異世界転生〜色いろあって世界最強！？〜

のんびりは出来ないようです？

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「説明するよりも見て頂いた方が早いと思いますので…失礼します。」

ゆっくりとフードを外す。色眼鏡も外して、前を向く。
顎が外れそう？外れた？顔の面接官の人達。何かどっかで見た。デジャヴ？

「「「「「か、か、か…」」」」」

「か？」

「「「「「神の色ー！！？」」」」」

「あっ、はい。」

口を開けたまま…
「「「「「(絶句)」」」」」

「お判り頂けましたか？」

頭を縦に…
「「「「「(コクコク)」」」」」

「あと、質問とか…？」

頭を横に…
「「「「「(フルフル)」」」」」

「じゃあ…後失礼しても…？」


ガタッガタガタッ

一斉に立ち上がり…
「「「「「(敬礼)」」」」」

「えっ、えっと…失礼しました。」

色眼鏡してフードを被り直し、立ち上がり一礼して教室を出た。





……緊張したぁ～！！
面接官の人達の態度、変だったけど大丈夫かなぁ？最後、突っ込まれなくて良かったぁ！流石は学校の先生方。色で察してくれたんだね！(多分違う。)

受験二日間が終わり、ルンルン気分の私は知る由もなかった。私が帰った後の面接会場の会話など…



＊＊＊

「あのー、何かさっきまで天使がそこにいた気がするんですが？」

「奇遇だな。俺にも見えた。だがあの方は天使じゃなくて女神だ。」

「いや、人間でしょ？どう見ても、羽根なかったですよ？(そこ！？)」

「いや、羽根ぐらい隠せるだろ？しかし、見事な漆黒だったな。あれこそ《神の色》だ。種族的に人間か怪しいな。」

「あっ！そうか、羽織りで隠せますね！？だとしたら、神の使い！？神の化身！？」

「しかし、幼すぎる。妖精の類いでは？」

「いや、天使ですって！絶対！！」

「女神だ！！」

「………君達、ストーップ。」

「「「「はい。学長！！」」」」

「彼女は人間だよ。この学校の特別学級の入学試験を受けに来た女の子だ。」

「「「「しかし！！」」」」

「例え、神の色であろうと、本人がそれを隠しているのなら、このまま隠したままで良いんじゃないかなぁ？」

「…と言いますと？」

「一人の女子生徒として、受け入れる事でよいのでは？」

「……！！そうですね！人間の女の子ですもんね！？」

「おい！そん…「特別学級への在学は、美しい色を持ちし、有能なる国民である事が条件。ですもんねー！我が国の人間じゃない訳ないですよ。」

「「「あっ！！」」」

「真実がどうであれ、この学校には人間でなければ、入れないのだから。な？それに…」



あのー、サリーナは人間ですよ？皆さん。
それに…って、あれっ？何か忘れてる？