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蒼の皇国 編
セツナ達の目的
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「国家間戦争ねぇ……なんで、そんな物騒なことするんだ? 面倒くさくね?」
コウイチはセツナお手製のポトフを食べながらセツナが楽しそうに説明する様子につまらなそうにぼやく。
国家間戦争……戦争なんてくだらないことを。
「ああ、コウ君。勘違いしてるようだから説明しておくけど、国家間戦争では基本的に死人とか出ないからね?」
「そうなの? 戦争なのに?」
「まあ、条件次第では死人が出るようにも出来るけどさ。無駄な命が奪られないようにする為にあるのが国家間戦争なんだから」
「で? つまるところ国家間戦争って何なの?」
「平たく言えば随時開催されるオリンピックみたいなもんよ」
「……もっと平和的な名前をつけろよ」
蓋を開けて見れば本当にくだらない。
ようは国家間の争いをゲームで決めようっていうのだ。
ため息が出る。
この世界は歪んでいる。
元の世界も大概だが、この世界はそれ以上に歪んでしまっている。
それは薄々気付いていた。
色々な事に巻き込まれていたから、それを言い訳にして気付かないフリをしていただけなのかもしれない。
この世界を歪めてしまった原因は転移者や転生者のせいだろう。
転移者や転生者は特別な力を持ってこちらの世界にやってくる。ふと思い浮かぶだけでもセツナにタリア、アヴァロン落下時に襲撃してきた骸骨の人やアヴァロンを支えていた筋肉ハゲの青年も元は同じ世界どころか日本出身だそうな。
都合が良すぎるんじゃないか?
「コウ君はこの世界に疑問を思ったことがある?」
「たった今」
一拍の間があってからセツナは噴き出すようにして笑う。
「あはは、コウ君面白すぎっ。今の流れで何を思ったの?」
「何って……都合が良すぎるって思った」
「都合?」
「だってそうだろ? 転移、転生者って言う割に日本人しか話を聞かねぇんだよ。どう考えても可笑しいだろ。まして俺とセツナなんて近しい間柄が転移してるとか誰かに仕組まれてるとしか思えないんだが?」
「……コウ君の癖に察しがいい」
「さらっと馬鹿にするな?」
「実際馬鹿じゃん?」
コウイチの学力は中の下。大学には通っていたものの推薦入試の小論文のみで入学した男。
ようは屁理屈が少し得意なだけのバカなのである。
「何も言い返せないのが悔しいです!」
「都合がいいことの答えは、この世界は実験場だからだよ」
「実験場? なんだそれ。スター〇ーシャン3みたいな展開ってことか?」
「懐かしいやつ持ち出してくるじゃん……あれはゲームの世界って話だったでしょ? ここはとある何かを作り出そうとしている世界なの。ゲームとは違うかな」
「そのとある何かって?」
「それは分かんない。私も”黒いの”に又聞きしただけだからね。でも、ここと同じように世界観で同じように転移転生を行ってるんだって」
「なるほど……全く分からん。ていうか、黒いのって言った?」
「言ったけど?」
「何、お前クロと知り合いなのか?」
「知り合いというよりは殺しあった仲かな」
「殺伐としてんな」
「まあ、敵対関係だったからね。いなくなっちゃった今となっては数少ない全力で戦える相手がいなくなって寂しいよ」
セツナは物騒な言葉を口にしながら綺麗な顔に影を落とした。
コウイチには想像することしか出来ないが、セツナからは怒りや憎しみみたいな感情は感じられず、ただただ寂しさを感じた。もしかしたら、この世界で数少ない理解しあえる戦友というものだったのかもしれない。
だってそうだろう。クロの力の一部ともいえる黒剣の破壊力から推測できるクロ本来の圧倒的な強さ。クロが厄災などと呼ばれていたのだ……それと同等の力をセツナが持っているのであれば、その周囲にまともな人間が寄り付くはずがない。
孤独。そんな言葉がコウイチの脳裏に過った。
「大変だったな、セツナ」
「……全く、コウ君はホントにズルいよ。他の人は無双できるくらいの強い力や技術だけを見て凄いとか、楽しそうとか言うのにさ」
「見ず知らずの他人だったらそんな風に思ったと思うよ? でも、お前がそんなくらい顔をするなんて、よっぽどな事があったんだろうなって簡単に分かるよ」
セツナという幼馴染は常に笑顔で明るく向日葵のような存在だったのだから……今みたいに暗い何かを背負っているような事なんて異常事態だってことが分かる。
「じゃあさ、聞いてくれる? 神祖の吸血鬼にして錬金術師のセツナ=リュウザキの人生をさ」
「聞くだけでいいなら幾らでも」
とても長い一人の女の子の今日までの話。
辛く、悲しい、そして血に染まった過去。
途中からセツナの協力者達が合流し、彼らの思い出話も時間が許す限り聞いていった。
すべてに共通して言えるのは転移者目線からの転移者の非情な扱いだ。
セツナ達は言う。
「私たちの目的は元の世界に帰って家族にちゃんとお別れを言うこと。私たちがやってきた事を考えたら一緒に暮らすなんて無理なのは分かってるから。
コウ君にはそれを知った上で、この戦争をどっちが勝ちで終わらせるのが正しいか見定めて欲しい」
元の世界への帰還。
コウイチとしてもその提案は嬉しい話だ。家族や友人たちの事は少しは気になったりする。しかしその反面で新で転移したのだから元の世界のことを気にしても仕方がないと踏ん切りもついていたりする。コウイチはそういう生き物なのだ。
ただ、コウイチとセツナ達とは転移してきた状況や事情が異なる。
セツナ達も事故なり病気なりで死んだことは事実だが、その死は何者かによって意図的に行われたという点だ。
当初は不慮の事故や不幸な病と考えていたそれらは状況を整理していくと不可思議な点が多いという事が共通して分かった。そして解答の一つとしてクロから齎されたこの世界が実験場であるという情報だった。
そして彼らは転移することを前提として送り込まれている。コウイチのように転移しないという選択肢は与えられなかったらしい。
これはタリア=マーガレットの仮説になる。
ここと元の世界の二つの世界には大きな時間の歪が存在している。
転移、転生者には二種類いる。
周期的に訪れる者と突発的に訪れる者。
前者がセツナ達で後者がコウイチやエイジ=アイザワが該当する。
前者と後者の違いは与えられる能力の強さだ。
平たく言えばセツナ達は世界を敵に回しても戦争が出来るだけの力を持ち、後者はそこまでの力はない。
後者で言えばエイジが分かりやすい。彼の能力は超回復と成長突破という能力で疲れ知らずの肉体を鍛えれば鍛えるほど強くなる、ある種チート能力だ。だが、その能力は物理限界という天井にあり、物理法則を捻じ曲げたり破壊したりすることはできない。更にエイジは魔法の才能がないという。
ただし、コウイチに関しては立ち位置が微妙である。
従来の周期的には転移者が現れるのはあと1年か2年後になるはずだったのもあるが、コウイチの能力は製作系に特化しており判断が難しいという。
力の強弱はさて置き、重要なのは時間の歪が完全に無くなった時=元の世界と同期した時、この世界が実験場であるなら何かが起こる可能性が高い点と前者には共通として転移する以外の選択肢がなかったことを考慮すると、実験の根幹に関わっている可能性あるということ。
そしてアヴァロン製作者の話。
アヴァロンの製作者の転移者は完成間近で何者かによって”殺害”された。
その転移者が残した日記の断片には元の世界に帰る方法を見つけた。と、残されていたそうだ。
それからセツナ達の研究により、アヴァロン、時間の歪の解消、次元石を用いることで元の世界に繋がるゲートを作り出すことが出来るとのことだった。
元の世界への帰還方法に気づいたアヴァロンの製作者は恐らくこの世界を管理している存在に殺されたのではないかと推測される。また帰還方法に辿り着いたセツナ達が殺されていないのは、恐らくは実験の根幹に関わっている為ではないかと思われる。
故にコウイチの存在はイリーガルである。
突発的に表れた存在にも関わらず、着実にアヴァロンを完成へと導いているコウイチが殺されない理由が謎である。
アヴァロンが完成すれば世界をつなぎゲートを開くのはそれほど難しいものではない。次元石は幾つか足りていないが、捜索の術式はタリアが完成させており時間の問題と言える。
つまり、元の世界への帰還は秒読み段階なのだ。
なのでこの際、コウイチに関しては出たとこ勝負でこれ以上考えるのは時間の無駄として明後日の方向にぶん投げておく事にしよう。
「さぁて、俺は怒られる準備だけしておこう」
今回の戦争において勝敗がどっちに転んでもコウイチは誰かしらに怒られることが決定している。
コウイチは床に正座をして両手を床に突き、土下座の練習をする事にした。
====================
蒼の皇国の誕生から3日後。
夜の帝国セツナ=リュウザキから書類が届いた。
戦争の条件は以下の通り。
4:6の防衛戦。蒼の皇国が攻撃側。
夜の帝国陣営4名、蒼の皇国陣営6名。
制限時間は3時間。
戦闘内容は防衛側が個々に選定する。
勝利条件 制限時間内に拠点水晶の破壊もしくは防衛
更に敵は絶対的に自信があるのか、既に参加者リストを明記していた。
その最後の名前を見たアオは我を忘れて吼えた。
「どうしてこうなるのっ!? あのバカぁぁぁぁ!!」
異世界連合軍 4名
セツナ=リュウザキ
リョウタ=アヅチ
タリア=マーガレット
コウイチ=クロガネ
コウイチはセツナお手製のポトフを食べながらセツナが楽しそうに説明する様子につまらなそうにぼやく。
国家間戦争……戦争なんてくだらないことを。
「ああ、コウ君。勘違いしてるようだから説明しておくけど、国家間戦争では基本的に死人とか出ないからね?」
「そうなの? 戦争なのに?」
「まあ、条件次第では死人が出るようにも出来るけどさ。無駄な命が奪られないようにする為にあるのが国家間戦争なんだから」
「で? つまるところ国家間戦争って何なの?」
「平たく言えば随時開催されるオリンピックみたいなもんよ」
「……もっと平和的な名前をつけろよ」
蓋を開けて見れば本当にくだらない。
ようは国家間の争いをゲームで決めようっていうのだ。
ため息が出る。
この世界は歪んでいる。
元の世界も大概だが、この世界はそれ以上に歪んでしまっている。
それは薄々気付いていた。
色々な事に巻き込まれていたから、それを言い訳にして気付かないフリをしていただけなのかもしれない。
この世界を歪めてしまった原因は転移者や転生者のせいだろう。
転移者や転生者は特別な力を持ってこちらの世界にやってくる。ふと思い浮かぶだけでもセツナにタリア、アヴァロン落下時に襲撃してきた骸骨の人やアヴァロンを支えていた筋肉ハゲの青年も元は同じ世界どころか日本出身だそうな。
都合が良すぎるんじゃないか?
「コウ君はこの世界に疑問を思ったことがある?」
「たった今」
一拍の間があってからセツナは噴き出すようにして笑う。
「あはは、コウ君面白すぎっ。今の流れで何を思ったの?」
「何って……都合が良すぎるって思った」
「都合?」
「だってそうだろ? 転移、転生者って言う割に日本人しか話を聞かねぇんだよ。どう考えても可笑しいだろ。まして俺とセツナなんて近しい間柄が転移してるとか誰かに仕組まれてるとしか思えないんだが?」
「……コウ君の癖に察しがいい」
「さらっと馬鹿にするな?」
「実際馬鹿じゃん?」
コウイチの学力は中の下。大学には通っていたものの推薦入試の小論文のみで入学した男。
ようは屁理屈が少し得意なだけのバカなのである。
「何も言い返せないのが悔しいです!」
「都合がいいことの答えは、この世界は実験場だからだよ」
「実験場? なんだそれ。スター〇ーシャン3みたいな展開ってことか?」
「懐かしいやつ持ち出してくるじゃん……あれはゲームの世界って話だったでしょ? ここはとある何かを作り出そうとしている世界なの。ゲームとは違うかな」
「そのとある何かって?」
「それは分かんない。私も”黒いの”に又聞きしただけだからね。でも、ここと同じように世界観で同じように転移転生を行ってるんだって」
「なるほど……全く分からん。ていうか、黒いのって言った?」
「言ったけど?」
「何、お前クロと知り合いなのか?」
「知り合いというよりは殺しあった仲かな」
「殺伐としてんな」
「まあ、敵対関係だったからね。いなくなっちゃった今となっては数少ない全力で戦える相手がいなくなって寂しいよ」
セツナは物騒な言葉を口にしながら綺麗な顔に影を落とした。
コウイチには想像することしか出来ないが、セツナからは怒りや憎しみみたいな感情は感じられず、ただただ寂しさを感じた。もしかしたら、この世界で数少ない理解しあえる戦友というものだったのかもしれない。
だってそうだろう。クロの力の一部ともいえる黒剣の破壊力から推測できるクロ本来の圧倒的な強さ。クロが厄災などと呼ばれていたのだ……それと同等の力をセツナが持っているのであれば、その周囲にまともな人間が寄り付くはずがない。
孤独。そんな言葉がコウイチの脳裏に過った。
「大変だったな、セツナ」
「……全く、コウ君はホントにズルいよ。他の人は無双できるくらいの強い力や技術だけを見て凄いとか、楽しそうとか言うのにさ」
「見ず知らずの他人だったらそんな風に思ったと思うよ? でも、お前がそんなくらい顔をするなんて、よっぽどな事があったんだろうなって簡単に分かるよ」
セツナという幼馴染は常に笑顔で明るく向日葵のような存在だったのだから……今みたいに暗い何かを背負っているような事なんて異常事態だってことが分かる。
「じゃあさ、聞いてくれる? 神祖の吸血鬼にして錬金術師のセツナ=リュウザキの人生をさ」
「聞くだけでいいなら幾らでも」
とても長い一人の女の子の今日までの話。
辛く、悲しい、そして血に染まった過去。
途中からセツナの協力者達が合流し、彼らの思い出話も時間が許す限り聞いていった。
すべてに共通して言えるのは転移者目線からの転移者の非情な扱いだ。
セツナ達は言う。
「私たちの目的は元の世界に帰って家族にちゃんとお別れを言うこと。私たちがやってきた事を考えたら一緒に暮らすなんて無理なのは分かってるから。
コウ君にはそれを知った上で、この戦争をどっちが勝ちで終わらせるのが正しいか見定めて欲しい」
元の世界への帰還。
コウイチとしてもその提案は嬉しい話だ。家族や友人たちの事は少しは気になったりする。しかしその反面で新で転移したのだから元の世界のことを気にしても仕方がないと踏ん切りもついていたりする。コウイチはそういう生き物なのだ。
ただ、コウイチとセツナ達とは転移してきた状況や事情が異なる。
セツナ達も事故なり病気なりで死んだことは事実だが、その死は何者かによって意図的に行われたという点だ。
当初は不慮の事故や不幸な病と考えていたそれらは状況を整理していくと不可思議な点が多いという事が共通して分かった。そして解答の一つとしてクロから齎されたこの世界が実験場であるという情報だった。
そして彼らは転移することを前提として送り込まれている。コウイチのように転移しないという選択肢は与えられなかったらしい。
これはタリア=マーガレットの仮説になる。
ここと元の世界の二つの世界には大きな時間の歪が存在している。
転移、転生者には二種類いる。
周期的に訪れる者と突発的に訪れる者。
前者がセツナ達で後者がコウイチやエイジ=アイザワが該当する。
前者と後者の違いは与えられる能力の強さだ。
平たく言えばセツナ達は世界を敵に回しても戦争が出来るだけの力を持ち、後者はそこまでの力はない。
後者で言えばエイジが分かりやすい。彼の能力は超回復と成長突破という能力で疲れ知らずの肉体を鍛えれば鍛えるほど強くなる、ある種チート能力だ。だが、その能力は物理限界という天井にあり、物理法則を捻じ曲げたり破壊したりすることはできない。更にエイジは魔法の才能がないという。
ただし、コウイチに関しては立ち位置が微妙である。
従来の周期的には転移者が現れるのはあと1年か2年後になるはずだったのもあるが、コウイチの能力は製作系に特化しており判断が難しいという。
力の強弱はさて置き、重要なのは時間の歪が完全に無くなった時=元の世界と同期した時、この世界が実験場であるなら何かが起こる可能性が高い点と前者には共通として転移する以外の選択肢がなかったことを考慮すると、実験の根幹に関わっている可能性あるということ。
そしてアヴァロン製作者の話。
アヴァロンの製作者の転移者は完成間近で何者かによって”殺害”された。
その転移者が残した日記の断片には元の世界に帰る方法を見つけた。と、残されていたそうだ。
それからセツナ達の研究により、アヴァロン、時間の歪の解消、次元石を用いることで元の世界に繋がるゲートを作り出すことが出来るとのことだった。
元の世界への帰還方法に気づいたアヴァロンの製作者は恐らくこの世界を管理している存在に殺されたのではないかと推測される。また帰還方法に辿り着いたセツナ達が殺されていないのは、恐らくは実験の根幹に関わっている為ではないかと思われる。
故にコウイチの存在はイリーガルである。
突発的に表れた存在にも関わらず、着実にアヴァロンを完成へと導いているコウイチが殺されない理由が謎である。
アヴァロンが完成すれば世界をつなぎゲートを開くのはそれほど難しいものではない。次元石は幾つか足りていないが、捜索の術式はタリアが完成させており時間の問題と言える。
つまり、元の世界への帰還は秒読み段階なのだ。
なのでこの際、コウイチに関しては出たとこ勝負でこれ以上考えるのは時間の無駄として明後日の方向にぶん投げておく事にしよう。
「さぁて、俺は怒られる準備だけしておこう」
今回の戦争において勝敗がどっちに転んでもコウイチは誰かしらに怒られることが決定している。
コウイチは床に正座をして両手を床に突き、土下座の練習をする事にした。
====================
蒼の皇国の誕生から3日後。
夜の帝国セツナ=リュウザキから書類が届いた。
戦争の条件は以下の通り。
4:6の防衛戦。蒼の皇国が攻撃側。
夜の帝国陣営4名、蒼の皇国陣営6名。
制限時間は3時間。
戦闘内容は防衛側が個々に選定する。
勝利条件 制限時間内に拠点水晶の破壊もしくは防衛
更に敵は絶対的に自信があるのか、既に参加者リストを明記していた。
その最後の名前を見たアオは我を忘れて吼えた。
「どうしてこうなるのっ!? あのバカぁぁぁぁ!!」
異世界連合軍 4名
セツナ=リュウザキ
リョウタ=アヅチ
タリア=マーガレット
コウイチ=クロガネ
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