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第二部 四季姫進化の巻

第十九章 語部反逆 1

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 一
 月麿の奇声とともに、周囲一帯の空気が、激しく動揺した。
「紬姫って、千年前に、四季姫を殲滅しようとした」
「四季姫に恨みを抱いていた、かつての長……?」
 その場で意識を保っていた全ての者の視線が、白髪の美女に突き刺さった。
「本当なのか、麿?」
「間違いない。たとえ姿が大きく変わろうとも、魂の色までは変えられぬ……」
 榎が尋ねると、月麿は息も切れ切れに、苦しそうに言葉を吐き出した。
「このお方は間違いなく、紬姫さまであらせられる」
 この場で唯一、千年前に生きた姫君の姿を知る月麿が断言するのだから、疑いの余地はない。
 伝師一族を率いてきた、かつての長、紬姫。
 驚きの視線を一手に浴びても、紬姫は顔色一つ変えずに、長い睫毛を伏せていた。
「そんな、お母様が……!?」
 榎達にとっても驚愕の事実だったが、奏の受けたショックも計り知れない。
 血を分けた実の母親が、過去から時を渡ってやってきた陰陽師だなんて、いきなり明かされても信じられないだろう。
 さらに、伝師の呪われた運命を作り上げてきた張本人でもある。どんな態度をとっていいのか分からず、戸惑っていた。
 紬姫は奏の視線を流し、月麿に向き直った。大きな瞳から放たれる鋭い眼光に射ぬかれると同時に、月麿は蛇に睨まれた蛙の如く、固まって脂汗を流しはじめた。
「久しいな、月麿よ。そなたにしてみれば、ほんの数月といったところか。妾は十八年もの月日を、この時代で過ごしてきた」
 目を細めた紬姫は、懐かしそうに月麿に語りはじめた。唯一、昔からの接点を持つ知己。その月麿との再開を、本当に喜んでいる風に感じられた。
「四季姫を蘇らせる命、よくぞ果してくれた。苦労をかけたな」
 紬姫のねぎらいの言葉に、月麿は口から泡を吹きそうになっていた。少しでも気を抜けば、気絶しそうだ。
「別の人間が時渡りをして、この時代にやってきた可能性があると、麿はんも仰っておりましたな。過去からやってきた陰陽師が、現代の伝師一族の裏で活動しておるという推測は、間違うておらんかったわけどすな。……こないな大物が出てくるとは、想像しておりませんでしたが」
「随分と、ええタイミングで出てきたもんやな。今やったら、うちらを倒すんも、訳ないやろうて」
 楸と柊は、気配もなく出現してきた紬姫に対して、警戒心を露にした。四季姫は激しい戦いの反動で、誰もまともに武器を握る力もないほど、衰弱している。
 もし、この場で紬姫が積年の怨みを晴らすべく攻撃を仕掛けて来れば、赤子の手を捻るより容易く、榎たちを潰せるだろう。
 だが、紬姫から殺気は感じられない。その眼光からは、慈悲の感情さえ見て取れた。
「今更、其方たちの命をとる気はない。 仮にあったとしても、戦いに疲れ、弱りきった者たちを潰す卑怯な真似は、したくない。 地脈の支配を奪われたとはいえ、まだ妾にも、ある程度は自在に操る力が残っておる。まずは皆の体を癒そう」
 紬姫は、流れが安定した、陣の中をたゆとう地脈に腕を伸ばし、掌で黄金色に輝く水を掬いとった。
 水を湛えた両手を頭上に振り上げると、水滴が空中に広がり、霧散した。直後、雨雲もないのに突如として霧雨が降り出し、榎達を潤した。
 雨は肌に触れると体中に染み渡り、傷や疲労を一気に癒した。地脈に反発して負った、榎の腕の傷も、一瞬で塞がり、火傷の後も残らなかった。
「体が、動くどす」
「傷が、消えていくわ」
 みんなも同様に、雨を浴びると共に体力が回復し、完治とは行かないまでも、普通に動けるほどに改善していた。
「朝、宵。目が覚めたか」
 了生の安堵の声も、聞こえてくる。地脈の恩恵に与ったお陰か、力を使い果たして気を失っていた朝と宵も、意識を取り戻した。
「地脈は、この世のあらゆる生命の源。その流れに触れた者に、多大なる恩恵をもたらす。ただし、与える相手の器など考慮はしてくれぬから、欲を張れば己の身を滅ぼす危険も伴う。使い方さえ謝らなければ、あらゆる傷を癒し、奇跡を起こす力を授けてくれる」
 輝く雨を見上げ、紬姫は静かに語った。
 地脈の正しい使い方を、紬姫は極めているのだろう。流暢に操り、榎達の戦いの疲労を清算してくれた。
 地脈の雨がひとしきり降り注いだ後、紬姫は、力なく倒れ込んだ。
「お母さま、しっかりなさって」
 奏に支えられ、なんとか上体を起こした紬姫は、額に汗の粒を浮かべて苦しそうに胸を押さえた。
「少し力を駆使しただけで、この有様とは。もはや、地脈は妾を使い手としては、認めてくれぬのだな」
 紬姫は目を細め、名残惜しそうな表情で地脈を制御している陣を見つめた。
「地脈は綴を主と認め、妾に力を自在に使われる行いを拒んだ。この時代でも、妾はただの役立たずになり果てたわけだ」
 情けなさそうに、息を吐く。その表情は、とても寂しげだった。
「なぜ、あなた様が時渡りを……?」
 黙り込んだ紬姫に、月麿が恐る恐る、近付く。
「麿は、死を覚悟する思いでこの時代にやって参った。それは全て、死にゆくあなた様の、最期の願を執り行うためでおじゃる! なのに、その紬姫が生きてこの時代におられるなんて、麿の今までの行いは、何だったのですか……」
 月麿の表情、口調から怯えは消え、怒りが沸き上がっていた。
 月麿は、人生も平穏な生活も、全てを捨てて現代へとやってきた。時渡りを行う覚悟を固めさせた決定的な要因は、四季姫の魂を根絶する志半ばに力尽きた、紬姫の死だったはずだ。
 伝師の長である紬姫に対する畏れもあっただろう。だが、恐怖の念以上に、月麿は紬姫を愛していた。愛していたからこそ、紬姫の未練を受け継ぎ、二度と平安時代に戻らない覚悟でこの時代にやってきた。
 なのに、当の紬姫本人までもがこの時代に時を渡ってやって来て、のうのうと四季姫の復活を傍観し続けていたなんて。本来なら、四季姫の覚醒の手解きも、鬼閻復活の儀式も、全て紬姫が行うべき復讐であったはずなのに。
 完全に振り回され、弄ばれ、利用された。
 月麿の心傷の深さが、絶望的な表情から垣間見えた。
「あなた自身が時を渡るのであったならば、なぜ、麿一人に使命を託された」
 泣きそうな、震える声を受けても、紬姫の表情は変わらなかった。
「妾には、この時代で他にするべき役割があった故、四季姫たちの覚醒には関われぬ立場にあった。だから、なにもかもを委ねられるお主に、託した。お主にしかできぬ使命だったのだよ、月麿」
 駄々っ子をあやす母親みたいに、落ち着き払った静かな弁明だった。月麿はそれ以上、何も言い返せず、諦めの表情で俯いた。
「この時代で、四季姫を滅ぼす以外に、他にしなければならなかった役割とは?」
「無論、伝師一族の再興だ」
 楸の問い掛けに、紬姫は静かに答えた。
「あの、醜く荒みきった時代、全ての者たちの敵意が伝師に向かっていたあの場所では、我が子を――綴を生かし、守りきれなかった。何が何でも、この時代へ来なければならなかったのだ」
「綴さんを……? じゃあ、綴さんも、平安時代からやって来たのか?」
 榎は疑問を感じた。もし綴が時を渡って来たというのなら、綴が残した物語の内容と噛み合わない。
「ですが、お兄さまが生まれた時の写真も、家に残っていますわ」
 奏でも榎と同意見らしく、困惑した表情で紬姫を問い詰めた。
「時を渡った時、綴はまだ、妾の腹の中におった。この時代で生まれた事実に、相違はない」
 紬姫は、帯に包まれた自らの腹部を優しくさすった。当時の記憶を手繰り寄せているのか、愛おしそうな表情を浮かべた。
「では、あなた様は、身籠ったお体で時渡りを……? あのまま野垂れ死ぬよりは良かったのかもしれませぬが、あまりにも無謀でありますぞ!」
 時渡りは、一人で行うにも危険を伴う、命懸けの禁術。身重となれば、お腹の中の胎児の分まで、母親が力を負担しなければならない。最悪、失敗すれば母子ともに時空の狭間に取り残されていたかもしれないと、月麿は勢いよく激怒した。
 だが、紬姫は冷たい視線で、月麿を一撃の元に射抜いた。月麿は心臓までも止まったかのごとく、固まって動かなくなった。
「妾を誰と心得る。悪鬼の血を濃く濃く受け継ぎ、その力を以て伝師を陰陽師の頂へと、のし上げてきた紬姫ぞ。生きてこの地を踏めると、最初から分かっておった」
「分かっていた?」
 意味深な言葉に、榎が疑問を呟く。紬姫はゆっくりと、頷いた。
「妾には、見えるのだ。己の身近に起こる、この先の出来事が」
 その言葉に、全員が唖然とした表情を浮かべた。
「見えるとは、未来予知、みたいなお力どすか?」
 楸が、恐る恐る尋ねる。
「いかにも。今よりも先の世の流れを見据える力。悪鬼の血は、妾にかような能力を与えた」
「その力を使うて、千年後に四季姫が蘇ると予知したっちゅうんか」
 紬姫の肯定に、榎達は緊張を高めた。
「本当に、何もかも分かっていたっていうの?」
「まあ、後からやったら結果論として、何とでも言えるやろうけどな」
 中々、事実を受け入れられず、みんな思い思いに考えを巡らせながら、頭の中を整理していた。
「全て、とは言わぬ。妾にも分からぬ未来は存在する。だが、妾にとって必要な未来は見えておったから、問題はなかった」
「あなたが望んだ、必要な未来とは、今のこの状況なんどすか? 地脈の制御をあなたの息子さんが引き継ぎ、伝師の未来の繁栄を不動のものにした、この現状が?」
 楸の口調には、怒りが含まれていた。返事を待つ椿や柊の視線にも、紬姫に向けた憤りの念がこめられていた。
「妾は、大切な我が子の、綴の未来さえ守れれば、それだけで良かった。そのために、今までに数多くのものを犠牲にしてきた。――そなたたちの命をも、利用しようとしたのだ。怨まれて当然だな」
 紬姫の言葉は、相変わらず冷淡としたものだった。
 私欲を満たすために、月麿に非道な行いをさせ、四季姫たちの命を弄んだ。その自覚は、しっかりとあるらしい。
 だが、その態度に悔いや謝罪は、いっさい見受けられない。その態度が、他の四季姫たちの感情を逆撫でしていた。
 榎の中にも、怒りが沸き上がる。榎たち四季姫が危険に晒されたからではない。それ以上に被害を受けた犠牲者を、蔑ろにしている事実を、許せなかった。
「こんな結果で、本当に綴さんが満足していると思うのか!? 綴さんの未来が守れたなんて言えるのか!? 綴さん本人が、一番の犠牲になっているじゃないのか!!」
 大切な我が子を、綴を守るためと豪語して、この人は今までに何をしてきたのか。
 綴を振り回し、心を掻き乱し、あげくの果てには自己犠牲の道に走らせた。
 未来が見えていたのなら、なぜ止められなかったのか。もっと、母親として、綴を確実に救う道を模索できたのではないのか。
 考えれば考えるほど込み上げて来る怒りを、榎は紬姫にぶつけた。
「そなたには、いつも怒られてばかりだな。我ながら、情けない」
 紬姫は、榎の怒りを受け止めて、初めて表情を歪めた。ほんの微かな変化だったが、苦痛の心境が見え隠れした。
 榎は紬姫と初対面だし、怒ったのも今が初めてだ。
 なのに、怒られてばかりとは、どういう意味だろう。よく分からず、困惑した。
「……少し、疲れた。屋敷へ入ろう。そなたたちも、変身を解いて中に参れ」
 榎が黙り込んだ隙に、紬姫は踵を返し、伝師の隠れ家である大きな家屋の中に入ろうとした。
「お母さま、お父さまの処遇は……」
 奏が、慌てて呼び止める。奏の視線は、広場の脇で間で気を失っている伝師護に注がれていた。
「しばし、頭を冷やさせる。その男の過ちは、妾ではなく、この世の法が裁くであろう」
 紬姫は鼻を鳴らし、夫である男を目もくれず、捨て置いた。
「こんな現実離れした出来事、日本の法律で、どうにかできるんやろうか?」
 護を横目に、柊が複雑な表情を浮かべる。
 地脈なんて、人の理解を超えたものを手に入れるために、陰陽師の力や命を奪おうとした、なんて話を、一般の人間に話したところで理解されるとも思えない。
「別に伏せておったとしても、色々と法を犯しておられますからな。銃刀法違反に子供の虐待、脅迫、暴行。しかも、あの人は天下の伝師コーポレーションの最高権力者どす。そないな不祥事が公に晒されれば、失脚は免れんどす」
 楸が色々と、護が犯した罪を羅列していく。奏や了海も言っていたが、護には人間の法によって、しかるべき措置が取らされる。その点に、間違いはないだろう。
 哀れな罪人と化した父を、奏は名残惜しそうに、遠目に見つめていた。
「奏、いつまでも悲観に暮れておる暇はない。お前はこの先、その男に代わって伝師の繁栄を背負ってゆく身なのだから」
 冷静に諭され、奏は紬姫に向き直った。無言ながらも、その表情には、不満と嫌疑が満ち溢れている。
「言いたい文句も山ほどあろうが、中で聞こう。妾は、逃げも隠れもせぬ」
 紬姫は草履を脱ぎ、屋敷の縁側に足をかけた。
 ふと、視線を感じたらしく。広場の端を見据える。
 体を休めている朝と宵を庇う姿勢で、了海と了生が紬姫を見つめていた。
「嚥下の者たち。かような地までご足労させ、申し訳なかった」
 ねぎらいの言葉を聞くとともに、了海は目を細めた。ふだんは、どんな過酷な環境に身を置こうとも、余裕と貫禄のある優しい表情を見せていた了海の瞳が、紬姫に向いた途端、殺気を帯びはじめた。端から見ているだけの榎ですら、背筋が凍りつきそうな威圧感だった。
「その瞳、よう似ておるな。かつて、妾を視線で射殺そうとした、嚥下の者の瞳に」
 尋常ではない殺意を込めた視線を向けられても、紬姫は動じない。予知の力で、今殺される心配はないと、わかっているのだろうか。余裕の態度がそう思わせた。
「いや、失礼。目つきの悪さは、生まれつきでしてな」
 指摘され、了海は我に帰って、普段の表情に戻った。了海自身、意識しての行動ではなかったらしい。
「そなたたちにも、迷惑をかけた。誠意を尽くして、もてなしをさせてもらおう。ぜひ、上がられよ」
 紬姫は簡潔に告げて、屋敷の奥へ消えていった。
「親父、どないするんや」
 顔色を伺って来る了生に、了海は大きく頷いて見せた。
「朝と宵を、休ませてやらんといかん。せっかくのご好意や、甘んじて受けよう」
 そう言い切った後、続けて榎達に視線を向けてきた。
「四季姫さまたちが残られるなら、じゃが」
 話を振られて、榎は一瞬、戸惑った。
 招かれたとは言え、素直に紬姫の誘いに乗ってもいいのか。
 心のどこかでは、拒絶する意思も存在した。
 綴を見捨て、榎達を危険に晒したあの人と、今更話なんてしたくもない。拒絶する感情が、働いていた。
 だが、全てを拒みきれずにもいた。
 紬姫の話を聞けば、榎には理解しがたい、綴についての真実が、何かわかるかもしれない予感もした。
 もしくは、今後、榎に綴のために何ができるのか諭してもらえるのではと、期待もあった。
「行きましょう、榎はん。紬姫は、全てを話してくれるつもりなんどす。きっと、あの人の予知の力では、今がその時やと分かっておられるんでしょう」
 楸に背を押され、榎は向き直った。椿も柊も、決心を固めた表情で、強く頷いた。
「お母さまは、私たちの誰も知らない真実を、ご存じなのです。きっと、榎さんの納得のいく答も、用意されていると思います。――どうか一緒に、聞いてくださいますか」
 奏にも懇願され、榎は決意を固めた。
「分かりました。お話、お聞きします」
 榎達は変身を解き、揃って屋敷の中に足を踏み入れた。

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