環《リンク》シリーズ設定集

円環大陸、各国

カレイド王国

円環大陸、北部を代表する王政国家。

約三千年前、ハイエルフの弓聖が竜人族の元王子カーナの助けを得て建国した。

ハイヒューマンを含む、魔力持ちの多種多様な民族の集合体として知られている。

約五百年前、大陸西部に眠る邪悪な魚の古代生物の魔力の一部が来襲し、平民の若い主婦が勇者に目覚めて台所にあった魚切り包丁で退治する。
その功績を讃えられ、亡き夫の好物だった菓子の名前で爵位を授けられ、プディング女伯爵となる。

後、幼い子供を抱えた寡婦だったプディング女伯爵に当時の国王が求婚し、王妃となる。
女勇者、女伯爵、そして王妃となった平民女性は「カレイド王国の中興の祖」と呼ばれるようになった。

この平民出身の女勇者を王家の中興の祖に持つことから、カレイド王国は身分差別の少ない国としても知られている。


約三百年前に始祖と中興の祖への復古運動が起こる。

始祖と中興の祖の女勇者の霊廟改築を機に、国家事業として亡骸の一部を用いて始祖たちの末裔探索の魔導具、“血筋チェッカー”を開発する。

始祖たちの末裔のうち、彼らにより近い因子の持ち主千人までを血筋チェッカーで判別し、親戚集団として『雑草会』を創設する。

以降、カレイド王国の国王は血筋順位で百番以内、最低でも必ず千番内の者を選出すると国の法律で定めた。

ただし、実際には血筋順位の上位はカレイド王族が占めるため、カレイド王族やその配偶者以外の者が即位することは滅多にない。





※女勇者は魚切り包丁で勇者に目覚めた元祖お魚さんモンスター討伐者🐟