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ルシウス君、称号ゲット!からのおうちに帰るまで
破邪属性
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ボートに戻って、魔法樹脂に封入した黒い魔石を渡すと、フリーダヤは難しい顔で唸っていた。
「これが十何個もあったって? 本当に?」
「命綱の長さが足りなくて全部は確認できなかったけど、視認した限りは同じものでしたよ」
ココナッツの実ぐらいの大きさで、形も縁がないだけで似ている。
材質はガラス質、色は黒。
表面に薄っすら光る術式が刻み込まれている。
「これを一つ持ってきたことで、魔物の発生に影響があるかどうか……どう思う?」
「そりゃあるでしょ。このままお魚さんモンスターが出てくるまで待ってるしかないでしょうね」
「だよね」
その時間潰しのために持ってきたのが釣り竿だ。
この時点で時刻は午前9時近く。
陽も上がってきてものすごく暑いので、ボートに日除けと魔導具の冷風装置を設置して、あとはひたすら待つのみ。
その間、魔法樹脂で包み込んだ黒い魔石を自分とフリーダヤの間に置いていたわけだが、ルシウスはこれが気になって仕方がない。
「ねえ。この魔石、すごく気持ち悪い魔力なんだけど、海に戻してもいいですか?」
何だか見てるだけで不快になる魔力を発している。
ルシウスの魔法樹脂は、完全に魔力や術式の影響を遮断している。
それでも、透明な樹脂越しに見ているだけで落ち着かない。
釣りの準備をしていたフリーダヤは、麦わら帽子のつばを押し上げて意外そうな顔で見てきた。
「君、聖者に覚醒したのにこれ、ダメなの?」
苦手なのか、と。
「この手の魔力が好きな人なんていないと思いますけど」
しかもあの飯マズ男と同じ気配。キツイ。
「この魔石から発してる魔力のことを、“歪み邪気”という。人間由来のネガティヴでね。人間の怒りとか恨みとか、そういうのを過度に拗らせていくと、こういう他者を害する波動を発するようになる」
釣竿の釣り針と釣り糸を、えいやっと遠くに投げてフリーダヤが言った。
「元々自然界にはないものでね。ネガティヴな感情を何層も繰り返し折り畳んだような波長を持つから、単純な浄化だと太刀打ちできない」
「ロータスさんがこの間言ってましたよね」
「そう。ただの浄化よりは聖なる魔力が良い。ベストを求めるなら破邪という性質の魔力が必要だ。破邪は聖なる魔力の持ち主にしか作れない。聖女や聖者、あるいは剣聖や書聖なんかが有名だね。あとは例外として勇者」
釣り竿を緩く揺らして釣り針の感触を確かめた後、釣り竿をボートの縁に固定した。
フリーダヤは被っていた麦わら帽子を一度脱いで、自分の頭部の周りに光の円環、環を出した。
腰回りや足元に出るルシウスやロータスと違い、フリーダヤの環は頭部よりちょっと大きいぐらいのサイズだ。
その頭部周りの環に指先で触れると、中からひょいっと金属製の短剣を取り出した。
環使いだけが持っているというアイテムボックス機能だ。
「これが破邪属性の魔力付与を行ったものね。確かめてごらん」
「あ、はい」
手渡されたのはプラチナより白みの強い光沢ある銀色の短剣で、柄も刃の部分も同じ素材でできていて一体化している。
材質は、この白っぽい銀色からするとミスリル銀だ。
「!?」
受け取って感触を確かめるなり、一気に血の気が引いた。
血圧が急激に下がるような感覚がある。
むしろ頭の中が痛いほど冷たくなった。それこそ凍りついたかのように。
「すごいでしょ、それ。結局、激昂した感情を宥めるには強い鎮静作用が必要ってことでね。お酒や麻薬で大興奮した人間でも一気に冷めるレベルさ」
「こ、これはちょっと僕、無理かも……」
慌てて、まだ頭部回りに環を出したままのフリーダヤへ短剣を返した。
だが、頭の中が凍ったような感覚が抜けない。
「歪み邪気も、破邪も、他者や世界から隔絶した魔力といえる。どちらも使い道はあるけど、歪み邪気は邪気だけあって害のほうが大きいね。使いこなすなら破邪のほうだろう」
「………………」
頭蓋の中身が丸ごと凍ってしまったような感覚で、ルシウスはもう動けない。
そんな様子を見て、フリーダヤは自分の環に触れたまま、ルシウスの手を握った。
魔導具の電球に魔力が流れた瞬間のように、パッと明るくルシウスの腰回りにも環が出る。
頭の中の凍りつく痛みが少しずつ薄れていく。
「環を出したその状態でまた持ってみて」
「………………」
無言でまたミスリル銀の短剣を受け取る。
今度はもう、あの血の気が引いて体温が下がるような感覚は出ない。
「歪み邪気の持ち主は、関わる人間や物事に破滅的な影響をもたらすのが特徴だ。ターゲットにされると、離れるにしろ逃げるにしろ困難なことが多いし、時間もかかる。あの飯マズの料理人とはもうどれだけ関わってるの?」
「6月からだから……3ヶ月」
ギルマスのカラドンたちなら年明け前からだ。
「良くないよね。多分、彼は君たちに害しか及ぼさないし、仕留めるなら慎重に」
「……この短剣、貰ってもいいですか? 破邪属性の魔力、使えるように練習したい」
「どうぞどうぞ」
ルシウスは今まで、聖剣一本しか使えないこともあって、何でも聖なる魔力でこなしてきた力押しタイプだった。
魔法樹脂に属性付与するときも聖なる魔力で行うので、実は効率の悪い使い方をしている。
ただ、魔力の量だけは多いのでそれで困ったこともなかった。
「聖剣以外の武器を持つの、初めてだあ……」
湖面の水色の瞳を輝かせて、改めてミスリル銀の短剣を見つめる。
それに、今まで知らなかった新しい属性の魔力を覚えるのも初めて。
ただし、とフリーダヤは釣り竿の様子を見ながら注意してきた。
「環を出している今はわかるね? 破邪属性の魔力は、環を出せないと使い物にならない。そら、その歪み邪気の魔石も同じだ」
魔法樹脂の中の黒い魔石を見る。
視界に入れても、それはもうルシウスに不快な気持ちを起こさせなかった。
「これが十何個もあったって? 本当に?」
「命綱の長さが足りなくて全部は確認できなかったけど、視認した限りは同じものでしたよ」
ココナッツの実ぐらいの大きさで、形も縁がないだけで似ている。
材質はガラス質、色は黒。
表面に薄っすら光る術式が刻み込まれている。
「これを一つ持ってきたことで、魔物の発生に影響があるかどうか……どう思う?」
「そりゃあるでしょ。このままお魚さんモンスターが出てくるまで待ってるしかないでしょうね」
「だよね」
その時間潰しのために持ってきたのが釣り竿だ。
この時点で時刻は午前9時近く。
陽も上がってきてものすごく暑いので、ボートに日除けと魔導具の冷風装置を設置して、あとはひたすら待つのみ。
その間、魔法樹脂で包み込んだ黒い魔石を自分とフリーダヤの間に置いていたわけだが、ルシウスはこれが気になって仕方がない。
「ねえ。この魔石、すごく気持ち悪い魔力なんだけど、海に戻してもいいですか?」
何だか見てるだけで不快になる魔力を発している。
ルシウスの魔法樹脂は、完全に魔力や術式の影響を遮断している。
それでも、透明な樹脂越しに見ているだけで落ち着かない。
釣りの準備をしていたフリーダヤは、麦わら帽子のつばを押し上げて意外そうな顔で見てきた。
「君、聖者に覚醒したのにこれ、ダメなの?」
苦手なのか、と。
「この手の魔力が好きな人なんていないと思いますけど」
しかもあの飯マズ男と同じ気配。キツイ。
「この魔石から発してる魔力のことを、“歪み邪気”という。人間由来のネガティヴでね。人間の怒りとか恨みとか、そういうのを過度に拗らせていくと、こういう他者を害する波動を発するようになる」
釣竿の釣り針と釣り糸を、えいやっと遠くに投げてフリーダヤが言った。
「元々自然界にはないものでね。ネガティヴな感情を何層も繰り返し折り畳んだような波長を持つから、単純な浄化だと太刀打ちできない」
「ロータスさんがこの間言ってましたよね」
「そう。ただの浄化よりは聖なる魔力が良い。ベストを求めるなら破邪という性質の魔力が必要だ。破邪は聖なる魔力の持ち主にしか作れない。聖女や聖者、あるいは剣聖や書聖なんかが有名だね。あとは例外として勇者」
釣り竿を緩く揺らして釣り針の感触を確かめた後、釣り竿をボートの縁に固定した。
フリーダヤは被っていた麦わら帽子を一度脱いで、自分の頭部の周りに光の円環、環を出した。
腰回りや足元に出るルシウスやロータスと違い、フリーダヤの環は頭部よりちょっと大きいぐらいのサイズだ。
その頭部周りの環に指先で触れると、中からひょいっと金属製の短剣を取り出した。
環使いだけが持っているというアイテムボックス機能だ。
「これが破邪属性の魔力付与を行ったものね。確かめてごらん」
「あ、はい」
手渡されたのはプラチナより白みの強い光沢ある銀色の短剣で、柄も刃の部分も同じ素材でできていて一体化している。
材質は、この白っぽい銀色からするとミスリル銀だ。
「!?」
受け取って感触を確かめるなり、一気に血の気が引いた。
血圧が急激に下がるような感覚がある。
むしろ頭の中が痛いほど冷たくなった。それこそ凍りついたかのように。
「すごいでしょ、それ。結局、激昂した感情を宥めるには強い鎮静作用が必要ってことでね。お酒や麻薬で大興奮した人間でも一気に冷めるレベルさ」
「こ、これはちょっと僕、無理かも……」
慌てて、まだ頭部回りに環を出したままのフリーダヤへ短剣を返した。
だが、頭の中が凍ったような感覚が抜けない。
「歪み邪気も、破邪も、他者や世界から隔絶した魔力といえる。どちらも使い道はあるけど、歪み邪気は邪気だけあって害のほうが大きいね。使いこなすなら破邪のほうだろう」
「………………」
頭蓋の中身が丸ごと凍ってしまったような感覚で、ルシウスはもう動けない。
そんな様子を見て、フリーダヤは自分の環に触れたまま、ルシウスの手を握った。
魔導具の電球に魔力が流れた瞬間のように、パッと明るくルシウスの腰回りにも環が出る。
頭の中の凍りつく痛みが少しずつ薄れていく。
「環を出したその状態でまた持ってみて」
「………………」
無言でまたミスリル銀の短剣を受け取る。
今度はもう、あの血の気が引いて体温が下がるような感覚は出ない。
「歪み邪気の持ち主は、関わる人間や物事に破滅的な影響をもたらすのが特徴だ。ターゲットにされると、離れるにしろ逃げるにしろ困難なことが多いし、時間もかかる。あの飯マズの料理人とはもうどれだけ関わってるの?」
「6月からだから……3ヶ月」
ギルマスのカラドンたちなら年明け前からだ。
「良くないよね。多分、彼は君たちに害しか及ぼさないし、仕留めるなら慎重に」
「……この短剣、貰ってもいいですか? 破邪属性の魔力、使えるように練習したい」
「どうぞどうぞ」
ルシウスは今まで、聖剣一本しか使えないこともあって、何でも聖なる魔力でこなしてきた力押しタイプだった。
魔法樹脂に属性付与するときも聖なる魔力で行うので、実は効率の悪い使い方をしている。
ただ、魔力の量だけは多いのでそれで困ったこともなかった。
「聖剣以外の武器を持つの、初めてだあ……」
湖面の水色の瞳を輝かせて、改めてミスリル銀の短剣を見つめる。
それに、今まで知らなかった新しい属性の魔力を覚えるのも初めて。
ただし、とフリーダヤは釣り竿の様子を見ながら注意してきた。
「環を出している今はわかるね? 破邪属性の魔力は、環を出せないと使い物にならない。そら、その歪み邪気の魔石も同じだ」
魔法樹脂の中の黒い魔石を見る。
視界に入れても、それはもうルシウスに不快な気持ちを起こさせなかった。
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