121 / 183
アリア編
121 資金稼ぎ
しおりを挟む
「あー悪ぃ、今日はとりあえず見に来ただけなんだわ」
「ああ、構わん構わん。ウチはそんな客ばっかだ!ガッハッハ」
武器屋のおっちゃんってみんなおもれえな!好感度高いですよ。
「一つ聞きたいんだが、この金貨って知ってるか?」
アニキがダンジョン金貨をおっちゃんに一枚渡す。
「見たことねえなあ・・・。金の純度も高そうだ」
「んーやっぱりここでも使えんか」
「この先を行ったところにデカい商会がある。そこなら知ってるかもしれん」
「ほう。んじゃそこに行ってみるしかねーな」
「たぶんそこってカール達も言ってた所だ」
「おっちゃんあんがとな!その商会行ってみるわ」
「おう!」
武器屋を出て商会を探す。
少し歩くとそれらしい店を発見した。
「よし、入ってみるべ」
カランカラーン
「いらっしゃいませ」
なんか鳴ったぞ?コンビニ入ったときに鳴るやつと一緒か。
店内は広く、よくわからん色んな物がいっぱい置いてある。
「一つ聞きたいんだが、いいか?」
「何でございましょう?」
アニキがダンジョン金貨を取り出し店員に見せる。
「この金貨を知ってるか?」
「はて?見たことないですねえ。あ、店長なら知ってるかも・・・。ちょっと店長を呼んできますので、少々お待ち下さい」
少しの間待ってると奥から小太りのおっさんが出て来た。
「金貨を見せてもらっても宜しいですかな?」
アニキがおっさんに金貨を渡した。
「これは・・・。いや、間違いない!お客さん、これを一体どこで?」
「ダンジョンだ」
「なるほどダンジョンですか!・・・この金貨ですが、数千年以上も昔に存在したと言われるラガー帝国で作られ流通していた金貨に相違無いでしょう」
「数千年前!?」
「正確なところはわかりません。もしかすると1万年以上昔という可能性もあります。とにかくこれはとても貴重な代物です」
「へーーー、そいつはすげえな。でだ、この金貨、買い取るとしたらいくらの値を付ける?」
「フム・・・」
アニキ必殺の交渉術が始まったな。
「まるで一度も使われた事が無いかのような美しさ・・・、金貨200、いや金貨300枚の価値はある」
「売った!!」
「おお!では金貨300枚で買い取らせて頂きます」
「実はこの金貨、手元に200枚ほどあるのだがその場合どうなる?」
「フム・・・。金貨300枚は希少性を考慮しての値段です。数が多ければ当然その分値が下がります。ラガー金貨1枚につき金貨100枚。しかし全てを私に売ると言う話しならばラガー金貨1枚につき金貨200枚払いましょう」
ダンジョン金貨が200枚で一枚につき200枚だから、えーと・・・金貨4万枚!?
「全部で金貨4万枚か・・・」
「ご不満でしたら他に行ってもらっても構いませんが、ラガー金貨1枚に金貨300以上で買い取る店はほとんど無いでしょう。それが200枚もあるとなれば、買い取りはラガー1枚につき金貨100となっても不思議では無い」
「店主を信じよう。全部買い取ってもらえるか?」
「ありがとうございます。お支払いは全て大白金貨で宜しいですかな?」
「すまんが金貨から上の貨幣価値がわからん。説明してもらっていいか?」
「えーと、金貨1枚で1万ギラン、ここまではいいですね?」
「問題無い」
「金貨10枚で白金貨1枚になり、白金貨10枚で大白金貨1枚になります。ですので金貨4万枚分ですと、大白金貨400枚。金額にして4億ギランとなります」
なんか4億とか聞こえたんだが・・・。話がぶっ飛んでて頭がパンクしそうだぞ。
「それでいい。いや、大白金貨1枚は細かくしてもらっていいか?」
「では大白金貨1枚を、白金貨9枚と金貨10枚にしますか?それとも金貨100枚の方が宜しいですか?」
「金貨100枚にしてくれ」
「畏まりました。では大白金貨399枚と金貨100枚をお持ち致します。少々お待ち下さい」
店主はドアの奥に入って行った。
「アニキ、金額がぶっ飛んでて、もうわけわからんぞ」
「安心しろ。俺も混乱しかけている。コテツの金貨も全部出してくれ」
アニキにラガー金貨を全部渡すと、店主が戻って来た。
「では大白金貨399枚、金貨100枚です。ご確認ください」
「4億ギラン確かに受け取った。交渉成立だ」
「ありがとうございます。何かありましたら是非またトーレス商会を宜しくお願いします」
「こちらこそありがとう。いい取引だった」
やべーな!いきなり超絶大金持ちになっちまったぞ。
「あ、一つ聞き忘れたのだが、大白金貨の上ってあるのか?」
「大白金板というものがありますが、これは一般的では無く、商会同士、または貴族との大きな取引でしか使われることはありません。大白金貨10枚で大白金板1枚となっています」
「情報ありがとう。次は普通に買い物をしに来るのでその時はよろしく」
「いつでもいらして下さい。これからも御贔屓に」
ホクホク顔で店を出た。
「アニキ、ヤバくね?大富豪だぞ!」
「見ろ、今になって手が震えている。いきなり4億って、なあ?」
正直4億なんて大金あっても、どう使っていいかさっぱりわからんけどな!
「ああ、構わん構わん。ウチはそんな客ばっかだ!ガッハッハ」
武器屋のおっちゃんってみんなおもれえな!好感度高いですよ。
「一つ聞きたいんだが、この金貨って知ってるか?」
アニキがダンジョン金貨をおっちゃんに一枚渡す。
「見たことねえなあ・・・。金の純度も高そうだ」
「んーやっぱりここでも使えんか」
「この先を行ったところにデカい商会がある。そこなら知ってるかもしれん」
「ほう。んじゃそこに行ってみるしかねーな」
「たぶんそこってカール達も言ってた所だ」
「おっちゃんあんがとな!その商会行ってみるわ」
「おう!」
武器屋を出て商会を探す。
少し歩くとそれらしい店を発見した。
「よし、入ってみるべ」
カランカラーン
「いらっしゃいませ」
なんか鳴ったぞ?コンビニ入ったときに鳴るやつと一緒か。
店内は広く、よくわからん色んな物がいっぱい置いてある。
「一つ聞きたいんだが、いいか?」
「何でございましょう?」
アニキがダンジョン金貨を取り出し店員に見せる。
「この金貨を知ってるか?」
「はて?見たことないですねえ。あ、店長なら知ってるかも・・・。ちょっと店長を呼んできますので、少々お待ち下さい」
少しの間待ってると奥から小太りのおっさんが出て来た。
「金貨を見せてもらっても宜しいですかな?」
アニキがおっさんに金貨を渡した。
「これは・・・。いや、間違いない!お客さん、これを一体どこで?」
「ダンジョンだ」
「なるほどダンジョンですか!・・・この金貨ですが、数千年以上も昔に存在したと言われるラガー帝国で作られ流通していた金貨に相違無いでしょう」
「数千年前!?」
「正確なところはわかりません。もしかすると1万年以上昔という可能性もあります。とにかくこれはとても貴重な代物です」
「へーーー、そいつはすげえな。でだ、この金貨、買い取るとしたらいくらの値を付ける?」
「フム・・・」
アニキ必殺の交渉術が始まったな。
「まるで一度も使われた事が無いかのような美しさ・・・、金貨200、いや金貨300枚の価値はある」
「売った!!」
「おお!では金貨300枚で買い取らせて頂きます」
「実はこの金貨、手元に200枚ほどあるのだがその場合どうなる?」
「フム・・・。金貨300枚は希少性を考慮しての値段です。数が多ければ当然その分値が下がります。ラガー金貨1枚につき金貨100枚。しかし全てを私に売ると言う話しならばラガー金貨1枚につき金貨200枚払いましょう」
ダンジョン金貨が200枚で一枚につき200枚だから、えーと・・・金貨4万枚!?
「全部で金貨4万枚か・・・」
「ご不満でしたら他に行ってもらっても構いませんが、ラガー金貨1枚に金貨300以上で買い取る店はほとんど無いでしょう。それが200枚もあるとなれば、買い取りはラガー1枚につき金貨100となっても不思議では無い」
「店主を信じよう。全部買い取ってもらえるか?」
「ありがとうございます。お支払いは全て大白金貨で宜しいですかな?」
「すまんが金貨から上の貨幣価値がわからん。説明してもらっていいか?」
「えーと、金貨1枚で1万ギラン、ここまではいいですね?」
「問題無い」
「金貨10枚で白金貨1枚になり、白金貨10枚で大白金貨1枚になります。ですので金貨4万枚分ですと、大白金貨400枚。金額にして4億ギランとなります」
なんか4億とか聞こえたんだが・・・。話がぶっ飛んでて頭がパンクしそうだぞ。
「それでいい。いや、大白金貨1枚は細かくしてもらっていいか?」
「では大白金貨1枚を、白金貨9枚と金貨10枚にしますか?それとも金貨100枚の方が宜しいですか?」
「金貨100枚にしてくれ」
「畏まりました。では大白金貨399枚と金貨100枚をお持ち致します。少々お待ち下さい」
店主はドアの奥に入って行った。
「アニキ、金額がぶっ飛んでて、もうわけわからんぞ」
「安心しろ。俺も混乱しかけている。コテツの金貨も全部出してくれ」
アニキにラガー金貨を全部渡すと、店主が戻って来た。
「では大白金貨399枚、金貨100枚です。ご確認ください」
「4億ギラン確かに受け取った。交渉成立だ」
「ありがとうございます。何かありましたら是非またトーレス商会を宜しくお願いします」
「こちらこそありがとう。いい取引だった」
やべーな!いきなり超絶大金持ちになっちまったぞ。
「あ、一つ聞き忘れたのだが、大白金貨の上ってあるのか?」
「大白金板というものがありますが、これは一般的では無く、商会同士、または貴族との大きな取引でしか使われることはありません。大白金貨10枚で大白金板1枚となっています」
「情報ありがとう。次は普通に買い物をしに来るのでその時はよろしく」
「いつでもいらして下さい。これからも御贔屓に」
ホクホク顔で店を出た。
「アニキ、ヤバくね?大富豪だぞ!」
「見ろ、今になって手が震えている。いきなり4億って、なあ?」
正直4億なんて大金あっても、どう使っていいかさっぱりわからんけどな!
3
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
俺のギフト【草】は草を食うほど強くなるようです ~クズギフトの息子はいらないと追放された先が樹海で助かった~
草乃葉オウル
ファンタジー
★お気に入り登録お願いします!★
男性向けHOTランキングトップ10入り感謝!
王国騎士団長の父に自慢の息子として育てられた少年ウォルト。
だが、彼は14歳の時に行われる儀式で【草】という謎のギフトを授かってしまう。
周囲の人間はウォルトを嘲笑し、強力なギフトを求めていた父は大激怒。
そんな父を「顔真っ赤で草」と煽った結果、ウォルトは最果ての樹海へ追放されてしまう。
しかし、【草】には草が持つ効能を増幅する力があった。
そこらへんの薬草でも、ウォルトが食べれば伝説級の薬草と同じ効果を発揮する。
しかも樹海には高額で取引される薬草や、絶滅したはずの幻の草もそこら中に生えていた。
あらゆる草を食べまくり最強の力を手に入れたウォルトが樹海を旅立つ時、王国は思い知ることになる。
自分たちがとんでもない人間を解き放ってしまったことを。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる