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学校生活〜②〜
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「「「「「「…………えっ。」」」」」」
学校に到着です。流石と言いますか、昨日まで一斉に群がって来ていた人だかりが、ルアンさんが視界に入った途端、動きを止めました。今現在、私の周り半径3m以内にいるのは、護衛の二人のみです。
不謹慎ですが、周りに人がいないのって素晴らしいです。ゆっくり、他の人を気にせず歩けるって嬉しいです。
「「「「「「…………っ!?」」」」」」
教室に入ると、一瞬こちらに視線が集まりますが、すぐにルアンさんを視界に捉え、声なき声で怯む皆さん。そんなに、ビックリする事なのね。やっぱり。特に特別学級なんて、美しいとされる色を持った人達の集まりみたいなものだし。
「おはよう。アリシアちゃん。」
「おはよう…ご、ざいます。えーと、どのような状況であるか教えて頂けますか?」
「こちら!!今日一日、カインさんと護衛をして下さるルアンさんです。」
「….護衛。」
「うん。あっ、ルアンさん。ここが私の席で、護衛の人は基本、横か後ろにいてもらってます。」
「そうですか…護衛官、私はどこにいたら良いでしょうか?」
そっか、今は新人さんとしてこの場にいるから、カインさん(上司)の指示に従わないといけないんだね。
「んー、サリーナ嬢はルアン、お前の姿が見える方がが良いだろうから、横に付いて姿が確認出来る位置にいろ。」
「わかりました。」
わーい!横の壁際に立つルアンさんも素敵!!超カッコいい。今日一日、この素敵な姿を拝めるなんて…
「はぁ!?な、なんで侮蔑のルアンがここにいるんだよ!?」
うん。私の心情台無しにしてくれるのは、何処のどいつだぁ!?
フッと確認すると、顔を青褪めたり、赤らめたり、しまいには緑?紫?何だか変な色に変えて、こちらを指差している失礼な人が一人。
「こ、こ、ここ、ここ…ここは!!」
こここってうるさいんですが?何でしょう?
「ここは、特級クラスの、しかもSクラスだぞ!?お前のような醜い者が来る所じゃない!!」
ムカつく。
あんたみたいな平凡顔が、ルアンさんの容姿を悪くいうな!!まったく…
「私の護衛ですが、何か?」
「なっ!?そ、そんな奴をそばに置いとくのかよ?…あぁ、なるほどね?そいつが近くにいたら、誰も寄って来なくて楽だからな!?」
そりゃあ、朝に教室に来るの楽だったけど、そんな事の為に一緒にいるんじゃない!!
「ふーっ。悪いですけど…私はルアンさんの色を綺麗だと思うし、好きなんです!!まっ、色だけじゃなくて、本人自体カッコ良いと思ってますが。」
私はフードを外して、この世界で正反対の色であるルアンさんの色を見て笑う。こんなに綺麗な色の整った顔の作りを見て、醜いとか、やっぱりこの世界の常識はありえない!!
「わ、私は、サリーナ嬢の色の方が綺麗だと思いますよ?」
ルアンさん照れてる!?可愛いー!!
「自分の色は見飽きてるので、何とも思わないんです。」
「そんなもの、ですか?」
「はい!そんなものですよ。」
ほのぼのとしていると、周りが随分と静かなのに気が付きました。周りを見渡すと、ムンクの叫び?みたくなっている人が数人。顔色が消えて、白くなってしまっている人もいる。
「嘘だろ?侮蔑の稀色を綺麗とか…」
「ありえねー。神の色を見飽きたとか。」
「「「「「「マジか!!?」」」」」」
あれっ?
学校に到着です。流石と言いますか、昨日まで一斉に群がって来ていた人だかりが、ルアンさんが視界に入った途端、動きを止めました。今現在、私の周り半径3m以内にいるのは、護衛の二人のみです。
不謹慎ですが、周りに人がいないのって素晴らしいです。ゆっくり、他の人を気にせず歩けるって嬉しいです。
「「「「「「…………っ!?」」」」」」
教室に入ると、一瞬こちらに視線が集まりますが、すぐにルアンさんを視界に捉え、声なき声で怯む皆さん。そんなに、ビックリする事なのね。やっぱり。特に特別学級なんて、美しいとされる色を持った人達の集まりみたいなものだし。
「おはよう。アリシアちゃん。」
「おはよう…ご、ざいます。えーと、どのような状況であるか教えて頂けますか?」
「こちら!!今日一日、カインさんと護衛をして下さるルアンさんです。」
「….護衛。」
「うん。あっ、ルアンさん。ここが私の席で、護衛の人は基本、横か後ろにいてもらってます。」
「そうですか…護衛官、私はどこにいたら良いでしょうか?」
そっか、今は新人さんとしてこの場にいるから、カインさん(上司)の指示に従わないといけないんだね。
「んー、サリーナ嬢はルアン、お前の姿が見える方がが良いだろうから、横に付いて姿が確認出来る位置にいろ。」
「わかりました。」
わーい!横の壁際に立つルアンさんも素敵!!超カッコいい。今日一日、この素敵な姿を拝めるなんて…
「はぁ!?な、なんで侮蔑のルアンがここにいるんだよ!?」
うん。私の心情台無しにしてくれるのは、何処のどいつだぁ!?
フッと確認すると、顔を青褪めたり、赤らめたり、しまいには緑?紫?何だか変な色に変えて、こちらを指差している失礼な人が一人。
「こ、こ、ここ、ここ…ここは!!」
こここってうるさいんですが?何でしょう?
「ここは、特級クラスの、しかもSクラスだぞ!?お前のような醜い者が来る所じゃない!!」
ムカつく。
あんたみたいな平凡顔が、ルアンさんの容姿を悪くいうな!!まったく…
「私の護衛ですが、何か?」
「なっ!?そ、そんな奴をそばに置いとくのかよ?…あぁ、なるほどね?そいつが近くにいたら、誰も寄って来なくて楽だからな!?」
そりゃあ、朝に教室に来るの楽だったけど、そんな事の為に一緒にいるんじゃない!!
「ふーっ。悪いですけど…私はルアンさんの色を綺麗だと思うし、好きなんです!!まっ、色だけじゃなくて、本人自体カッコ良いと思ってますが。」
私はフードを外して、この世界で正反対の色であるルアンさんの色を見て笑う。こんなに綺麗な色の整った顔の作りを見て、醜いとか、やっぱりこの世界の常識はありえない!!
「わ、私は、サリーナ嬢の色の方が綺麗だと思いますよ?」
ルアンさん照れてる!?可愛いー!!
「自分の色は見飽きてるので、何とも思わないんです。」
「そんなもの、ですか?」
「はい!そんなものですよ。」
ほのぼのとしていると、周りが随分と静かなのに気が付きました。周りを見渡すと、ムンクの叫び?みたくなっている人が数人。顔色が消えて、白くなってしまっている人もいる。
「嘘だろ?侮蔑の稀色を綺麗とか…」
「ありえねー。神の色を見飽きたとか。」
「「「「「「マジか!!?」」」」」」
あれっ?
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