も脱いだうえ、体に上掛けも掛けられていた。察するに、どうやら昨夜はこの王の手を随分とわずらわせてしまったようだ。それに気づいて、さっそく血の気が引くのを覚えた。

「あっ、あのっ……。俺、昨日──」
 知らぬ間に眠ってしまったことをびようしたその言葉を、サーティークはあっさりと遮った。
「今日は家臣どもと合流する。食べたらすぐに出立だ」
 まるで「聞こえんな」とでも言わんばかりだ。

 男は昨日着ていた鎧をひとまとめにして荷造りし、馬にくくりつけるよう村長らに指示を出している。ここから先は、彼も平服で行くようだった。
 内藤は慌てて階下に下りた。裏口から表に出ると、井戸のそばに大きめのたらいが置かれていた。村の女たちが、すでに湯を張って準備してくれていたものらしい。そこでざっと体と頭を洗い、用意されていた清潔な衣服に着替える。ほとんどカラスの行水だ。
 その後すぐに一階の食堂らしき一室に飛び込んで、固めのパンのようなものと、雑穀や芋、豆などが中心の雑炊のようなもの等々を急いで口に掻きこんだ。「いただきます」と「ご馳走様」の間は、ものの五分ぐらいのものだった。

「ふっ、ふひはへん……!」

 雑穀パンをくわえた状態でばたばたと戸口から飛び出ると、村長となにやら話をしていたサーティークが振り返った。彼はとうに出立の準備を終えて、青嵐と共に待っていたようである。

「来たか。お前の馬を借りておいた。ここからは、これに乗れ」
「え……」

 見れば青嵐の隣にもう一頭の馬がいる。今は村長が手綱を握っていた。
 青嵐と比べると、いかにものんびりした様子の馬だ。もっさりとして牧歌的なそのたたずまいから、どうやら農耕馬らしいと見当をつける。体色はごく薄い空色だ。尻の辺りにぽつぽつと花柄のような斑点がある。一応、革製の古ぼけた鞍やくつわなどがつけられていた。

「で……でも俺、乗馬なんて──」
「『習うより慣れろ』だ。これ以上、俺の青嵐に無理をさせるな」

 いきなり尻込みし始めた内藤を、サーティークは有無を言わさず鞍の上に押し上げた。そう言われてしまったら、もう一言いちごんもなかった。昨日は成人した男を二人も乗せて、青嵐はさぞかしいい迷惑だったことだろう。そのぐらいのことは内藤にだって分かっていたから。

 来たとき同様、村長たちからまた顔も見えないぐらいに深々とお辞儀をされ、内藤とサーティークは村を後にした。
 サーティークは平服の上に黒いマント姿である。内藤は村で調達したという、駱駝色らくだいろのフードつきマントを着けていた。なんだかんだで、どうやらこの男には世話になりっぱなしの内藤である。

 王都へ向けては街道が整備されているらしい。森を抜けて草原に出たあたりから、それははっきりと物流のための意味を持っていることが明らかになり始めた。
 要所要所には砦や村落、宿場町や小都市といったものが存在している。街道を進むにつれて、農作物や工芸品などを運ぶ人々の往来も増えてくるようだった。もちろん、サーティークの姿を認めた途端、人々は一様に驚嘆して馬や馬車などから飛び降り、道の端に寄っては平伏したりお辞儀をしたりして彼を通す。
 サーティーク自身は特にそれらに手を振るなどはいっさいせず、顔色も変えないままに堂々と通り過ぎるだけだ。内藤はその後ろについて、また身の縮む思いで彼らに向かってぺこぺこしながら馬を歩ませた。

 道々、サーティークは内藤に簡単な乗馬の手ほどきもしてくれた。幸いこの農耕馬はおとなしすぎるほどおとなしい性質で、ごく扱いやすかった。三時間もたつと内藤も「止まる」に「進む」、方向転換、そして速歩はやあし程度までなら何とかできるようになっていた。
 とは言えそれだけでも、緊張のために手のひらも背中も汗びっしょりになってしまったのだけれど。

「ふむ。少しは見られるようになったぞ、ユウヤ」

 楽しそうにそう言って、黒髪の王はまた笑った。草原を駆ける若き王らしく、その手綱さばきはまさに見事なものだ。内藤ですら、ちょっと見惚れるぐらいだった。
 そして道中、彼に訊ねられるまま、内藤は色々な話をした。

 自分の住んでいた世界のこと。
 家族のこと。
 佐竹のこと。
 どうやってこの世界にやってきたのかということ。
 そして、佐竹がここにやってきてからのこと。

 もちろん、北の国フロイタールの軍事上の状況や機密に類するようなことは、ある程度はぼやかした。あまり話すべきではないかと思ったからだ。とは言え実際、内藤は「ナイト」の下で眠っている時間の方が長かったこともあり、あの佐竹ほどそのあたりの事情に精通していないのも事実だったけれども。
 ひとつひとつをゆっくりと聞いてゆきながら、サーティークは時折、なにか考え込む風だった。

「『アキユキ』……というのか、あの男」

 まず気になったのは、佐竹の名前のことらしかった。馬上で顎に手を当て、何ごとかを思い巡らすようである。
 隣で馬を歩ませつつ、内藤はちょっと逡巡した。実はさっきから、どう言ったものかと考え続けていたのだ。そして挙げ句にこう言った。

「あのっ、サーティーク……さん?」
 その語尾を聞いて、サーティークはちょっと変な目で見返してきた。
「……そんな呼ばれ方をしたのは初めてだ」
 内藤は途端に焦る。

(そ、そっか……! この人、王様なんだもんな?)

 一国の王を、さすがに「さん」呼ばわりはまずかったか。
 今のこれは、ひょっとすると即座に「お手打ち」にされても仕方のない場面だったのかも知れない。内藤はさらに焦った。

「あ! え、えっと……すみませんっ! ダメですよね? ごめんなさいっ!!」
「駄目ではないが、……奇妙だな」
「えっと、じゃあ……『サーティーク様』?」

 そう呼ばれた途端、サーティークは明らかに驚いたような顔になり、こちらの顔をまじまじと見返してきた。

「え? こ、これも駄目でした……? ああっ、じゃあどうしよう──」
 しどろもどろになって頭を抱えてしまった内藤を、サーティークはしばし黙って見つめていたが、
「……いや。そう呼ばれたのは久しぶりだ」
 それだけ言って、押し黙った。

 そこからしばしの沈黙があった。
 周囲はすべて、沈むことのない太陽光が降り注ぐ、のどかな田園風景である。その街道を、二頭の馬が速歩で歩きすぎてゆく。
 放牧されているらしい牛や羊のような生き物の暢気のんきな鳴き声。農作業をする人々の何かを言い交わす声。そして馬たちの蹄の音。それ以外、何も聞こえない。
 内藤は俯いて、サーティークの横顔をちらっと見やった。
 佐竹にそっくりのその端正な横顔には、暗い陰が浮かんでいた。
 彼の脳裏に去来しているものが何であるかはわからない。しかし。

(どうしようかな……)

 内藤は考えている。
 名前に「様」を付けただけでこんな反応になるのだとしたら、こう呼ぶのはやっぱりまずいのではないだろうか。ではそれ以外に、自分が彼を呼ぶとしたら、一体どうすればいいのだろう。

 ──と。

「陛下ああああ────ッ!」

 彼方から野太い大音声が響き渡って、内藤はぽん、と拳でてのひらを叩いた。

(そっか! それか!)

 そう思ってから、ふと目を上げる。

「……ん?」

 声の主を目で探すと、それは街道の彼方からせ寄せる騎馬の一団らしいと分かった。総勢三十名ほどの騎馬の兵士だ。それがこちらに向かってまっすぐに駆けてくる。みな黒いマントと甲冑姿であるようだ。
 先頭にいるのはどうやら、将軍クラスの人物であるらしい。がっしりとした体躯に黒光りする甲冑をまとった、不敵な雰囲気の男だった。頭には甲冑と同じ色の兜を被り、サーティーク同様、肩から黒いマントをなびかせている。
 兵らはあっという間に目の前までやってくると、サーティークの手前十メートルほどのところで全員下馬した。次いで兜を脱ぎ、全員ざっと片膝をついて臣下の礼をとる。

「ご無事のご帰還、なによりにございます、陛下!」
 今はもうサーティークもいつもの表情に戻り、男を頼もしげに見下ろした。
「出迎え、大儀」
「はっ……」
 将軍らしき男は深々と王に礼をすると、頭を上げてちらりと内藤を見やった。
「して、陛下。そちらの御仁は」
 サーティークも内藤を見やったが、今度は少し考える風だった。
「……そうさな。『思わぬ拾いもの』とだけ言っておこうか」
「は?」

 男は我が耳を疑ったような顔でサーティークを見返した。が、怪訝な目をしながらもそれ以上は何も訊かない様子だった。臣下の立場であれこれと王に詮索するのは不敬にでもあたるのだろうか。
 内藤はすぐに下馬して、将軍ら同様、地面に膝をついた。

「な……いえ、祐哉ゆうやと申します。どうぞ、よろしく……」

 危うく苗字の方を名乗ってしまいそうになるが、なんとかそう言って一礼する。このあたりの礼儀作法は、ナイトの中にいたときからある程度は分かっている。もちろん佐竹がこちらに来てからは、彼に教わったことも多かったけれど。

「ああ、いやいや……」

 困ったように相手も礼をし、後ろの兵たちも同様に頭を下げてきた。
 と、サーティークがすかさず言った。

「俺の客人だ。ゆめゆめ、粗相そそうのないように」

 その一声で、一同の態度がさっと、さらに改まったようだった。隊長の男があらためて、また内藤に一礼をした。

「ご丁寧に、いたみ入ります。ザルツニコフと申します。陛下の御許おんもと、非才の身ながら天将を拝命いたす者。以後、どうぞお見知りおきを。ユウヤ殿」

 生真面目そのものの挨拶は、彼の人柄そのままのように聞こえた。
 幅広のがっしりとした顎と鼻は、その意志の強さを物語っている。顔の彫りは深く、黒髪に髭を蓄えていた。鶯色うぐいすいろの瞳は理知的でありながらも、野性味を帯びて炯々けいけいとしている。
 一見して、勇猛果敢な大将軍そのものといった風貌だった。

「こっ、ここ、こちらこそ──」

 身がすくむような気持ちになって、内藤はますます小さくなり、さらに頭を下げた。

「挨拶もほどほどにしておけよ。いい加減にせねば、日が暮れるわ」

 一人馬上でそう言ったサーティークは、先ほどの暗い表情などまるでなかったかのごとくに、爽やかな笑顔を浮かべていた。





 王都に至るまでは、そこから更に二日を要した。
 途中、宿場町や小都市などで泊まりながら、内藤は同行する兵士たちと次第に打ち解けて話もできるようになった。それにつれて少しずつ、この国の内情が分かってきた。

 結論から言えば、フロイタールとの大きな差はない。
 国は基本的に農業や林業、牧畜業によって成り立っている。そこここで産出される鉄鉱石などの地下資源によって鍛造・鋳造の技術もそれなりに進歩はしているが、いわゆる手工業どまりであって、地球でいうところの産業革命にまでは至っていない。と、大体そんなところだろうか。
 印刷技術の面でも、銃やボウガンなどの飛び道具の生産技術の面でも、ほとんど進展はしていないらしい。要するに、北の国とどっこいどっこいという感じに思われた。

 王都クロイツナフトは、フロイタールのアイゼンシェーレン同様、やはり大河の近くにあった。名を、ヴォルナ川というらしい。ただし周囲は草原ではなく、巨大な赤みの強い岩がごろごろとした地形の間に、ひときわ盛り上がった巨大な丘をそのまま利用したつくりになっている。
 その丘の縁に高い防壁を建てまわして、街全体が周囲を睥睨へいげいする様相を呈していた。中心部に王城の高い尖塔が見えるのも、フロイタール宮を思い出させる。
 人口はアイゼンシェーレンよりは少なく、五十万人程度とのことだった。それでも、十分な巨大都市だ。

 一行は王都に至る岩の多い急坂を登っていった。防壁の大門に至って衛兵に門を開けさせると、まっすぐに王城に向かって進んでいく。
 兵の一人が先触れをして、街の人々はサーティークがやってくる前からみな、あの村人らと同様に道を開けては礼をしていた。
 しかしそれも、やっぱり北の国で聞かされていたような「恐怖の王」に対するような態度とは違う。飽くまでも「尊敬の念」や「敬愛の念」の表れとしての礼のように内藤には思われた。
 街の人々の表情には、暗さやかげりは見えなかった。ちらりと見えた街の市場は大勢の人々で賑わっているようだったし、街のあちこちから老若男女の笑いあう活気のある声が響いてきていた。

(来て、実際に見てみなきゃ、わかんないことってあるんだなあ……)

 それらのものを見聞きしながら、内藤はきょろきょろしつつ、そんなことを考えていた。

 王城に着くと、サーティークはすぐに将軍たちと別れて馬を下りた。そのまま内藤だけを伴って、どんどん王宮内へ入っていく。
 王宮の造りそのものも、驚くほどに北と似ていた。まるで鏡で映したように、互いの文化のありかたは似通っているようだった。
 廊下を大股にゆくサーティークに少し小走りになりつつ付いてゆくと、やがて目の前に小柄な老人が現れた。顔じゅう皺だらけで、どこに目があるのかもよくわからない。それほどに高齢の人物だった。
 服装からして、文官の高官であるようだ。髪も眉も長い髭も真っ白だったが、髪の毛はもうほとんど残っておらず、そこにちょこんと文官の飾り帽を乗せている。服装も装飾品もごく質素な雰囲気で、飾り気のない人柄がうかがわれた。

「お戻りあそばされましたな、わか。国王ともあられるお方が、そうそう王宮を空になさるものではありませぬぞ」

 落ち着いて控えめな、深く知的な声だった。老人は一度、サーティークの背後にいる内藤を皺の間からちらりと見たようだったが、特に何も言わなかった。

「おお、じい。戻った。留守居役、ご苦労だった」
 黒髪の王はごく親しげな態度で老人にそう言うと、内藤を振り返った。
宮宰きゅうさい、マグナウトだ。聞いての通り、王たる俺をいまだに『若』呼ばわしてくれる、喰えんじじいだ」
 そんな憎々しげな台詞とは裏腹に、サーティークの声には温かみがにじんでいる。
「こちらはユウヤ。以後、この王宮預かりとする」
「……ほ」

 老人が、改めて驚いたようにこちらを見た。
 内藤は慌てて老人に礼をした。

「ユ、ユウヤです。よろしく……」
「こやつについては、爺にはのちほど詳しく話す。とりあえずは、ゆるりと休ませてやってくれ」
「……はは」

 老人が一礼すると、サーティークはまたにやりと意味ありげな笑みを浮かべて内藤を一瞥した。

「どうやら逃げるつもりはないようだが。とりあえず、目は離さんように。ではまた後ほどな、ユウヤ」

 言い捨てるようにそれだけ言うと、サーティークはもうマントを翻し、再び大股に宮殿奥へと歩み去っていった。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

裏切りの代償

志波 連
恋愛
伯爵令嬢であるキャンディは婚約者ニックの浮気を知り、婚約解消を願い出るが1年間の再教育を施すというニックの父親の言葉に願いを取り下げ、家出を決行した。 家庭教師という職を得て充実した日々を送るキャンディの前に父親が現れた。 連れ帰られ無理やりニックと結婚させられたキャンディだったが、子供もできてこれも人生だと思い直し、ニックの妻として人生を全うしようとする。 しかしある日ニックが浮気をしていることをしり、我慢の限界を迎えたキャンディは、友人の手を借りながら人生を切り開いていくのだった。 他サイトでも掲載しています。 R15を保険で追加しました。 表紙は写真AC様よりダウンロードしました。

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

恋より友情!〜婚約者に話しかけるなと言われました〜

k
恋愛
「学園内では、俺に話しかけないで欲しい」 そう婚約者のグレイに言われたエミリア。 はじめは怒り悲しむが、だんだんどうでもよくなってしまったエミリア。 「恋より友情よね!」 そうエミリアが前を向き歩き出した頃、グレイは………。 本編完結です!その後のふたりの話を番外編として書き直してますのでしばらくお待ちください。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

どうぞご勝手になさってくださいまし

志波 連
恋愛
政略結婚とはいえ12歳の時から婚約関係にあるローレンティア王国皇太子アマデウスと、ルルーシア・メリディアン侯爵令嬢の仲はいたって上手くいっていた。 辛い教育にもよく耐え、あまり学園にも通学できないルルーシアだったが、幼馴染で親友の侯爵令嬢アリア・ロックスの励まされながら、なんとか最終学年を迎えた。 やっと皇太子妃教育にも目途が立ち、学園に通えるようになったある日、婚約者であるアマデウス皇太子とフロレンシア伯爵家の次女であるサマンサが恋仲であるという噂を耳にする。 アリアに付き添ってもらい、学園の裏庭に向かったルルーシアは二人が仲よくベンチに腰掛け、肩を寄せ合って一冊の本を仲よく見ている姿を目撃する。 風が運んできた「じゃあ今夜、いつものところで」という二人の会話にショックを受けたルルーシアは、早退して父親に訴えた。 しかし元々が政略結婚であるため、婚約の取り消しはできないという言葉に絶望する。 ルルーシアの邸を訪れた皇太子はサマンサを側妃として迎えると告げた。 ショックを受けたルルーシアだったが、家のために耐えることを決意し、皇太子妃となることを受け入れる。 ルルーシアだけを愛しているが、友人であるサマンサを助けたいアマデウスと、アマデウスに愛されていないと思い込んでいるルルーシアは盛大にすれ違っていく。 果たして不器用な二人に幸せな未来は訪れるのだろうか…… 他サイトでも公開しています。 R15は保険です。 表紙は写真ACより転載しています。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...