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生きるとは
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人はなぜ生きるのだろうか?
そんなことを考え始めたのは
30手前の年齢になってからだ。
途方もないその答えを探しながら
私たちは生きていくのではないだろうか?
「わたし」が生まれたところは、
田んぼが一面に広がり
遠くを見渡せば、ぼんやりと水色の山蔭がよく見える
山に囲まれた田舎の小さな町だった。
子どもの頃は近くの山に行ってはカブトムシを探したり、
川に行って小魚をつかまえたりしていた。
自然の中にたくさんの楽しさが詰まっていた。
友達とも
かくれんぼをしたり
缶蹴りをしたり
夕方まで夢中になって遊んだ。
遊んだ全員が友達だった。
その頃は生きることについて
悩んだり、
生きることに
疑問を持つことはなかった。
本当に毎日を夢中に生きていた気がする。
いつからだろうか。
そして、なぜだろうか。
明日に不安を感じ、
今この瞬間を
過ぎ去っていくのが
虚しく感じるようになった。
世界が変わってしまったのだろうか
大人になるとは
そういうことなのだろうか。
子どもの頃に感じたこと
子どもの頃に夢中になったこと
それは
今になって
とても羨ましく思う。
そのときは
自分の心に正直に生きいていた気がする。
楽しいことは続けて
楽しくなかったら、
辞めていた。
とてもシンプルだ。
それが今ではわからないもの
になっていて
探し、悩み、迷い
生きていく理由がわからなく
自分のことなど、どうでもいいと思えるときもある。
身体は成長するが
考え方は人それぞれだ。
様々なことがきっかけで
その人の考え方が変わる。
私にも大きく考え方が
変わる瞬間に出会えた。
それは社会人となって
大きく環境が変化したときだった。
他人に迷惑をかけてばかりで
1人では何もできなかった。
だからといって、
誰かに頼ることもできなかった。
頼ることは
その人のことも巻き込んでしまう
と罪悪感があった。
そんなとき、
ひとりの先輩の言葉に助けられた。
「頼っていいんだよ。1人で抱え込まないで。」
この言葉で救われた。
そっか…
頼ることは巻き込んでしまうことじゃない。
頼ることは支えてもらうことだと。
人は1人では生きていけないことを
心の底から思い、
見えるものが一変した。
もしそこで、他人と関わらずに
頼らずにいたら
支え合って生きていることを
本当の意味で知らなかったと思う。
自分で自分を苦しめて
その苦しみを繰り返す。
しかし、支えられたことで気がついた。
そして、なにより
私も支える人になりたい。
そう、心が素直に言っていた。
子どもの頃に感じていた
素直な心だ。
生きるとは、誰かと支え合うこと
そのときに感じる
痛みも
喜びも
苦しみも
幸せも
分け合うことが
生きることの意味だと思えた。
そんなことを考え始めたのは
30手前の年齢になってからだ。
途方もないその答えを探しながら
私たちは生きていくのではないだろうか?
「わたし」が生まれたところは、
田んぼが一面に広がり
遠くを見渡せば、ぼんやりと水色の山蔭がよく見える
山に囲まれた田舎の小さな町だった。
子どもの頃は近くの山に行ってはカブトムシを探したり、
川に行って小魚をつかまえたりしていた。
自然の中にたくさんの楽しさが詰まっていた。
友達とも
かくれんぼをしたり
缶蹴りをしたり
夕方まで夢中になって遊んだ。
遊んだ全員が友達だった。
その頃は生きることについて
悩んだり、
生きることに
疑問を持つことはなかった。
本当に毎日を夢中に生きていた気がする。
いつからだろうか。
そして、なぜだろうか。
明日に不安を感じ、
今この瞬間を
過ぎ去っていくのが
虚しく感じるようになった。
世界が変わってしまったのだろうか
大人になるとは
そういうことなのだろうか。
子どもの頃に感じたこと
子どもの頃に夢中になったこと
それは
今になって
とても羨ましく思う。
そのときは
自分の心に正直に生きいていた気がする。
楽しいことは続けて
楽しくなかったら、
辞めていた。
とてもシンプルだ。
それが今ではわからないもの
になっていて
探し、悩み、迷い
生きていく理由がわからなく
自分のことなど、どうでもいいと思えるときもある。
身体は成長するが
考え方は人それぞれだ。
様々なことがきっかけで
その人の考え方が変わる。
私にも大きく考え方が
変わる瞬間に出会えた。
それは社会人となって
大きく環境が変化したときだった。
他人に迷惑をかけてばかりで
1人では何もできなかった。
だからといって、
誰かに頼ることもできなかった。
頼ることは
その人のことも巻き込んでしまう
と罪悪感があった。
そんなとき、
ひとりの先輩の言葉に助けられた。
「頼っていいんだよ。1人で抱え込まないで。」
この言葉で救われた。
そっか…
頼ることは巻き込んでしまうことじゃない。
頼ることは支えてもらうことだと。
人は1人では生きていけないことを
心の底から思い、
見えるものが一変した。
もしそこで、他人と関わらずに
頼らずにいたら
支え合って生きていることを
本当の意味で知らなかったと思う。
自分で自分を苦しめて
その苦しみを繰り返す。
しかし、支えられたことで気がついた。
そして、なにより
私も支える人になりたい。
そう、心が素直に言っていた。
子どもの頃に感じていた
素直な心だ。
生きるとは、誰かと支え合うこと
そのときに感じる
痛みも
喜びも
苦しみも
幸せも
分け合うことが
生きることの意味だと思えた。
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