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★ようじゅうよん

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ーー要約すると、聖女マリアとかいう女は王子と結婚する女を見下し、王子に魅了魔法をかけて自分に気が向くようにしたが失敗した。その腹いせに王子の女を異世界へと飛ばした。というところか。

そして、騎士である自分たちは聖女マリアの行方を探し、この地に来たと。
聖女マリアを捕まえて、制裁を下すためと仕返しするため、ということか。

俺は必死に自分はあくまでも王族の騎士として~とか話しているコイツに、腹の底から笑いがこみ上げてくるが必死に我慢する。

まだ、黙っておこう。


「それで、そいつ捕まえて王子に渡して終わりか?この旅は。」

「そうだ。私達はその為に仲間になった。…というか、いつヘレスになるんだ?」

「俺も大概だが、お前も大概口調迷子だよな…お上品になったり今見たく凛々しくなったり」

「気が抜けると本来の口調になってしまうだけだ!騎士の時はこの口調を意識している!」

騎士の時は、という言葉に嘘はないようだ。
まあ、アンタがそれでいいなら別にどうでもいいけど。

俺は俺の中にいるヘレスに声を掛ける。
この女騎士は大丈夫だから、ちゃんと守ってやれ。何かあったら俺を呼んでくれ。ちゃんとお前もコイツも守ってやるから。


そういえば、ヘレスが「ありがとう、リヒト。ヘレス頑張るね!」と元気に応えた。

もう大丈夫だなと思った俺は、意識を深く沈める前にもう一度女騎士を真っ直ぐ見る。


「俺たちは、アンタを護る。光の加護を持つ優しき精霊使いよ。我ら竜人族と勇者がここに誓おう。アンタがーーーー光の加護を持つ者が死するその時まで、何者からも護ってみせよう。」

そう言い、俺は女騎士の手の甲に唇を押し付けた。奴はこれでもかと目を開き頬を赤くしたが、俺はそんな顔を見て満足し意識を深く深く沈めた。

ヘレスに呼ばれるまでまた暫く眠っておこう。





※まとめれば良かったと後悔。
次の話からはルミナス視点にに戻ります。

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