異世界転生〜色いろあって世界最強！？〜

学校生活〜①〜

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入学してから、3ヶ月。
いよいよ第1期総合試験となりました。

教科は国語、算数、理科、歴史の4科目。
1日で試験してしまうという、子供には結構辛い日程となってます。どうせなら、2科目ずつで二日間試験したらいいのに。

このところ、試験が近づくにつれて周りが騒がしくなってきたような気がしています。
お父様は、ばたばたしてるし。仕事忙しいのかなぁ？お母様は、お爺様達の所にしょっちゅう出かけているし。何か用事あるのかなぁ？お兄様にお姉様、ルーお兄様もそわそわしてる。3人は試験近いからだと思うけど…
他にも、カインさんもユリミアさんもバルトさんもみんな、私と話している時は心無しか落ち着きないような感じがするの。

試験が終わったら、いつも通りに戻るかなぁ。



＊＊＊

「お疲れ様です。」

「お疲れ様！試験終わったねぇ。」

総合試験終わりましたー！！
簡単でしたね。強いて言うなら、歴史かな…納得いかない思想を答えとして書かないといけないってツライですね。
アリシアちゃんも手ごたえがあるようで、「結果が楽しみです。」と言っている。

明日と明後日が学校お休みで、休み明けに試験結果が早くも出るので、今からドキドキです。

「無事、試験が終わってあとは結果が出るのを待つのみだな。なぁ、明日だが何か予定はあるか？」

「明日？特に何も予定してないよ。」

「職場に行く予定しててな。良かったら、一緒に行かないか？」

カインさんの職場と言えば、役場だよね？他の役場の職員さんとは最近会ってないし、会いたいなぁ。

「一緒に行きたいです！」

「よし、じゃあ決まりだな。」

いつものカインさんに戻ったようです。良かった、良かった。
やっぱり、私の試験が終わるまで余計な事を考えさせないようにしてたのかなぁ。

カインさんと今まで通りおしゃべりしながら帰宅する。今日は珍しくお兄様達とは帰りが一緒にならなかったので、二人っきりです。

「ただいまー！！」

「「「「「おかえり！！」」」」」

「えっ！？」

「試験お疲れ。みんなで待ってたんだ。」

おうちに帰ると、お父様やお母様、お兄様、お姉様だけでなく、お爺様とお婆様達、ユミリアさんにルーお兄様、バルトさん、総官さんまでいらっしゃいました。
総合試験が終わり、労いの為に皆さん集まってくれたそうです。試験結果によっては、ありのままの姿を晒す事を決めた私を今後サポートして下さるとの事。
最近、みんなの様子が違ったのは今日を含め、内緒で今後の対策の話し合いや対応を練っていたからだったんですね。

「きゃー！久しぶりー！あらっ？ちょっと見ないうちに大きくなってー！」

ぎゅー

「ズルイ。おれも。」

「もう、貴方ったら！」

うん。セインお爺様とキリーナお婆様、相変わらずラブラブです。

「そういえば、セイン。お前、ワザと黙っていただろう？」

「何を？」

「何をって！？上の孫が出来た時は、どんな色でどんな子達か自慢してたくせに、3人目の事は何も言わないなと思っていたら…」

「…ビックリした？」

「ビックリどころじゃない。心臓止まるかと思ったさ。」

「大成功…？」

まさかのドッキリ！？
そういえばバルトさん、初めて会った時、セインお爺様はきっとわざと黙ってたんだろうって、言ってたものね。