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夜天の主 編
空中都市アヴァロン
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カン、カン、カーン。
天目一箇神は久々に全身全霊を持って剣を打つ。
送り出した若人に送る罪滅ぼしの贈り物。
「アメノマ、ちょっとお膳立てが過ぎるんじゃないか?」
いつから居たのだろうか。
右目に眼帯をした女――ギリシャ神話に名を連ねる神ヘパイストスが呆れた片目を金床の上に向けた。
「それ神剣でしょ?」
「オレには肉体的な加護ってのは与えらんねぇからな。こっちの都合で関係ねえあいつを巻き込んじまったんだ。これぐらいいいだろ?」
「過保護だね、あんたも。ま、それくらいないと来るべき日は超えられないかもね」
「あん?」
素っ頓狂な天目一箇神の声にヘパイストスは溜息を吐いて頭を抱えるのだった。
=================================
大地を離れ天へと駆け上り、雲海が足元に広がる場所に人々が作り上げた理想郷があった。
その名を空中都市アヴァロン。
人間、魔人、エルフ、ドワーフ、ワービースト、ドルイド、吸血鬼などなど……多種多彩な種族が差別なく共存し、どこの国にも属さず、冒険者ギルドという名目で人材派遣組織を設立して世界中から依頼を請け負うことで中立を維持している。
この都市では如何なる国の法も適用されない。
いわば独立国家だ。
ストレインのブリッジの隅っこに簡易椅子を並べてコウイチとハクは巨大な浮遊物を眺める。
「あんな鉄の塊が空に浮いてるとかすげえな」
「魔導化学の賜であり、開けてはいけないパンドラの箱」
この船の一番偉い人の椅子に座ってキーボードを叩いて入港の諸手続きをしていたアイリスが嘲笑するかのように漏らした。
「パンドラの箱?」
反芻するようにコウイチが聞き返すと、
「そ、パンドラの箱」
アイリスからオウム返しが返される。
コウイチとハクの眼前の空中に一枚のモニターが表示された。
「なにこれぇ」
「空中にモニターとか超SF!」
不思議そうに首を傾げるハクと目を輝かせながらも複雑な顔をしているコウイチ。
異世界が超文明だとか聞いてねぇし!?
まあ、異世界だからって中世系だとか文明レベルが現代より劣ってるって発想が間違ってるだけではあるが。
モニターにはアヴァロンが映し出されており、観光案内と表示があった。映像が変わり、真上からみた図に変更される。
東、南、中央、西、北の五区画に分割されている。東西が居住区画、南北が商業区画、中央が内政区画。中央を除くそれぞれの区画に港が設置されている。
観光のレクチャでもしてくれると思いきや、アイリスの話はあらぬ方向に進んでいく。
「このアヴァロンには四方と中央の五カ所の地下には魔力融合炉が設置されててね。それがあの巨大な鉄の塊を宙に浮かし続けてるワケなんだけど……融合炉は二十四時間365日稼働、どれか一つでも止まれば海の藻屑に一直線。暴走して爆発でもしたら他も一緒に誘爆して大惨事。止める事は出来ず、下手な刺激も厳禁。だから、必要最低限のことしか出来ないの」
「なるほどね。つまり、パンドラの箱の外側を綺麗に拭くしか出来ないってわけか。因みに海に落ちたらどんな被害が出るんだ?」
「海洋汚染。向こう五百年は周囲三千キロに渡って生物が住めない海になります」
人類はとんでもないものを空に浮かべてしまったようだ。
ひょいひょい、と袖が引かれる。
「ん? どうした、ハク」
「ねえねえ、ハクわかんなぁい」
「んー、そうだな。危険なものだから安全かつ大切に扱いましょうってこと。だから、壊したりしちゃダメだぞ」
「はぁい!」
ハクの元気良い返事がブリッジに木霊した。
コウイチは思う。どこの世界でも人類が環境を汚染する生き物なんだな。この世界、俺の力でどうにか出来ないもんかな、などと大それたことを考えるのであった。
北の商業区画に入港したコウイチ達は、周囲の誘惑に惹かれながら中央の内政区画に向かった。
今のコウイチとハクに何よりも必要なのは戸籍と住民登録だ。これがなければレンタルショップの会員カード一つ作れない。異世界からの転移者である二人には他国で登録することは特例でもなければ困難な行為だ。その一方で、ここアヴァロンでは冒険者ギルドに登録すれば容易に戸籍と住民登録が出来る。
冒険者という危険代行業を生業とする必要がある訳だが。
冒険者ギルドーー正式名:危険代行人材派遣協会の本部の入口を潜ると受付に居た女性がこちらに気づき、微笑んだ。
「モアに出くわすなんて災難だったわね、アイリス」
「メアリ、嘘でも心配したって言ってくれないのね」
「だって、アイリスだもの。大丈夫に決まってるわ」
勝手知ったるやり取りを数度交わしたあとアイリスが受付の女性を紹介してくれる。
メアリ=レーン。ショートカットの金髪に碧眼のエルフ。あどけなさを残した童顔美人。冒険者ギルドの受付嬢でアイリスの幼馴染。年齢はヒミツ。生まれも育ちもアイリスと共に過ごし、一時期はアイリスとコンビを組んで世界各地を飛び回っていたらしい。
凛々しくカッコいいアイリス、守って上げたくなる可愛いメアリ。二人のエルフは方向性が違えどもどちらも美人だった。二人が並んだ姿はスマホがあれば写メに収めて待ち受けにして一日中眺めていたいくらいだ。
「それでこの二人が報告にあった?」
「ええ、コウイチとハクちゃんよ」
「じゃあ、まずはちゃちゃっと手続きしちゃいましょう!」
メアリは驚いた素振りを見せず、軽いノリで二枚の書類をカウンターの上に並べた。
所謂、お役所手続き。差し出された書類に名前や年齢を書き込んでいく。氏名年齢といった基本的な内容だ。
「ハク、わかんなぃー」とハクが書類を投げ出すとアイリスが代筆していた。
【氏名:ハク】
【年齢:不明】
【種族:不明】
【住所:なし】
【スキル:不明】
【氏名:鐵 光一】
【年齢:20歳】
【種族:人間】
【住所:異世界】
【スキル:晶石鍛冶EX】
完成した書類を提出しようとメアリに差し出そうとした瞬間、鬼気迫る形相をしたアイリスに用紙を奪い取られた。
「あー、コウイチ、ここ間違ってるわ。書き直しね。メアリ、もう一枚頂戴」
アイリスはスキルの欄を指差した後、用紙をくしゃくしゃと丸めた。彼女が右の人差し指に嵌めている赤い指輪が仄かに光ると用紙は一瞬にして消し炭となった。
更にアイリスにコウイチは胸倉を掴まれて引き寄せられ、耳元で囁かれる。
「馬鹿正直に書くんじゃないの。こんなのギルドに知れたら貴方、管理下に置かれて飼い殺しにされるかもしれないわよ」
「マジっすか」
なので、
【氏名:鐵 光一】
【年齢:20歳】
【種族:人間】
【住所:異世界】
【スキル:なし】
という形で書類を提出した。
当然の様にメアリは渋い顔をする。
「まあ、異世界からの転移者って聞いてたから分からなくはないんだけど……ね? これ通すのかぁ」
メアリは大きなため息をついて首を垂れた。
「ねえ、せめて、スキルとか何かないの? 転移者って大体、チート染みたスキル持ってるでしょ? ほら、何年か前に転移して来たスメラギさんみたいな『どんな魔法も威力を極限まで高め、ついでに範囲化させつつ、消費魔力ほんのちょっと』みたいな? 私に何か隠し事していません? その剣とかさ?」
コウイチが背中に背負っている刀身を布でぐるぐる巻きにされた剣をメアリが指さして疑いの目を向けて来る。
「さ、さあ? ね、コウイチ」
「別に隠してることなんて何もないよな、ハク」
「それクロォー、ハクとコウイチのともだちなー―もごもごむぅぅ」
コウイチとアイリスは忘れてたと言わばかりに勢いよくハクの口を塞いだ。
ジタバタ、シタバタ。
二人で抵抗するハクを押さえ付ける。
「それ以上やるなら幼女虐待で警察呼びますよ?」
二人同時に反射的にハクを解放してしまう。
メアリが受付のカウンターを華麗に飛び越え、ハクの肩を抱く。
「ねえ、ハクちゃん。お姉さんと向こうで少しお話しましょうか」
「……んー」
おろおろとコウイチに助けを求めるように視線を上げつつ、
「美味しいお菓子とお茶もあるわよ?」
「ハクいくー」
お菓子に釣られてハクさんはメアリと一緒に奥の部屋に消えて行ってしまった。
しばしば時間があってから……鬼気迫るを通り越して、鬼の形相となった笑顔のメアリが部屋から出てくるとコウイチとアイリスは首根っこを掴まれて連行されていった。
執務机に応接用の椅子と机のある豪華な一室。
応接用の椅子で美味しそうにお菓子を咀嚼するハクとその隣には鬼のメアリ。対面には身体を小さくして肩を抱き合うコウイチとアイリスの姿があった。
「ハクちゃんの話では晶石を加工できるスキルを持ってるとか? その背中の剣は黒いドラゴンの晶石で作ったとか? お話しして頂きましょうか?」
その後、コウイチとアイリスは洗いざらい全て話すことになった。
教訓、幼子から目を離してはいけません。
天目一箇神は久々に全身全霊を持って剣を打つ。
送り出した若人に送る罪滅ぼしの贈り物。
「アメノマ、ちょっとお膳立てが過ぎるんじゃないか?」
いつから居たのだろうか。
右目に眼帯をした女――ギリシャ神話に名を連ねる神ヘパイストスが呆れた片目を金床の上に向けた。
「それ神剣でしょ?」
「オレには肉体的な加護ってのは与えらんねぇからな。こっちの都合で関係ねえあいつを巻き込んじまったんだ。これぐらいいいだろ?」
「過保護だね、あんたも。ま、それくらいないと来るべき日は超えられないかもね」
「あん?」
素っ頓狂な天目一箇神の声にヘパイストスは溜息を吐いて頭を抱えるのだった。
=================================
大地を離れ天へと駆け上り、雲海が足元に広がる場所に人々が作り上げた理想郷があった。
その名を空中都市アヴァロン。
人間、魔人、エルフ、ドワーフ、ワービースト、ドルイド、吸血鬼などなど……多種多彩な種族が差別なく共存し、どこの国にも属さず、冒険者ギルドという名目で人材派遣組織を設立して世界中から依頼を請け負うことで中立を維持している。
この都市では如何なる国の法も適用されない。
いわば独立国家だ。
ストレインのブリッジの隅っこに簡易椅子を並べてコウイチとハクは巨大な浮遊物を眺める。
「あんな鉄の塊が空に浮いてるとかすげえな」
「魔導化学の賜であり、開けてはいけないパンドラの箱」
この船の一番偉い人の椅子に座ってキーボードを叩いて入港の諸手続きをしていたアイリスが嘲笑するかのように漏らした。
「パンドラの箱?」
反芻するようにコウイチが聞き返すと、
「そ、パンドラの箱」
アイリスからオウム返しが返される。
コウイチとハクの眼前の空中に一枚のモニターが表示された。
「なにこれぇ」
「空中にモニターとか超SF!」
不思議そうに首を傾げるハクと目を輝かせながらも複雑な顔をしているコウイチ。
異世界が超文明だとか聞いてねぇし!?
まあ、異世界だからって中世系だとか文明レベルが現代より劣ってるって発想が間違ってるだけではあるが。
モニターにはアヴァロンが映し出されており、観光案内と表示があった。映像が変わり、真上からみた図に変更される。
東、南、中央、西、北の五区画に分割されている。東西が居住区画、南北が商業区画、中央が内政区画。中央を除くそれぞれの区画に港が設置されている。
観光のレクチャでもしてくれると思いきや、アイリスの話はあらぬ方向に進んでいく。
「このアヴァロンには四方と中央の五カ所の地下には魔力融合炉が設置されててね。それがあの巨大な鉄の塊を宙に浮かし続けてるワケなんだけど……融合炉は二十四時間365日稼働、どれか一つでも止まれば海の藻屑に一直線。暴走して爆発でもしたら他も一緒に誘爆して大惨事。止める事は出来ず、下手な刺激も厳禁。だから、必要最低限のことしか出来ないの」
「なるほどね。つまり、パンドラの箱の外側を綺麗に拭くしか出来ないってわけか。因みに海に落ちたらどんな被害が出るんだ?」
「海洋汚染。向こう五百年は周囲三千キロに渡って生物が住めない海になります」
人類はとんでもないものを空に浮かべてしまったようだ。
ひょいひょい、と袖が引かれる。
「ん? どうした、ハク」
「ねえねえ、ハクわかんなぁい」
「んー、そうだな。危険なものだから安全かつ大切に扱いましょうってこと。だから、壊したりしちゃダメだぞ」
「はぁい!」
ハクの元気良い返事がブリッジに木霊した。
コウイチは思う。どこの世界でも人類が環境を汚染する生き物なんだな。この世界、俺の力でどうにか出来ないもんかな、などと大それたことを考えるのであった。
北の商業区画に入港したコウイチ達は、周囲の誘惑に惹かれながら中央の内政区画に向かった。
今のコウイチとハクに何よりも必要なのは戸籍と住民登録だ。これがなければレンタルショップの会員カード一つ作れない。異世界からの転移者である二人には他国で登録することは特例でもなければ困難な行為だ。その一方で、ここアヴァロンでは冒険者ギルドに登録すれば容易に戸籍と住民登録が出来る。
冒険者という危険代行業を生業とする必要がある訳だが。
冒険者ギルドーー正式名:危険代行人材派遣協会の本部の入口を潜ると受付に居た女性がこちらに気づき、微笑んだ。
「モアに出くわすなんて災難だったわね、アイリス」
「メアリ、嘘でも心配したって言ってくれないのね」
「だって、アイリスだもの。大丈夫に決まってるわ」
勝手知ったるやり取りを数度交わしたあとアイリスが受付の女性を紹介してくれる。
メアリ=レーン。ショートカットの金髪に碧眼のエルフ。あどけなさを残した童顔美人。冒険者ギルドの受付嬢でアイリスの幼馴染。年齢はヒミツ。生まれも育ちもアイリスと共に過ごし、一時期はアイリスとコンビを組んで世界各地を飛び回っていたらしい。
凛々しくカッコいいアイリス、守って上げたくなる可愛いメアリ。二人のエルフは方向性が違えどもどちらも美人だった。二人が並んだ姿はスマホがあれば写メに収めて待ち受けにして一日中眺めていたいくらいだ。
「それでこの二人が報告にあった?」
「ええ、コウイチとハクちゃんよ」
「じゃあ、まずはちゃちゃっと手続きしちゃいましょう!」
メアリは驚いた素振りを見せず、軽いノリで二枚の書類をカウンターの上に並べた。
所謂、お役所手続き。差し出された書類に名前や年齢を書き込んでいく。氏名年齢といった基本的な内容だ。
「ハク、わかんなぃー」とハクが書類を投げ出すとアイリスが代筆していた。
【氏名:ハク】
【年齢:不明】
【種族:不明】
【住所:なし】
【スキル:不明】
【氏名:鐵 光一】
【年齢:20歳】
【種族:人間】
【住所:異世界】
【スキル:晶石鍛冶EX】
完成した書類を提出しようとメアリに差し出そうとした瞬間、鬼気迫る形相をしたアイリスに用紙を奪い取られた。
「あー、コウイチ、ここ間違ってるわ。書き直しね。メアリ、もう一枚頂戴」
アイリスはスキルの欄を指差した後、用紙をくしゃくしゃと丸めた。彼女が右の人差し指に嵌めている赤い指輪が仄かに光ると用紙は一瞬にして消し炭となった。
更にアイリスにコウイチは胸倉を掴まれて引き寄せられ、耳元で囁かれる。
「馬鹿正直に書くんじゃないの。こんなのギルドに知れたら貴方、管理下に置かれて飼い殺しにされるかもしれないわよ」
「マジっすか」
なので、
【氏名:鐵 光一】
【年齢:20歳】
【種族:人間】
【住所:異世界】
【スキル:なし】
という形で書類を提出した。
当然の様にメアリは渋い顔をする。
「まあ、異世界からの転移者って聞いてたから分からなくはないんだけど……ね? これ通すのかぁ」
メアリは大きなため息をついて首を垂れた。
「ねえ、せめて、スキルとか何かないの? 転移者って大体、チート染みたスキル持ってるでしょ? ほら、何年か前に転移して来たスメラギさんみたいな『どんな魔法も威力を極限まで高め、ついでに範囲化させつつ、消費魔力ほんのちょっと』みたいな? 私に何か隠し事していません? その剣とかさ?」
コウイチが背中に背負っている刀身を布でぐるぐる巻きにされた剣をメアリが指さして疑いの目を向けて来る。
「さ、さあ? ね、コウイチ」
「別に隠してることなんて何もないよな、ハク」
「それクロォー、ハクとコウイチのともだちなー―もごもごむぅぅ」
コウイチとアイリスは忘れてたと言わばかりに勢いよくハクの口を塞いだ。
ジタバタ、シタバタ。
二人で抵抗するハクを押さえ付ける。
「それ以上やるなら幼女虐待で警察呼びますよ?」
二人同時に反射的にハクを解放してしまう。
メアリが受付のカウンターを華麗に飛び越え、ハクの肩を抱く。
「ねえ、ハクちゃん。お姉さんと向こうで少しお話しましょうか」
「……んー」
おろおろとコウイチに助けを求めるように視線を上げつつ、
「美味しいお菓子とお茶もあるわよ?」
「ハクいくー」
お菓子に釣られてハクさんはメアリと一緒に奥の部屋に消えて行ってしまった。
しばしば時間があってから……鬼気迫るを通り越して、鬼の形相となった笑顔のメアリが部屋から出てくるとコウイチとアイリスは首根っこを掴まれて連行されていった。
執務机に応接用の椅子と机のある豪華な一室。
応接用の椅子で美味しそうにお菓子を咀嚼するハクとその隣には鬼のメアリ。対面には身体を小さくして肩を抱き合うコウイチとアイリスの姿があった。
「ハクちゃんの話では晶石を加工できるスキルを持ってるとか? その背中の剣は黒いドラゴンの晶石で作ったとか? お話しして頂きましょうか?」
その後、コウイチとアイリスは洗いざらい全て話すことになった。
教訓、幼子から目を離してはいけません。
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