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学校生活〜①〜

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「やっぱり、合格したんだね。」

***

教室に入ってすぐに、声を掛けられました。試験の時に一緒だったチャラ男君です。隣には、同じく一緒だったイケメン君。

「はい。これからよろしくお願いします。」

「よろしく。今もフードって事は、申請したの?」

「はい。あっ!あと…」

「初めまして。サリーナ嬢共々よろしくお願い致します。」

「…護衛?」

「は、はい。ちゃんと護衛の申請もしてます!!」

「なるほどねぇ。女の子の上に護衛付きって事は、フード着用も頷けるか。」

???
どういう事?
説明プリーズ、カインさん!!

「サリーナさんは、クロード家の方なんです。」

「クロード家…そうゆう事。」

助け船を出してくれたのはアリシアちゃん。だけど、クロード家だから何!?余計わかんなくなったー!!

「サリーナ嬢?クロード家は代々、この国にとって大事なポジションにいる家系なのです。でなければ、貴族制度の無いこの国で貴族の様な振る舞いは致しませんよ。それに、ただでさえ女子の少ない特級に通うとなれば護衛が必要なのは当たり前で、フード着用も頷けるって訳です。」

そういえば、貴族でもないのに、立ち振る舞いとか言葉使いとかどこのご令嬢って感じで違和感あったけど、代々の名残りだと分かれば納得です。

だから、お父様もなのに役所のまとめ役なんだね。そういえば、セインお爺様は何をされている方なのかなぁ?家に帰ったら、お父様に聞いてみようっと!

ガラガラ

「みんな揃ってるかぁ?各自、席に着くように!」

担任?の先生が入って来ました。
私達の試験官だった先生だ!

「あの人、生徒顧問みたいですよ。」

生徒顧問かぁ…。
あっ、目が合った。からの、
勢いよく逸らしたー!?

それ、見てはいけないものを見た時のリアクションですよね?先生。
あまり見られて注目されるのも嫌なので、関わらないでもらいたいのが本音ですが、一応、担当クラスの生徒なんで、そのリアクションはダメですよ。逆に目立ちますから。

「あー、ごほん。まずは特別学級Sクラスへの入学おめでとう。俺は、君達の担任となる、ガロン・ユナフォトワだ。よろしくな!じゃあ、全員自己紹介を。」

端から順番に自己紹介をしていく事になりました。前に6人、後ろに6人の合計12人しかいないSクラス。見渡す限り、みんな濃い色合いの子ばかりです。そして、自己紹介も色自慢だったり御家自慢だったり…

「テオドールでっす!よろしくね!」

ウインクしてアピールしたのは、平凡顔のチャラ男君。

「キラグス…」

イケメン君は、まさかの名前だけ。

ざわざわ

「(あいつらって…)」
「(あぁ。…だろ?)」
「(どうせ、すぐにA落ちじゃね?)」

んんっ?なんか2人の自己紹介後、ざわついてる?何かあるのかなぁ?

「アリシア・グランファン。将来は、神の使いに一生を捧げる騎士に。」

…アリシアちゃん、私を見てにっこりしないでー!まさか、神の使い=私じゃないよね!?ね!

あっ、次私だ!

「えっと、サリーナ・クロードです。よろしくお願いします。あ、あと、後ろにいるのは、護衛のカインさんです。」

お辞儀して着席。
メッチャ視線を感じる。フードは取らないよー!大ごとなるのが目に見えてるから。

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