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ダンジョン編
61 リザード先生
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「なるほど・・・。よっと!リザードマンの剣の振り方と自分を比べると、自分の無駄の多さが良くわかる、・・・なっと!」
ちゃんとじっくり見学すると、たしかに彼らとの差が良くわかる。
こっちの剣は明らかに速度と力まかせ。10回戦えば10回ともこっちが勝つだろうけど、彼らはレベル差を剣技で縮めている。なんつーか、振りが綺麗なんだよ。
彼らからしたら、ウチらは理不尽に強い野蛮人とかなんだろな。
「修行はいいんだけど、先生が3人って多くない?」
「・・・たしかに、フッ!剣をじっくり見、ている暇がねえな!一匹減らすか」
アニキのいきなりの本気攻撃で、一体が倒れる。
「キシャーーーーー!!」「キュシァシ」
リザード先生は強いけれど、声に迫力がない。口がデカいから空気漏れるのかもね。
先生の剣の振り方と同じようにバスタードソードを振ってみると、無駄がない分剣速が上がった気がする。
剣を振ってから、次の攻撃に移るまでの動きが非常に参考になるなぁ。
アニキの攻撃にカウンターで反撃したりと、相手の隙を逃さない戦いをして来る。あと体力すげーあるな。アニキはちょっと疲れてるのに、リザード先生は2人とも息も切らしてない。
まあ2人を相手してるアニキが疲れるのも無理ないんだけどもね。最初なんか3人だったし。
30分ほど経ったくらいでリザードマンを倒し、沸くまで1時間かかるので一匹沸きの所に移動。
一匹相手だけど、今度はコテツが修行することになった。
まず剣の構え、そして剣筋、参考になるポイントはいくらでもある。
修行してて新たに気付いたのは腰を落とす重要性。姿勢を正すと攻撃後にバランスを崩さなくなるんだ。そして剣を振った後、すぐに流れのまま返しで剣を振るうか、もしくはすぐに剣を引き戻し次の行動に備えるかの選択。
あとは足捌きも大事だな。先生は若干トカゲ寄りなので参考になるようでならん所もある。なので自分なりに改良して身に付けなきゃならん。
いい感じにわかってきたので、頃合いだと思って先生を倒し三匹のほうに行くことにした。
次もオレが修行して、その後アニキが一匹、三匹って修行し、また交代ってやることに決めた。
先生が3人だと本当にやっかいだけど、さっきの修行のおかげかいい感じに動ける。
剣を一閃した後、すかさず突きを放つ技も編み出した。
右からの一閃だと利き手の問題で使えないので、まず右からの斬撃の後、返しで左から剣を一閃し、突きを繰り出す3連コンボだ!
良い感じになってきたので、流れのまま三匹とも倒した。
「ほー・・・、いい連撃をを習得したな。俺も一匹からやったほうが良かったかもしれん。いきなり二匹以上だと先生の動きを盗む難易度が高かった。次の一匹は俺もじっくり修行してみよう」
ということで一匹ゾーンに移動。今回はアニキもじっくり剣技の研究だ。
師匠が一緒なので、2人とも同じような構えになって来た。流派はリザード流剣術だな。
アニキはパワータイプ、オレはスピードタイプなので攻撃スタイルは違う。
本気出すと剣速で勝ってしまうので手抜き気味の修行ではあるんだけど、リザード流を極めてから本気で戦ったらどうなるか楽しみになってきた。
それから何日もボスには行かず、ひたすら剣の修行に明け暮れた。
************************************************************
「ふっ!」
「ハッ!」
アニキの木刀をスウェーで躱し、素早い反撃を繰り出すが躱される。
「いい剣筋だ!修行前とは比べ物にならんほど成長したな」
「アニキの動きもかなり変わったぞ。リザード流剣術道場に入門したのは正解だな!」
「んじゃ次は魔法アリでやるぞ。コテツと俺にお化け結界をかけてくれ。いつものように緑で、結界が壊れたほうの負けだ」
「本気モードかー。まだ3回に1回しか勝てないんだよなあ」
「まあそれは年齢的な差だろうよ。俺のほうが長く喧嘩に生きてきた経験があるしな。逆に小学生と全てが互角だと俺のほうが凹むわ」
「せめてもうちょっと身長が伸びればなー」
「つってもコテツ普通につええぞ?予想できない攻撃が結構あるからこっちも驚かされっぱなしだ。時空魔法の可能性ってのはたぶんまだまだ深い」
アニキが言うには、たまにとんでもない速度になる時があるらしい。時たま簡単に勝てる時があって、そういう時その現象が起きているみたい。
「よし、そろそろ始めっぞ!」
「おっけー!お化け緑!アニキにもお化け緑!」
緑と緑なら濃い緑になるだけなので相手が見えるのだ。白は見えにくくてアカンけど。
2人共少し距離を置いて所定の位置に付く。
「んじゃ始め!」
バスタードソードを構えてじりじりと間合いを詰める。
!!
いきなり目の前が石礫だらけだ!アニキの魔法は完全無詠唱だからホント驚く。
「転移!」
アニキの左後ろに転移し、間髪入れずバスタードソードを一閃した。
ちゃんとじっくり見学すると、たしかに彼らとの差が良くわかる。
こっちの剣は明らかに速度と力まかせ。10回戦えば10回ともこっちが勝つだろうけど、彼らはレベル差を剣技で縮めている。なんつーか、振りが綺麗なんだよ。
彼らからしたら、ウチらは理不尽に強い野蛮人とかなんだろな。
「修行はいいんだけど、先生が3人って多くない?」
「・・・たしかに、フッ!剣をじっくり見、ている暇がねえな!一匹減らすか」
アニキのいきなりの本気攻撃で、一体が倒れる。
「キシャーーーーー!!」「キュシァシ」
リザード先生は強いけれど、声に迫力がない。口がデカいから空気漏れるのかもね。
先生の剣の振り方と同じようにバスタードソードを振ってみると、無駄がない分剣速が上がった気がする。
剣を振ってから、次の攻撃に移るまでの動きが非常に参考になるなぁ。
アニキの攻撃にカウンターで反撃したりと、相手の隙を逃さない戦いをして来る。あと体力すげーあるな。アニキはちょっと疲れてるのに、リザード先生は2人とも息も切らしてない。
まあ2人を相手してるアニキが疲れるのも無理ないんだけどもね。最初なんか3人だったし。
30分ほど経ったくらいでリザードマンを倒し、沸くまで1時間かかるので一匹沸きの所に移動。
一匹相手だけど、今度はコテツが修行することになった。
まず剣の構え、そして剣筋、参考になるポイントはいくらでもある。
修行してて新たに気付いたのは腰を落とす重要性。姿勢を正すと攻撃後にバランスを崩さなくなるんだ。そして剣を振った後、すぐに流れのまま返しで剣を振るうか、もしくはすぐに剣を引き戻し次の行動に備えるかの選択。
あとは足捌きも大事だな。先生は若干トカゲ寄りなので参考になるようでならん所もある。なので自分なりに改良して身に付けなきゃならん。
いい感じにわかってきたので、頃合いだと思って先生を倒し三匹のほうに行くことにした。
次もオレが修行して、その後アニキが一匹、三匹って修行し、また交代ってやることに決めた。
先生が3人だと本当にやっかいだけど、さっきの修行のおかげかいい感じに動ける。
剣を一閃した後、すかさず突きを放つ技も編み出した。
右からの一閃だと利き手の問題で使えないので、まず右からの斬撃の後、返しで左から剣を一閃し、突きを繰り出す3連コンボだ!
良い感じになってきたので、流れのまま三匹とも倒した。
「ほー・・・、いい連撃をを習得したな。俺も一匹からやったほうが良かったかもしれん。いきなり二匹以上だと先生の動きを盗む難易度が高かった。次の一匹は俺もじっくり修行してみよう」
ということで一匹ゾーンに移動。今回はアニキもじっくり剣技の研究だ。
師匠が一緒なので、2人とも同じような構えになって来た。流派はリザード流剣術だな。
アニキはパワータイプ、オレはスピードタイプなので攻撃スタイルは違う。
本気出すと剣速で勝ってしまうので手抜き気味の修行ではあるんだけど、リザード流を極めてから本気で戦ったらどうなるか楽しみになってきた。
それから何日もボスには行かず、ひたすら剣の修行に明け暮れた。
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「ふっ!」
「ハッ!」
アニキの木刀をスウェーで躱し、素早い反撃を繰り出すが躱される。
「いい剣筋だ!修行前とは比べ物にならんほど成長したな」
「アニキの動きもかなり変わったぞ。リザード流剣術道場に入門したのは正解だな!」
「んじゃ次は魔法アリでやるぞ。コテツと俺にお化け結界をかけてくれ。いつものように緑で、結界が壊れたほうの負けだ」
「本気モードかー。まだ3回に1回しか勝てないんだよなあ」
「まあそれは年齢的な差だろうよ。俺のほうが長く喧嘩に生きてきた経験があるしな。逆に小学生と全てが互角だと俺のほうが凹むわ」
「せめてもうちょっと身長が伸びればなー」
「つってもコテツ普通につええぞ?予想できない攻撃が結構あるからこっちも驚かされっぱなしだ。時空魔法の可能性ってのはたぶんまだまだ深い」
アニキが言うには、たまにとんでもない速度になる時があるらしい。時たま簡単に勝てる時があって、そういう時その現象が起きているみたい。
「よし、そろそろ始めっぞ!」
「おっけー!お化け緑!アニキにもお化け緑!」
緑と緑なら濃い緑になるだけなので相手が見えるのだ。白は見えにくくてアカンけど。
2人共少し距離を置いて所定の位置に付く。
「んじゃ始め!」
バスタードソードを構えてじりじりと間合いを詰める。
!!
いきなり目の前が石礫だらけだ!アニキの魔法は完全無詠唱だからホント驚く。
「転移!」
アニキの左後ろに転移し、間髪入れずバスタードソードを一閃した。
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