275 / 795
275 誘惑
しおりを挟む
みんな新しい武器の練習がしたいってことなので、ボロクソになった鎧の残骸だけ回収して、残りは一ヶ所に集めとくように言っといた。
そして着替えを渡すために、カーラだけを連れて俺の部屋に戻って来た。
「カーラはどんな服を着てみたい?」
「そうね~、折角だし可愛い服がいいかな?」
今着ている忍装束は、どちらかというとセクシー系だもんな。
ただ女の子全員に恩賞で服を渡した後なので、選択肢は前ほど多くない。それでも女性服収集家の俺のマジックバッグには、まだ20着ほど服が入っているけどな!
白いワンピース・アイドル衣装(白+青)・村娘っぽい着物の3点を取り出す。
「可愛いのはこんな感じかな。この中から好きなのを選んでくれ」
「へーーーー!可愛いってのにも色々あるんだね!!」
マジックバッグにゴスロリもあったけど、軍にはゴスロリを来てる女の子が結構多いから今回はあえて出さなかった。
カーラもたぶん他の娘とかぶらないのを選ぶと思うんだ。
「着物とかも面白そうだけど、着るのが面倒臭そうなのよね」
「まあな。確かにマリアナなんかは毎朝苦労してるかもしれん」
「このアイドル衣装ってのにしようかな?同じ名前の服を誰かが着てた気もするけど、この色じゃなかったよね?」
「フィオリーナとキャンディーがアイドル系衣装だな。フィオリーナのはピンク色でキャンディーのは緑色だから色はかぶってないと思う」
カーラがアイドル衣装を手に取った。そしてその場で服を脱ぎ出した。
「うおーーーい!ここで着るんかい!!」
「だって、この城にアタシの部屋なんて無いじゃない?」
「まあ確かにな~。いやいや、空き部屋ならいっぱいあるぞ」
と言ってるのに、カーラは構わず忍装束を脱いだ。
どうして尾張っ娘は、こうも無防備というか明け透けというか・・・。
「この服ってどうやって着るの?わかんないから小烏丸が着せて!」
そう言うと、カーラは下着も全部脱いでしまった。
「いやいやいやいや!下着を脱ぐ必要ないやん!!」
「え~~っ!?じゃあ小烏丸が着せて!!」
カーラがニヤニヤしている。こ奴、わざと下着も脱いだな!?
そりゃまあ、眼福ではあるけど?
「しゃーねえな~!」
「にひひひっ!」
脱ぎたてで、まだ体温の残る下着をつけていく。
そして下着をつけ終わり、アイドル衣装に手を伸ばすと待ったがかかった。
「服は早いよ!まだ胸を寄せて上げてないじゃない!」
「エ~~~!?さすがにもうそれくらい自分で出来るだろ?」
「小烏丸がやって!!」
「ぐぬぬぬ・・・」
今日のカーラはどうも甘えん坊モードだなあ。
まあ本人の要望だし、どうしてもと言うならやるけどさ。
寄せて上げるには胸を直接触る必要がある。
「あんっ」
「おいこら、変な声出すな!」
「だって~~~、触り方がイヤらしいんだもの」
「いや、普通だろ!?やれと言われたからやってるのに」
それからカーラの色っぽい声に苦しめられながらも、なんとか服を着せることが出来た。正直めっちゃ疲れたぞ!
「おお~~~っ!すごく可愛いじゃない!」
「だろ?」
「でもスカートが短くてスースーするなあ・・・。ほら」
カーラがスカートをめくって、パンツを見せびらかして来た。
「えーい、やめい!」
「・・・ねえ、小烏丸」
「ん?」
「どうしてこんなに誘惑してるのに襲い掛かって来ないのよ?」
「・・・・・・え?」
「アタシって魅力無いかなあ?」
「そんなことはないぞ。俺だって色々我慢してるんだ」
「我慢なんてしなくていいのにさ」
「そうはいかん。ミスフィートさんを悲しませるような真似は出来ん」
俺だって本当は、女の子とイチャイチャしたいんだよ!
でも本能に従って行動なんかしてたら、ミスフィートさんだけじゃなく周囲の皆に示しがつかんしな。
「隊長の問題だったの!?え?隊長とお付き合いしてるとか??」
「いや、別に付き合ってるとかそういうんじゃないんだけどさ。あぁ、この際だから理由を説明しておこう」
俺の心の内を曝け出すのは恥ずかしいが、理由を説明せにゃ納得しないだろうしなあ・・・。
「えーとな、俺は昔ミスフィートさんに命を救われたことがあるんだ。それで強くなったら軍に入れてもらう約束をして旅に出た。その時俺は誓ったんだ。軍に入ってミスフィートさんを絶対に大名にしてみせると!そして俺は強くなって戻って来て約束を果たしたわけだが、彼女との距離が縮まって来るとさ、尚更絶対に悲しませることはできないと思うようになってな・・・」
「・・・・・・えーと、すなわち、隊長のことが好きなの?」
「まあ、好きっちゃ好きなんだろうけども、どちらかというと憧れなんだろな。その憧れた人を悲しませる真似なんか絶対にできないだろ」
(なるほど。これはやっかいね・・・。アタシに振り向いてもらうには、まず小烏丸と隊長をくっ付ける必要があるのかもしれない。っていうか隊長って絶対小烏丸のことが好きだと思うんだ。ということは、狙うは側室か・・・。他の男になんか興味無いんだもの。しょうがないよね?)
二人の思惑が交差する。この先どうなるのかは神のみぞ知る。
そして着替えを渡すために、カーラだけを連れて俺の部屋に戻って来た。
「カーラはどんな服を着てみたい?」
「そうね~、折角だし可愛い服がいいかな?」
今着ている忍装束は、どちらかというとセクシー系だもんな。
ただ女の子全員に恩賞で服を渡した後なので、選択肢は前ほど多くない。それでも女性服収集家の俺のマジックバッグには、まだ20着ほど服が入っているけどな!
白いワンピース・アイドル衣装(白+青)・村娘っぽい着物の3点を取り出す。
「可愛いのはこんな感じかな。この中から好きなのを選んでくれ」
「へーーーー!可愛いってのにも色々あるんだね!!」
マジックバッグにゴスロリもあったけど、軍にはゴスロリを来てる女の子が結構多いから今回はあえて出さなかった。
カーラもたぶん他の娘とかぶらないのを選ぶと思うんだ。
「着物とかも面白そうだけど、着るのが面倒臭そうなのよね」
「まあな。確かにマリアナなんかは毎朝苦労してるかもしれん」
「このアイドル衣装ってのにしようかな?同じ名前の服を誰かが着てた気もするけど、この色じゃなかったよね?」
「フィオリーナとキャンディーがアイドル系衣装だな。フィオリーナのはピンク色でキャンディーのは緑色だから色はかぶってないと思う」
カーラがアイドル衣装を手に取った。そしてその場で服を脱ぎ出した。
「うおーーーい!ここで着るんかい!!」
「だって、この城にアタシの部屋なんて無いじゃない?」
「まあ確かにな~。いやいや、空き部屋ならいっぱいあるぞ」
と言ってるのに、カーラは構わず忍装束を脱いだ。
どうして尾張っ娘は、こうも無防備というか明け透けというか・・・。
「この服ってどうやって着るの?わかんないから小烏丸が着せて!」
そう言うと、カーラは下着も全部脱いでしまった。
「いやいやいやいや!下着を脱ぐ必要ないやん!!」
「え~~っ!?じゃあ小烏丸が着せて!!」
カーラがニヤニヤしている。こ奴、わざと下着も脱いだな!?
そりゃまあ、眼福ではあるけど?
「しゃーねえな~!」
「にひひひっ!」
脱ぎたてで、まだ体温の残る下着をつけていく。
そして下着をつけ終わり、アイドル衣装に手を伸ばすと待ったがかかった。
「服は早いよ!まだ胸を寄せて上げてないじゃない!」
「エ~~~!?さすがにもうそれくらい自分で出来るだろ?」
「小烏丸がやって!!」
「ぐぬぬぬ・・・」
今日のカーラはどうも甘えん坊モードだなあ。
まあ本人の要望だし、どうしてもと言うならやるけどさ。
寄せて上げるには胸を直接触る必要がある。
「あんっ」
「おいこら、変な声出すな!」
「だって~~~、触り方がイヤらしいんだもの」
「いや、普通だろ!?やれと言われたからやってるのに」
それからカーラの色っぽい声に苦しめられながらも、なんとか服を着せることが出来た。正直めっちゃ疲れたぞ!
「おお~~~っ!すごく可愛いじゃない!」
「だろ?」
「でもスカートが短くてスースーするなあ・・・。ほら」
カーラがスカートをめくって、パンツを見せびらかして来た。
「えーい、やめい!」
「・・・ねえ、小烏丸」
「ん?」
「どうしてこんなに誘惑してるのに襲い掛かって来ないのよ?」
「・・・・・・え?」
「アタシって魅力無いかなあ?」
「そんなことはないぞ。俺だって色々我慢してるんだ」
「我慢なんてしなくていいのにさ」
「そうはいかん。ミスフィートさんを悲しませるような真似は出来ん」
俺だって本当は、女の子とイチャイチャしたいんだよ!
でも本能に従って行動なんかしてたら、ミスフィートさんだけじゃなく周囲の皆に示しがつかんしな。
「隊長の問題だったの!?え?隊長とお付き合いしてるとか??」
「いや、別に付き合ってるとかそういうんじゃないんだけどさ。あぁ、この際だから理由を説明しておこう」
俺の心の内を曝け出すのは恥ずかしいが、理由を説明せにゃ納得しないだろうしなあ・・・。
「えーとな、俺は昔ミスフィートさんに命を救われたことがあるんだ。それで強くなったら軍に入れてもらう約束をして旅に出た。その時俺は誓ったんだ。軍に入ってミスフィートさんを絶対に大名にしてみせると!そして俺は強くなって戻って来て約束を果たしたわけだが、彼女との距離が縮まって来るとさ、尚更絶対に悲しませることはできないと思うようになってな・・・」
「・・・・・・えーと、すなわち、隊長のことが好きなの?」
「まあ、好きっちゃ好きなんだろうけども、どちらかというと憧れなんだろな。その憧れた人を悲しませる真似なんか絶対にできないだろ」
(なるほど。これはやっかいね・・・。アタシに振り向いてもらうには、まず小烏丸と隊長をくっ付ける必要があるのかもしれない。っていうか隊長って絶対小烏丸のことが好きだと思うんだ。ということは、狙うは側室か・・・。他の男になんか興味無いんだもの。しょうがないよね?)
二人の思惑が交差する。この先どうなるのかは神のみぞ知る。
13
お気に入りに追加
1,222
あなたにおすすめの小説
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
26番目の王子に転生しました。今生こそは健康に大地を駆け回れる身体に成りたいです。
克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー。男はずっと我慢の人生を歩んできた。先天的なファロー四徴症という心疾患によって、物心つく前に大手術をしなければいけなかった。手術は成功したものの、術後の遺残症や続発症により厳しい運動制限や生活習慣制限を課せられる人生だった。激しい運動どころか、体育の授業すら見学するしかなかった。大好きな犬や猫を飼いたくても、「人獣共通感染症」や怪我が怖くてペットが飼えなかった。その分勉強に打ち込み、色々な資格を散り、知識も蓄えることはできた。それでも、自分が本当に欲しいものは全て諦めなければいいけない人生だった。だが、気が付けば異世界に転生していた。代償のような異世界の人生を思いっきり楽しもうと考えながら7年の月日が過ぎて……
【祝・追放100回記念】自分を追放した奴らのスキルを全部使えるようになりました!
高見南純平
ファンタジー
最弱ヒーラーのララクは、ついに冒険者パーティーを100回も追放されてしまう。しかし、そこで条件を満たしたことによって新スキルが覚醒!そのスキル内容は【今まで追放してきた冒険者のスキルを使えるようになる】というとんでもスキルだった!
ララクは、他人のスキルを組み合わせて超万能最強冒険者へと成り上がっていく!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
47歳のおじさんが異世界に召喚されたら不動明王に化身して感謝力で無双しまくっちゃう件!
のんたろう
ファンタジー
異世界マーラに召喚された凝流(しこる)は、
ハサンと名を変えて異世界で
聖騎士として生きることを決める。
ここでの世界では
感謝の力が有効と知る。
魔王スマターを倒せ!
不動明王へと化身せよ!
聖騎士ハサン伝説の伝承!
略称は「しなおじ」!
年内書籍化予定!
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
ド底辺から始める下克上! 〜神に嫌われ無能力となった男。街を追放された末、理を外れた【超越】魔法に覚醒し、一大領主へ成り上がる。
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
この世界では、18の歳になると、創造神・ミーネより皆に魔力が授けられる。
捨て子だったハイネは教会に拾われたこともあり、どれだけ辛いことがあっても、ミーネを信奉し日々拝んできたが………
魔力付与式当日。
なぜかハイネにだけ、魔力が与えられることはなかった。日々の努力や信仰は全く報われなかったのだ。
ハイネは、大人たちの都合により、身体に『悪魔』を封印された忌み子でもあった。
そのため、
「能力を与えられなかったのは、呪われているからだ」
と決めつけられ、領主であるマルテ伯爵に街を追放されてしまう。
その夜、山で魔物に襲われ死にかけるハイネ。
そのとき、『悪魔』を封印していた首輪が切れ、身体に眠る力が目覚めた。
実は、封印されていたのは悪魔ではなく、別世界を司る女神だったのだ。
今は、ハイネと完全に同化していると言う。
ハイネはその女神の力を使い、この世には本来存在しない魔法・『超越』魔法で窮地を切り抜ける。
さらに、この『超越』魔法の規格外っぷりは恐ろしく……
戦闘で並外れた魔法を発動できるのはもちろん、生産面でも、この世の常識を飛び越えたアイテムを量産できるのだ。
この力を使い、まずは小さな村を悪徳代官たちから救うハイネ。
本人は気づくよしもない。
それが、元底辺聖職者の一大両者は成り上がる第一歩だとは。
◇
一方、そんなハイネを追放した街では……。
領主であるマルテ伯爵が、窮地に追い込まれていた。
彼は、ハイネを『呪われた底辺聖職者』と厄介者扱いしていたが、実はそのハイネの作る護符により街は魔物の侵略を免れていたのだ。
また、マルテ伯爵の娘は、ハイネに密かな思いを寄せており……
父に愛想を尽かし、家を出奔し、ハイネを探す旅に出てしまう。
そうして、民や娘からの信頼を失い続けた伯爵は、人生崩壊の一途を辿るのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる