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第三部 四季姫革命の巻

第二十三章 秋姫革命 2

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 二
 歩き出して、どのくらい進んだだろうか。
 人通りの全く感じられなかった足場の悪い道の先から、誰か近づいてくる気配がした。
 一人や二人ではない。かなりの大人数だ。
「複数の足音が、近付いてくるどす」
 こんな集団、現代でも滅多にお目にかからない。
 楸と紅は静かに脇に避け、謎の大群行列に道を譲ろうとした。
 だが、行列は楸たちの前で立ち止まった。
 体中を射抜く、殺気に身が震える。
 楸の全身に、鳥肌が立った。
「私たちに、何用でしょうか」
 紅が、楸を背に庇いながら、静かに尋ねる。
 殺気がより、強く研ぎ澄まされた。
「てめえらだな、俺たちの仲間をやってくれた、盲女ってのは!」
 舌打ちとともに、苛立った怒声が響く。
「あら、いけない。お仲間がいたのですね」
 先ほど、楸を攫って行こうとした二人組の同業か。
 こんなにたくさん、人攫いがのさばっているなんて。しかも堂々と。
「あいつら、本当に、こんな奴らにやられちまったのかよ。腹でも壊していたのか?」
「よほど、相手を見くびりすぎたのだろうな。手負いの牝は狂暴になるという」
 嫌みな笑いと、気味悪い息遣いが聞こえてくる。感じ取れるだけでも、数十人。
 こんな大人数で、目の見えない相手に報復にくるなんて、人道を外れすぎている。楸の中に嫌悪感が広がった。
 隙を見つけて逃げたほうがいいのではないだろうか。促そうとしたが、紅には逃げる気は毛頭ないらしい。
「楸さん、少し離れておいでなさい」
 楸から距離をとり、紅はたった一人で賊の前に立ちはだかる。
「自分で蒔いた種ですからね。この連中は、私が引き受けます。楸さんは、できるだけ遠くに逃げて、お隠れください」
「そんな、無茶どす、紅はん!」
 いくら人並み程度に強くても、多勢に無勢だ、勝ち目がないことくらい、目が見えなくても分かる。
「戦い慣れておりますので、心配は無用ですよ。巻き添えにならないうちに、早く!」
 楸を後ろに押し退けた紅に、静かな殺気が宿った。楸が突き飛ばされて地面に倒れると同時に、男たちの怒声が周囲に渦巻いた。
 このままでは、紅が袋叩きにされる。
 何とかしなくてはと、懐から無意識に、彼岸花の形の髪飾りを取り出す。
 視界が効かない状態で、満足に戦えるとも思えなかったが、じっとしていられない。
 髪飾りを握りしめて力を込めるが、うまく力の流れが掴めない。
 まごついているうちに、周囲に悲鳴が響き渡り、楸は我に返った。
 紅の悲鳴ではない。
 男たちの、恐怖に慄いた断末魔の声だった。
「気を付けろ、この女、盲目のくせに強いぞ!」
 ひとさらいの集団の統率が乱れた。何人かが地面に倒れ込む音とともに、別の数名が逃げだそうと走り出す足音が響いた。
 だが、遠くに逃げようとした者たちの悲鳴も小さく響き、聞こえなくなった。
 男たちの声が次々と消えていく中、耳元で聞き慣れた音がずっと響いていた。
 ギリギリと、弦を引く音。鋭く細いものが風を切り、飛んでいく音。
 楸にとっては、懐かしく、手にとるように感覚が分かる音だった。
 矢を射る音だ。
「弓を使(つこ)うてはる……? 目が見えんのに、標的を射貫けるはずが……」
 信じられない。的も見えないのに、狙いを定めるなんて不可能だ。
 だが、紅は次々と矢を放ち、しかも無駄な動きは一つもなく、確実に男たちを仕留めていく。どうやって、急所を狙っているのだろう。
 楸はふと、妙な感覚に気がついた。
 紅が弓を引く瞬間、的となった男の息遣いが、顕著に聞こえる。
 緊張と怯えからくる相手の呼吸音が激しくなると同時に、矢は放たれ、悲鳴がほとばしる。
「相手の呼吸や、動いた時の空気の流れを感じ取って、的の位置を絞っておるんどすか……?」
 信じられないが、他に考えられない。
 しかも、恐ろしいまでの命中率。至近距離だからこそ目が見えなくても為せる技なのかも知れないが、腰が引けて逃げ出そうとする連中まで、容赦なく仕留めていく。その腕は、神業としか思えない。
 この人は、何者なのだろう。ただの、陰陽師の家で働いていただけの使用人とは、とても思えない。
「いけない、楸さん。そちらに一人行きました。逃げて!」
 その腕でも、やっぱり隙はあるらしく、何人かは取り逃がしたらしい。
 足音が三つ、楸に向かって駆け寄ってくる。
 一気に囲まれた。
 だが、逃げるつもりは毛頭ない。楸は杖を両手で握り、構えた。
「私も、目が見えんかっても、音を頼りに戦うどす!」
 ぼやけた視界を閉じ、聴覚を研ぎ澄ませる。紅に暴れられて、切羽詰まった男の荒い息。楸という獲物を捕らえて形勢を覆そうと目論む男の息。場所と動きだけなら、見えなくても分かる。
 紅みたいな身のこなしは、誰にでも真似できる芸当だとは思えないが、少しでも倣ってやるしかない。
 楸は男の気配のする場所に向かって、杖を振りかざす。
 榎みたいな剣術の心得もない。覚束ない不器用な楸の一太刀は、無残にも空を掠った。簡単に、避けられてしまったらしい。
 何の手応えも得られず、楸は無意識に動揺する。注意力が散漫になり、周囲の様子が何も分からなくなった。
 その隙を完全に突かれる。背中に蹴りを入れられ、楸は倒れ込た。
 男たちの、薄気味悪い笑い声。
 先刻の出来事が、頭の中でフラッシュバックする。また捕まり、襲われ、今度こそ―—。
 楸は歯を食いしばった。
 直後、一陣の強い風が吹き荒び、楸の髪を、着物を激しくはためかせた。
 男たちも突風に煽られたか、慌てた悲鳴をあげて、楸から離れた。
 いや、何か強い力で吹き飛ばされた?
 何が起こったか理解できないうちに、楸の体が誰かに抱き上げられ、宙に浮かび上がった。
 楸は悲鳴を上げてもがくが、安定が取れずにうまく体を動かせない。
「間一髪だったな。無茶しやがる」
 耳元で、風を切る音とともに、聞き慣れた声が聞こえた。
 ほんのしばらく聞いていなかっただけなのに、とても懐かしく感じる。楸の体から力が抜け、緊張が解れた。
「その声は……宵はん、どすか?」
「本当に、目が見えないんだな。ほら」
 突然、ぼやけて何も見えなかった視界が、開けた。
 見える。青く澄んだ空が、遥か下に見える地上が。
 すぐ側で楸を抱きしめ、微笑む黒髪の少年の姿が。
 少年の背中から生えた黒い大きな翼がリズムよく動き、風を起こしている。
 耳や鼻に、馴染んだ金属の感触が触れ、一気に世界が広がった。
「これ、眼鏡!? 私の……」
「良かった、いつもの楸に戻った」
「なして宵はんが、私の眼鏡を?」
「俺の着物に、引っ掛かっていたんだ。すぐに持ってきてやれなくて、悪かった」
 もう、完全に諦めていたのに。こんな形で失った多くのものが戻ってくるとは、思ってもみなかった。
 喜びが込み上げてきて、楸は目に涙を溜めて、宵に抱きついた。
「宵はん! あなたは命の恩人どす! これで私と、考古学会の未来は救われたどす! 良かったどすー!」
「考古学……? よく分からんが、当然だ。俺は楸がどこに離れていたって、必ず守る」
 宵は楸の勢いに推されて、動揺したり照れたりしていたが、楸の頭を撫でて、優しく抱きしめ返してくれた。
 懐かしい匂い、懐かしい温かさ。楸はようやく、心の安らぎを取り戻した気がした。
「オラぁ、化け物! 上空でいちゃついてねえで、さっさと降りてきやがれ!」
 下から怒声が飛んできて、楸は慌てて宵の首から手を離した。
 見下ろすと、さっき風に吹き飛ばされた男たちが喚いていた。
 気持ちに余裕が生まれ、地上の全貌を見渡して騒然とする。
 遥か眼下には、四角い城壁に囲まれた、巨大な都が広がっていた。
 大きな屋敷の屋根や、碁盤の升目みたいに、規則正しく伸びる大通り。
 かつて想像図で見た平安の京が、そっくりそのまま再現されたかのように、威圧感を放って広がっている。
 喚く男たちは、その城壁側の通路に立っていた。楸たちがさっきまでいた場所は、本当に都の外れの、寂れた郊外だった。
 枯れた草原と、潰れた家の残骸しかない荒廃の土地。
 まさに、廃墟だった。
「うるせえんだよ。いいところなのに、邪魔すんな!」
 宵は苛立った表情で片腕を地上に翳し、力を集中させた。
 掌から圧縮された風の塊を、眼下目掛けて打ち込んだ。
 風の塊は地面をえぐり、穴を開ける。再び男たちの悲鳴が飛び交い、爆風で吹き飛ばされる。
 宵の苛立ちは治まらないらしく、更に大きな風を巻き起こし、竜巻を発生させた。小さな竜巻は賊たちを集中的に狙い、次々と吹き飛ばしていった。
 宵はとても楽しそうに笑っている。現代にいた頃と違って、とても活き活きとした表情だ。
 土煙が巻き起こり、視界が効かなくなる。男たちの騒ぐ声だけが、周囲に響き渡った。
「化け物に構うな、さっさとずらかるぞ!」
「もう一人の女は、絶対に逃がすなよ!」
 数人の男たちが次々と土煙から飛び出し、山の方角に向かって逃げていく。だが、それ以上に多くの人間が足元で蠢いている姿を初めて視界に捉え、楸は改めて恐怖に襲われた。
「あんなに仰山おっては、無理どす、紅はん一人では、やられてしまいます」
 いくら戦い慣れていたとはいえ、こんなに大勢を相手にしていたなんて。紅がいくら強く戦い慣れていても、無事では済まない。
 男たちの多くは、風にも土煙にも臆さず、まだその場に留まって紅を執拗に狙っている。
 楸は慌てて、紅の姿を探す。だが、距離がありすぎるのと、激しい土煙に視界を阻まれて、それらしい人影を見つけられない。
「宵はん、降ろしてください。私を助けてくれはった人が、襲われとるんどす。目が見えるようになったし、秋姫になってお助けするどす」
 楸は宵の着物の裾を掴み、慌てて懇願した。
 宵も少し焦った表情を浮かべたが、目を細めて地上を見下ろした。
「やめとけ。京の中じゃ、あの姿は目立ちすぎる。それに、変身できないかもしれないと、朝が言っていた」
「なしてどすか?」
「話はあとだ。とりあえず、連中を追っ払う」
 宵は再び、地上にむけて風を巻き起こした。その風が土煙を吹き飛ばして視界を開けさせる。
 姿が露になった賊たちを、宵が作り出した真空の刃が飛ぶ。
 わざと急所を外したらしく、刃は男たちの着物や皮膚の表面を切り裂いて、地面に穴を開けた。
「失せろ、人間ども。死にたくなけりゃな!」
 宵が睨みを効かせると、連中は悲鳴をあげながら撤退していった。
 化け物、妖怪――と、宵を罵りながら。
「口ほどにもねえ。身の程をわきまえろってんだ」
 呆れながらも、人気の消えた地上に宵は降り立った。
 ようやく地に足を付けられた楸は、急いであたりを駆け回り、残っている者を探した。
「紅はん、どこですか!?」
 大声で呼び掛けるが、反応はない。
 見つかるのは、矢を急所に受けて転がる男たちの死体ばかり。
 だが、紅は見当たらない。それを幸福と考えるべきなのか。
「逃げた残党共に、連れて行かれたかもしれないな」
 周囲の様子に目をひそめながら、宵が近づいてくる。
 楸も、同じ意見だ。きっと紅は、攫われたに違いない。
 楸を庇ったために―—。
「なら、早く追いかけんと」
 連中の足跡を追って駆け出そうとする楸を、宵が引き止めてきた。
「人攫いなんて、この時代では日常茶飯事だ。恩人だからって、いちいち助けていたんじゃ、時間がいくらあっても足りねえ。それよりも、早く他の奴らと合流しねえと」
 宵の言葉に、楸の頭に血が昇った。
 気がつくと、手が勝手に動いていた。楸の掌が、宵の頬を打ち付けた。
 宵は赤くなった頬を押さえて、驚いた目を向けてくる。
「楸、なにすんだ……」
「目の前で命の恩人が攫われて、そのまま放っておいて、何が世界を救うどすか! 私が目も見えず、右も左も分からず途方に暮れていた時に、助けてくれた親切なお人を、見殺しにしてまで救う世界に、何の価値があるんどすか!」
 楸は激しい剣幕で、宵に向かって怒鳴り付けた。宵は唖然とした表情で、息を飲んでいる。
「私は、一人で、もう、駄目やと思うて……。それでも、手を差し伸べてくれた、たった一人のお方やのに!」
 自分自身の怒鳴り声で、我に帰る。宵に怒りをぶつけても、憤っても、何の意味もないと、冷静になるごとに気づいていった。
「すみません。全部、私の身から出た錆やのに。役立たずな私が悪いのに、八つ当たりして……」
 宵には何の責任もない。むしろ、何の手掛かりもない中、必死で楸を探して、見つけだして助けてくれた。感謝しなければいけないはずなのに。
 宵はしばらく無言で楸を見つめていたが、やがてゆっくりと、楸の俯く頭に手を置いた。
「俺こそ、悪かった。俺がもたついていたせいで、大変な目に遭ったんだな……」
 辛そうな顔。宵は、悪くないのに。
 宵にまで、背負わなくてもいい罪悪感を背負わせてしまった。
 何を言っても、言い訳にしかならない。楸はただ黙って、無言で頭を垂れた。
 冷たい風だけが吹き荒び、側の枯れた草を揺らす。
 その揺れ方が急に、激しくなった。
 密集した背の高い草むらの中から、突然何かが飛び出した。楸は驚いて体を飛び上がらせ、宵は素早く楸を庇った。
「賊は引きましたか。何とか、ことなきを得たようですねぇ。一安心です」
 姿を現したのは、後頭部をさすりながら深く息を吐く、紅だった。
 楸は紅に駆け寄る。
 この時、楸は初めて紅の姿を視界に納めた。
 華奢で、病弱そうな青白い肌をしている。それでも、着物から覗く腕はしなやかで、強さが滲み出ていた。
 その手に握りしめられた、身長よりも長い梓弓が、周囲に威圧感を与えていた。
 長い髪を緩く結い、右肩から前に流している。右目は、長い前髪によって巧に隠されていた。風に揺られて微かに、その髪の奥の肌が垣間見えたが、激しく爛れているようだ。その外見を隠すために、あえて髪を流しているのか。
 天然痘による水泡の後遺症と思われる。今でこそ痛々しい顔をしているが、内側から、清楚さと高潔さが滲み出ていた。本来は、とても美しい人だったのだろう。
「紅はん! 奴らに、攫われたんでは?」
 楸が戸惑っていると、紅は不思議そうな顔をして首を傾けた。
「いつ、私が攫われたと言いました?」
「攫われたと言いながら誘拐されていく人は、まずおらへんと思いますが……」
「確かに、仰るとおりですねぇ」
 紅は楽しそうに笑っていた。大きな手傷も追っていない様子だし、いたって普通なのが逆に不思議なくらいだ。
 やっぱりこの人は、ただ者ではない。
「あの賊たちに囲まれて、よくご無事でしたな」
「急に突風が吹いてきたので、素早く木の陰に隠れたのです。でも、結局勢いに煽られて倒れてしまい、頭をぶつけて少し気を失っておりました」
 ただ者ではない実力の持ち主であっても、宵が起こした突風は想定外だったらしい。
「大丈夫なんどすか!?」
「もう平気です、大事ありませんよ。それより、その様子ですと、お仲間と出会えたのですね。良かった」
「はい、お陰様で。紹介します、宵はんいうて……。お二人とも、どないしやはったんですか?」
 楸は紅に宵を顔合わせしようとしたが、宵は呆然と突っ立ったまま、硬直している。その表情はいまにも泣きそうな、複雑な表情を浮かべていた。
「秋姫……様?」
 宵の震える声に、楸は一瞬、耳を疑った。
「その声……。宵月夜、なのですか?」
 側から聞こえた紅の声に、さらに困惑が激しく渦を巻いた。
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