96 / 183
ダンジョン編
96 時は来た!それだけだ
しおりを挟む
「らあッ!!!」
アニキ渾身の回転斬りが黒龍の鱗を斬り裂く。
反撃の隙を与えず、チビ結界で高くまで登っていたコテツが追撃。
「ジャスティス!!」
『ギャアアアアアアアアアッッ!!』
黒龍の首に深い傷を与えることに成功。
「よしッ!一気に決めるぞ!コテツ、加速だ!」
「加速!アニキにも加速!」
黒龍が死に物狂いでブレスを吐くが、それをジャンプで躱し空中にチビ結界を作り着地。
アニキが土壁を駆け上がるのを確認し、黒龍の首の後ろ側にチビ結界を作る。
「トドメだ!狙いは首!」
「了解ッ!」
正面からアニキの大剣が首を大きく斬り裂き、後ろからはチビ結界を蹴って勢いを付けたコテツの槍が黒龍の首を抉る。
『グガアアアアアアアアアアアァァ』
最後に断末魔の叫びをあげとうとう黒龍が力尽きた。
「ハアッ、ハアッ、ハアーッ」
「はあッ、どうだ?これはいったろ?」
【レベルが上がりました】
「っしゃああああああああああっッ!!!」
「やっと終わったーーー!!はひーーーっ」
とうとう9階のボスも撃破だ!いやーキツかったー。
久々のドラゴンだったんだけど下位竜とは全然違うのな!
「これが本物のドラゴンだったんだな」
「いや、最初のもドラゴンはドラゴンだろ?強さが桁違いなだけで」
「まあそうなんだけどさ!それよりアニキ!待望のレジェンドだぞ」
「ウム。今回も苦労したなあ。ついでだからここで血抜きもしてくべ」
「おっけーい」
首の傷にブラッディナイフを突き刺し血抜きを開始。
これだけでお手軽に血抜きが出来るので、もう血をもったいないとは思わなくなったな。でもちょっとくらい血を保存しとくか。黒龍ともなると貴重かもしれんし。
というわけで一旦ナイフを抜いて、取り出した棺桶6号に血を溜める。棺桶に血がいっぱいになった所で蓋をしてアイテムボックスに収納。そしてまた血抜きを開始した。
「黒龍だし貴重そうだから棺桶6号に血も少し取っといたぞ」
「なんつっても上位の龍だからな。取っといて悪いことはあるまい」
血抜きが終わり、収納の前にドラゴンから魔石(大)を取り出した。
「ほい、アニキ!」
「お、サンキュ。次は俺の番だったか」
「んじゃ黒龍は収納しとく」
広場を見渡して忘れ物が無いか確認したあと奥の部屋に進んだ。
「やっぱり階段かぁ」
「しゃーない。だが次は10階だ!いよいよ脱出のチャンス到来よ」
「5階の時は階段見て涙目だったよな・・・」
「俺も泣いたわ。だが今回倒したのは黒龍だぞ?もうダンジョン作ったヤツもお腹いっぱいだろ。次くらいでネタも尽きるハズだ!」
「おーなるほど!そう考えると次でクリアとしか思えないな!」
「ただ黒龍の次となると何が出て来るか想像つかんわ」
「とうとう魔王が来るか!?」
「まあそんなレベルのボスだろうな」
そんな会話をしながら宝箱の前に到着。
「んじゃ俺が開けるぞ」
「バッチ来い!」
中に入っていたのは財宝だった。
「お?財宝は久々だな!」
「もうオレら大富豪確定じゃん!」
中身は金貨が60枚、宝石は50個、そして水ガチャの銀から出たのと同じ万能薬が3本だった。当然二人で山分けした。
「階段の下に降りた所でいつもと一緒だろうし、今日はこのまま帰るべ」
「そうだな。レインボーの時間だぞ!・・・んじゃ転移!」
・・・・・
気高く聳え立つレジェンドガチャ。挑むのはこれでとうとう10回目か。
ボス戦で2個同時ゲット出来たのは結局4階の時だけだった。
「ふー、いつもなら気合に満ちてる所なんだが、レジェンドの戦績が酷すぎて正直自信を喪失している」
「諦めたらそこで試合終了ですよ?」
「わかってはいるんだが、俺の引きの悪さ見てきただろ?赤、緑、青、青だぞ!もう次も青しか引ける気がしねえ」
たしかにレジェンドでその成績じゃ萎えるよなあ。
「オレが思うに、アニキの欠点は欲望に飲まれやすいとこだと思う。ガチャで大切なことは3つなんだ。コンディションをしっかり整える。極限まで精神を集中。欲望に飲まれてはいけない」
「ほう、なるほど・・・」
「なので今回は完全に無心で挑むしかない!宇宙を感じればそこへ辿り着くハズ」
「わかった。目が覚めたぜ!無の極致へ行ってみせよう」
「最近のオススメは、魔石をセットしてレバーを光らせてからの精神統一だ。精神が漲ってからの作業は少ないほうがいい」
「確かにその通りかもしれんな。よし!その手順で挑んでみよう」
アニキがレジェンドガチャに魔石(大)をセットした。
そして座禅を組み精神統一に入る。
目を開く。そして完璧なフォームでレバーを回した。
アニキがとうとうやりおった!
見ただけでわかる。今のアニキには一点の曇りも無い。
ガチャコン!キュピピピン!
「おっしゃああああああああッッッ!!!貰ったぞ、金!」
「キターーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
カードに書かれている文字は【服】
カードがカプセルごと服に変化した。そう、長い間追い求めた白い特攻服に!
アニキ渾身の回転斬りが黒龍の鱗を斬り裂く。
反撃の隙を与えず、チビ結界で高くまで登っていたコテツが追撃。
「ジャスティス!!」
『ギャアアアアアアアアアッッ!!』
黒龍の首に深い傷を与えることに成功。
「よしッ!一気に決めるぞ!コテツ、加速だ!」
「加速!アニキにも加速!」
黒龍が死に物狂いでブレスを吐くが、それをジャンプで躱し空中にチビ結界を作り着地。
アニキが土壁を駆け上がるのを確認し、黒龍の首の後ろ側にチビ結界を作る。
「トドメだ!狙いは首!」
「了解ッ!」
正面からアニキの大剣が首を大きく斬り裂き、後ろからはチビ結界を蹴って勢いを付けたコテツの槍が黒龍の首を抉る。
『グガアアアアアアアアアアアァァ』
最後に断末魔の叫びをあげとうとう黒龍が力尽きた。
「ハアッ、ハアッ、ハアーッ」
「はあッ、どうだ?これはいったろ?」
【レベルが上がりました】
「っしゃああああああああああっッ!!!」
「やっと終わったーーー!!はひーーーっ」
とうとう9階のボスも撃破だ!いやーキツかったー。
久々のドラゴンだったんだけど下位竜とは全然違うのな!
「これが本物のドラゴンだったんだな」
「いや、最初のもドラゴンはドラゴンだろ?強さが桁違いなだけで」
「まあそうなんだけどさ!それよりアニキ!待望のレジェンドだぞ」
「ウム。今回も苦労したなあ。ついでだからここで血抜きもしてくべ」
「おっけーい」
首の傷にブラッディナイフを突き刺し血抜きを開始。
これだけでお手軽に血抜きが出来るので、もう血をもったいないとは思わなくなったな。でもちょっとくらい血を保存しとくか。黒龍ともなると貴重かもしれんし。
というわけで一旦ナイフを抜いて、取り出した棺桶6号に血を溜める。棺桶に血がいっぱいになった所で蓋をしてアイテムボックスに収納。そしてまた血抜きを開始した。
「黒龍だし貴重そうだから棺桶6号に血も少し取っといたぞ」
「なんつっても上位の龍だからな。取っといて悪いことはあるまい」
血抜きが終わり、収納の前にドラゴンから魔石(大)を取り出した。
「ほい、アニキ!」
「お、サンキュ。次は俺の番だったか」
「んじゃ黒龍は収納しとく」
広場を見渡して忘れ物が無いか確認したあと奥の部屋に進んだ。
「やっぱり階段かぁ」
「しゃーない。だが次は10階だ!いよいよ脱出のチャンス到来よ」
「5階の時は階段見て涙目だったよな・・・」
「俺も泣いたわ。だが今回倒したのは黒龍だぞ?もうダンジョン作ったヤツもお腹いっぱいだろ。次くらいでネタも尽きるハズだ!」
「おーなるほど!そう考えると次でクリアとしか思えないな!」
「ただ黒龍の次となると何が出て来るか想像つかんわ」
「とうとう魔王が来るか!?」
「まあそんなレベルのボスだろうな」
そんな会話をしながら宝箱の前に到着。
「んじゃ俺が開けるぞ」
「バッチ来い!」
中に入っていたのは財宝だった。
「お?財宝は久々だな!」
「もうオレら大富豪確定じゃん!」
中身は金貨が60枚、宝石は50個、そして水ガチャの銀から出たのと同じ万能薬が3本だった。当然二人で山分けした。
「階段の下に降りた所でいつもと一緒だろうし、今日はこのまま帰るべ」
「そうだな。レインボーの時間だぞ!・・・んじゃ転移!」
・・・・・
気高く聳え立つレジェンドガチャ。挑むのはこれでとうとう10回目か。
ボス戦で2個同時ゲット出来たのは結局4階の時だけだった。
「ふー、いつもなら気合に満ちてる所なんだが、レジェンドの戦績が酷すぎて正直自信を喪失している」
「諦めたらそこで試合終了ですよ?」
「わかってはいるんだが、俺の引きの悪さ見てきただろ?赤、緑、青、青だぞ!もう次も青しか引ける気がしねえ」
たしかにレジェンドでその成績じゃ萎えるよなあ。
「オレが思うに、アニキの欠点は欲望に飲まれやすいとこだと思う。ガチャで大切なことは3つなんだ。コンディションをしっかり整える。極限まで精神を集中。欲望に飲まれてはいけない」
「ほう、なるほど・・・」
「なので今回は完全に無心で挑むしかない!宇宙を感じればそこへ辿り着くハズ」
「わかった。目が覚めたぜ!無の極致へ行ってみせよう」
「最近のオススメは、魔石をセットしてレバーを光らせてからの精神統一だ。精神が漲ってからの作業は少ないほうがいい」
「確かにその通りかもしれんな。よし!その手順で挑んでみよう」
アニキがレジェンドガチャに魔石(大)をセットした。
そして座禅を組み精神統一に入る。
目を開く。そして完璧なフォームでレバーを回した。
アニキがとうとうやりおった!
見ただけでわかる。今のアニキには一点の曇りも無い。
ガチャコン!キュピピピン!
「おっしゃああああああああッッッ!!!貰ったぞ、金!」
「キターーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
カードに書かれている文字は【服】
カードがカプセルごと服に変化した。そう、長い間追い求めた白い特攻服に!
3
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
俺のギフト【草】は草を食うほど強くなるようです ~クズギフトの息子はいらないと追放された先が樹海で助かった~
草乃葉オウル
ファンタジー
★お気に入り登録お願いします!★
男性向けHOTランキングトップ10入り感謝!
王国騎士団長の父に自慢の息子として育てられた少年ウォルト。
だが、彼は14歳の時に行われる儀式で【草】という謎のギフトを授かってしまう。
周囲の人間はウォルトを嘲笑し、強力なギフトを求めていた父は大激怒。
そんな父を「顔真っ赤で草」と煽った結果、ウォルトは最果ての樹海へ追放されてしまう。
しかし、【草】には草が持つ効能を増幅する力があった。
そこらへんの薬草でも、ウォルトが食べれば伝説級の薬草と同じ効果を発揮する。
しかも樹海には高額で取引される薬草や、絶滅したはずの幻の草もそこら中に生えていた。
あらゆる草を食べまくり最強の力を手に入れたウォルトが樹海を旅立つ時、王国は思い知ることになる。
自分たちがとんでもない人間を解き放ってしまったことを。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる