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59 お姫様には推しがいた
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「コイツ贅沢だからよぉ」
一瞬受けた衝撃を辛うじて口を数ミリ引き攣らせただけで済んだのは今までの経験の賜物とも言える。
笑わせてくれる
なら、代わってやろうか。
お前の人生と俺の人生。
どっちが上手く生きられると思う
友達だと思っていた男だったが、腹の底では俺をそう思っていた訳だ。
贅沢だって?
俺の人生が?
そうかよ。
「昨日、お前の香水と同じ値段のうんこ踏んだわ。」
「は?何だよ」
「ペットショップの犬が幾らか知ってるか?そいつらを日割りして更に1日のうんこの回数を平均して計算すると。お前がずーっと使ってるその安物臭い香水と同じ値段になるんだぜ。」
よかったなぁ。
背中をバシバシ叩いてやると、別の奴が腹を抱えて爆笑し始めた。
辞めだな
今日でコイツらと連むのも終いだ。
「あー…あ。つまんね。」
安い香水の匂いが鼻にこびりついて取れねぇ
なぁ、俺のお姫様はどこ?
俺の事を大好きな子ってどうやって会えんの。
なぁ、お姫様。
お前は俺の人生を贅沢だって笑うか
それとも、頑張ったねって慰めてくれる?
どっかに落ちて来ねぇかな、俺のお姫様。
「あ、あのっ!すみませんっ!」
「ん?あ、俺か。何」
「足、退けてくださいっ!」
「あ?なんで?」
「踏んでますっ!わ、私の推しを踏んでますっ!」
見ると残念な事に俺の靴跡がはっきり付いたキラキラのカードが。
ん?どっかで見たなこれ。
「お。やっぱり有った。ね、ごめん。お詫びにコレ貰ってくんね。」
財布から同じキャラの別のカードを抜く。
コイツ俺の推しじゃないんだけどさ、レアカなんだよな。捨てらんねーじゃん。
「えっっ!!?」
「俺、青髪の方狙ってたんだけどダメだったんだよね。」
「レオ君推しなんですかっ!?」
「うん。かっけーじゃん。」
「私っ、レオ君の前バージョン持ってます!要りますか!?」
「まじ、?要るっいるいるいるっ!くれんの?」
「ぜひっ。」
一瞬受けた衝撃を辛うじて口を数ミリ引き攣らせただけで済んだのは今までの経験の賜物とも言える。
笑わせてくれる
なら、代わってやろうか。
お前の人生と俺の人生。
どっちが上手く生きられると思う
友達だと思っていた男だったが、腹の底では俺をそう思っていた訳だ。
贅沢だって?
俺の人生が?
そうかよ。
「昨日、お前の香水と同じ値段のうんこ踏んだわ。」
「は?何だよ」
「ペットショップの犬が幾らか知ってるか?そいつらを日割りして更に1日のうんこの回数を平均して計算すると。お前がずーっと使ってるその安物臭い香水と同じ値段になるんだぜ。」
よかったなぁ。
背中をバシバシ叩いてやると、別の奴が腹を抱えて爆笑し始めた。
辞めだな
今日でコイツらと連むのも終いだ。
「あー…あ。つまんね。」
安い香水の匂いが鼻にこびりついて取れねぇ
なぁ、俺のお姫様はどこ?
俺の事を大好きな子ってどうやって会えんの。
なぁ、お姫様。
お前は俺の人生を贅沢だって笑うか
それとも、頑張ったねって慰めてくれる?
どっかに落ちて来ねぇかな、俺のお姫様。
「あ、あのっ!すみませんっ!」
「ん?あ、俺か。何」
「足、退けてくださいっ!」
「あ?なんで?」
「踏んでますっ!わ、私の推しを踏んでますっ!」
見ると残念な事に俺の靴跡がはっきり付いたキラキラのカードが。
ん?どっかで見たなこれ。
「お。やっぱり有った。ね、ごめん。お詫びにコレ貰ってくんね。」
財布から同じキャラの別のカードを抜く。
コイツ俺の推しじゃないんだけどさ、レアカなんだよな。捨てらんねーじゃん。
「えっっ!!?」
「俺、青髪の方狙ってたんだけどダメだったんだよね。」
「レオ君推しなんですかっ!?」
「うん。かっけーじゃん。」
「私っ、レオ君の前バージョン持ってます!要りますか!?」
「まじ、?要るっいるいるいるっ!くれんの?」
「ぜひっ。」
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