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第四章 出現! 難易度SSSの新ダンジョン
side 鮭の人~故郷の思い出
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彷徨っていたアヴァロン山脈をようやく抜けて。
ルシウスによく似た青銀の髪の麗しの若い青年、鮭の人ことヨシュアは再びカズンを追う旅に戻っていた。
今日中に次の町に着くのは難しそうだ。適当なところで野営することにした。
焚き火の熱に当たっているうちに、昼間の移動で消耗していた身体は眠りに吸い込まれていく。
うとうとしながら、自分が追い続けているカズンのことを想った。
ヨシュアとカズンの出会いは四歳の頃だ。
当時は王宮の離宮に父母と住んでいたカズンに友人を与えるべく、最初に選ばれたのが魔法の大家で魔道騎士団の重鎮を輩出するリースト家の嫡男ヨシュアだった。
幸い気が合って、週に最低でも二回は一緒に遊んでいた。
その頃、叔父のルシウスはユーグレン王子(当時はまだ立太子前)の母親の部下として王宮に出勤することが多かったから、そのついでに離宮に連れて来てもらっていたものだ。
「……初めて同年代で、構えることなく付き合える子だったっけ」
今は侯爵家のリースト家は当時まだ伯爵家だった。
リースト家の一族は、ヨシュアやルシウス、あるいは叔父の秘書ユキレラのように青みがかった銀髪と、湖面の水色と呼ばれる薄いティールカラーの瞳、それに見る者をうっとりさせる麗しの容貌が特徴だ。
今は亡き父も、その父に似たヨシュアも同じだった。
だが美しすぎる容貌で得をすることもあったが、迷惑を被ることも多かった。
母に連れられて同年代の子持ちの婦人たちとのお茶会に参加すると、女の子も男の子も寄ってくるわ寄ってくるわ。
それで齢わずか四歳にして人嫌いになりかけたヨシュアに現れた光明が王弟カズンだ。
当時の先王ヴァシレウス大王が若い後妻との間に儲けた末息子だった。
同じ四歳だったカズンは麗しく愛らしかったヨシュアの顔を見ても特に反応しなかった。
待ちに待った〝おともだち〟が来てくれて嬉しい、と全身で歓迎してくれただけ。
髪も瞳も真っ黒で、偉大なヴァシレウス大王のミニチュアのような子供が自分を全肯定してくれるのだ。ものすごいインパクトがあった。
「後で知ったけど、あの人〝箱入り〟だったから美醜の判断基準をまだ持ってなかっただけだったんだよな……」
何だか自意識過剰で構えてしまっていた自分が馬鹿らしくなったのを覚えている。
この子いいな、好きだな、と毎日が楽しかった幼い頃の話だ。
以来ずっとヨシュアはカズンの幼馴染みで、もっとも近い友人である。
人の美醜はわからなくても、カズンの好き嫌いはハッキリしていて特徴があった。
何でもかんでも〝すき〟だ。
父親や母親、乳母や侍従、果ては庭の草花にまで好き好きと言っていたのを見て、あるときヨシュアはこっそり聞いたことがある。
たくさんの〝すき〟を持つカズンにも、特に〝すき〟の分量の多い対象がある。
例えばアケロニア王家御用達の高級チョコレートなどだ。
『カズンさま。オレとチョコレート、どっちがすき?』
『どっちもすき!』
何でもかんでも全肯定する元気いっぱいのお子様が眩しかった。
ところが、いつかもっと大きな〝すき〟を貰えたらいいなあと思いながら一緒に遊び続けていたある日のこと。
その日はカズンが初めて離宮から外へお出かけした日だった。
行き先は叔父のルシウスの家だ。当時はヨシュアが両親や祖父と住んでいた本家から出て、王都内に家を授けられて一人暮らししていた。
小さなレンガ作りの家で、建物は小さかったが裏庭を含む敷地はなかなか広かった。
そこではルシウスが手料理を振る舞ってくれて、ヨシュアもカズンもあまりの美味しさに頬っぺたが落ちそうなくらい幸せな体験をした。
だが。
『ぼく、ルシウスさまのごはんがいちばんすき!』
『!???』
それまでカズンの〝いちばん〟は無かったはずなのだ。彼の両親や兄、親族、乳母や侍従たち、幼馴染みの自分や好物のチョコレートも含めて。
ヨシュアだって叔父は大好きだったが、この瞬間からルシウスは敵にもなった。
ヨシュアがカズンへの感情を拗らせる原因のひとつは間違いなくあの叔父だ。
(いつかぜったい、おじさまにかつ!)
それからヨシュアは叔父の家に通い詰めて料理を教わり、六歳になる頃には調理スキルを身につけた。
食いしん坊なだけでなく作ることにも興味を持ったカズンも同じく。
ところがその後、ヨシュアがどれだけ研鑽を積んでも〝飯ウマ〟属性を手に入れることはできなかった。
どうしてだ、と煩悶があったが、こうして旅に出て考える時間がたっぷりできたら理由はすぐ思いついた。
「それもそうか。オレはカズン様と一緒の食事は好きだけど、それ以外はどうでもいいものな」
食べることも作ることもどちらも大好きな幼馴染みカズンは、調理スキル初級ランクのうちから〝飯ウマ〟を獲得していた。
最初に食べさせてくれるのはいつも〝おともだち〟のヨシュアにだった。そこだけは大変満足している。
くしゅっ、と小さなくしゃみが出た。この辺りは標高が高く、夜になると冷え込む。
「こういうとき、ユキノ君がいてくれたらな」
リースト侯爵ヨシュアの修行は主に亡き父と叔父ルシウスの指導のもと行われていた。
大抵は王都近くや領地の山野で野営しながらのことが多かった。
叔父と一緒のときは彼の随獣の綿毛竜ユキノも一緒だ。
ユキノはルシウスがまだ十代の頃、若気の至り(?)で冒険者活動をしていた頃に縁を結んだ竜種と聞いている。
ユキノがいるとテントが要らない。いつも雨や露避けの防水布だけ屋根代わりに適当な樹木の間に張って、その下でユキノの羽毛に埋もれて夜を越すのがお約束だった。
綿毛竜は魔力の高い竜種で、ふわふわで純白の羽根には魔力が満ちているから胸元に抱き込んでもらえば風も通さない。
慣れるまでは柔らかな羽毛のくすぐったい感触についつい笑ってしまう。
それはヨシュアより付き合いの長い叔父も同じようで、くすくす笑いながら眠るまでユキノを交えておしゃべりしていたものだった。
ところが学園の高等部に進学してすぐのとき、まさかの王都に、野生のワイバーンとドラゴンが侵入してくる事件が起こった。
学園の敷地内にもドラゴンが一体だけ入って来てしまって、皆が大パニックに陥る中、ヨシュアだけは身体が動いた。
一緒にいた当時王弟だった幼馴染みのカズンを守らねばならない、と考えるより先に駆け出していた。
学園の校舎の壁を駆け上がり、お家芸の魔法剣を駆使してドラゴンを無事倒すことができた。
叔父ルシウスと積んだ修行の成果だ。幼い頃はよく叔父の家の壁を魔力を上手く操作して駆け上がり、壁走りを楽しんだものだった。
国からは栄えある〝竜殺し〟の称号を賜った。
しかし代償として、同じ竜であるユキノにまで避けられるようになってしまった。
もふもふの身体に抱きつこうとすると、すいっと避けられる。あれは地味に傷ついた。
「いきなり百本以上、魔法剣を出して身体がオーバーヒートを起こしてしまったんだよな。……毎日が怠くて大変だった」
野営用の簡易テントを設置して焚き火の前に座って、懐から灰色の羽根を一枚取り出した。
ふわふわで見るからに柔らかそうな羽根だ。羽根ペンにするにはちょっと大きい。
カズンを追うこの旅の間に偶然、ユキノとは別種の羽竜を助ける機会に恵まれた。この羽根はその羽竜に貰ったものだ。
結果、ヨシュアのステータスには〝竜を救いし者〟の称号が発生した。
「〝竜殺し〟と〝竜を救いし者〟の二つを持ってるなんてオレぐらいだろうな。さて次にユキノ君に会ったらどう反応してくれるか……」
ヨシュアがカズンを追う旅に出てもう一年近くになる。
最初にカズンが父親の仇を追ってアケロニア王国を出奔した頃からは合計で六年。
当たり前に毎日学園に登校して、学んで鍛えて遊んでいた日々はもう遠い。
「叔父様にも一年会ってないのか。あの人、身近にいると鬱陶しいけど、いないと……寂しいな」
呟いて、焚き火を見つめていた湖面の水色の瞳を閉じた。
ルシウスによく似た青銀の髪の麗しの若い青年、鮭の人ことヨシュアは再びカズンを追う旅に戻っていた。
今日中に次の町に着くのは難しそうだ。適当なところで野営することにした。
焚き火の熱に当たっているうちに、昼間の移動で消耗していた身体は眠りに吸い込まれていく。
うとうとしながら、自分が追い続けているカズンのことを想った。
ヨシュアとカズンの出会いは四歳の頃だ。
当時は王宮の離宮に父母と住んでいたカズンに友人を与えるべく、最初に選ばれたのが魔法の大家で魔道騎士団の重鎮を輩出するリースト家の嫡男ヨシュアだった。
幸い気が合って、週に最低でも二回は一緒に遊んでいた。
その頃、叔父のルシウスはユーグレン王子(当時はまだ立太子前)の母親の部下として王宮に出勤することが多かったから、そのついでに離宮に連れて来てもらっていたものだ。
「……初めて同年代で、構えることなく付き合える子だったっけ」
今は侯爵家のリースト家は当時まだ伯爵家だった。
リースト家の一族は、ヨシュアやルシウス、あるいは叔父の秘書ユキレラのように青みがかった銀髪と、湖面の水色と呼ばれる薄いティールカラーの瞳、それに見る者をうっとりさせる麗しの容貌が特徴だ。
今は亡き父も、その父に似たヨシュアも同じだった。
だが美しすぎる容貌で得をすることもあったが、迷惑を被ることも多かった。
母に連れられて同年代の子持ちの婦人たちとのお茶会に参加すると、女の子も男の子も寄ってくるわ寄ってくるわ。
それで齢わずか四歳にして人嫌いになりかけたヨシュアに現れた光明が王弟カズンだ。
当時の先王ヴァシレウス大王が若い後妻との間に儲けた末息子だった。
同じ四歳だったカズンは麗しく愛らしかったヨシュアの顔を見ても特に反応しなかった。
待ちに待った〝おともだち〟が来てくれて嬉しい、と全身で歓迎してくれただけ。
髪も瞳も真っ黒で、偉大なヴァシレウス大王のミニチュアのような子供が自分を全肯定してくれるのだ。ものすごいインパクトがあった。
「後で知ったけど、あの人〝箱入り〟だったから美醜の判断基準をまだ持ってなかっただけだったんだよな……」
何だか自意識過剰で構えてしまっていた自分が馬鹿らしくなったのを覚えている。
この子いいな、好きだな、と毎日が楽しかった幼い頃の話だ。
以来ずっとヨシュアはカズンの幼馴染みで、もっとも近い友人である。
人の美醜はわからなくても、カズンの好き嫌いはハッキリしていて特徴があった。
何でもかんでも〝すき〟だ。
父親や母親、乳母や侍従、果ては庭の草花にまで好き好きと言っていたのを見て、あるときヨシュアはこっそり聞いたことがある。
たくさんの〝すき〟を持つカズンにも、特に〝すき〟の分量の多い対象がある。
例えばアケロニア王家御用達の高級チョコレートなどだ。
『カズンさま。オレとチョコレート、どっちがすき?』
『どっちもすき!』
何でもかんでも全肯定する元気いっぱいのお子様が眩しかった。
ところが、いつかもっと大きな〝すき〟を貰えたらいいなあと思いながら一緒に遊び続けていたある日のこと。
その日はカズンが初めて離宮から外へお出かけした日だった。
行き先は叔父のルシウスの家だ。当時はヨシュアが両親や祖父と住んでいた本家から出て、王都内に家を授けられて一人暮らししていた。
小さなレンガ作りの家で、建物は小さかったが裏庭を含む敷地はなかなか広かった。
そこではルシウスが手料理を振る舞ってくれて、ヨシュアもカズンもあまりの美味しさに頬っぺたが落ちそうなくらい幸せな体験をした。
だが。
『ぼく、ルシウスさまのごはんがいちばんすき!』
『!???』
それまでカズンの〝いちばん〟は無かったはずなのだ。彼の両親や兄、親族、乳母や侍従たち、幼馴染みの自分や好物のチョコレートも含めて。
ヨシュアだって叔父は大好きだったが、この瞬間からルシウスは敵にもなった。
ヨシュアがカズンへの感情を拗らせる原因のひとつは間違いなくあの叔父だ。
(いつかぜったい、おじさまにかつ!)
それからヨシュアは叔父の家に通い詰めて料理を教わり、六歳になる頃には調理スキルを身につけた。
食いしん坊なだけでなく作ることにも興味を持ったカズンも同じく。
ところがその後、ヨシュアがどれだけ研鑽を積んでも〝飯ウマ〟属性を手に入れることはできなかった。
どうしてだ、と煩悶があったが、こうして旅に出て考える時間がたっぷりできたら理由はすぐ思いついた。
「それもそうか。オレはカズン様と一緒の食事は好きだけど、それ以外はどうでもいいものな」
食べることも作ることもどちらも大好きな幼馴染みカズンは、調理スキル初級ランクのうちから〝飯ウマ〟を獲得していた。
最初に食べさせてくれるのはいつも〝おともだち〟のヨシュアにだった。そこだけは大変満足している。
くしゅっ、と小さなくしゃみが出た。この辺りは標高が高く、夜になると冷え込む。
「こういうとき、ユキノ君がいてくれたらな」
リースト侯爵ヨシュアの修行は主に亡き父と叔父ルシウスの指導のもと行われていた。
大抵は王都近くや領地の山野で野営しながらのことが多かった。
叔父と一緒のときは彼の随獣の綿毛竜ユキノも一緒だ。
ユキノはルシウスがまだ十代の頃、若気の至り(?)で冒険者活動をしていた頃に縁を結んだ竜種と聞いている。
ユキノがいるとテントが要らない。いつも雨や露避けの防水布だけ屋根代わりに適当な樹木の間に張って、その下でユキノの羽毛に埋もれて夜を越すのがお約束だった。
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叔父ルシウスと積んだ修行の成果だ。幼い頃はよく叔父の家の壁を魔力を上手く操作して駆け上がり、壁走りを楽しんだものだった。
国からは栄えある〝竜殺し〟の称号を賜った。
しかし代償として、同じ竜であるユキノにまで避けられるようになってしまった。
もふもふの身体に抱きつこうとすると、すいっと避けられる。あれは地味に傷ついた。
「いきなり百本以上、魔法剣を出して身体がオーバーヒートを起こしてしまったんだよな。……毎日が怠くて大変だった」
野営用の簡易テントを設置して焚き火の前に座って、懐から灰色の羽根を一枚取り出した。
ふわふわで見るからに柔らかそうな羽根だ。羽根ペンにするにはちょっと大きい。
カズンを追うこの旅の間に偶然、ユキノとは別種の羽竜を助ける機会に恵まれた。この羽根はその羽竜に貰ったものだ。
結果、ヨシュアのステータスには〝竜を救いし者〟の称号が発生した。
「〝竜殺し〟と〝竜を救いし者〟の二つを持ってるなんてオレぐらいだろうな。さて次にユキノ君に会ったらどう反応してくれるか……」
ヨシュアがカズンを追う旅に出てもう一年近くになる。
最初にカズンが父親の仇を追ってアケロニア王国を出奔した頃からは合計で六年。
当たり前に毎日学園に登校して、学んで鍛えて遊んでいた日々はもう遠い。
「叔父様にも一年会ってないのか。あの人、身近にいると鬱陶しいけど、いないと……寂しいな」
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