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夜天の主 編
決着の刻!? 概念領域の戦い?
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天を覆うは漆黒の闇。
漆黒の闇に煌くは眩い星々。
眩い星々が放つ光は怒りと殺意。
夜天の空が涙を流すかのように星々が魔獣の群れ振り落ちて行く。
アヴァロンを守ろうとする者を器用に避けて、明確に漆黒の繭が敵と認識する者を次々に屠ってゆく。それはハクが用いた六色の魔力球による攻撃の比ではなかった。ハク達の猛攻によって20万匹ほどにまで減少していた魔獣の群れを瞬く間に撃ち落としていく。
魔獣達は逃れようとするが見えない壁に阻まれてしまう。
生き残る手段は漆黒の繭を倒すしかない。だが、夜天から降り注ぐ攻撃の数が多すぎて満足に近づくことが出来ず、物理による遠隔攻撃は星々に撃ち落とされ、魔法による遠隔攻撃は何故か発動せず不発に終わってしまう。
成す術の無い魔獣達に残されたのは――死を迎えるまでの僅かな時間だった。
始まったのは戦いとか戦争とかそんなレベルではなく、一方的な虐殺。
目を覆い隠したくなるような阿鼻叫喚の地獄絵図が淡々と繰り広げられていく。
特に酷かったのは移動工房艦アメノマの近くにいた魔獣達だ。執拗にまで無数の星々に貫かれて見るも無残なミンチと化していったのだから。
数分後。
戦場に残ったのは魔獣はメギド・レナーテただ1匹。
それは漆黒の繭からのメッセージとも受け取れる。
お前だけは楽に死なせない、と。
メギド・レナーテは手に握りしめていた血塗れの大男を投げ捨て、最後まで身体に噛みついて抗っていた狐を尻尾で絡めとって引き剥がした。
”ま、まだ終わらん……よ”
”意識を保っているのもやっとであろう。何故、そこまでやるか理解に苦しむ”
メギド・レナーテの身体に噛みついたことで猛毒に犯されてしまったタマモの身体は満足に立つことも難しい状態だった。このまま深手を負えば命の危険さえもある。
接近戦。物理的手段による攻撃はメギド・レナーテには悪手。
しかし、そうせざる得なかった。
メギド・レナーテの翼が輝きを増し、身体能力が向上にしたことによってタマモの魔法系統の攻撃は有効打とならなくなり、彼女のもつ最大の物理攻撃手段は己の牙なのだ。
タマモは尻尾で締め上げられながらも動かない身体を必死に動かして抵抗しながら吼えた。
”……お前には分からへんよ!”
”知ろうとも思わん”
メギド・レナーテは憐れむような目でタマモを見下ろす。
”…………”
毒が全身に回り尻尾の中で動かなくなったタマモをメギド・レナーテは空に捨て、強烈な殺意を向けて来る漆黒の繭を見上げる。
知っている波長とは異なる魔力。
見紛うはずのない漆黒の魔力。
”貴様は黒いのか?”
メギド・レナーテの問いに漆黒の繭は答えない。
言葉を認識する知能を持ち合わせていないのか、言葉を発する器官を持ち合わせていないのか、もしくは本能のみで活動しているのか……。
どれでも大差はない。
重要なのは目の前にいる漆黒の繭は”概念領域”に到達している固体であるということだ。
概念領域。
メギド・レナーテ自身も詳しくは知らないが、この世の枠組みから外れた存在と言われている。簡単に言えばこの世のモノでは絶対に敵わない存在ということだ。
自身のように一定の条件下で一時的に概念領域に到達したものは数えられる程度にはいる。
だが、恒常的に概念領域に到達したものは”黒いの”ただ1体のみだ。
狐と蛇に受けた傷は既に完治。
体内及び大気魔力も十全。
漆黒の繭が”黒いの”であった場合、メギド・レナーテに勝ち目はない。
限定的と恒常的。考えるまでもなく勝敗は明白。
有象無象の衆も倒されてしまった今、隙を見て空に浮かぶ汚染物を破壊することは不可能。
更にこの強烈な殺意からして逃がしても貰えないだろう。
”逃げる気など初めからないがな”
メギド・レナーテは翼を羽ばたかせて漆黒の繭に突っ込んだ。
眼前に君臨する漆黒の繭が黒いのに関連したものであるならば、天空を覆う夜天の能力は凡そ想像できる。
黒いのの象徴的な力は――断界。空間を断ち切る力。
その力と先刻の光景からするに、この夜天で覆われた空間は外界から隔離された隔絶空間となっており、その領域は漆黒の繭によって支配されている。本体から切り離された効果は全て漆黒の繭によって支配される。魔法は体内で発動させるもの以外は殆ど自身から切り離した場所に術式を形成する。つまり、本体から切り離されている為、漆黒の繭に支配されて無効化されてしまったのだろう。
概念領域に到達していると考えれば、この程度のことは不思議ではない。
過去に黒いのと戦った時も魔力の豊富な空間との繋がりを断たれ、固有空間に取り込まれたことで敗北したのだ。その時の教訓を活かして対策は用意している。
毒の分泌を抑制。
体内の魔力循環を円滑化させて無駄な魔力の消費を抑える。
この状態は長くは持たないが、長期戦となった場合、敗北するのはこちらであり出し惜しみする必要は皆無。
カオスティック・ビースト。
メギド・レナーテの身体にある赤い模様が怪しく輝き、身体能力を物理限界を超えた更なる先の領域――概念領域へと到達させる。
音や光を置き去りにして、メギド・レナーテは漆黒の繭に喰らい付いた。
===================================
メギド・レナーテが黒い塊に齧り付こうとした瞬間、黒い塊はサマーソルトをするかの如くメギド・レナーテの顎に突進して打ちあげた。
その次の瞬間には黒い塊と巨獣の姿はモニターから消失し、激しい衝撃波だけが響き渡るようになった。
状況を全く理解出来ていないコウイチは思考を放棄して手を挙げて質問する。
「状況説明できる人、挙手!?」
メアリもアイも応答なし。
むしろ、対応に追われて手が回っていなかった状態から現況を説明されたら逆に引くレベル。
それでも誰もが説明できる事柄が一つだけある。
「助かった……んだよな?」
黒い塊が何かは分からない。けれど、黒い塊が魔獣達を一掃してメギド・レナーテと戦っている。
敵ではないと断言できる材料はないが、味方である可能性は高いと言って問題ないだろう。
それにコウイチには、漆黒の夜空から久しく感じるものがあった。
……もしかして、クロか?
という事はあの黒い塊はアイリス?
いやいや……仮にそうだったとしてもさ。
あの禍々しい黒いのは何?
闇堕ちというか……人間辞めた感すらあるんですが、アイリス大丈夫なのか?
「なんかさ、俺……凄い取り返しのつかないことをしてしまった気がするんだけど」
「いきなり、どうしたんですか?」
”マスター、どこかで頭打ちましたか?”
あれ、なんだかアイちゃんからの対応に棘を感じる気がする!?
===================================
この獣は危険だ。
私の大切なモノを奪おうとした。
ここで間引いておかなければ安心できない。
必ずここで殺す。
でも、強い。
直接攻撃以外の全てを制限している状態でも普通に向かって来る。
多分だけれど、この獣は元来小細工一つせずにその肉体だけで生き抜いてきたのかもしれない。
……知らないし、興味ないけれど。
重要なのは、この場から逃がさずに抹殺することだ。
二度と私の大切なモノに手を出されないように。
ならば使おう。
まだ使いこなせない剣を――
「リリース」
私は纏っていた鎧を脱ぎ捨て、上空に展開した夜天へと向かう。
獣が私に気づいて追って来るけれど対策は考えてある。
「縛レ、黒衣霊装」
脱ぎ捨てた鎧を鎖状に変化させて獣を縛り上げる。
獣が鎖を引き千切ろうと暴れるけれど簡単に壊させ無さそうだ。
持って1分弱。
それだけあれば十分だ。
展開した夜天へと辿り着いた私は、星々が煌く夜闇に触れて断界結界を解除する。
夜天の空が消え、手元に一振りの黒剣が現れた。
黒剣:夜天。
大切な人が大切な友人を宿した大切な剣。
その力は強大で、未だに力をそのまま外へと転換することが出来ていない。
失敗すれば私が闇に喰われる。
それでも今はアレをコロスためにやらないといけない。
それ以外に方法はない。
的は固定してある。
あとはコロスだけ。
「シネ。――断界」
私は柄を強く握り込む。
そして全身全霊、存在の全てを賭けて振り下ろした。
漆黒の闇に煌くは眩い星々。
眩い星々が放つ光は怒りと殺意。
夜天の空が涙を流すかのように星々が魔獣の群れ振り落ちて行く。
アヴァロンを守ろうとする者を器用に避けて、明確に漆黒の繭が敵と認識する者を次々に屠ってゆく。それはハクが用いた六色の魔力球による攻撃の比ではなかった。ハク達の猛攻によって20万匹ほどにまで減少していた魔獣の群れを瞬く間に撃ち落としていく。
魔獣達は逃れようとするが見えない壁に阻まれてしまう。
生き残る手段は漆黒の繭を倒すしかない。だが、夜天から降り注ぐ攻撃の数が多すぎて満足に近づくことが出来ず、物理による遠隔攻撃は星々に撃ち落とされ、魔法による遠隔攻撃は何故か発動せず不発に終わってしまう。
成す術の無い魔獣達に残されたのは――死を迎えるまでの僅かな時間だった。
始まったのは戦いとか戦争とかそんなレベルではなく、一方的な虐殺。
目を覆い隠したくなるような阿鼻叫喚の地獄絵図が淡々と繰り広げられていく。
特に酷かったのは移動工房艦アメノマの近くにいた魔獣達だ。執拗にまで無数の星々に貫かれて見るも無残なミンチと化していったのだから。
数分後。
戦場に残ったのは魔獣はメギド・レナーテただ1匹。
それは漆黒の繭からのメッセージとも受け取れる。
お前だけは楽に死なせない、と。
メギド・レナーテは手に握りしめていた血塗れの大男を投げ捨て、最後まで身体に噛みついて抗っていた狐を尻尾で絡めとって引き剥がした。
”ま、まだ終わらん……よ”
”意識を保っているのもやっとであろう。何故、そこまでやるか理解に苦しむ”
メギド・レナーテの身体に噛みついたことで猛毒に犯されてしまったタマモの身体は満足に立つことも難しい状態だった。このまま深手を負えば命の危険さえもある。
接近戦。物理的手段による攻撃はメギド・レナーテには悪手。
しかし、そうせざる得なかった。
メギド・レナーテの翼が輝きを増し、身体能力が向上にしたことによってタマモの魔法系統の攻撃は有効打とならなくなり、彼女のもつ最大の物理攻撃手段は己の牙なのだ。
タマモは尻尾で締め上げられながらも動かない身体を必死に動かして抵抗しながら吼えた。
”……お前には分からへんよ!”
”知ろうとも思わん”
メギド・レナーテは憐れむような目でタマモを見下ろす。
”…………”
毒が全身に回り尻尾の中で動かなくなったタマモをメギド・レナーテは空に捨て、強烈な殺意を向けて来る漆黒の繭を見上げる。
知っている波長とは異なる魔力。
見紛うはずのない漆黒の魔力。
”貴様は黒いのか?”
メギド・レナーテの問いに漆黒の繭は答えない。
言葉を認識する知能を持ち合わせていないのか、言葉を発する器官を持ち合わせていないのか、もしくは本能のみで活動しているのか……。
どれでも大差はない。
重要なのは目の前にいる漆黒の繭は”概念領域”に到達している固体であるということだ。
概念領域。
メギド・レナーテ自身も詳しくは知らないが、この世の枠組みから外れた存在と言われている。簡単に言えばこの世のモノでは絶対に敵わない存在ということだ。
自身のように一定の条件下で一時的に概念領域に到達したものは数えられる程度にはいる。
だが、恒常的に概念領域に到達したものは”黒いの”ただ1体のみだ。
狐と蛇に受けた傷は既に完治。
体内及び大気魔力も十全。
漆黒の繭が”黒いの”であった場合、メギド・レナーテに勝ち目はない。
限定的と恒常的。考えるまでもなく勝敗は明白。
有象無象の衆も倒されてしまった今、隙を見て空に浮かぶ汚染物を破壊することは不可能。
更にこの強烈な殺意からして逃がしても貰えないだろう。
”逃げる気など初めからないがな”
メギド・レナーテは翼を羽ばたかせて漆黒の繭に突っ込んだ。
眼前に君臨する漆黒の繭が黒いのに関連したものであるならば、天空を覆う夜天の能力は凡そ想像できる。
黒いのの象徴的な力は――断界。空間を断ち切る力。
その力と先刻の光景からするに、この夜天で覆われた空間は外界から隔離された隔絶空間となっており、その領域は漆黒の繭によって支配されている。本体から切り離された効果は全て漆黒の繭によって支配される。魔法は体内で発動させるもの以外は殆ど自身から切り離した場所に術式を形成する。つまり、本体から切り離されている為、漆黒の繭に支配されて無効化されてしまったのだろう。
概念領域に到達していると考えれば、この程度のことは不思議ではない。
過去に黒いのと戦った時も魔力の豊富な空間との繋がりを断たれ、固有空間に取り込まれたことで敗北したのだ。その時の教訓を活かして対策は用意している。
毒の分泌を抑制。
体内の魔力循環を円滑化させて無駄な魔力の消費を抑える。
この状態は長くは持たないが、長期戦となった場合、敗北するのはこちらであり出し惜しみする必要は皆無。
カオスティック・ビースト。
メギド・レナーテの身体にある赤い模様が怪しく輝き、身体能力を物理限界を超えた更なる先の領域――概念領域へと到達させる。
音や光を置き去りにして、メギド・レナーテは漆黒の繭に喰らい付いた。
===================================
メギド・レナーテが黒い塊に齧り付こうとした瞬間、黒い塊はサマーソルトをするかの如くメギド・レナーテの顎に突進して打ちあげた。
その次の瞬間には黒い塊と巨獣の姿はモニターから消失し、激しい衝撃波だけが響き渡るようになった。
状況を全く理解出来ていないコウイチは思考を放棄して手を挙げて質問する。
「状況説明できる人、挙手!?」
メアリもアイも応答なし。
むしろ、対応に追われて手が回っていなかった状態から現況を説明されたら逆に引くレベル。
それでも誰もが説明できる事柄が一つだけある。
「助かった……んだよな?」
黒い塊が何かは分からない。けれど、黒い塊が魔獣達を一掃してメギド・レナーテと戦っている。
敵ではないと断言できる材料はないが、味方である可能性は高いと言って問題ないだろう。
それにコウイチには、漆黒の夜空から久しく感じるものがあった。
……もしかして、クロか?
という事はあの黒い塊はアイリス?
いやいや……仮にそうだったとしてもさ。
あの禍々しい黒いのは何?
闇堕ちというか……人間辞めた感すらあるんですが、アイリス大丈夫なのか?
「なんかさ、俺……凄い取り返しのつかないことをしてしまった気がするんだけど」
「いきなり、どうしたんですか?」
”マスター、どこかで頭打ちましたか?”
あれ、なんだかアイちゃんからの対応に棘を感じる気がする!?
===================================
この獣は危険だ。
私の大切なモノを奪おうとした。
ここで間引いておかなければ安心できない。
必ずここで殺す。
でも、強い。
直接攻撃以外の全てを制限している状態でも普通に向かって来る。
多分だけれど、この獣は元来小細工一つせずにその肉体だけで生き抜いてきたのかもしれない。
……知らないし、興味ないけれど。
重要なのは、この場から逃がさずに抹殺することだ。
二度と私の大切なモノに手を出されないように。
ならば使おう。
まだ使いこなせない剣を――
「リリース」
私は纏っていた鎧を脱ぎ捨て、上空に展開した夜天へと向かう。
獣が私に気づいて追って来るけれど対策は考えてある。
「縛レ、黒衣霊装」
脱ぎ捨てた鎧を鎖状に変化させて獣を縛り上げる。
獣が鎖を引き千切ろうと暴れるけれど簡単に壊させ無さそうだ。
持って1分弱。
それだけあれば十分だ。
展開した夜天へと辿り着いた私は、星々が煌く夜闇に触れて断界結界を解除する。
夜天の空が消え、手元に一振りの黒剣が現れた。
黒剣:夜天。
大切な人が大切な友人を宿した大切な剣。
その力は強大で、未だに力をそのまま外へと転換することが出来ていない。
失敗すれば私が闇に喰われる。
それでも今はアレをコロスためにやらないといけない。
それ以外に方法はない。
的は固定してある。
あとはコロスだけ。
「シネ。――断界」
私は柄を強く握り込む。
そして全身全霊、存在の全てを賭けて振り下ろした。
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