103 / 216
ルシウス君、覚醒編
サブギルマス、カレイド王国の女王様とのエピソード
しおりを挟む
「そういえばさ。シルヴィスさんて、何でおじさんって言われるのイヤなの? そんなの気にするタイプじゃないでしょ」
今のところ、明日にギルドマスターのカラドンに報告して判断を任せるまで、ルシウスもシルヴィスにもできることがない。
あとは何となくお茶を飲み終わるまで雑談していた。
それでふと、それまで気になっていたことを良い機会だからと訊ねてみた。
シルヴィスは灰色の髪と瞳の、いつも穏やかで落ち着いた男性だが、若手の冒険者たちなどから“おじさん”や“おっさん”呼ばわりされると、有無を言わせない圧のある笑顔で「お兄さんです」と訂正をかけてくるのだ。
実際、ルシウスもここココ村支部に来た最初の頃に食らっている。
年齢はまだ32歳。確かに、おじさん呼ばわりされるには少し早いかもしれないけれど。
「ああ、それは……まあくだらない理由なんですけどね」
過去を思い出すような目で、シルヴィスが苦笑している。
何でも、故郷で遠縁の少女に告白されたとき、「こんなおじさんじゃなくて、歳の近い子にしておきなさい」と断ったことがあるらしい。
当時まだ18歳くらいの頃のことで、相手の少女とは8歳ほどの年齢差があった。
「『シルヴィスならおじさんになっても素敵だと思うわ』と言ってくれたのが存外に嬉しかったんですよねえ」
それで余計な矜持と自分でもわかっているのだが、いつまでも若々しい「お兄さん」でいることに今でもこだわっているとのこと。
「シルヴィスさんはカレイド王国の出身だって聞いたよ。帰ってその女の子と一緒になったりしないの?」
「私が故郷を出奔したのは、王位継承争いに巻き込まれるのが嫌だったからなんだ。その女の子というのが今の女王でね。あのまま国に残っていたら、本当に私と結婚させられてしまっていたから」
貴族出身とは聞いていたが、王位継承争い云々というならば、故国では相当に身分の高い貴族だったようだ。
「? その女の子に告白されてたんでしょ? 相手からしたら望むところじゃなかったの?」
「彼女には同い年の幼馴染みがいて、本当に好きだったのはその男の子だったんですよ」
「当て馬にされたくなかったんだね……」
「大人しく身を引いてあげたと言ってください」
カレイド王国もいろいろあったようだ。
「あと、私は魔族の末裔でね。カレイド王国は多種族国家だけど、魔族は魔物の仲間だという迷信で迫害されることがあって。故郷にいたときは神殿に所属してたから安穏と暮らしていられたけど、さすがに女王の伴侶候補にされたら詳しい身上調査が入るから……」
「あはは、僕の“魔人族”も似たような感じ。僕が生まれた頃には迫害が始まってて、ついには勇者とガチンコバトルだよ。偏見ってひどいよね」
邪悪な存在というわけではないのに、“魔”が付くという理由だけで、勝手に周囲が邪推して迫害してくる。
この円環大陸の古代の歴史の暗い部分のひとつだ。
今では魔族も魔人族も、種族の上位種ハイヒューマンたちは世界中から姿を消して、大陸の中央にある神秘の国、永遠の国と呼ばれるところに少数が集まっているとされる。
永遠の国は小さな小島のような国だが、周囲を湖に囲まれていて人力では簡単に辿り着けない。
案外、隔絶された場所でハイヒューマンたちは自分たちの身を守っているのかも知れなかった。
一般には、各種ギルドや神殿、教会の本部がある、真の円環大陸の支配者たちの国として知られているのだが。
「あれ? 今のカレイド王国の女王様って……あ、グレイシア王女様のマブダチだ!」
「そう、幼い頃からアケロニア王国の王女様とよく文通してましたね。マーゴット女王陛下です」
確か、同い年で次期女王という立場も共通なことから、とても仲が良いと聞いたことがある。
「何年か前、その女王様の即位式に参列するのにプンプンしながらヴァシレウス様と出立して、やっぱりプンプンしながら帰ってきたよ」
「ああ、ならまだ喧嘩続行中かもしれません」
そう、少し仲違いをしてしまっていて、そのせいでアケロニア王国とカレイド王国は関係が微妙になっている。
「もっと前には、アケロニア王国に短期留学していたこともあるはずです。ルシウス君はお会いしたことは?」
「あるある。ビックリするぐらい綺麗な赤毛のお姉さんだったよね」
パパにくっついて王宮まで遊びに行ったとき、グレイシア王女様から親友だと言って紹介された覚えがある。
「そう。本当に燃える炎の色のおぐしと、ネオングリーンの瞳で。あの色はカレイド王国の始祖のハイエルフと、中興の祖の勇者が持っていた色なんですよ」
受け継いだ血、あるいは因子が濃いほど、同じ色を持って生まれる。
その辺りはルシウスのリースト伯爵家や、それこそアケロニア王族の皆さんも同じだ。
「そのうち、またカレイド王国に帰ったりするの?」
「そうですね……。ここココ村支部を立て直して、その業績が認められれば希望して、カレイド王国の支部に移動できるかもしれません」
この感じなら、望郷の念はそれなりにあるようだ。
「アケロニア王国の僕んちの領地にも冒険者ギルド、あるよ。気が向いたらこっちにも来てね」
「ええ。アケロニア王国内の支部は人気ですから、機会があれば一度は赴任してみたいと思ってました」
「でしょ?」
これで本当に何年か後に再会できたら面白そうだ。
ちょうどお互いお茶も飲み終わったところで、おやすみを言い合って解散することにした。
--
※このマーゴット女王とシルヴィスのロマンスは「夢見の女王」にて。まだ若い頃のシルヴィスがなかなか……
今のところ、明日にギルドマスターのカラドンに報告して判断を任せるまで、ルシウスもシルヴィスにもできることがない。
あとは何となくお茶を飲み終わるまで雑談していた。
それでふと、それまで気になっていたことを良い機会だからと訊ねてみた。
シルヴィスは灰色の髪と瞳の、いつも穏やかで落ち着いた男性だが、若手の冒険者たちなどから“おじさん”や“おっさん”呼ばわりされると、有無を言わせない圧のある笑顔で「お兄さんです」と訂正をかけてくるのだ。
実際、ルシウスもここココ村支部に来た最初の頃に食らっている。
年齢はまだ32歳。確かに、おじさん呼ばわりされるには少し早いかもしれないけれど。
「ああ、それは……まあくだらない理由なんですけどね」
過去を思い出すような目で、シルヴィスが苦笑している。
何でも、故郷で遠縁の少女に告白されたとき、「こんなおじさんじゃなくて、歳の近い子にしておきなさい」と断ったことがあるらしい。
当時まだ18歳くらいの頃のことで、相手の少女とは8歳ほどの年齢差があった。
「『シルヴィスならおじさんになっても素敵だと思うわ』と言ってくれたのが存外に嬉しかったんですよねえ」
それで余計な矜持と自分でもわかっているのだが、いつまでも若々しい「お兄さん」でいることに今でもこだわっているとのこと。
「シルヴィスさんはカレイド王国の出身だって聞いたよ。帰ってその女の子と一緒になったりしないの?」
「私が故郷を出奔したのは、王位継承争いに巻き込まれるのが嫌だったからなんだ。その女の子というのが今の女王でね。あのまま国に残っていたら、本当に私と結婚させられてしまっていたから」
貴族出身とは聞いていたが、王位継承争い云々というならば、故国では相当に身分の高い貴族だったようだ。
「? その女の子に告白されてたんでしょ? 相手からしたら望むところじゃなかったの?」
「彼女には同い年の幼馴染みがいて、本当に好きだったのはその男の子だったんですよ」
「当て馬にされたくなかったんだね……」
「大人しく身を引いてあげたと言ってください」
カレイド王国もいろいろあったようだ。
「あと、私は魔族の末裔でね。カレイド王国は多種族国家だけど、魔族は魔物の仲間だという迷信で迫害されることがあって。故郷にいたときは神殿に所属してたから安穏と暮らしていられたけど、さすがに女王の伴侶候補にされたら詳しい身上調査が入るから……」
「あはは、僕の“魔人族”も似たような感じ。僕が生まれた頃には迫害が始まってて、ついには勇者とガチンコバトルだよ。偏見ってひどいよね」
邪悪な存在というわけではないのに、“魔”が付くという理由だけで、勝手に周囲が邪推して迫害してくる。
この円環大陸の古代の歴史の暗い部分のひとつだ。
今では魔族も魔人族も、種族の上位種ハイヒューマンたちは世界中から姿を消して、大陸の中央にある神秘の国、永遠の国と呼ばれるところに少数が集まっているとされる。
永遠の国は小さな小島のような国だが、周囲を湖に囲まれていて人力では簡単に辿り着けない。
案外、隔絶された場所でハイヒューマンたちは自分たちの身を守っているのかも知れなかった。
一般には、各種ギルドや神殿、教会の本部がある、真の円環大陸の支配者たちの国として知られているのだが。
「あれ? 今のカレイド王国の女王様って……あ、グレイシア王女様のマブダチだ!」
「そう、幼い頃からアケロニア王国の王女様とよく文通してましたね。マーゴット女王陛下です」
確か、同い年で次期女王という立場も共通なことから、とても仲が良いと聞いたことがある。
「何年か前、その女王様の即位式に参列するのにプンプンしながらヴァシレウス様と出立して、やっぱりプンプンしながら帰ってきたよ」
「ああ、ならまだ喧嘩続行中かもしれません」
そう、少し仲違いをしてしまっていて、そのせいでアケロニア王国とカレイド王国は関係が微妙になっている。
「もっと前には、アケロニア王国に短期留学していたこともあるはずです。ルシウス君はお会いしたことは?」
「あるある。ビックリするぐらい綺麗な赤毛のお姉さんだったよね」
パパにくっついて王宮まで遊びに行ったとき、グレイシア王女様から親友だと言って紹介された覚えがある。
「そう。本当に燃える炎の色のおぐしと、ネオングリーンの瞳で。あの色はカレイド王国の始祖のハイエルフと、中興の祖の勇者が持っていた色なんですよ」
受け継いだ血、あるいは因子が濃いほど、同じ色を持って生まれる。
その辺りはルシウスのリースト伯爵家や、それこそアケロニア王族の皆さんも同じだ。
「そのうち、またカレイド王国に帰ったりするの?」
「そうですね……。ここココ村支部を立て直して、その業績が認められれば希望して、カレイド王国の支部に移動できるかもしれません」
この感じなら、望郷の念はそれなりにあるようだ。
「アケロニア王国の僕んちの領地にも冒険者ギルド、あるよ。気が向いたらこっちにも来てね」
「ええ。アケロニア王国内の支部は人気ですから、機会があれば一度は赴任してみたいと思ってました」
「でしょ?」
これで本当に何年か後に再会できたら面白そうだ。
ちょうどお互いお茶も飲み終わったところで、おやすみを言い合って解散することにした。
--
※このマーゴット女王とシルヴィスのロマンスは「夢見の女王」にて。まだ若い頃のシルヴィスがなかなか……
12
お気に入りに追加
553
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
☆10/25からは、毎日18時に更新予定!

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる