異世界転生〜色いろあって世界最強！？〜

のんびりは出来ないようです？

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「あと、個々の色は神が決めているのですが、それにも意味があるとされています。美しい色は、神に選ばれし者や使命を与えられた者と。醜い色は神から見放された者、生まれながらの疫病神と意味されてきました。」

何ですか！？それ！！
たかが色で…って、この世界ではそういう認識なのでしたね。
昔からの言い伝えがそのまま残ってるんだったら、今更変える事なんて無理？いや、きっと私が産まれた事にも意味があるなら、この身勝手かつ理不尽な考えを変える事が私の役目な気がする。(ただ単に、醜い人イケメンに会いたいだけじゃ…)

「我が国が、どうして平等的かと言いますと、遥か昔、国の代表として君臨していた男性がいました。そして、その男性の妻は国一、いや世界一醜い色の持ち主でした。その頃から我が国では、色だけでなく他の部分も重要視するようになったのです。」

なるほど。
他の国に比べて色に固執しないのは、この国の歴史上にそういう人がいたからなのね。
じゃあ、これからもっと世界規模で変える事も出来るかも！！

「まずは、これぐらいでしょうか。あとは、国特有の動物や植物についてですが…」






＊＊＊

その日から少しずつ知らなかった事やわからない事を学びました。
ちなみに、受験の基本科目は、国語、算数、社会、理科、術技だそうです。

そして、今日は術技の訓練の日なのですが、な、なんと！ルーお兄様がいらっしゃってます。一緒に教えてくれるそうです。きっとバルトさん、いえ、バルト先生の計らいでしょう！ありがとうございます！！

「今日は術技の剣術について学びましょう！まずは、基本中の基本の殺陣から。ルアン、お手伝いお願いしますね。」

「はい、お爺様。サリーナ、まずは剣を鞘から抜いて構える所から。俺の動きを真似して。」

「はい！」

「次は、右上からの振り下ろし。からの、左から右に移動！」

「はい！！」

「はい、そこまで！よろしい！！…サリーナさんは筋が良いですね。ですが、もう少し足に力を入れて踏ん張らないと、倒されてしまいますよ？」

「はい。もう一度、お願いします！」

「じゃあ、最初から…」

その後も、約１時間びっちりと教えてもらいました。疲れたー！！
でも、受験内容は基本の殺陣の披露と模擬試合だそうなので、今日教えてもらった殺陣をしっかり覚えないと！

「では、休憩としましょう。ルアンも一緒にお茶にしましょうね？」

「えっ！？いえ、俺は…」

ピーン！！

「一緒が良いです！ルーお兄様も一緒に休みましょ？」

「「ねっ！！」」

「はぁー。わかったよ。」

「「わーい！！」」

バルトさんと顔を見合わせて、ハイタッチ。バルトさんノリ良いです！！