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1日目
お兄さんの話
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ご飯を食べ終わり、お兄さんがキッチンで片付けをしていると、翔は眠くなってきてしまった。
お兄さんの寝てる間に脱出しようと思っていたのに、寝たら意味が無いので、必死で目を開いて起きようとする。
お兄さんはそんな翔をそのままに、片付けが終わると玄関の外にさっと出ていってしまった。
「え」
翔は急にひとりぼっちになって不安になった。逃げようかどうか思案していると、結局、お兄さんはすぐに戻ってきた。
手には布のようなものを持っている。
「これ俺が結構昔に作った服なんだけど、パジャマどれがいい?」
お兄さんがそれを床に並べると翔は気分が落ち込んだ。
全て女物だ。
三つあり、天使みたいにふわふわした服と、セーラー服、また、メイド服だった。どれも妙にこだわりを感じられるつくりをしていた。
翔は身長140cm程であったが、それらの服もちょうどそのくらいのサイズに見えた。
どれも嫌だった翔は、ジト目でお兄さんを見る。
お兄さんは楽しそうにしている。
翔は、しょうがなく一番普通そうに見える天使みたいな服を選んだ。その服だけは下がスカートでなく、短パンだったのだ。
「これふわふわしてて着心地いいと思うよ~」
そう言ってお兄さんが元々着ていたTシャツを脱がせて、ふわふわした半袖の服を翔に着せる。
ふわふわのこれは夏だともしかして暑いかもしれないと心配したが、謎に通気性が良くてそんなに暑くない。しかも、ふわふわした生地が肌に優しく気持ちいい。
下も履き替えさせられると、ふわふわした白い服を纏った状態になった。
お兄さんはそのまま翔のお腹を抱いてベッドに横になった。
お腹が暖かい。翔はふと疑問に思ったことを口に出した。
「お兄さん服作れるの?」
今着てる服も既製品かと思うほど縫い目が綺麗だ。
もしかして仕事がこれだったりするのかなと思った。
「服は趣味で、大学の時に作ったのがきっかけで時々作るよ」
「大学?」
お兄さんが思ったよりもまともそうで変に思った。
「…俺の事気になるの?」
あ、と思って翔は黙ってしまった。知らない人のはずなのに、本当は怖いはずなのに、無意識に近づこうとしてしまっていた自分に気づく。
お兄さんは翔のお腹を撫で始めた。スリスリと撫でるその腕は不快感を感じず、むしろ暖かくて眠くなる。
お兄さんは話し始めた。
「俺は昔、芸大って言う絵を描く大学に通ってて、そこでは色々作ったり描いたりしてた。で、今も絵を描いて金を稼いでるんだ。
お偉い人に目をつけてもらって、それからは絵が売れるようになって、結構金ももらって……」
翔の身の回りにはそんな大人がいなかったので、その話は翔にとって新鮮なものだった。
大人は毎日出勤してお金を稼いでいるもんだと思っていたが、お兄さんはそうではなさそうだ。
翔はベッドに横になっていたら眠くなってきてしまった。
お兄さんの手の体温を感じながら、そのまま寝てしまった。
お兄さんの寝てる間に脱出しようと思っていたのに、寝たら意味が無いので、必死で目を開いて起きようとする。
お兄さんはそんな翔をそのままに、片付けが終わると玄関の外にさっと出ていってしまった。
「え」
翔は急にひとりぼっちになって不安になった。逃げようかどうか思案していると、結局、お兄さんはすぐに戻ってきた。
手には布のようなものを持っている。
「これ俺が結構昔に作った服なんだけど、パジャマどれがいい?」
お兄さんがそれを床に並べると翔は気分が落ち込んだ。
全て女物だ。
三つあり、天使みたいにふわふわした服と、セーラー服、また、メイド服だった。どれも妙にこだわりを感じられるつくりをしていた。
翔は身長140cm程であったが、それらの服もちょうどそのくらいのサイズに見えた。
どれも嫌だった翔は、ジト目でお兄さんを見る。
お兄さんは楽しそうにしている。
翔は、しょうがなく一番普通そうに見える天使みたいな服を選んだ。その服だけは下がスカートでなく、短パンだったのだ。
「これふわふわしてて着心地いいと思うよ~」
そう言ってお兄さんが元々着ていたTシャツを脱がせて、ふわふわした半袖の服を翔に着せる。
ふわふわのこれは夏だともしかして暑いかもしれないと心配したが、謎に通気性が良くてそんなに暑くない。しかも、ふわふわした生地が肌に優しく気持ちいい。
下も履き替えさせられると、ふわふわした白い服を纏った状態になった。
お兄さんはそのまま翔のお腹を抱いてベッドに横になった。
お腹が暖かい。翔はふと疑問に思ったことを口に出した。
「お兄さん服作れるの?」
今着てる服も既製品かと思うほど縫い目が綺麗だ。
もしかして仕事がこれだったりするのかなと思った。
「服は趣味で、大学の時に作ったのがきっかけで時々作るよ」
「大学?」
お兄さんが思ったよりもまともそうで変に思った。
「…俺の事気になるの?」
あ、と思って翔は黙ってしまった。知らない人のはずなのに、本当は怖いはずなのに、無意識に近づこうとしてしまっていた自分に気づく。
お兄さんは翔のお腹を撫で始めた。スリスリと撫でるその腕は不快感を感じず、むしろ暖かくて眠くなる。
お兄さんは話し始めた。
「俺は昔、芸大って言う絵を描く大学に通ってて、そこでは色々作ったり描いたりしてた。で、今も絵を描いて金を稼いでるんだ。
お偉い人に目をつけてもらって、それからは絵が売れるようになって、結構金ももらって……」
翔の身の回りにはそんな大人がいなかったので、その話は翔にとって新鮮なものだった。
大人は毎日出勤してお金を稼いでいるもんだと思っていたが、お兄さんはそうではなさそうだ。
翔はベッドに横になっていたら眠くなってきてしまった。
お兄さんの手の体温を感じながら、そのまま寝てしまった。
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