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第三部 四季姫革命の巻

第二十三章 秋姫革命 6

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 六
 建付けの悪い小屋の隙間から、眩しい光が差し込む。目を覚ますと、外は明るくなっていた。
 枕元の眼鏡を手探りで嵌め、起き上がる。狭い小屋の中は、楸一人きりだった。
「秋姫はんが、おらんどす。宵はんも」
 茣蓙や着物も片付けられ、楸の寝床の他は、何もない。
 二人とも、どこに行ってしまったのだろう。
 そもそも、今は何時なのだろう。冬は日の出も遅いから、こんなにも明るいということは、早くても朝の七時や八時といったところだろうか。
 この時代にも水時計や日時計など、おおよその時間を測れる技術はあったはずだが、せいぜい扱えたのは貴族や役人くらいのものだろう。ほとんどの住民にとって細かい時間の流れなんて大した問題ではない時代ではあるものの、時間に追われる現代の生活に慣れた楸には、詳しい時間が分からないという現状は、落ち着かないものがあった。
 置き去りにされた、という可能性は低いものの、一人でいると妙に不安に駆られる。茣蓙と着物を畳んで片付けて、楸も小屋の外に飛び出した。
 御簾をくぐって、最初に視界に飛び込んできた光景に、驚く。
 平安京の城壁に囲まれた、幅の広い路地の中に、所狭しと小屋が建てられ、茣蓙が敷かれ、大勢の人々が座ったり寝たりしている。
「こんなに仰山、人がおったんどすな」
 それだけ、住む場所にも、日々の生活にも困窮している貧困者が多数いるという証拠だ。長く語り継がれる豪華絢爛な平安貴族の生活とは裏腹に、影となる部分には必ず、こういった救われない人々の存在がある。
 この集落は、まさに荒廃する日本の縮図そのものと言えた。
 京の中に勝手に作られた集落であるものの、元は人々が行き交う往来だ。貴族たちの暮らす屋敷街への近道になるのか、度々商人の荷車や、立派な牛車が素通りする。
 そう言った人たちに向けて、集落の住民は物乞いをしたり、自分たちで設えた生活用品などを食べ物に交換しようと、必死で声を上げて牛や運び手を止めようとしている。
 この場所は、貧困に喘ぐ人々の住居であり、かつ品物を流通させる市場の役割も果たしているみたいだ。
 中には、この集落に住む人が売る商品を、率先して買い求めに来ている商人や貴族の姿も見られる。
 売られているものは、豪華な装飾の鏡や簪(かんざし)、反物(たんもの)など。他にも、漢方薬と思われる乾燥させた植物も置かれている。
 あんな高価そうなものを、こんな集落で暮らす人々が正攻法で手に入れられるはずがない。
 おそらく、盗むか奪うかしたものを、さも当然の如く売り払っているのだろう。
 どんな経緯で手に入れた商品が売られているかも分からない。闇市ともいえる要素も充分に兼ねていた。
 人が多い場所とはいえ、楸もまた、追剥ぎや人買いに襲われないとも限らない。
 周囲を警戒しながら、秋姫や宵の姿を探した。
 少し、人通りから外れた路地の一角から、綺麗な音色が響いてくる。
 弦を引く音。三味線は、まだこの時代にはないから、きっと琵琶だろうか。
 音楽に誘われて歩いていくと、壁に背をもたれさせて、秋姫が地面に座り込み、大きな琵琶の弦を撥で弾いていた。
 その音色を聞き、たまに通りかかった貴族や商人が、秋姫の目の前に、銅貨や雑穀の入った袋などを置いていく。その都度、秋姫は丁寧に頭を下げていた。
「ああして芸を見せて、一日の糧を得ておるんどすな」
 貧困者の集落に暮らすものとして、相応しい日々の営み。
 だが、秋姫は元々、名のある伝師家の血統の人間だ。こんな場所で乞食同然の生活をするのは、やはり相応しくないのではと感じる。
 実際、いくら見窄らしい格好をして貧しい人々に交じっていても、無意識に平民ではない異彩を放っている。そのためか、立ち止まって秋姫の姿をまじまじと見ていく貴族たちも多く、場違いな雰囲気が隠しきれていない。
 今も、立派な衣冠を身に纏った男の人が一人、秋姫の前に突っ立って、じっと秋姫の姿を見下ろしている。
 なんだか、複雑そうな表情をしていた。秋姫に、声をかけたがっている様子でもあった。
 だが、秋姫は何の反応も見せず、黙々と琵琶を弾き続ける。
 やがて男の人は諦めた様子で、秋姫の前に銅貨をそっと置いて、去って行った。
 名残惜しそうな背中を、秋姫がちらりと見えない目で見つめた。
 秋姫は、あの男の人がいると知っていながら、気付かないふりをして無視していたのか。
 もしかして、さっきの人は、秋姫の存在を知る人――?
 秋姫の命を狙う伝師の人間、と考えると、少し態度がおかしい。秋姫を見つけたなら、なぜすぐに、腰にぶら下げた太刀で切り捨ててしまわなかったのか。
 もしくは、秋姫の陰陽師の力を恐れて、手を出さずにいたのか。
 それとも、〝それ以外の〟目的で、秋姫に近付いてきたのだろうか。
「お早うございます、楸さん。体の調子は如何ですか?」
 考え込んでいる楸の気配に気付いた秋姫が手を止め、楸に声をかけてきた。
「はい。お陰様で、すっかり良うなりました」
「それは良かった。今日はいつもより、良い稼ぎになりました。帰って朝餉にしましょうか」
 琵琶を片付け、秋姫は立ち上がり、足元に転がる戦利品を手探りに拾い集める。楸も手伝って、あちこちに散らばる銅貨や袋に手を伸ばした。
 さっきの男の人は、何者か。
 秋姫に尋ねたかったが、何となく言い出し辛く、楸は言葉を喉元で押し留めた。
 秋姫ほど慎重で気配を探る力に長けた人なら、目の前にやってきた相手が敵か否か、それくらいは簡単に判別できるはずだ。その上で、黙って何もせずに見過ごしたのなら、あの人は秋姫に敵意を向ける人ではないと考えるべきだろう。
 かといって、味方と考えるのも軽薄だが、可能性としては充分にあり得る。
 結局、話を切り出すきっかけが作れず、楸と秋姫は生活拠点である襤褸小屋に戻った。
「ところで、宵月夜は? 一緒ではないのですか?」
「私が起きた時には、もうおられんかったんどす。どこに行かれたんでしょうな」
 こんな他愛のない会話なら、簡単にできるのに。もどかしく感じつつも、宵の行き先も気になったので、ひとまず話を合わせた。
「まさか、貴族のお屋敷を襲いに行ったわけやないでしょうな」
「厳しく叱っておきましたから、それはないかと思いますが」
 そんな会話を交わしていると、頭上で大きな羽音がした。
 風で枯葉や砂埃を舞い散らせながら、妖怪の姿に戻った宵が、楸たちの前に降り立った。
「宵はん! どちらにいっておったんどすか?」
 楸の問い掛けに、宵は無言で、手に持っていたものを差し出してきた。
 自然薯や茸といった、冬でも手に入る山の幸だった。
「山に行って、探してきた。大したもんは、見つからなかったがな」
 宵の手や着物の裾、顔などが、土で汚れている。人目に付かない場所で育っていたものを見つけて、自力で掘り出してきてくれたのだろう。
「おおきにどす。立派な自然薯どすな」
 楸は自分の着物の裾で、宵の顔の泥を拭いてあげた。人から奪ってはいけない、という秋姫の教えを守って、それでも少しでも生活を楽にできるようにと、宵なりに考えた結果の成果だ。誰も不平なんてなかった。
「助かります、宵月夜。では、朝餉にしましょうか」
 秋姫も宵に優しく微笑みかけた。
 宵も感謝されて悪い気はしなかったらしく、少し照れ臭そうに微笑んでいた。
 襤褸小屋に戻ってきた楸たちは、小屋の入り口の前で火を熾し、陶器の鍋で湯を沸かした。
 秋姫が、通りの端にある大きな水瓶の中から、汲み置きしておいた水を桶に汲んで運んできた。そこに溜めた水を、集落の人々で分け合って使っているらしい。
 その水を日の当たる場所で改めて見て、楸は眉を顰めた。
「昨日は気付きまへんでしたけど、こないに汚れた水を飲んでおったんどすか」
 水は細かい泥が舞っているのか、白濁色をしている。水面嗅ぐと、泥臭さが広がった。
 どう考えても飲み水には適さない、不衛生な水だ。
「川の水が流れてこなくなって。僅かな雨水で凌いでいるのです。この辺りには、井戸もないですし」
 秋姫は途方に暮れた顔で、通路の脇に作られた水路を見た。
 かなり深さもあり、普段は大量の水が流れているのだろうと想像ができたが、今は完全に水の通りはなく、底部も乾燥しきっている。
「なして、こないに干上がっておるんどすか?」
「今年は雨も少なくてね。宮中や貴族の屋敷に水を回すために、水路を堰き止めているのでしょう」
 自然の資源でも何でも、貴族たちが優先か。
 それが世の中の常識であると泣き寝入りしなければならない現状が腹立たしいが、この現実を覆せる力は、楸にはない。
「それにしたって、不衛生どすな。こんなん飲んどったら、病気になるどす」
 川の水は諦めるにしても、やっぱりこの汚れた水で料理するなんて、良くない。
 楸はしばらく考えた末、良い案を閃いて動き出した。
 小屋の脇に置かれていた、太めの竹筒を拝借して、中に端切れや砂利などを、順番に詰め込んでいった。
「宵はん、火を燃やした木炭や灰を集めてください」
 その様子を不思議そうに見ていた宵にも、指示を送る。訳が分からないままに、宵は言われた通りに木炭を拾い集めて、楸のところに持ってきてくれた。
「何をするんだ?」
「こないして、竹筒の中に木炭や砂利、枯葉を入れて、水をすどす」
 その辺りにある、いろんなものを詰め込んだ竹筒の下に小さな穴を開け、上から濁った水を流し入れた。
 水は竹筒の中を浸透しながら下に流れ、穴からポタポタと雫になって落ちてきた。器に集めた水滴には濁りがなく、透き通った綺麗な水だ。
 臭いもない。試しに一口飲んでみたが、不快さを感じない水になっていた。
 楸は集めたその水を、秋姫に飲んでみるように勧めた。秋姫は少し戸惑いつつも、ゆっくりとその水でのどを潤した。
「泥臭くない……。井戸で汲んだような、とても澄んだ水になっています」
 秋姫は驚いた表情を浮かべる。その反応に、楸も達成感を覚えて微笑んだ。
「木炭には、水の消臭や浄化作用があるどす。ミネラルや塩分も少しばかり含まれておりますさかい、お水が綺麗で美味しくなります」
 山の上で降った雨は地面に染み込み、土や砂利、腐葉土などの力を借りて地面の中でろ過され、綺麗に浄化された湧き水となって染み出し、川になって海まで流れていく。
 楸はその工程を利用して行う、人工的な浄化装置を作った。
 科学の実験などでよく行われる、水をろ過する仕組みだ。前に読んだ本に載っていたものを思い出し、実践してみた。
 初めて作ったが、うまくいったらしい。満足な結果が出せた。
 宵も、綺麗になった水を飲んで、驚いていた。
 水を濾すには時間がかかったが、それでも鍋に溜まった綺麗な水で雑穀を焚き、遅い食事にありついた。
「美味しい水で炊いた粟や稗は、味が違いますね。喉をよく通ります」
 味付けもない、素材そのままの粗野な味だが、それでも秋姫の口にはとても美味しく感じたらしく、幸せそうな表情を浮かべていた。
 宵が取って来てくれた自然薯や茸を適当な大きさに切って火で炙り、雑穀の雑炊に載せて食べると、また香ばしい香りが引き立って、空腹を満たしてくれた。体も温まって、久しぶりに生き返った気分だ。
 楽し気に食事をしていると、その様子を見ていた集落の人たちが、何事かとざわめきながら遠目に様子を伺っていた。
 汚れた飲み水で生活をしているのは、この場にいる全ての人が同じだ。綺麗な水を使って食事をしている楸たちを、物珍しそうに、物惜しそうに眺めていた。
「皆さんも、お水を持って来て下されば、綺麗にしてお返しします」
 楸が声をかけると、人々は互いに顔を見合わせて、戸惑っていた。
 突然、知らない人間に訳の分からない方法で水を綺麗にしてくれるなんて言われても、戸惑うのは無理もない。みんな、遠巻きに見ているだけで、近付いてはこない。
 そんな取り巻きの中から、小さな女の子が近寄ってきた。手には罅の入ったお椀を持ち、その中には濁った泥水が入っている。
 楸は早速、そのお椀を受け取って、中の水をろ過器に通した。ポタポタと雫になって落ちてくる透明な水を、女の子は負けないくらい綺麗な瞳を輝かせて見つめていた。
 やがて全ての水をろ過し終えて、綺麗な水を湛えたお椀を、女の子は大事そうに両手で持って、人込みの中に駆け戻っていった。
 その様子を見ていた集落の人々が、堰を切ったように我先にと押しかけて来た。
「ろ過装置の数が足りんどす。もっと材料を集めんと」
 想像以上の反応の大きさに、楸は戸惑いながらも、手早く対応していく。
 貧困街に暮らす、まともな生活もできない人たちの中でも、周囲の環境に手早く順応できる頭の回転の速い人というのは、少なからず存在する。そういった人たちは、ろ過の仕組みを簡単に説明するだけで理解し、楸の作ったろ過器を模倣して、同じものを作り出してくれた。そうして数を増やし、押しかけてくる人たちが持ってくる汚れた水を、楸は次々とろ過して返していった。
 やっと人の群れが治まり、まだ水を求める人たちの対応を、ろ過器を扱える人たちに任せて、楸はようやく、喧騒から解放された。その頃にはもう、太陽が西側に傾き始めていた。
 楸は体を休めつつも風の湿っぽさや雲の動きを観察して、疲れた体に鞭を討って、再び立ち上がった。
「もうじき、雨か雪が降りだすどす。器や瓶(かめ)なんかを、辺りに並べておきましょう」
 空から降ってきた水を集めておけば、しばらくは水に困る心配はない。この時代は、酸性雨など体に有害なものが降ってくる心配もないため、まさに天の恵みだ。
「こんなに晴れてるのに、雨なんか降るのか?」
 側で聞いていた宵が、不思議そうに空を見上げる。確かに太陽は眩しく辺りを照らしているし、青い澄んだ空も良く見える。
 だが、楸は微かな気象の変化を判じ取っていた。
「空気が湿ってきました。もうじき、一気に雲が広がるどす」
 楸が説明している間にも、徐々に雲が厚く黒くなり、空を覆い始めた。薄暗くなった地上に、ひらひらと白いものが舞い落ちてくる。
「雪だ……」
 宵が呆然と、呟く。周囲にいた人々も、驚いた様子で騒ぎながら、急いで瓶や桶を地面に並べ始めた。
 雪は一粒一粒が大きく、かき氷みたいにふんわりしていた。牡丹雪だ。
「牡丹雪は、積もる雪どす。水気が多いから、良い飲み水が確保できます」
「よく、お分かりになりましたね。道具も使わず」
 掲げた掌の上に落ちてきた雪を触りながら、秋姫が感心した。
「風の流れや雲の動きから、推測しました。勘の部分も、大きいどすけど」
 褒められて照れつつも、楸は説明をした。気象の研究が進んでいる現代では、ある程度の知識があれば天気の急変を察知することも可能だ。
 それでも、この時代にはまだそれほど確立された学問でもなく、天文学に詳しい人間にしかその原理は分からない。
 実際、天気を見事にいい当てた楸を、奇異な目で見てくる者たちも存在した。
「あんた、陰陽師か。雪を降らせる力、水を綺麗にする知識。とても人間のなせる技とは思えぬ」
 一人の老人が、楸に話しかけてきた。顔中伸び放題の白い髭に覆われた顔から表情を読み取ることはできなかったが、決して賞賛されているわけではないと、態度や気配からもよく分かった。
 むしろ、警戒されている。周囲の人たちの楸を見る目も、大きく変わっていた。
「いえ、この程度なら、陰陽師でなくとも誰でも……」
「京中で今、女の陰陽師を血眼で探しておると聞いたが、あんたか」
 楸は説明しようとしたが、それよりも先に老人の口が開いた。
 集落の人々が何に怯え、楸を訝しんでいるのか。その理由が、ようやく分かった。
 四季姫を捕えるため、伝師や京の役人たちは、京中に御触れを出しているだろう。
 詳しい事情を知らない人々にとってみれば、四季姫は帝の命を脅かす危険があるかもしれない、重罪人。関わればもちろんのこと、匿っているとでもみなされれば、その人たちもどんな処罰を与えらえるか分からない。
 人々は、理解の暗中を超える知識を用いる楸を、その四季姫の一人だと認識したのだろう。
 まずい展開になった、と楸は焦った。
 楸が四季姫ではないと弁明することもできるが、それは秋姫の正体を晒さなくてはならない危険な行為でもある。
 どちらにしても、この貧困街に四季姫の一人がいると噂が広まれば、すぐに役人たちがやって来て、秋姫の正体を見抜いて捕らえるだろう。
 楸が出しゃばったばっかりに、秋姫の身を危険に晒してしまう。
 どうすれば、このピンチを切り抜けられるだろう。楸は必死で頭を回転させて、知恵を絞った。
「この娘に、かような力はありませぬ。全て、私が教えたのです。私が、陰陽師です」
 だが、何らかの答が出るよりも先に、秋姫が楸を庇って人々の前に名乗りを上げた。
 老人の長い眉毛が、微かに動いた。どことなく、そんな予感はしていた、とでも言いたげな雰囲気だ。
「役人に突き出すのであれば、どうか私一人だけに……」
 秋姫の真摯な態度を受け、老人はゆっくりと、首を横に振った。
「いや、あんた方には、世話になった。恩人を売るような真似は、したくない」
 その老人は、この集落の中でもリーダー的な地位を持つ存在なのだろう。老人の出した結論に、反論しようとする者はいなかった。
「だが、人の口に戸は立てられぬ。命を大事になさるならば、早くこの場を去るべきだ」
 そうだ。たとえこの場で掴まらなかったとしても、遅かれ早かれ役人はやってくる。老人の忠告に従って、場所を変える必要がある。
「ご忠告、痛み入ります」
 秋姫のその意見を受け止め、深く頭を下げて襤褸小屋の中に戻っていった。
 楸も宵に腕を引かれ、後に続いた。
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