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674 チビ結界を作るのです
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修業を手伝ってくれるお礼として献上する指輪も完成し、ようやく時空魔法の修行を始めることになったんだけど、まずは虎徹さんが結界を作るお手本を見せてくれるようだ。
「チビ結界!」
ポコン
目の前に青くて四角い箱のような物が出現した。
「おーーーーーーーーーー!青い箱が出た!」
「しかも宙に浮いてるんだぞ」
「あ、ホントだ!」
「青はすぐ消えちまうから、今のうちに叩いたり蹴ったりしてみ」
「なるほど、時間制限があるのか。でもずっと消えなかったら箱まみれになっちゃいますもんね」
青い箱を叩いてみるとカチカチだった。
蹴ってみると普通に足が痛いだけだった。
「これって何をしても壊れない感じのヤツですか?」
「いや、金属バットなんかで思いっきり殴ったら壊れるぞ。やってみ?」
「やってみます!」
マジックバッグからメイスを取り出した。
ブンッ!
バリーーーーーン!
「うおっ!壊れるっていうか、割れて砕け散るんですねこれ!」
「うむ。なぜこうなったのかは知らんけど、ちょっとガラスっぽいのだ」
しかし空中に足場が作れるってのはすげーな!
これを使いこなせるようになれば、飛べなくても空中戦が可能になるぞ!
「チビ結界・緑!」
さっきよりも少し上に緑色の箱が出現した。
「今度は緑ですね。さっきのヤツとの違いは?」
「消滅するまでの時間が伸びて、硬さがパワーアップしている」
「なるほど~」
たぶんガチャのレア度を参考にして、強度を変えて作ってるんだな。
青の次に緑が来たわけだから、次に出て来るのはたぶん赤い箱だ。
乗ってみた。
「いいかもしれない!」
「面白いだろ?これも壊して構わんぞ。・・・あ、待った!そのメイスって付与魔法で強化してねえか?」
「当然強化してありますよ」
「それだと意味がねえ!強化してないメイスで叩かないと、チビ結界の硬さの信頼度が分からないだろ」
「信頼度ですか・・・、へ~なるほど!」
自分がこのチビ結界を盾として使う場合、どれほどの攻撃まで耐えられるかが重要となるわけだ。
箱から飛び降りて、マジックバッグから強化していないメイスを取り出した。
「これは強化していない普通のメイスです」
「OKだ。殴ってみ!」
ブンッ!
ガシャン!
「ぬ、グシャッとなりましたけど、バリーン!といきませんでしたね」
「生意気な!オレが昔テストした時は、ひび割れる程度だったのに」
「昔って小学生時代ですよね?」
「だな」
「同じ結果だったら、俺が小学生レベルってことになるじゃないですか!」
「あ~、それもそうか。よかったな!グシャッといけて」
虎徹さんとそんな会話をしていると、グシャッとなった緑の箱が少し透明になっていることに気が付いた。
「あ、チビ結界が!」
「消えかかってるな。でもまだギリギリ乗れるぞ」
慌ててグシャッとした結界に飛び乗った。
そのままジッとしていたんだけど、かなり色が薄れても落下せず、完全に消えたと思った瞬間下に落ちた。
「なるほど・・・。上に乗っている時は、消えかかっていたら急げって感じか」
「素晴らしい洞察力だ。そういう細かい部分まで把握しておけば、チビ結界を完璧に使いこなせるようになるぞ!」
先輩が褒め上手なので、メッチャやる気が出てきた。
「チビ結界・赤!」
思った通り、今度は赤い箱が出現した。
「コイツはかなりつえーぞ?ちなみに『チビ結界・青』を作るのにMPを5使っていて、『チビ結界・緑』はMP10、『チビ結界・赤』はMPを20ぶっ込んである」
「へーーーーー!ということは、青の4倍の強度があるのか」
「そういうことだ。殴ってみ?」
「さっきの倍か~、手強そうだ」
ブンッ!
ゴギン!
「いってええええええええええ!手があああああ~~~~~~~~~~!!」
「わはははははははははは!赤つえーだろ!?」
「手が痺れたし!でもここまでの硬さがあれば、盾として使えますね」
「MPと相談って感じだな。でも盾ならさっきの宇宙人結界の方が万能だから、こっちはやっぱ足場や障害物として使うことをオススメするね」
「障害物か!その使い方は、やられると怖いですね」
走ってる時にチビ結界が目の前に出現したら、頭をぶつけて脳震盪を起こすんじゃないか?時空魔法使いってヤバ過ぎだろ!
「さて、そろそろ自分でチビ結界を作ってみ」
「これって、箱の中はどんな感じになってるんですか?」
「知らん。でも空中に浮くくらいだから、それっぽい何かが入ってるんじゃね?」
「滅茶苦茶適当ですね!」
ってことは、中に何か入れようとかしないでも構わんのかもしれないな。
見たまんま真似してみるか。確か青でMP5だったよな?
「チビ結界・青!」
ポコン
俺の目の前に、青くて四角い箱が出現した。
「お!?なんかあっさり出来たかも!」
「隣にオレの赤いチビ結界が浮いてるからイメージしやすかったのかもな。まあおめっとさん!あとは注ぎ込むMPの量を調節することで緑や赤もいけるハズだ」
「ありがとうございます!」
やっぱり持つべきモノは先輩だ!
ただこのチビ結界ってのは、まったく時空魔法を使ってる感じがしないけど。
よし、前にバフォメットと戦った時に虎徹さんがやっていたように、チビ結界をポコポコ作って天井まで行ってみよう!
青い箱に飛び乗った。
「チビ結界・青!」
ポコン
ム!この小さな足場からあの小さい箱に飛び移るのか・・・。
猿のような身体能力が必要だぞ!
タンッ スチャッ
「チビ結界・青!」
タンッ スチャッ
そんな感じでどんどん高い所に登って行き、ようやく天井まで到達した。
「天からの眺めはどうだ?」
「最高でーーーーーす!」
「でもどんどんチビ結界が消えていってるぞ?」
「なんですとーーーーー!?」
「今度は低い位置にチビ結界を作って飛び移る練習だな!」
「やってみます!」
青ちょっと消えるの早過ぎだろ!
そうか!だから虎徹さんは空中戦で何種類ものチビ結界を出してたんだ。
よし、低い位置に作ってみっか。
「チビ結界・青!」
タンッ ズルッ
「うおっ!」
あぶねーーーーー!滑って落ちるとこだった!作る位置がちょっと遠すぎたか。
次はもう少し近くに作って安全に降りよう・・・。
「チビ結界・青!」
・・・といった感じで、何とか地面まで降りて来ることが出来た。
「降りる時メッチャ怖いですね!」
「わかる!チビ結界が消えるのもあって焦るんだよな~」
「そうそう!」
「まあでもそのうち慣れるから、レベル上げがてらに練習すればいい」
「でもMPの消費が5って、思った以上に大きいかもですね」
「でも転移だと10だぞ?しかも移動しまくると目が回るし」
「あーそっか。やっぱりこっちの方が良さそうですね。空中戦の特訓にもなるし」
「とりあえず今日はチビ結界でレベル上げだ。明日は宇宙人な」
「それは楽しみですね!」
というわけで、MPが無くなるまで猿のように空中をピョンピョン飛び回った。
「チビ結界!」
ポコン
目の前に青くて四角い箱のような物が出現した。
「おーーーーーーーーーー!青い箱が出た!」
「しかも宙に浮いてるんだぞ」
「あ、ホントだ!」
「青はすぐ消えちまうから、今のうちに叩いたり蹴ったりしてみ」
「なるほど、時間制限があるのか。でもずっと消えなかったら箱まみれになっちゃいますもんね」
青い箱を叩いてみるとカチカチだった。
蹴ってみると普通に足が痛いだけだった。
「これって何をしても壊れない感じのヤツですか?」
「いや、金属バットなんかで思いっきり殴ったら壊れるぞ。やってみ?」
「やってみます!」
マジックバッグからメイスを取り出した。
ブンッ!
バリーーーーーン!
「うおっ!壊れるっていうか、割れて砕け散るんですねこれ!」
「うむ。なぜこうなったのかは知らんけど、ちょっとガラスっぽいのだ」
しかし空中に足場が作れるってのはすげーな!
これを使いこなせるようになれば、飛べなくても空中戦が可能になるぞ!
「チビ結界・緑!」
さっきよりも少し上に緑色の箱が出現した。
「今度は緑ですね。さっきのヤツとの違いは?」
「消滅するまでの時間が伸びて、硬さがパワーアップしている」
「なるほど~」
たぶんガチャのレア度を参考にして、強度を変えて作ってるんだな。
青の次に緑が来たわけだから、次に出て来るのはたぶん赤い箱だ。
乗ってみた。
「いいかもしれない!」
「面白いだろ?これも壊して構わんぞ。・・・あ、待った!そのメイスって付与魔法で強化してねえか?」
「当然強化してありますよ」
「それだと意味がねえ!強化してないメイスで叩かないと、チビ結界の硬さの信頼度が分からないだろ」
「信頼度ですか・・・、へ~なるほど!」
自分がこのチビ結界を盾として使う場合、どれほどの攻撃まで耐えられるかが重要となるわけだ。
箱から飛び降りて、マジックバッグから強化していないメイスを取り出した。
「これは強化していない普通のメイスです」
「OKだ。殴ってみ!」
ブンッ!
ガシャン!
「ぬ、グシャッとなりましたけど、バリーン!といきませんでしたね」
「生意気な!オレが昔テストした時は、ひび割れる程度だったのに」
「昔って小学生時代ですよね?」
「だな」
「同じ結果だったら、俺が小学生レベルってことになるじゃないですか!」
「あ~、それもそうか。よかったな!グシャッといけて」
虎徹さんとそんな会話をしていると、グシャッとなった緑の箱が少し透明になっていることに気が付いた。
「あ、チビ結界が!」
「消えかかってるな。でもまだギリギリ乗れるぞ」
慌ててグシャッとした結界に飛び乗った。
そのままジッとしていたんだけど、かなり色が薄れても落下せず、完全に消えたと思った瞬間下に落ちた。
「なるほど・・・。上に乗っている時は、消えかかっていたら急げって感じか」
「素晴らしい洞察力だ。そういう細かい部分まで把握しておけば、チビ結界を完璧に使いこなせるようになるぞ!」
先輩が褒め上手なので、メッチャやる気が出てきた。
「チビ結界・赤!」
思った通り、今度は赤い箱が出現した。
「コイツはかなりつえーぞ?ちなみに『チビ結界・青』を作るのにMPを5使っていて、『チビ結界・緑』はMP10、『チビ結界・赤』はMPを20ぶっ込んである」
「へーーーーー!ということは、青の4倍の強度があるのか」
「そういうことだ。殴ってみ?」
「さっきの倍か~、手強そうだ」
ブンッ!
ゴギン!
「いってええええええええええ!手があああああ~~~~~~~~~~!!」
「わはははははははははは!赤つえーだろ!?」
「手が痺れたし!でもここまでの硬さがあれば、盾として使えますね」
「MPと相談って感じだな。でも盾ならさっきの宇宙人結界の方が万能だから、こっちはやっぱ足場や障害物として使うことをオススメするね」
「障害物か!その使い方は、やられると怖いですね」
走ってる時にチビ結界が目の前に出現したら、頭をぶつけて脳震盪を起こすんじゃないか?時空魔法使いってヤバ過ぎだろ!
「さて、そろそろ自分でチビ結界を作ってみ」
「これって、箱の中はどんな感じになってるんですか?」
「知らん。でも空中に浮くくらいだから、それっぽい何かが入ってるんじゃね?」
「滅茶苦茶適当ですね!」
ってことは、中に何か入れようとかしないでも構わんのかもしれないな。
見たまんま真似してみるか。確か青でMP5だったよな?
「チビ結界・青!」
ポコン
俺の目の前に、青くて四角い箱が出現した。
「お!?なんかあっさり出来たかも!」
「隣にオレの赤いチビ結界が浮いてるからイメージしやすかったのかもな。まあおめっとさん!あとは注ぎ込むMPの量を調節することで緑や赤もいけるハズだ」
「ありがとうございます!」
やっぱり持つべきモノは先輩だ!
ただこのチビ結界ってのは、まったく時空魔法を使ってる感じがしないけど。
よし、前にバフォメットと戦った時に虎徹さんがやっていたように、チビ結界をポコポコ作って天井まで行ってみよう!
青い箱に飛び乗った。
「チビ結界・青!」
ポコン
ム!この小さな足場からあの小さい箱に飛び移るのか・・・。
猿のような身体能力が必要だぞ!
タンッ スチャッ
「チビ結界・青!」
タンッ スチャッ
そんな感じでどんどん高い所に登って行き、ようやく天井まで到達した。
「天からの眺めはどうだ?」
「最高でーーーーーす!」
「でもどんどんチビ結界が消えていってるぞ?」
「なんですとーーーーー!?」
「今度は低い位置にチビ結界を作って飛び移る練習だな!」
「やってみます!」
青ちょっと消えるの早過ぎだろ!
そうか!だから虎徹さんは空中戦で何種類ものチビ結界を出してたんだ。
よし、低い位置に作ってみっか。
「チビ結界・青!」
タンッ ズルッ
「うおっ!」
あぶねーーーーー!滑って落ちるとこだった!作る位置がちょっと遠すぎたか。
次はもう少し近くに作って安全に降りよう・・・。
「チビ結界・青!」
・・・といった感じで、何とか地面まで降りて来ることが出来た。
「降りる時メッチャ怖いですね!」
「わかる!チビ結界が消えるのもあって焦るんだよな~」
「そうそう!」
「まあでもそのうち慣れるから、レベル上げがてらに練習すればいい」
「でもMPの消費が5って、思った以上に大きいかもですね」
「でも転移だと10だぞ?しかも移動しまくると目が回るし」
「あーそっか。やっぱりこっちの方が良さそうですね。空中戦の特訓にもなるし」
「とりあえず今日はチビ結界でレベル上げだ。明日は宇宙人な」
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