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いち
しおりを挟む婚約破棄ーーーそれは、本当に一瞬だった。
今日は待ちに待った私の誕生日パーティ。
そして、成人を迎えた私と婚約者の結婚発表の日でもある。
私は朝からウキウキしていたし、侍女や婆やにもいろいろ施してもらった。
父から貰った可愛いドレスにアクセサリー。
母からはハンカチと香油。
可愛い弟と妹からはおめでとうとお祝いの言葉をもらった。
私はその日最高の誕生日を迎えるーーーはずだった。
「ルミナスーーーいや、アヴェーヌ侯爵令嬢と呼ぶべきだな。今日という日に大変申し訳ないが婚約破棄させてもらう!!!!」
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