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学校生活〜②〜

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結局、テオ君が呼ばれたのは第4レース目。
2年生2人、3年生1人、5年生2人にテオ君の6人で行う事になりました。

「位置について…よーい、ドン!!」

第1関門。
的確にボールを入れていきます。10秒丁度に入れ終え、鬼を回避して次へ。

第2関門。
かなり高い所にあるカゴ目掛けて投げていきますが、カゴに届く前に落下。もうすぐ、15秒が経ってしまいます。

「あー、クソッ!!」

鬼がインク玉を投げ始めます。万事休すでしょうか…いえ、テオ君は諦めてないようです。鬼の攻撃を避けながら、靴を脱ぎ、カゴを支えている棒に足を掛け…登った!?しかも、速っ!!あっという間に、てっぺんまで到着してカゴの中にボールをIN。シュルシュルと降りて靴を履き直すと次へ。

…これって、有り?

何はともあれ、最終関門。
鬼に思いっきり豪速球を投げる。背中に当たった。そのまま倒れる鬼。ピクリともしない鬼。そんな鬼を無視してゴールに一直線のテオ君。…えっ?

そして1位でゴール!!って…

お、鬼さん大丈夫?

「えー…鬼1名の気絶により、次のレースの準備に少々お時間を頂きます。レース再開までお待ち下さい。」

テオ君ー!?
気絶した鬼って、絶対テオ君の所為だよね?そうだよね?どんだけ思いっきり投げたのー!?

そんな事はお構いなしに、ニコニコ顔で戻ってきましたよ、元凶が。

「イェーイ!!1位でゴール!!面白かったよ。」

「テ、テオ君?」

「んー?何ー?」

「鬼、さん。気絶しちゃったみたいなんだけど…」

心配とか反省とか…ないの?
だって、気絶しちゃったんだよ?自分の投げたボールのせいで。

「あー、うん。狙ってだからね!」

はいーっ!?
ね、狙って…て、まさか気絶をじゃないよね?えっ?どういう事!?

「だって、気絶したら追っかけて来ないじゃん?」

イヤイヤ!!じゃなくてんだよ!?

他にもレース中の事を聞くと、別に禁止と言われた訳じゃないから、何でも有りって思ったらしい。だから、棒登ってカゴにボールを入れたり、鬼が追って来れないように気絶するほどの豪速球をぶつけたりしたんだって。

やり過ぎ…だよ。
絶対、厳重注意されるよー!!

「大丈夫、大丈夫。毎年、何かしらあるらしいから。」

毎年!?
何でも有りって無茶な事をする人は毎年1人はいるらしくて、先生達にとっては許容範囲内らしいんだって。だから、テオ君もお咎め無し。よかったねー。ドキドキしたよ。

レースは再開して、白熱の鬼とのバトル?が繰り広げられてます。応援にも熱が…

「あっ、次は綱渡りだから集まらないと!!行ってきます!あっ!キ、キラ君。キラ君もだよね?行こう!!」

「んっ、行く。」

「「「「行ってらっしゃい!!」」」」

みんなに見送られ、綱渡り参加の集合場所に向かいます。難しくないといいなぁ。あれっ?そういえば、お姉様玉当て参加するって言ってたけど、一般クラスのってどうなるの?心配。まさか、やらないよね?





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