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後書き・参考文献
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最後までお読みいただきありがとうございました。これにて「彼方へ」全2部完結と相成りました。
第2部の主人公、藤原高衡は作中で書いた通り泰衡兄弟の中で唯一一族滅亡後も生き残り10年以上も鎌倉幕府客将として生き続けた人物です。史実でも最後は鎌倉幕府打倒を図る反乱に加わることになるのですが、調べているうちに、果たして彼は最後まで一族を滅ぼされた怨恨が理由で鎌倉との戦いに挑んだのだろうか、という疑問を抱くようになりました(何故奥州合戦で玉砕することなく生きる道を選んだのか、何故大河兼任の乱に加わって本懐を遂げなかったのか、何故十数年も宿敵の元に仕えていながらこの時になって反旗を翻したのか。何か憎しみを越えた深い理由があるのではないか)。新たな戦乱に身を投じた彼は何を思い刀を振るったのか、というテーマを以て、前作と絡め執筆を試みた次第です。
あくまで高衡を中心に物語を進めているため、無理矢理遠くにいる人を引っ張ってきたり悪役を被らせてしまった偉人の方々も何人か登場します。歴史に詳しい方が読んだら「なんでこんなところにこんな大人物が出てくるの⁉」という場面も所々あると思いますが歴史に疎い香竹の不勉強と笑って許していただければ幸いです。また、一部漢文の引用に付した訳文については、やっと地元の図書館で見つけた資料が全部漢文だったため、香竹が覚束ない書き下しを加えたものなのでもし間違ってたらすみません(十数年振りに漢文に目を通してみたら全然読めなくなっていて愕然としました)。
次回作ではあまり人の死なない小説を書きたい所存です。
ありがとうございました。
香竹薬孝
※本作執筆にあたり以下の文献等を参考とさせて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます(敬称を略しておりますこと何卒御容赦ください)。
「国史大系 吾妻鏡」 吉川弘文館
「平家後抄」上・下 角田文衛 朝日選書
「平泉落日」 小野寺公二 光文社
「東方に在り」第2号 平泉文化会議所
「女武将 板額」 島政大 アメージング出版
第2部の主人公、藤原高衡は作中で書いた通り泰衡兄弟の中で唯一一族滅亡後も生き残り10年以上も鎌倉幕府客将として生き続けた人物です。史実でも最後は鎌倉幕府打倒を図る反乱に加わることになるのですが、調べているうちに、果たして彼は最後まで一族を滅ぼされた怨恨が理由で鎌倉との戦いに挑んだのだろうか、という疑問を抱くようになりました(何故奥州合戦で玉砕することなく生きる道を選んだのか、何故大河兼任の乱に加わって本懐を遂げなかったのか、何故十数年も宿敵の元に仕えていながらこの時になって反旗を翻したのか。何か憎しみを越えた深い理由があるのではないか)。新たな戦乱に身を投じた彼は何を思い刀を振るったのか、というテーマを以て、前作と絡め執筆を試みた次第です。
あくまで高衡を中心に物語を進めているため、無理矢理遠くにいる人を引っ張ってきたり悪役を被らせてしまった偉人の方々も何人か登場します。歴史に詳しい方が読んだら「なんでこんなところにこんな大人物が出てくるの⁉」という場面も所々あると思いますが歴史に疎い香竹の不勉強と笑って許していただければ幸いです。また、一部漢文の引用に付した訳文については、やっと地元の図書館で見つけた資料が全部漢文だったため、香竹が覚束ない書き下しを加えたものなのでもし間違ってたらすみません(十数年振りに漢文に目を通してみたら全然読めなくなっていて愕然としました)。
次回作ではあまり人の死なない小説を書きたい所存です。
ありがとうございました。
香竹薬孝
※本作執筆にあたり以下の文献等を参考とさせて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます(敬称を略しておりますこと何卒御容赦ください)。
「国史大系 吾妻鏡」 吉川弘文館
「平家後抄」上・下 角田文衛 朝日選書
「平泉落日」 小野寺公二 光文社
「東方に在り」第2号 平泉文化会議所
「女武将 板額」 島政大 アメージング出版
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