環《リンク》シリーズ設定集

重要人物等

神人ジューア/High-Human Juua

神人に進化したハイヒューマン、魔人族の長、“魔王”の女性。

外見は十六歳ほどの少女。

青みがかった長いストレートの銀髪、湖面の水色の瞳、虹彩には銀の花の咲いた麗しく可憐な少女。
この銀の花は扱える魔法剣の数が数十を超えると魔人族の血筋に出るもの。
通常は最大でも百本程度だが、ジューアに関しては無制限。

聖者、無欠のルシウスの実の姉。


約一万年前、実の弟アスラ(ルシウス)を聖者アヴァロニスから借り受けた聖剣で魔法樹脂に封印し、一族の大半の滅びを見届けた後で〝時を壊す〟を実現して寿命を消失し、神人へと進化。

以降は円環大陸の中央部、永遠の国に避難していた。

永遠の国にいる間に弟を封印した祠が消失。
再会するのは現代に入ってから。

現在のアケロニア王国のリースト一族は彼女の子孫にあたる。


魔人族の長として莫大な魔力を持ち、魔王の称号を受け継いだが、後に当時の聖者から「強すぎる力は身を滅ぼす」と諭されて魔力を金剛石の魔法剣へと変換して一族に伝えていった。

好戦的な魔人族の中で、例外的にバランスの取れた争い嫌いな気質の持ち主。
ただし苦労の多い人生を送ったことで性格はだいぶ捻くれている。

本来は魔導具師で、カレイド王国の血筋チェッカーや、冒険者ギルドの鑑定魔導具を制作した人物でもある。

永遠の国に本部のある魔導具師ギルドの長。


同じ永遠の国の神人アヴァロニスとは、弟を封印した聖剣の持ち主であることから死ぬほど仲が悪い。

そのアヴァロニスは元彼である。

一万年前、弟を守るためアヴァロニスと対決した際、相手の聖剣によって肉体の一部を失い魔法樹脂で補っている。
欠損部位は、左上の上腕、左胸部、左脚。

この肉体の欠損のため、本来寿命のないはずの神人ジューアの命数は尽きかけている。
解決のため、超古代のメディカルマシーン『創成の揺籠』の探索と研究を行っていた。