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第二章 お師匠様がやってきた

美味けりゃいいってものじゃない

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 さてそれで、ルシウスの作ったスパイスカレー評はといえば。

「カレー、すごく美味かったよ。美味かったけどね……」

 とミーシャおばさんは溜めを作った。

「ルシウスさんさあ。毎日のごはんってのは、美味けりゃいいってもんじゃないよ?」

 ミーシャおばさん曰く、家庭では毎日毎食の食事を手早く安定して作れることが最優先だという。

「本当に美味しいご馳走が毎日だと飽きちまうだろ。そういうのは週末だけとか、休みの日や特別な日だけにしておくもんだよ」

 と諭される。

「毎日こんな美味いもの食ってたら、頭が馬鹿になっちまう。少し抑えたほうがいい」
「む……そういうものですか?」
「そういうもんなの!」

 それからこんこんとルシウスはミーシャおばさんに、家庭料理のあるべき形を諭された。
 そして、自分に起きたある異変に気づく。

 ピコン、とルシウスのステータスにお知らせ音が鳴ったのだ。

「少々お待ちを、ミーシャさん。私のステータスに変化が……」

 ステータスオープン、とルシウスは自分のステータスを目の前に出した。
 そこには彼の名前や簡単な出自、称号が記載されている。
 大半はバグって読めないのだが、スキル欄には辛うじて“調理”の文字が読み取れる。

「何と……私の調理スキルに、プラス表記が付加されました。ということは」
「自分で店出せるじゃないか。むしろ今までプラス付いてなかったのかい?」

 調理スキルは、初級、中級、上級、特級とあって、ランクが上がるにつれて一度に作ることのできる品数が増え、より凝ったものが調理できるようになる。
 “プラス”とは、屋台や食堂、レストランなど職業として調理スキルを使う者に付与されるオプションだ。
 というより、職業として料理人をやるためには、プラス付きでないと商業ギルドの許可が下りない。
 現役でパン屋という店の家族従業員のミーシャおばさんからの指導で、ルシウスにもプラスが付いたということらしい。

「店を開きたかったら、商業ギルドの飲食店部門に相談するといいよ。南地区のパン屋のミーシャからの相談だって言ってくれれば、少しは便宜はかってくれると思う」
「それは良いことを聞きました」

 アイシャやトオンにいろいろ指導したり、古書店の店番をしたりだけでは時間を持て余してしまう。
 師匠の魔術師フリーダヤからの、古書店内の魔法書や魔術書を読みきるようにとの課題も時間がかかりそうだった。
 何か店でも開いて経営するのも楽しそうではないか。




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作者は料理大好きっ子なので一からスパイス嬉々として調合してしまいますが、そういうの面倒くさいけど美味しいスパイスカレー食べたい方は、インデラの黄色と黒の缶入りカレー粉オススメです。スーパーになければAmazonさんでも通販可能。
玉ねぎを飴色になるまで炒めるか、多めの油で揚げ焼き→フープロかミキサーで必ずペースト状にする。
あとはお好きな野菜や肉を炒めて玉ねぎペースト、インデラのカレー粉とトマトやトマト缶加えて火が通るまで炒め、
塩で味付け。
お好みで食べるとき、バターや生クリーム加えても。ライスでもナンでもいける。

面倒だったら、いつものご家庭のカレーや、お気に入りのインスタントカレーにインデラのカレー粉を加えましょう。
カレー粉単体でこんなに美味いのは珍しい。
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