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転生したようです?

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ただでさえ、この世界にありえないとされている黒の持ち主なのに。
サリーナは自分をだと言い張るし、しまいには、みんなと同じ色が良かったと泣く始末。
自分の色が、どれ程すごいものなのかわかってない。
そんなサリーナを、大勢が行き交う場において置く訳にはいかない。
大騒ぎになるのが、目に見えている。

あともう少し。いくら喋りが流暢で、自分の意見が言えるとしても、まだまだ幼い。国への報告は、様子を見ながら、信用の置ける者と会わせてからにしよう。少しずつ、家族以外の者とも交流して、人に慣れてからが良いだろう。

「リリーナ。」

「はい、旦那様。」

「とりあえず、そろそろサリーに家族以外の者を会わせてみようと思うんだか。」

「えぇ。ずっと、籠の鳥では可哀想ですし、我が家に来て頂く形なら良いかと。」

「そうだな。声を掛けるとしたら、誰がいいか…今後の事を考えると、父さん達と、あとカインには会わせておきたいとこだな。」

「そうですわね。まずはお互いの両親、サリーにとって祖父母に会わせるのが一番良いでしょうね。」

きっと、自分達と同じように可愛がってくれるだろう。上の二人が生まれた時も喜んでくれたし、サリーナが生まれたと知らせをした時も早く会いたいと言っていたのを現在、保留している状態なのだ。会いに来いと言えば、手放しで喜んで来るだろうなぁ。


***

「おじぃさまとおばぁさま?」

「あぁ、そうだ。今度、俺とリリーナの両親がサリーナに会いに来る。」

ちょっと離れた所に住んでいる祖父母が来るらしい。しかも、私に会いに。
両親、兄姉、誰にも全く似てない子供で大丈夫かなぁ。
こんな子、うちの孫じゃありません!とか言われたらどうしよう!?

「どんな人?」

「ん?父さんと母さんか?」

「はい。やさしい?」

「あぁ。父さんは無口かな。母さんがおしゃべりで。俺は母親似だとよく言われる。」

「サリーナ。私の両親は父が賑やかな人ね。母が穏やかで物静かな人だけど、きっと貴女を可愛がってくれるわ。」

ほぉー。
お父様側のお爺様は寡黙な感じ?かな。で、お婆様が社交的でお父様に似てると。
でもって、お母様側のお爺様は賑やかかぁ~。お婆様は穏やかなお母様みたいな人かな?
会うの楽しみだけど…

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