3 / 3
ライオンさんのボールペン3
しおりを挟む
「千歳さーんっ、なぁ、起きろよっ!」
「うぅーなに、無理だよ、」
「無理じゃねぇって、ほら研修行くぞ」
「ああー…糞、クソだろ、研修なんか知らない」
このひと、寝起きが悪い。
俺とワンナイトした時は、あんなにシャキッとしてたのに。
「俺、カッコ悪い千歳さんなんか嫌いだ。」
ボソッと呟いてやる。
顔良し、金良し、ペニス良しなのに。
「秋くんっ、!?」
「なんだよ、」
「嫌いにならないで。愛してる。今日も可愛いね秋くん。」
「うっせ。早よ、俺も行くんだから。頑張れよ。」
「え。そうなの?」
「急遽な。屋永千歳先生と仲良いからって、嫌がらせに今日の進行役になったんだよ。」
「そうなんだ。いっぱい喋ってくれるんだね。」
「ーー俺の話聞いてたか?」
「良いね。早く行こう。ネクタイも良い奴して行こう。」
「なぁ。ブランドのネクタイなんか要らねぇよ。」
「え。そうなの...残念。」
「あんたが出席してくれればそれで良いよ。頑張ろうな、屋永せんせっ。♡」
千歳さんが来てくれるなら、俺だって嫌々でもやる気が出る。
もし来ないなんてなったら、俺が千歳さんに見捨てられたとかなんとか噂が立つ。
立たなくてもめんどくせぇのに、立ってもめんどくせぇ。
なら、せいぜいこのひとのエロいチンコ思い出しながら司会でもなんでもやってやんよ。
「俺、最近君に先生って呼ばれる良さが分かって来たな。」
「は?」
「ハートマークが見えるようになった。」
「バカじゃねぇの。眼科行け。」
なんで、バレたんだ。
これが密かな俺の楽しみだったのに。
「声がね、甘いんだよねぇ秋くん。」
「そ、うかよ。」
「可愛いよね。そうやって照れる所も、」
「分かったから、行くぞっ。」
「あぁー…眠、」
俺達に休みなんか無い。
日曜日だろうと、研修会と言われたら重い体を引きずって、行くしか無い。勿論、金なんか出ない。
なのに、資格の維持には必要な事だ。
「なぁ、千歳さん。」
「ん?」
「帰り、久しぶりにホテル行かね?」
「懐かしいな。」
「だろ。」
流石に何回もヤれるとは思えないけど。
1回ヤれば2回目もヤりたくなるかも。
「それより、会場上のホテルに行こう。」
「バカ高いぞ。」
「その為に働いてるんだよ。行こうよ。高級ホテルのベッドで君を抱きたい。」
「…また噂になるぞ。」
「良いよ。指輪買って来るよ。君に似合うバカ高い奴をね。」
「お互い着けられないのにか。それ無駄金って言わね?」
「じゃあ結婚だけにしよう。研修終わったらレストランでプロポーズするから、その後で上の部屋でセックスしよう。」
「わ、分かったから。落ち着いてくれ。」
「楽しみだねぇ、ネクタイ決まった?」
「いや、わかんね。どれにすれば良いの。」
俺達に休みなんか無い。
でも、恋人が居るし、そいつがプロポーズするなんて言い出した。
だったらもう、さっさと仕事をこなすしか無い。
「こっちだよ。君にはグレーがよく似合う。」
「ん。ありがと。」
「あとこれあげるよ。」
「何。」
「ライオンさんのボールペン。」
「ありがと。」
「因みに俺とお揃い。」
「ぁ、そ。」
もう何でも良いや。
恋人が女児アニメのシールをシャツに貼ろうが、ライオンさんのボールペンをポケットに入れてようがもう何でも良い。
「可愛いなあんた。」
「君もだよ秋くん。」
「はいはい。準備出来た、行くぞ。」
「うぅーなに、無理だよ、」
「無理じゃねぇって、ほら研修行くぞ」
「ああー…糞、クソだろ、研修なんか知らない」
このひと、寝起きが悪い。
俺とワンナイトした時は、あんなにシャキッとしてたのに。
「俺、カッコ悪い千歳さんなんか嫌いだ。」
ボソッと呟いてやる。
顔良し、金良し、ペニス良しなのに。
「秋くんっ、!?」
「なんだよ、」
「嫌いにならないで。愛してる。今日も可愛いね秋くん。」
「うっせ。早よ、俺も行くんだから。頑張れよ。」
「え。そうなの?」
「急遽な。屋永千歳先生と仲良いからって、嫌がらせに今日の進行役になったんだよ。」
「そうなんだ。いっぱい喋ってくれるんだね。」
「ーー俺の話聞いてたか?」
「良いね。早く行こう。ネクタイも良い奴して行こう。」
「なぁ。ブランドのネクタイなんか要らねぇよ。」
「え。そうなの...残念。」
「あんたが出席してくれればそれで良いよ。頑張ろうな、屋永せんせっ。♡」
千歳さんが来てくれるなら、俺だって嫌々でもやる気が出る。
もし来ないなんてなったら、俺が千歳さんに見捨てられたとかなんとか噂が立つ。
立たなくてもめんどくせぇのに、立ってもめんどくせぇ。
なら、せいぜいこのひとのエロいチンコ思い出しながら司会でもなんでもやってやんよ。
「俺、最近君に先生って呼ばれる良さが分かって来たな。」
「は?」
「ハートマークが見えるようになった。」
「バカじゃねぇの。眼科行け。」
なんで、バレたんだ。
これが密かな俺の楽しみだったのに。
「声がね、甘いんだよねぇ秋くん。」
「そ、うかよ。」
「可愛いよね。そうやって照れる所も、」
「分かったから、行くぞっ。」
「あぁー…眠、」
俺達に休みなんか無い。
日曜日だろうと、研修会と言われたら重い体を引きずって、行くしか無い。勿論、金なんか出ない。
なのに、資格の維持には必要な事だ。
「なぁ、千歳さん。」
「ん?」
「帰り、久しぶりにホテル行かね?」
「懐かしいな。」
「だろ。」
流石に何回もヤれるとは思えないけど。
1回ヤれば2回目もヤりたくなるかも。
「それより、会場上のホテルに行こう。」
「バカ高いぞ。」
「その為に働いてるんだよ。行こうよ。高級ホテルのベッドで君を抱きたい。」
「…また噂になるぞ。」
「良いよ。指輪買って来るよ。君に似合うバカ高い奴をね。」
「お互い着けられないのにか。それ無駄金って言わね?」
「じゃあ結婚だけにしよう。研修終わったらレストランでプロポーズするから、その後で上の部屋でセックスしよう。」
「わ、分かったから。落ち着いてくれ。」
「楽しみだねぇ、ネクタイ決まった?」
「いや、わかんね。どれにすれば良いの。」
俺達に休みなんか無い。
でも、恋人が居るし、そいつがプロポーズするなんて言い出した。
だったらもう、さっさと仕事をこなすしか無い。
「こっちだよ。君にはグレーがよく似合う。」
「ん。ありがと。」
「あとこれあげるよ。」
「何。」
「ライオンさんのボールペン。」
「ありがと。」
「因みに俺とお揃い。」
「ぁ、そ。」
もう何でも良いや。
恋人が女児アニメのシールをシャツに貼ろうが、ライオンさんのボールペンをポケットに入れてようがもう何でも良い。
「可愛いなあんた。」
「君もだよ秋くん。」
「はいはい。準備出来た、行くぞ。」
0
お気に入りに追加
6
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
いつもは我慢してるのにきもちよすぎて♡喘ぎしちゃう話
Laxia
BL
いつもはセックスの時声を我慢してる受けが、気持ち良すぎて♡喘ぎしちゃう話。こんな声だしたことなくて嫌われないかなって思いながらもめちゃくちゃ喘ぎます。
1話完結です。
よかったら、R-18のBL連載してますのでそちらも見てくださるととっても嬉しいです!
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
初めてなのに中イキの仕方を教え込まれる話
Laxia
BL
恋人との初めてのセックスで、媚薬を使われて中イキを教え混まれる話です。らぶらぶです。今回は1話完結ではなく、何話か連載します!
R-18の長編BLも書いてますので、そちらも見て頂けるとめちゃくちゃ嬉しいですしやる気が増し増しになります!!
ゆるふわメスお兄さんを寝ている間に俺のチンポに完全屈服させる話
さくた
BL
攻め:浩介(こうすけ)
奏音とは大学の先輩後輩関係
受け:奏音(かなと)
同性と付き合うのは浩介が初めて
いつも以上に孕むだのなんだの言いまくってるし攻めのセリフにも♡がつく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる