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第四章 出現! 難易度SSSの新ダンジョン
デザートにはティラミスを
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ランチには最後にデザートが出てきた。
「マスカルポーネっていうチーズで作ったものでね。ティラミスという。カーナ王国にはなかったスイーツらしいから、新鮮じゃないかな」
「ゲンジさんの作るものに間違いはないと思います!」
これまでアイシャたちは三人の〝飯ウマ〟料理を経験している。
イケメンお兄さんのカズン、麗しのイケオジルシウス、そしてこのほっこり癒し系おじさんゲンジ。
三人とも、とても美味しい料理やおやつを作るが、一番安定した料理を作るのはやはり本職調理師のゲンジだ。
ティラミスは小さなグラスに入って出てきた。ランチの食後のデザートにちょうど良い分量だ。
エスプレッソを染み込ませた堅焼きの素朴なビスケットと、ホイップした生クリームと砂糖を加えたマスカルポーネチーズを交互に層にして、仕上げにココアパウダーが振りかけられている。
「ティラミス、初めて食べます……」
アイシャはドキドキしながらスプーンで一口分すくった。
恐る恐る口へ運ぶと、最初に感じたのはココアと、ビスケットのエスプレッソの苦味だ。その後を追うように、濃厚な生クリームみたいな食感でありながら、しつこさのないマスカルポーネのミルキーさがやってくる。
チーズというから発酵の酸味があるかと思えばほとんど感じない。複雑な旨みのある生クリームという感じだ。
素材の組み合わせの妙だ。突き抜けるような美味ではなかったが、癖になる。
「本式だとマスカルポーネに卵黄や泡立てた卵白を加えるんだけどね。今回はマスカルポーネと生クリームだけであっさりめのシンプルに仕上げてみたよ」
コーヒーを入れてくれながら、明日以降のおやつ用に卵を入れた本式バージョンを作り置きしておいてくれると言った。
「クリームチーズも頂戴したんだ。近いうちにチーズケーキも焼くからね。甘いものが苦手な人もいるから、そっちにはスモークサーモンのサンドイッチ用かな」
「私はそっちで」
すかさず神人ジューアが手を挙げた。彼女は甘すぎる菓子類が得意ではない。ルシウス邸のリースト一族たちの中にも苦手な者がいるそうだ。
今日もゲンジのごはんは美味しかった。
デザートまで食べて満足しながらコーヒーを啜っていると、突然ユーグレンの胸元に環が発現した。
何事か、と皆が注目する中、彼の環から一通の手紙が取り出してきた。
「ああ……今日も戻ってきてしまったか」
ぱしっと封筒を受け止めてユーグレンが嘆息した。
白い一般用の封筒だ。真紅の封蝋で封がされている。
「ほら、同じファミリー内だと環を通じて物品のやり取りができるだろう? 旅先でヨシュアが環に目覚めたなら私の環から手紙が届くと思って、毎晩手紙を書いて送っていたんだ」
「戻ってきたってことは、宛名不在ね」
「鮭の人、まだダメなのか……」
親戚のカズンには送らないのか聞いてみると、お前まで国を出て何やってるんだと呆れられそうだからと控えているらしい。
「いや、それ俺やアイシャがもう手紙書いて知らせてますから」
「はは……なのに向こうから私宛に来ないところが、ちょっと怖くて」
聞けばカズンは近い親戚のユーグレンには遠慮がなく、当たりも強めなのだそうだ。
「学生時代なんて好きな子になかなか話しかけられなくて、チキン野郎だのと散々罵られたものでな……」
「うっ。それ俺も言われたような……」
顔を見合わせてユーグレンとトオンが溜め息をついた。
「ユーグレンさんの好きな人って?」
「しっ、しー! ですよ、アイシャ様。ハマるとファンクラブなんて作っちまうお人ですよ、話題を振ったら長話になるに決まってます。この後はお出かけでしょう?」
「そ、そうね。そろそろ準備しないとだわ」
大国の王太子の彼の想い人なら、もしかしたら王太子妃、ゆくゆくは王妃になる人かもしれない。
食堂で昼食のデザートまで配膳を終えた時点で、ゲンジはまだ来客対応中のルシウスへ食事を渡しに行った。
まだ話が長引いていると家人に教えてもらったので、今日のオープンサンドを食べやすくサンドイッチにして紙に包んだものと、ポットに入れたコーヒーを。
部屋に行ってもまだルシウスによるセドリックへのお説教は続いていたが、ゲンジが姿を見せると話を止めて食事を受け取ってくれたのが幸いだった。
だが、サンドイッチに齧りつきながら、すぐにまたお説教の再開ときた。
もっとも、内訳は説教4:助言6ぐらいのようだが。
「子供の頃はお説教される側だったのにねえ、ルシウス君。やんちゃ坊主も大人になったもんだ」
二人はルシウスが十代半ばの頃に他国で冒険者活動をしていたときからの付き合いだった。
当時、ゲンジはカーナ王国の海を挟んだ対岸にあるゼクセリア共和国の冒険者ギルドの食堂で働いていた。
確か当時のルシウスは十四歳だったか。年齢を聞いてびっくりしたぐらい、小柄で幼く、可愛いお子さんだった。
もっとも可愛かったのは外見だけで、あっという間に冒険者ランクを駆け上がるほど強かったのだが。さすがは魔法剣士の家出身、そしてハイヒューマンといったところか。
厨房に戻る途中、廊下から見える裏庭をふと覗いてみた。
建物の表側にも庭はあるが、そちらは竜舎や馬車置き場がある。裏庭はルシウスやリースト一族の家人たちが畑を作って、野菜を植えて育てていた。
が、しかし。
畑のはずのそこに生えるのは、わさわさと繁茂する雑草、いやハーブだ。
野菜もあるが、まだ春の終わりから初夏なのに季節外れの野菜がそろそろ収穫時期だ。
アイシャたちが食べたがったサツマイモも食べ頃かもしれない。旬は秋のはずなのだが。
「そりゃ聖者と聖女が三人も居りゃあねえ」
聖なる魔力の影響で、植物の生育が良いこと良いこと。
この影響で、ルシウス邸の住人は誰もがすこぶる調子が良い。
「パンの酵母菌まで元気になり過ぎちゃって」
仕方ないから日々のパン類はトオンの古書店近くのミーシャおばさんのいる店から定期的に配達してもらっていた。
アイシャたちはこの国のために毎日一生懸命だが、ゲンジはといえば呑気なものだ。
料理以外に貢献できるものといえば、薬師スキルで作るポーション薬を提供するぐらい。
「ダンジョン探索を手伝おうにも、俺の手持ちは包丁だもんなあ。武器ですらないし」
などとボヤいているゲンジは、この世界には包丁の形をした聖剣もあることをまだ知らない。
※その聖剣、北のカレイド王国ってとこの国宝でして……(詳しくは「夢見の女王」へどうぞ!)
そういえば元祖チキン野郎はユーグレンでしたねー😃(そっちは「王弟カズンの冒険前夜」にて。彼の好きな人もそちらでw 多分王妃は無理……)
「マスカルポーネっていうチーズで作ったものでね。ティラミスという。カーナ王国にはなかったスイーツらしいから、新鮮じゃないかな」
「ゲンジさんの作るものに間違いはないと思います!」
これまでアイシャたちは三人の〝飯ウマ〟料理を経験している。
イケメンお兄さんのカズン、麗しのイケオジルシウス、そしてこのほっこり癒し系おじさんゲンジ。
三人とも、とても美味しい料理やおやつを作るが、一番安定した料理を作るのはやはり本職調理師のゲンジだ。
ティラミスは小さなグラスに入って出てきた。ランチの食後のデザートにちょうど良い分量だ。
エスプレッソを染み込ませた堅焼きの素朴なビスケットと、ホイップした生クリームと砂糖を加えたマスカルポーネチーズを交互に層にして、仕上げにココアパウダーが振りかけられている。
「ティラミス、初めて食べます……」
アイシャはドキドキしながらスプーンで一口分すくった。
恐る恐る口へ運ぶと、最初に感じたのはココアと、ビスケットのエスプレッソの苦味だ。その後を追うように、濃厚な生クリームみたいな食感でありながら、しつこさのないマスカルポーネのミルキーさがやってくる。
チーズというから発酵の酸味があるかと思えばほとんど感じない。複雑な旨みのある生クリームという感じだ。
素材の組み合わせの妙だ。突き抜けるような美味ではなかったが、癖になる。
「本式だとマスカルポーネに卵黄や泡立てた卵白を加えるんだけどね。今回はマスカルポーネと生クリームだけであっさりめのシンプルに仕上げてみたよ」
コーヒーを入れてくれながら、明日以降のおやつ用に卵を入れた本式バージョンを作り置きしておいてくれると言った。
「クリームチーズも頂戴したんだ。近いうちにチーズケーキも焼くからね。甘いものが苦手な人もいるから、そっちにはスモークサーモンのサンドイッチ用かな」
「私はそっちで」
すかさず神人ジューアが手を挙げた。彼女は甘すぎる菓子類が得意ではない。ルシウス邸のリースト一族たちの中にも苦手な者がいるそうだ。
今日もゲンジのごはんは美味しかった。
デザートまで食べて満足しながらコーヒーを啜っていると、突然ユーグレンの胸元に環が発現した。
何事か、と皆が注目する中、彼の環から一通の手紙が取り出してきた。
「ああ……今日も戻ってきてしまったか」
ぱしっと封筒を受け止めてユーグレンが嘆息した。
白い一般用の封筒だ。真紅の封蝋で封がされている。
「ほら、同じファミリー内だと環を通じて物品のやり取りができるだろう? 旅先でヨシュアが環に目覚めたなら私の環から手紙が届くと思って、毎晩手紙を書いて送っていたんだ」
「戻ってきたってことは、宛名不在ね」
「鮭の人、まだダメなのか……」
親戚のカズンには送らないのか聞いてみると、お前まで国を出て何やってるんだと呆れられそうだからと控えているらしい。
「いや、それ俺やアイシャがもう手紙書いて知らせてますから」
「はは……なのに向こうから私宛に来ないところが、ちょっと怖くて」
聞けばカズンは近い親戚のユーグレンには遠慮がなく、当たりも強めなのだそうだ。
「学生時代なんて好きな子になかなか話しかけられなくて、チキン野郎だのと散々罵られたものでな……」
「うっ。それ俺も言われたような……」
顔を見合わせてユーグレンとトオンが溜め息をついた。
「ユーグレンさんの好きな人って?」
「しっ、しー! ですよ、アイシャ様。ハマるとファンクラブなんて作っちまうお人ですよ、話題を振ったら長話になるに決まってます。この後はお出かけでしょう?」
「そ、そうね。そろそろ準備しないとだわ」
大国の王太子の彼の想い人なら、もしかしたら王太子妃、ゆくゆくは王妃になる人かもしれない。
食堂で昼食のデザートまで配膳を終えた時点で、ゲンジはまだ来客対応中のルシウスへ食事を渡しに行った。
まだ話が長引いていると家人に教えてもらったので、今日のオープンサンドを食べやすくサンドイッチにして紙に包んだものと、ポットに入れたコーヒーを。
部屋に行ってもまだルシウスによるセドリックへのお説教は続いていたが、ゲンジが姿を見せると話を止めて食事を受け取ってくれたのが幸いだった。
だが、サンドイッチに齧りつきながら、すぐにまたお説教の再開ときた。
もっとも、内訳は説教4:助言6ぐらいのようだが。
「子供の頃はお説教される側だったのにねえ、ルシウス君。やんちゃ坊主も大人になったもんだ」
二人はルシウスが十代半ばの頃に他国で冒険者活動をしていたときからの付き合いだった。
当時、ゲンジはカーナ王国の海を挟んだ対岸にあるゼクセリア共和国の冒険者ギルドの食堂で働いていた。
確か当時のルシウスは十四歳だったか。年齢を聞いてびっくりしたぐらい、小柄で幼く、可愛いお子さんだった。
もっとも可愛かったのは外見だけで、あっという間に冒険者ランクを駆け上がるほど強かったのだが。さすがは魔法剣士の家出身、そしてハイヒューマンといったところか。
厨房に戻る途中、廊下から見える裏庭をふと覗いてみた。
建物の表側にも庭はあるが、そちらは竜舎や馬車置き場がある。裏庭はルシウスやリースト一族の家人たちが畑を作って、野菜を植えて育てていた。
が、しかし。
畑のはずのそこに生えるのは、わさわさと繁茂する雑草、いやハーブだ。
野菜もあるが、まだ春の終わりから初夏なのに季節外れの野菜がそろそろ収穫時期だ。
アイシャたちが食べたがったサツマイモも食べ頃かもしれない。旬は秋のはずなのだが。
「そりゃ聖者と聖女が三人も居りゃあねえ」
聖なる魔力の影響で、植物の生育が良いこと良いこと。
この影響で、ルシウス邸の住人は誰もがすこぶる調子が良い。
「パンの酵母菌まで元気になり過ぎちゃって」
仕方ないから日々のパン類はトオンの古書店近くのミーシャおばさんのいる店から定期的に配達してもらっていた。
アイシャたちはこの国のために毎日一生懸命だが、ゲンジはといえば呑気なものだ。
料理以外に貢献できるものといえば、薬師スキルで作るポーション薬を提供するぐらい。
「ダンジョン探索を手伝おうにも、俺の手持ちは包丁だもんなあ。武器ですらないし」
などとボヤいているゲンジは、この世界には包丁の形をした聖剣もあることをまだ知らない。
※その聖剣、北のカレイド王国ってとこの国宝でして……(詳しくは「夢見の女王」へどうぞ!)
そういえば元祖チキン野郎はユーグレンでしたねー😃(そっちは「王弟カズンの冒険前夜」にて。彼の好きな人もそちらでw 多分王妃は無理……)
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