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ルシウス君、称号ゲット!からのおうちに帰るまで
女魔法使いハスミンの謝罪
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綿毛竜の親竜が去り、食堂に戻るともう大騒ぎだ。
「もうダメかと思った」
「ついに終末が来たかと」
いざとなればSSランク冒険者の大剣使いでもある髭面ギルマスのカラドンが出動したわけだが、竜はそもそも高ランクで知性の高い魔物だ。
あれほどの大きさのもの相手となると死闘となった可能性もあった。
「お魚さんモンスター以外の脅威は想定してなかったもんなあ、ココ村支部」
大嵐の中に出てずぶ濡れだったルシウスを、受付嬢のクレアや聖女のロータスがタオルで拭ってくれる。
「ルシウス、約束は守って貰うわよ」
アルカイックスマイルを浮かべてロータスが念押ししてきた。
ルシウスは面白くないが、約束は約束だ。
「わかってる。環の練習しろっていうんでしょ」
「そう。さっそくこの後から……」
「その前にお腹すいた。ごはん食べた後でお願いします!」
これだけは譲れない。譲らない。
「ルシウス君、その前にシャワー浴びてらっしゃい。濡れた服も着替えてきたほうがいいわ」
女魔法使いのハスミンに促されて、一度2階の宿直室に戻ることにした。
「ふわああ……落ち着いたー。……ってハスミンさん?」
ルシウスが宿直室のシャワーを浴びてほこほこで出て来ると、ハスミンが部屋のほうで待っていた。
座っていた椅子から立ち上がり、
「ルシウス君。我が師たちの非礼、弟子としてこのハスミン、心よりお詫びするわ」
魔女らしい黒い先折れ帽子を脱いだハスミンに頭を下げられた。
だが、純金色の見事な金髪頭を下げられても、ルシウスの機嫌は直らない。
今回みたいな緊急事態にかこつけて取引しようとしてくるなんて、空気が読めないにも程がある!
もう彼らに対してヘイト溜まりまくりである。
「ハスミンさんに謝られてもね」
「そうね。本当にごめんなさい」
ハスミンは温かいお茶を持って来てくれていたので、一杯分を飲む間、話をした。
「あの人たちのあの強引さは何なの?」
「あの二人、教導スキル持ってないのよね。お陰でうちのファミリー、なかなか人が増えなくて」
教導スキル、即ち教師スキルのことだ。
人に何か物を教える立場の者が持っているべきスキルとされる。
「それ魔力使いの集団としては致命的なんじゃない?」
「あたしもそう思う……。でも悪意がないことは保証するわ。彼らは自分の持ってるものをあなたに授けたいだけなのよ」
「………………」
まあ確かにルシウスから見ても邪気は感じない。それは確かだった。
ルシウスはハイヒューマンで本能が発達していることもあり、そういう動物的な感覚は鋭い。
それに、あの二人はルシウス以外の冒険者たちや、ギルマスたちギルドの面々にもあれこれ口出しや手出しをしている。
要するに『余計なお世話』が好きな人種なわけだ。
「あたしも、我が師たちがどうやって新人を勧誘するのか今回初めて見たんだけど……あれはないわー。いやいや、しばらく良い酒の肴になるわー」
弟子にまでドン引きされてるとか、どんだけなのか。
「ハスミンさん、笑いごとじゃないよ!」
「あっはは、ごめんなさい! わかった、彼らがあなたに無体なことしないようあたしが見張ってるし、釘も刺しておくわ。これ以上余計なことはしないようにって」
「えええ。本当に?」
疑いの眼差しで探るように見つめてくるルシウスに、ハスミンは苦笑しながらも頷いた。
「ただ、話だけは聞いてあげて欲しいのよ。ほら、若く見えたって800年もののご老人じゃない? 適当に相手してあげれば満足するはずなのよ」
「……まあ、話を聞くぐらいなら……」
ココ村支部は僻地ギルドで、人の出入りも限られていて暇なことが多い。
ルシウスも、あの強引ささえなければ、伝説級の魔力使い二人への興味はある。
「それと、いいこと教えてあげる」
ちょいちょいっと手招きされて、耳を貸すような仕草につい耳を向けると。
「あなたの“無欠”スキルで、彼らのスキルをコピーしちゃえばいいのよ」
ルシウスには固有スキルとして、“無欠”というレアスキルがある。
体質に適合するスキルならば、自動習得できるというチートスキルだ。
なお、習得した後のスキルはステータス画面から自分の意思で活性化した後に数回使うことで使用可能となる。
不要なスキルまで自動習得してしまった場合は、活性化しなければ余計な魔力や気力体力の消耗もない。
「えっ。あの人たちのスキルって?」
「フリーダヤには“完全記憶”というスキルがあるの。これ習得すると、勉強が楽になるわよ~」
例えば学園での試験のとき、前日に一夜漬けで試験範囲すべてのテキスト丸暗記ができて、試験時に完璧な状態での想起が可能となる。
「そ、それは絶対欲しいやつ!」
今のところルシウスはあまり勉強が得意ではない。
時間をかければ理解できるし、問題とて解けるものの、興味のないことだらけで覚えるのに苦労している。
おうちでなら、勉強の得意なお兄ちゃんや執事長にコツを教えてもらえるのだが、独学のここココ村支部ではなかなか日々の課題をこなすのも大変だった。
「でしょー? それにロータスには“絶対防御”や“攻撃反射”、あと“回復”スキルがあってね。その辺りのお役立ちスキルをコピーするまでは相手してあげてくれない?」
「そういうことなら」
逆にやる気が出てきた。
おじいちゃん、おばあちゃんのお話相手ならばむしろ得意分野である。
そもそも、おうちのパパや、仲の良い先王様からして世間の尺度で見ればおじいちゃん枠なので扱いは慣れていた。
--
彼らのファミリー、アレなのはフリーダヤとロータスぐらいで、ハスミンなど弟子世代になると、まあまあまともな人たちが出てきます。多分。
「もうダメかと思った」
「ついに終末が来たかと」
いざとなればSSランク冒険者の大剣使いでもある髭面ギルマスのカラドンが出動したわけだが、竜はそもそも高ランクで知性の高い魔物だ。
あれほどの大きさのもの相手となると死闘となった可能性もあった。
「お魚さんモンスター以外の脅威は想定してなかったもんなあ、ココ村支部」
大嵐の中に出てずぶ濡れだったルシウスを、受付嬢のクレアや聖女のロータスがタオルで拭ってくれる。
「ルシウス、約束は守って貰うわよ」
アルカイックスマイルを浮かべてロータスが念押ししてきた。
ルシウスは面白くないが、約束は約束だ。
「わかってる。環の練習しろっていうんでしょ」
「そう。さっそくこの後から……」
「その前にお腹すいた。ごはん食べた後でお願いします!」
これだけは譲れない。譲らない。
「ルシウス君、その前にシャワー浴びてらっしゃい。濡れた服も着替えてきたほうがいいわ」
女魔法使いのハスミンに促されて、一度2階の宿直室に戻ることにした。
「ふわああ……落ち着いたー。……ってハスミンさん?」
ルシウスが宿直室のシャワーを浴びてほこほこで出て来ると、ハスミンが部屋のほうで待っていた。
座っていた椅子から立ち上がり、
「ルシウス君。我が師たちの非礼、弟子としてこのハスミン、心よりお詫びするわ」
魔女らしい黒い先折れ帽子を脱いだハスミンに頭を下げられた。
だが、純金色の見事な金髪頭を下げられても、ルシウスの機嫌は直らない。
今回みたいな緊急事態にかこつけて取引しようとしてくるなんて、空気が読めないにも程がある!
もう彼らに対してヘイト溜まりまくりである。
「ハスミンさんに謝られてもね」
「そうね。本当にごめんなさい」
ハスミンは温かいお茶を持って来てくれていたので、一杯分を飲む間、話をした。
「あの人たちのあの強引さは何なの?」
「あの二人、教導スキル持ってないのよね。お陰でうちのファミリー、なかなか人が増えなくて」
教導スキル、即ち教師スキルのことだ。
人に何か物を教える立場の者が持っているべきスキルとされる。
「それ魔力使いの集団としては致命的なんじゃない?」
「あたしもそう思う……。でも悪意がないことは保証するわ。彼らは自分の持ってるものをあなたに授けたいだけなのよ」
「………………」
まあ確かにルシウスから見ても邪気は感じない。それは確かだった。
ルシウスはハイヒューマンで本能が発達していることもあり、そういう動物的な感覚は鋭い。
それに、あの二人はルシウス以外の冒険者たちや、ギルマスたちギルドの面々にもあれこれ口出しや手出しをしている。
要するに『余計なお世話』が好きな人種なわけだ。
「あたしも、我が師たちがどうやって新人を勧誘するのか今回初めて見たんだけど……あれはないわー。いやいや、しばらく良い酒の肴になるわー」
弟子にまでドン引きされてるとか、どんだけなのか。
「ハスミンさん、笑いごとじゃないよ!」
「あっはは、ごめんなさい! わかった、彼らがあなたに無体なことしないようあたしが見張ってるし、釘も刺しておくわ。これ以上余計なことはしないようにって」
「えええ。本当に?」
疑いの眼差しで探るように見つめてくるルシウスに、ハスミンは苦笑しながらも頷いた。
「ただ、話だけは聞いてあげて欲しいのよ。ほら、若く見えたって800年もののご老人じゃない? 適当に相手してあげれば満足するはずなのよ」
「……まあ、話を聞くぐらいなら……」
ココ村支部は僻地ギルドで、人の出入りも限られていて暇なことが多い。
ルシウスも、あの強引ささえなければ、伝説級の魔力使い二人への興味はある。
「それと、いいこと教えてあげる」
ちょいちょいっと手招きされて、耳を貸すような仕草につい耳を向けると。
「あなたの“無欠”スキルで、彼らのスキルをコピーしちゃえばいいのよ」
ルシウスには固有スキルとして、“無欠”というレアスキルがある。
体質に適合するスキルならば、自動習得できるというチートスキルだ。
なお、習得した後のスキルはステータス画面から自分の意思で活性化した後に数回使うことで使用可能となる。
不要なスキルまで自動習得してしまった場合は、活性化しなければ余計な魔力や気力体力の消耗もない。
「えっ。あの人たちのスキルって?」
「フリーダヤには“完全記憶”というスキルがあるの。これ習得すると、勉強が楽になるわよ~」
例えば学園での試験のとき、前日に一夜漬けで試験範囲すべてのテキスト丸暗記ができて、試験時に完璧な状態での想起が可能となる。
「そ、それは絶対欲しいやつ!」
今のところルシウスはあまり勉強が得意ではない。
時間をかければ理解できるし、問題とて解けるものの、興味のないことだらけで覚えるのに苦労している。
おうちでなら、勉強の得意なお兄ちゃんや執事長にコツを教えてもらえるのだが、独学のここココ村支部ではなかなか日々の課題をこなすのも大変だった。
「でしょー? それにロータスには“絶対防御”や“攻撃反射”、あと“回復”スキルがあってね。その辺りのお役立ちスキルをコピーするまでは相手してあげてくれない?」
「そういうことなら」
逆にやる気が出てきた。
おじいちゃん、おばあちゃんのお話相手ならばむしろ得意分野である。
そもそも、おうちのパパや、仲の良い先王様からして世間の尺度で見ればおじいちゃん枠なので扱いは慣れていた。
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彼らのファミリー、アレなのはフリーダヤとロータスぐらいで、ハスミンなど弟子世代になると、まあまあまともな人たちが出てきます。多分。
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