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学校生活〜②〜
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咄嗟に嘘付く形になっちゃったけど、急に護衛の件を教えたら、大騒ぎになりそうだから仕方がないよね?
飲み物を用意して、部屋へと入る。
本当は特別な話なんてないけど、話があるらしいと言ってしまった手前、話を合わせて何かしらルーお兄様がここに来た理由を作らないと。
おばさまが倒れたじゃ、悠長にしてられないし、仕事の不備だとお父様にも協力してもらわないとだし。んー、どんな理由が良いかしら?
「サリーナ嬢は、今後どうする気だ?」
「えっ?今後どうするって、何を?」
「進路。このままってよりは、飛び級して早く卒業予定だろ?その後だ、その後。卒業したら、どうするんだ?」
急に何だろう?
進学か就職を選べって言われてるのかなぁ?それとも、これ以上目立たない生活をするようにってことかなぁ?
「まだ、考えてない。何となくだけど、早く卒業して社会に出る予定でいたけど、それじゃダメ?」
「実は、ルアンなんだが、総官とライアンさんと話をして学校を卒業後は、俺の部下として働いてもらう予定でいる。そして、サリーナ嬢。アンタには学校を卒業したら、国の代表補佐になってもらいたい。」
「代表、補佐?」
代表って総官さんの事?で、補佐って今バルトさんがやってるお仕事だよね…
「将来的には、各国の集まりに代表として出てもらいたいが、まずは国内での統一に手を貸して欲しい。」
国内での統一?将来的には国の代表?
カインさんは、今の国の現状を教えてくれた。総官さんは、国の代表として色が弱いと反発している人達がいて、この国が推奨している平等の世の中にするのにさえ反対だったり、私の願う国づくりも難しいみたい。
色が美しいと裕福とか、醜いと碌に外も歩けないとか、そんな差別可笑しいと思うのに、それが当たり前の世界で平等にしようとする方が可笑しい考えだなんて…
「それを、サリーナ嬢が覆す。」
「私が?」
「そっ。鶴の一声ならぬ、一瞬のサリーナ嬢だ!」
一瞬の私って何?
私が何かする訳ではないの?
「サリーナ嬢は、素顔で総官の横に立ってるだけで、良い。」
「立ってるだけ?」
「ああ、この世界で最も素晴らしい神の色。その神の色より上に立つ代表がいる。それだけで、充分。」
私が代表補佐に付くだけで牽制する事になるって訳ね。なるほど。
「だから、話は戻すが、まずはルアンの進路として今後は俺の部下として仕事が出来るように、今から手伝わせていこうと思っている。でもって時々、サリーナ嬢の護衛も任せるから、よろしく頼むな。」
「は、はい!で、お兄様とお姉様には何と言って、誤魔化しますか?」
「んー、そうだなぁ。」
「…国の方針を広める一環で、姿を晒した。父さんには、護衛後に役所に来るようにと伝言をしにきたって事にする。」
それが一番無難ですね、理由としては。
不思議…最初は目立つの嫌だし、普通の女の子として生活したかったけど、カインさんに会ってルーお兄様に会って、沢山の人と交流して、私だけでなくみんなが普通の生活が出来る世の中にって思うようになって、今があるんだよね。
まずは、学校卒業!!いくら飛び級制度があるとしても、最高学年になるまで最短で6年はかかる計算だから、10歳~11歳で学校卒業出来たら良いなぁ。
飲み物を用意して、部屋へと入る。
本当は特別な話なんてないけど、話があるらしいと言ってしまった手前、話を合わせて何かしらルーお兄様がここに来た理由を作らないと。
おばさまが倒れたじゃ、悠長にしてられないし、仕事の不備だとお父様にも協力してもらわないとだし。んー、どんな理由が良いかしら?
「サリーナ嬢は、今後どうする気だ?」
「えっ?今後どうするって、何を?」
「進路。このままってよりは、飛び級して早く卒業予定だろ?その後だ、その後。卒業したら、どうするんだ?」
急に何だろう?
進学か就職を選べって言われてるのかなぁ?それとも、これ以上目立たない生活をするようにってことかなぁ?
「まだ、考えてない。何となくだけど、早く卒業して社会に出る予定でいたけど、それじゃダメ?」
「実は、ルアンなんだが、総官とライアンさんと話をして学校を卒業後は、俺の部下として働いてもらう予定でいる。そして、サリーナ嬢。アンタには学校を卒業したら、国の代表補佐になってもらいたい。」
「代表、補佐?」
代表って総官さんの事?で、補佐って今バルトさんがやってるお仕事だよね…
「将来的には、各国の集まりに代表として出てもらいたいが、まずは国内での統一に手を貸して欲しい。」
国内での統一?将来的には国の代表?
カインさんは、今の国の現状を教えてくれた。総官さんは、国の代表として色が弱いと反発している人達がいて、この国が推奨している平等の世の中にするのにさえ反対だったり、私の願う国づくりも難しいみたい。
色が美しいと裕福とか、醜いと碌に外も歩けないとか、そんな差別可笑しいと思うのに、それが当たり前の世界で平等にしようとする方が可笑しい考えだなんて…
「それを、サリーナ嬢が覆す。」
「私が?」
「そっ。鶴の一声ならぬ、一瞬のサリーナ嬢だ!」
一瞬の私って何?
私が何かする訳ではないの?
「サリーナ嬢は、素顔で総官の横に立ってるだけで、良い。」
「立ってるだけ?」
「ああ、この世界で最も素晴らしい神の色。その神の色より上に立つ代表がいる。それだけで、充分。」
私が代表補佐に付くだけで牽制する事になるって訳ね。なるほど。
「だから、話は戻すが、まずはルアンの進路として今後は俺の部下として仕事が出来るように、今から手伝わせていこうと思っている。でもって時々、サリーナ嬢の護衛も任せるから、よろしく頼むな。」
「は、はい!で、お兄様とお姉様には何と言って、誤魔化しますか?」
「んー、そうだなぁ。」
「…国の方針を広める一環で、姿を晒した。父さんには、護衛後に役所に来るようにと伝言をしにきたって事にする。」
それが一番無難ですね、理由としては。
不思議…最初は目立つの嫌だし、普通の女の子として生活したかったけど、カインさんに会ってルーお兄様に会って、沢山の人と交流して、私だけでなくみんなが普通の生活が出来る世の中にって思うようになって、今があるんだよね。
まずは、学校卒業!!いくら飛び級制度があるとしても、最高学年になるまで最短で6年はかかる計算だから、10歳~11歳で学校卒業出来たら良いなぁ。
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