環《リンク》シリーズ設定集

環《リンク》（統合魔法魔術式）

|環《リンク》の問題点

1.環リンクで調達できるエネルギーは術者の力量に依存する

理論上、環リンクを介せば外界から無尽蔵に魔力を調達できるとされている。

ところが環リンクには魔術師フリーダヤが開発した直後に、世界そのものから『術者本人の〝器〟に応じた魔力の質量のみ』との制限がかけられている。

開発者本人がかけるセーフティロックを、世界そのものにかけられた術式は、円環大陸の歴史の中でも環リンクのみである。

魔術師フリーダヤ、聖女ロータスはこの〝制限〟解除を使命として、今も円環大陸で生を続けている。



2.術者の力量が低い場合、環リンクを継続して出し続けられない

結果として、環リンクの持つメリットや効果が減衰する。



3.発動条件の「執着を落とす」が反社会的だとの懸念

例えば犯罪者が環リンクを発動できた場合、一般的に人間が抱く罪悪感からも離脱してしまい、実質的に罪の償いからの逃避となることがある。

また社会的に責任のある地位にある人物が、義務を放棄する可能性を常に示唆されている。



旧世代の魔力使いたちが秘教的に隠匿していた術式も、環リンクを通じての簡易化や習得、他者への伝授が可能となってしまった。
旧世代の既得権益を侵すとして、新世代の環リンク使いたちと敵対する魔力使いも多い。