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エピローグ
エピローグ~サミット閉会式パーティーにて
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さて、と男性形に戻ったカーナが、その黒髪と琥珀の瞳の優美な顔で一同を見渡した。
「今年はサミットの開催年だったな」
そのまま王宮に戻り、夜のサミット閉会式パーティーでは神人カーナが本来の男性の姿で臨席した。
虹色を帯びた真珠色の魔力に輝く彼は、神殿が用意した純白の装束の見事さと美しい容姿も相まって、人々の目を奪った。
開催国のマーゴット女王の挨拶の後で、乾杯の前にカーナが参加者たちに告げた。
「さあ、神人カーナが問う。まだ人間は永遠の国の、ハイヒューマンの支配下で良いのか?」
会場内がざわついた。
神人カーナはこの数百年ほどは、3年ごとのサミットの最後に必ずこれを、参加者である各国首脳たちに確認していた。
ただ、ここ二十数年は本体がカレイド王国で封印され身動きが取れなかったため、分身が参加はしていても、この問いをカーナが発するのは久し振りだった。
「ふむ、新顔が多いから経緯を説明しておこうか。……もう一万年以上前になるが、永遠の国へ人間の代表者が陳情しに来た。本性が龍や一角獣の神人カーナを始めとして、魔王や様々な種族のハイヒューマンたちが『怖い』と」
カーナやマーゴットたちの後ろでグラスを持ったままの神人ジューアが、ふん、と小さく鼻を鳴らしている。
彼女は魔人族の長、魔王だ。
「ならばと、我々は円環大陸の統治権を少しずつ王に相応しい者たちに委ねるようになった。各地の人間が治める王国の始まりだ。そしてハイヒューマンの代わりに人々を正しく導く者として、世界の理の擬人化存在である聖女や聖者が定期的に生まれるよう設定した」
最低でも同時代に十人。
「だが人間の王は彼らに従うのではなく、利用するようになった」
神人カーナは会場の端にひっそりと身を隠すように立つ小国の王を見た。
西の小国、カーナ王国のアルター国王だ。カーナの息子の亡骸が眠る土地を、カーナの許可なく奪って国を建てた者の子孫である。
カーナ王国には必ず聖女や聖者が生まれ、王家は彼らを国に帰属させて利用していることで知られていた。
聖なる魔力持ちが生まれやすいということは、それだけ穢れの多い土地ということだ。
カーナの琥珀の瞳で真っ直ぐに見据えられたカーナ国王は震え上がったが、すぐカーナの視線は興味を失ったように外れたので胸を撫で下ろした。
「元々、円環大陸に聖なる魔力を持つ者は不定期に生まれるようになっている。剣の道を極めし果てに世界の理に通じた者は剣聖。医術を通して人々への奉仕で徳を積んだら医聖という具合に。……だが、人間はそんな彼らを囲い込んで都合の良い道具とすることに熱心だった」
その結果、仕方なくカーナは永遠の国から『聖なる魔力の持ち主は国家権力の支配から自由である』といくつかの国際法を定めることになった。
ただし、聖なる魔力を持つ本人が望む場合はその限りではない。
「およそ800年ほど前に、魔術師フリーダヤが人間でも条件さえ満たせば簡単に世界の理にアクセスできる統合魔法魔術式「環」を開発した」
人間の胴体をくぐるように発現する光の円環、環の出現は、魔力使いの世界を旧世代と新世代に分断するほどの強烈なインパクトとして知られている。
環は我欲を離れることで世界の理と接続して、魔力などエネルギーや叡智を得る術だ。
また、環を発現した術者同士は文字通り繋がって、通じ合う。
「もう我ら創造主の化身ハイヒューマンが人間を導く時代は終わったと判断したが、人間の王たちはまだ我々が必要だと縋ってきた。以降、この神人カーナは機会があるごとに訊ねている」
『まだ人間は永遠の国のハイヒューマンの支配下に居続けるか否か?』
を。
「カレイド王国は守護者カーナの悲願が叶うその日まで、永遠の国の忠実なしもべです」
真っ先に宣言したのはカレイド王国の女王マーゴットだ。
カーナの悲願、即ち西のカーナ王国の地下に眠る彼の息子の亡骸の浄化と供養である。
「アケロニア王国は今もハイヒューマンたちの子孫が多く暮らす国。彼らの安寧を守るためにも、永遠の国の加護を賜りたく」
アケロニア王国のヴァシレウス大王が続いた。
ともにいた伴侶セシリアや、グレイシア王太女も頭を下げた。
その後は概ね賛成が続いたが、民主主義の国の元首の中には、永遠の国や神人カーナたちハイヒューマンを支持しない国もあった。
そういう国に対しては、カーナはこれまで通り人々の生活に必要な各種ギルド等を通じた支援を続けることや、永遠の国に所属するハイヒューマンたちに不用意に関与させないことを保証した。
なお、例のカーナ王国の国王は発言することなく、そそくさと人の視線がないときを見計らって会場から抜け出し逃げて行った。
乾杯の後、宴の最中に新興国の首脳たちが数名、歓談していた神人カーナやジューアの元を訪れた。
彼らは全員、民主主義の共和国のリーダーだった。
恐る恐るその場の代表者が声をかけた。
「お話の途中に申し訳ありません、カーナ様、ジューア様。我らは新興国ゆえ、永遠の国も、あなたがたハイヒューマンのことも詳しくは知らぬのです」
弱小の新興国のため、サミット参加も今回が初めてか、まだ数回で国際情勢に詳しくない者たちだ。
神人ふたりを中心に人々の耳目が集まる。
「そう構えることはない。我らは君たちの先祖だ」
「先祖、……ですか?」
「そう。だから子孫を見守って助けている」
「では永遠の国とは?」
「神人も含めてもう純血のハイヒューマンは数が少ない。彼らにとって安全な箱庭になっている」
住人はハイヒューマンと、ハイヒューマンの血の濃い者と、特殊スキルを持っていたり格別魔力の強かったりする一部の人間だ。
「……円環大陸の支配者の国と呼ばれておりますが……」
彼らが一番聞きたかったのはこれのようだ。
「人間の上位種ハイヒューマンが集まってるから、いつの間にかそう呼ばれるようになったわ。初めはカーナが中心になって円環大陸の知性あるものたちを導いてたけど、各地の統治権を人間の王たちに委ねてからは、別に支配も何もしてない」
横から口を挟んだ神人ジューアに、会場内はしん、と静まり返った。
「上位種の国だから、存在しているだけで愚かな人間どもの抑止力になる。住人はほとんどが現在の人間の先祖だから、何かあれば各国の領分を犯さぬ程度に口出しもすれば手出しもするわ」
そうは言うが、この説明だけでは実態が掴めない。
「人間の中でも特に優れた稀有な者には、永遠の国が名誉称号を授けている。そこのヴァシレウスの“大王”のように」
カーナの言葉に、人々の視線がアケロニア王国のヴァシレウス大王に向く。
「これ以上を知りたいなら、名誉称号を授けられるような偉業を成し遂げてごらんなさい。授与式には永遠の国に招待するわ」
神人ジューアが会話を打ち切った。
以降はどれだけ話しかけられても、カーナもジューアもそれ以上の説明はしなかった。
ただ、神人ジューアは最後に大半の参加者の肝を冷やす言葉を放った。
「我らに支配権を委ねたければいつでも言いなさい。私個人にでもいいわよ? この魔王ジューアで良ければね」
※ラスト2話。ジューア様はいつでも人間の上に君臨する気満々Σ(-᷅_-᷄๑)
「今年はサミットの開催年だったな」
そのまま王宮に戻り、夜のサミット閉会式パーティーでは神人カーナが本来の男性の姿で臨席した。
虹色を帯びた真珠色の魔力に輝く彼は、神殿が用意した純白の装束の見事さと美しい容姿も相まって、人々の目を奪った。
開催国のマーゴット女王の挨拶の後で、乾杯の前にカーナが参加者たちに告げた。
「さあ、神人カーナが問う。まだ人間は永遠の国の、ハイヒューマンの支配下で良いのか?」
会場内がざわついた。
神人カーナはこの数百年ほどは、3年ごとのサミットの最後に必ずこれを、参加者である各国首脳たちに確認していた。
ただ、ここ二十数年は本体がカレイド王国で封印され身動きが取れなかったため、分身が参加はしていても、この問いをカーナが発するのは久し振りだった。
「ふむ、新顔が多いから経緯を説明しておこうか。……もう一万年以上前になるが、永遠の国へ人間の代表者が陳情しに来た。本性が龍や一角獣の神人カーナを始めとして、魔王や様々な種族のハイヒューマンたちが『怖い』と」
カーナやマーゴットたちの後ろでグラスを持ったままの神人ジューアが、ふん、と小さく鼻を鳴らしている。
彼女は魔人族の長、魔王だ。
「ならばと、我々は円環大陸の統治権を少しずつ王に相応しい者たちに委ねるようになった。各地の人間が治める王国の始まりだ。そしてハイヒューマンの代わりに人々を正しく導く者として、世界の理の擬人化存在である聖女や聖者が定期的に生まれるよう設定した」
最低でも同時代に十人。
「だが人間の王は彼らに従うのではなく、利用するようになった」
神人カーナは会場の端にひっそりと身を隠すように立つ小国の王を見た。
西の小国、カーナ王国のアルター国王だ。カーナの息子の亡骸が眠る土地を、カーナの許可なく奪って国を建てた者の子孫である。
カーナ王国には必ず聖女や聖者が生まれ、王家は彼らを国に帰属させて利用していることで知られていた。
聖なる魔力持ちが生まれやすいということは、それだけ穢れの多い土地ということだ。
カーナの琥珀の瞳で真っ直ぐに見据えられたカーナ国王は震え上がったが、すぐカーナの視線は興味を失ったように外れたので胸を撫で下ろした。
「元々、円環大陸に聖なる魔力を持つ者は不定期に生まれるようになっている。剣の道を極めし果てに世界の理に通じた者は剣聖。医術を通して人々への奉仕で徳を積んだら医聖という具合に。……だが、人間はそんな彼らを囲い込んで都合の良い道具とすることに熱心だった」
その結果、仕方なくカーナは永遠の国から『聖なる魔力の持ち主は国家権力の支配から自由である』といくつかの国際法を定めることになった。
ただし、聖なる魔力を持つ本人が望む場合はその限りではない。
「およそ800年ほど前に、魔術師フリーダヤが人間でも条件さえ満たせば簡単に世界の理にアクセスできる統合魔法魔術式「環」を開発した」
人間の胴体をくぐるように発現する光の円環、環の出現は、魔力使いの世界を旧世代と新世代に分断するほどの強烈なインパクトとして知られている。
環は我欲を離れることで世界の理と接続して、魔力などエネルギーや叡智を得る術だ。
また、環を発現した術者同士は文字通り繋がって、通じ合う。
「もう我ら創造主の化身ハイヒューマンが人間を導く時代は終わったと判断したが、人間の王たちはまだ我々が必要だと縋ってきた。以降、この神人カーナは機会があるごとに訊ねている」
『まだ人間は永遠の国のハイヒューマンの支配下に居続けるか否か?』
を。
「カレイド王国は守護者カーナの悲願が叶うその日まで、永遠の国の忠実なしもべです」
真っ先に宣言したのはカレイド王国の女王マーゴットだ。
カーナの悲願、即ち西のカーナ王国の地下に眠る彼の息子の亡骸の浄化と供養である。
「アケロニア王国は今もハイヒューマンたちの子孫が多く暮らす国。彼らの安寧を守るためにも、永遠の国の加護を賜りたく」
アケロニア王国のヴァシレウス大王が続いた。
ともにいた伴侶セシリアや、グレイシア王太女も頭を下げた。
その後は概ね賛成が続いたが、民主主義の国の元首の中には、永遠の国や神人カーナたちハイヒューマンを支持しない国もあった。
そういう国に対しては、カーナはこれまで通り人々の生活に必要な各種ギルド等を通じた支援を続けることや、永遠の国に所属するハイヒューマンたちに不用意に関与させないことを保証した。
なお、例のカーナ王国の国王は発言することなく、そそくさと人の視線がないときを見計らって会場から抜け出し逃げて行った。
乾杯の後、宴の最中に新興国の首脳たちが数名、歓談していた神人カーナやジューアの元を訪れた。
彼らは全員、民主主義の共和国のリーダーだった。
恐る恐るその場の代表者が声をかけた。
「お話の途中に申し訳ありません、カーナ様、ジューア様。我らは新興国ゆえ、永遠の国も、あなたがたハイヒューマンのことも詳しくは知らぬのです」
弱小の新興国のため、サミット参加も今回が初めてか、まだ数回で国際情勢に詳しくない者たちだ。
神人ふたりを中心に人々の耳目が集まる。
「そう構えることはない。我らは君たちの先祖だ」
「先祖、……ですか?」
「そう。だから子孫を見守って助けている」
「では永遠の国とは?」
「神人も含めてもう純血のハイヒューマンは数が少ない。彼らにとって安全な箱庭になっている」
住人はハイヒューマンと、ハイヒューマンの血の濃い者と、特殊スキルを持っていたり格別魔力の強かったりする一部の人間だ。
「……円環大陸の支配者の国と呼ばれておりますが……」
彼らが一番聞きたかったのはこれのようだ。
「人間の上位種ハイヒューマンが集まってるから、いつの間にかそう呼ばれるようになったわ。初めはカーナが中心になって円環大陸の知性あるものたちを導いてたけど、各地の統治権を人間の王たちに委ねてからは、別に支配も何もしてない」
横から口を挟んだ神人ジューアに、会場内はしん、と静まり返った。
「上位種の国だから、存在しているだけで愚かな人間どもの抑止力になる。住人はほとんどが現在の人間の先祖だから、何かあれば各国の領分を犯さぬ程度に口出しもすれば手出しもするわ」
そうは言うが、この説明だけでは実態が掴めない。
「人間の中でも特に優れた稀有な者には、永遠の国が名誉称号を授けている。そこのヴァシレウスの“大王”のように」
カーナの言葉に、人々の視線がアケロニア王国のヴァシレウス大王に向く。
「これ以上を知りたいなら、名誉称号を授けられるような偉業を成し遂げてごらんなさい。授与式には永遠の国に招待するわ」
神人ジューアが会話を打ち切った。
以降はどれだけ話しかけられても、カーナもジューアもそれ以上の説明はしなかった。
ただ、神人ジューアは最後に大半の参加者の肝を冷やす言葉を放った。
「我らに支配権を委ねたければいつでも言いなさい。私個人にでもいいわよ? この魔王ジューアで良ければね」
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