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学校生活〜①〜

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折角みんなが集まってるから、今渡したら良いかも!

「カインさん、カインさん!」

「んっ?」

「テオドール君とキラグス君に…」

「あぁ。渡すのか?」

「「なに?」」

自分達の名前が聞こえたらしく、近くに来てくれたのでカインさんに渡してもらう。

「これ、マフィン作ったの!みんなで食べて!!いっぱい作ったから足りると思うけど…」

「「おぉー!!」」

「「「「なになになにー!?」」」」

「お菓子!?」

「食べるー!!」

「あっ!こらっ、待てって!!」

「騒がないで。」

「「「「早く食べよう!!」」」」

「…まずは、手洗いしないといけないのでは?」

「「「「「「「「!!!」」」」」」」」

一斉に手洗いに向かって行きました。

「い、今の内にシスターに話して来る!」

「わかった。」





「「「「「「いただきまーす!!!」」」」」」

みんなで仲良くオヤツタイムです。
さっきまでいなかった子も全員あつまったので、結構な人数。たくさん作ってきて良かったです!

「おいしーい!」

「中にジャム入ってるよ!」

「私のはチョコレート!」

とワイワイしながら、美味しそうに食べてくれて、嬉しいです。

「クロード嬢!ありがとう。」

「美味しい。みんな、うれしい。」

「いえいえ!私も喜んで頂けて嬉しいです。」

クイクイ

先程、一緒に手を繋いでいた女の子が片手にマフィン、片手に私の上着の端を握っている。

「んっ?なぁに?」

「おねぇしゃん。てんししゃま?」

「天使…さま?」

「うん!だってね、てんしちゃまはしあわしぇをよぶの。いまね、みんにゃ、しあわしぇなの。」

「違うわよ?この方は天使様じゃなくて、神の使いよ!!」

ア、アリシアちゃん!?

「ち、違うよ!?私、天使でも神の使いでもないよ!!」

変な方向に向かってしまう!
必死に違うと否定しても、納得してないって顔で見つめられています。
困り果て、カインさんを見ると何かを考えているようです。

「…カインさん?」

「なぁ、サリーナ嬢。いっそのこと、ここにいる奴らに教えてやったら?」

「教え…る?何を?」

「何って、お前さんの。」

お前さんの、色…って、色晒しても良いの!?でも、お父様と試験が終わるまではって話したし…

「ライアンさんとは、学校でフード取ったらダメって話だろ?ここにいるのは、外との交流のほとんどない奴らばかりだ。大丈夫じゃねぇか?」

そっかぁ。
目線を下に向けると、ずっと上着の端を握っている女の子が映る。

「ねぇ?」

「なぁに?」

「私、天使でも、神の使いでもないけど、仲良くしてくれる?」

「…!!うん!なかよち!!」

にっこり笑った女の子。甘い甘いハチミツ色の綺麗な髪と目。
この世界では醜い、見たこともない女の子。

「ありがとう。」





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