上 下
80 / 113
学校生活〜②〜

79

しおりを挟む
翌日、学校の玄関は人だかりが出来ていました。理由はもちろん、試験結果が出たからです。学校での成績は今後に関わるようなので、上級生になればなるほど重要視され、皆さんピリピリしています。

それは一般学級、特別学級関係なくです。きっと今回も、一般学級の方ではお兄様もルーお兄様も一位でしょうね。そして、お姉様が二位で悔しがる姿が目に浮かびます。

「それじゃ、行きましょうか?」

「あぁ。いよいよだな。」

特別学級一年の順位表が貼り出されている位置まで人の波を掻き分けて移動します。
もうすでに、多くの学生さんが集まってきています。

「おはようございます。」

「おっはよー!!」

「おはよ。」

アリシアちゃん、テオ君、キラ君もいます。
結果はまだ見てないそうで、みんなで一緒に確認する事にしました。










「やったー!俺2位!!」

「3位ですか…次は負けませんわ。」

「俺だってー!」

「んっ。10位。最下位じゃない。」

「「いやいや。もうちょい頑張れ。」」

「…………。」

「「「どうした?」」」
  「どうされました?」





《特別学級一年Sクラス順位》

1 サリーナ・クロード
2 テオドール
3 アリシア・グランファン

5




10キラグス



「……1位ぃー!?」

「反応遅っ!」

「まっ、当然です。」

「下から見てたの。名前無いなぁと思ってたら、1位でビックリ。」 

「でも、これで心置きなく実行出来るって訳だ。」

うん。決行は教室に行ってから。順位発表されて、席替えがあるはずだから…その時かな。

とりあえず、教室に向かう事にして方向を変えると、前に言いがかりを付けてきた彼が仁王立ちしています。
何て名前だったかなぁ?忘れました。

「何か御用かしら?」

「なんで!なんで!何でお前が一位なんだ!?どうせズルでもしたんだろう!!」

「そんな訳ないっしょ?大体さ、自分が最下位だからって、僻むなんて男らしくないね!」

「ダサイ。クズ。」

キラ君って、意外と口悪いのね。人をクズ呼ばわりしちゃいけないよ?ってか、この人最下位だったんだ。

「馬鹿は馬鹿でしかないようですね。人の事をとやかく言う前に自分で努力したら如何ですか?」

アリシアちゃん正論。でも、納得はされていないようですね。苦虫を噛み潰したような表情で睨まれてます。周りには、カインさんもいるし、怖くはないですが、クラスメイトとの揉め事は避けたいですね。んー、どうしよう。

グイッ

「サリーナ嬢、気にするな。行くぞ。」

えっ?ちょっ…

「そうそう。文句があるなら、順位あげてからにしてねぇ。バイバーイ!!」

「馬鹿は死んでも治らないけど。」

キラくーん!?

「本当に。さっ、行きましょう?」

アリシアちゃんまで…

「す、すみません。失礼します。」

半ば強引に、カインさんに手を引かれその場を離れます。もう、4人とも!!

「「「「だってムカつ(きました)いた。」」」」

「へっ?」

どうやら、私にケチ付けてる態度が気に入らなかったらしいです。だからって、あの対応は良くなかったのでは?まっ…

「私の事なのに、ありがとうございます。」

お礼はちゃんと言わないとね。


しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

私、この人タイプです!!

key
恋愛
美醜逆転物です。 狼獣人ラナン×自分の容姿に自信のない子キィラ 完結しました。感想やリクエスト、誤字脱字の指摘お待ちしています。 ここのページまでたどり着いてくださりありがとうございます。読んで頂けたら嬉しいです!

悪役令嬢がでれでれに溺愛されるまでの話

ててて
恋愛
悪役令嬢に転生して、その世界でフラグを折っていたら、ヒロインよりも世界に愛されてしまった感じの話。

モブはモブらしく生きたいのですっ!

このの
恋愛
公爵令嬢のローゼリアはある日前世の記憶を思い出す そして自分は友人が好きだった乙女ゲームのたった一文しか出てこないモブだと知る! 「私は死にたくない!そして、ヒロインちゃんの恋愛を影から見ていたい!」 死亡フラグを無事折って、身分、容姿を隠し、学園に行こう! そんなモブライフをするはずが…? 「あれ?攻略対象者の皆様、ナゼ私の所に?」 ご都合主義です。初めての投稿なので、修正バンバンします! 感想めっちゃ募集中です! 他の作品も是非見てね!

イッシンジョウノツゴウニヨリ ~逆ハーレムを築いていますが身を守るためであって本意ではありません!~

やなぎ怜
恋愛
さる名家の美少女編入生を前にしてレンは気づいた。突然異世界からやってきてイケメン逆ハーレム(ふたりしかいないが)を築いている平凡な自分ってざまぁされる人間の特徴に当てはまっているのでは――と。 なんらかの因果によって突如異世界へ迷い込んでしまったオタク大学生のレン。三時間でクビになったバイトくらいしか社会経験もスキルもないレンは、心優しい保護者の経営するハイスクールでこの世界について学べばいいという勧めに異論はなかった。 しかしこの世界では男女比のバランスが崩壊して久しく、女性は複数の男性を侍らせるのが当たり前。数少ない女子生徒たちももれなく逆ハーレムを築いている。当初は逆ハーレムなんて自分とは関係ないと思っていたレンだが、貴重な女というだけで男に迫られる迫られる! 貞操の危機に晒されたレンは、気心知れた男友達の提案で彼を逆ハーレムの成員ということにして、なりゆきで助けた先輩も表向きはレンの恋人のひとりというフリをしてもらうことに……。これで万事解決! と思いきや、なぜか男友達や先輩が本気になってしまって――?! ※舞台設定と展開の都合上、同性愛の話題がほんの少しだけ登場します。ざまぁの予兆までが遠い上、ざまぁ(というか成敗)されるのは編入生の親です。

天使は女神を恋願う

紅子
恋愛
美醜が逆転した世界に召喚された私は、この不憫な傾国級の美青年を幸せにしてみせる!この世界でどれだけ醜いと言われていても、私にとっては麗しき天使様。手放してなるものか! 女神様の導きにより、心に深い傷を持つ男女が出会い、イチャイチャしながらお互いに心を暖めていく、という、どう頑張っても砂糖が量産されるお話し。 R15は、念のため。設定ゆるゆる、ご都合主義の自己満足な世界のため、合わない方は、読むのをお止めくださいm(__)m 20話完結済み 毎日00:00に更新予定

乙女ゲームのモブに転生していると断罪イベント当日に自覚した者ですが、ようやく再会できた初恋の男の子が悪役令嬢に攻略され済みなんてあんまりだ

弥生 真由
恋愛
『貴女との婚約は、たった今をもって解消させてもらう!!』  国のこれからを背負う若者たちが学院を卒業することを祝って開かれた舞踏会の日、めでたい筈のその席に響いた第一皇子の声を聞いた瞬間、私の頭にこの場面と全く同じ“ゲーム”の場面が再生された。 これ、もしかしなくても前世でやり込んでた乙女ゲームの終盤最大の山場、“断罪イベント”って奴じゃないですか!?やり方間違ったら大惨事のやつ!!  しかし、私セレスティア・スチュアートは貧乏領地の伯爵令嬢。容姿も社交も慎ましく、趣味は手芸のみでゲームにも名前すら出てこないザ・モブ of the モブ!!  何でよりによってこのタイミングで記憶が戻ったのか謎だけど、とにかく主要キャラじゃなくてよかったぁ。……なんて安心して傍観者気取ってたら、ヒロインとメインヒーローからいきなり悪役令嬢がヒロインをいじめているのを知る目撃者としていきなり巻き込まれちゃった!? 更には、何でかメインヒーロー以外のイケメン達は悪役令嬢にぞっこんで私が彼等に睨まれる始末! しかも前世を思い出した反動で肝心の私の過去の記憶まで曖昧になっちゃって、どっちの言い分が正しいのか証言したくても出来なくなっちゃった! そんなわけで、私の記憶が戻り、ヒロイン達と悪役令嬢達とどちらが正しいのかハッキリするまで、私には逃げられないよう監視がつくことになったのですが……それでやって来たのが既に悪役令嬢に攻略され済みのイケメン騎士様でしかも私の初恋の相手って、神様……これモブに与える人生のキャパオーバーしてませんか?

美醜逆転異世界で、黒豚令嬢は月の王子を溺愛する。

猫野 肉球
恋愛
息ができない苦しさで目を覚ました私は、何故か赤ん坊になっていたことに気がつく。 ツェツィーリエ、と名付けられた私は美男美女の両親の元、愛情を一杯に受けてすくすくと育つが、三歳になってしばらくしたある日、でっぷりと太った公爵様の養子になることに。 『美しすぎるツェリを危険から守りきることが出来ないから』 両親にそう涙ながらに説得され、でっぷりと太った公爵様、フィリップス様のお屋敷に行き、そこで自分の姿を鏡で初めて見て、崩れ落ちた。 鏡の中には、前世で『白豚』と呼ばれ続けた懐かしい姿があったからだ。 え?この姿が美少女?豚は最上級の褒め言葉? 美醜が逆転した世界で、前世の価値観を持ったまま産まれた私。 そんな中、月の王子と呼ばれる、この国の第一王子、レオナード殿下の話し相手になることに。 だがしかし、初めて会う王子は、何故か衝立の向こうに隠れたままで…? これは、黒豚と呼ばれるほどに美しい令嬢が、月の王子と呼ばれる不憫な王子を甘やかして幸せにするお話。 ※『小説家になろう』様『カクヨム』様に先行投稿しております。

婚約者は醜女だと噂で聞いたことのある令嬢でしたが、俺にとっては絶世の美女でした

朝比奈
恋愛
美醜逆転ものの短編です。 男主人公にチャレンジしてみたくで以前書いたものですが、楽しんでいただければ幸いです。

処理中です...