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のんびりは出来ないようです?
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総官さんより価値観が変だとお墨付きをもらったサリーナです。解せぬ。
それでも、無事に色の報告の受理がされ、晴れて堂々と外を歩ける!!と思いきや…
「サリーは、外に出る時はフード深く被って色眼鏡つけてね。」
完全、不審者ですが。
怪しさ満点で出かけろと?
残念です。これじゃあ、オシャレしても意味ないよ!!
とりあえずお出掛けの許可が下りたので、どこ行こうかなぁ。もちろん護衛(カインさん)付きですが。やっぱり、お買い物!食べ歩き!ちょっと遠出して海を見にも行きたいなぁー!!楽しみ!
「せっかくなら、職場見学しに来たら良い。ライアンさんの仕事ぶりを見てみたくないか?」
なんと!カインさん、なんて素敵な提案!!行きたいです。お父様の職場!お仕事しているお父様もみたいです!
という訳で、カインさんとご予定を立てて表向き(お父様に)はお買い物と称して、お父様の職場である地域管理役所、略して役所に来ました。いっぱい人がいます。どこに行けばいいのかなぁ。
「この時間だと、書類整理してると思うから、こっちだ。」
カインさんはお父様の直属の部下だから、お父様の一日のスケジュールがわかってるんだね!助かります。
お父様が仕事しているであろう部署まで来ましたが、お父様はどこにいるのかなぁ?
机に向かって何やら書いたり、チェックしている人が何人かいるけど、お父様らしき人は今のところ見当たらないです。
「あっ、カインさん。今日は外部勤務だって聞きましたけど、どうされたんですか?それにお隣にいるのは…」
若いお兄さんに声掛けられました。
職員さんでしょうか?カインさんの仕事内容知ってるって事は、同じ部署の人かな?
「あぁ。ライアンさんを探していてな。ちょっと野暮用だ。」
「ライアン部長でしたら、今書類提出で受付に…ってほら、帰って来ましたよ?」
指差しされた方を見ると、書類らしき紙の束を持ってこちらに向かってくるお父様が見えました。そして、お父様からもこちらが見えたわけで。
「サリーナ!?どうしてここにいるの!?何かあったのか!大丈夫?どうしたの!?」
うん、慌てすぎです。お父様。
周りの人達も、お父様の大声にビックリして一斉にこちらに目線が…。
「職場見学です。」
「まっ、驚かそうと思って来たんですが、大成功でしたね。」
「マジかー。はぁー、驚き過ぎてどっと疲れた。」
あらっ、お父様…力抜けてしゃがみ込んじゃった。ごめんなさい。
「えっ?あ、あの…ライアン部長?どうされたんです?」
「気にするな。気にしたら…負けだ。」
いや、カインさん。誤魔化せてないし、フォローにもなってない。そういえば私の事って、職場ではカインさん以外には内緒なんだっけ?
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