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のんびりは出来ないようです?

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受験終わって、後は結果待ち…と思いきや?

「あら?まだ第二次試験あるわよ?」

とお母様からの爆弾発言!!

「えっ!?第二次って何ですか!?」

「だって、筆記と面接だけだったでしょ?」

えっ!?んっ?他に?何かある?……?あれっ?そういえば、術技は!?

「思い出した?第一次通過者で、模擬試合よ。」

……!!!あーっ!バルトさんが言ってた。「試験では模擬試合するんですよ。」って。それって、第二次試験の事!?


数日後。
第一次試験合格の通知が届きました。
中には、審査する基本の殺陣の内容と、模擬試合の日時、場所が書かれていました。そして、対戦相手は…


***

「これより、模擬試合を行います。試合と言っても、課題の殺陣を行い、勝ち負けは相手と決めて下さい。勝ったから合格、負けたから不合格というものではありません。立ち振る舞い方が、特別学級に相応しい生徒かを見極める為のものです。ご注意下さい。」

始まりました。模擬試合。
挨拶して、出されてた課題の殺陣を行なって、無理に勝とうとしない。相手に合わせる、協調性を見るテストってとこかな?
それにしても…


「我は、稀に見る深紅を身に纏いし者!」

「私は黒き青を受け、神に愛された者だ!」

……何だろう?これ。
自己紹介ならぬ色紹介に、試合という名の茶番劇?
もしくは、厨二病発表会だ。

あっ、やられたフリ?してる…
てか下手くそ過ぎない!?

これ。私もやるの?
頭痛いわー。

その後も、

「私は…」

「俺は…」

「くっ、流石だ…」

「我に敵う者は…」

大根役者が勢揃い。
あっ、そろそろ出番…やだなぁ。



「次、前へ!!」

「はい!」

「はい。」

「では先に。私は、神聖なるかつ高貴な紫に、元となりし青と赤の瞳を持ちし者!」

そう、私の相手は…
私以外で今回受験した唯一の女の子。

えーと…どうしよう。

「…な、名乗るほどの者ではないです。」

「ちょっ、ふざけてるの?ってか大体、今もフード装着ってどういうつもり!?」

ごもっともです。
でも、事情が…ね。

「私には私の示し方があるので、ご理解を。この格好でも、一次試験突破とこの場に立っているという事で察して下さい。」

とりあえず、試合出来れば良い。
勝敗で合否は決めないって言ってたし。

「手合わせ、お願いします!」

課題の殺陣を思い浮かべて、相手に向かう。
呆れ?諦め?何かはわからないけど、溜め息つかれた。そうなるよねー。
でも、しっかり受け止められ「やることはきちんとやるわ。」と言って課題の殺陣をきちんとこなしてくれた。

今まで見てた中で、一番ちゃんとしてる!良かったー!
これって、私が負けた方がいい?どうしたらいいの?んっ?

「負けてあげる。その代わり、貴女のを教えて。」

へっ?
あっ、すれ違い様に倒れた。

「ま、参りました。」


「そこまで!終了!」

模擬試合、終わりました。
でも、私の課題はこれからのようです?






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