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第27話 ショタ演奏会
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今日も赤い髪のアイリスお姉ちゃんと青い髪のナナお姉ちゃんコンビに、串焼き肉を奢ってもらうことに成功。
そしてベンチに座った所で、手提げ鞄から秘密兵器を取り出した。
―――そう。無限マヨネーズである!
「ん??クーヤちゃん、それは何?」
ナナお姉ちゃんが、ショタの手にマヨネーズがあることに気付いた。
「ウチから持って来たの!」
左手に持った串焼き肉にマヨネーズをかけていく。
最新型のマヨネーズなので、ぶっとい星形のじゃなくて細く出て来るタイプだ。
居ても立ってもいられず、串焼き肉にかぶりついた。
「うんまああああああああああああああ!!」
やっぱりマヨは最強だぜ!!
ただでさえ美味い串焼き肉が、一段階上の美味さになりおったわ!
「ね、ねえクーヤちゃん!お姉ちゃんもそれ使ってみていい?」
「うん!」
ナナお姉ちゃんが自分の串焼き肉にマヨネーズをかけた。
俺のマヨテクをちゃんと見ていたようで、良い具合にマヨがコーティングされた。
ほう・・・、マヨ初心者にしてはなかなかやりおる。
―――そして串焼き肉を口に入れ、大きく目を開いた。タレ目だけど。
「なにこれ!?すごく美味しい!!」
それを聞いたアイリスお姉ちゃんも俺を見た。
「クーヤちゃん!アタシも使ってみていい!?」
「うん!」
アイリスお姉ちゃんも自分の串焼き肉にマヨをかけた。
ふむ・・・、よく考えたらマヨをかけるくらい別に難しくも何ともねえな。
むしろ手が大きい分、ショタよりも簡単そうにやっていた。
パクッ
「うっま!!」
どうやら二人ともマヨネーズの虜になったようで、串焼き肉を一瞬で食べ尽くした。当然ながら俺もすでに食べ終わっている。
「「もう一本買おう!!」」
ハイ、おかわり来ましたーーーーー!
◇
串焼き肉を二本も奢ってもらったので、腹はキツかったけど、お礼としてリコーダーを披露することにした。
手提げ鞄から田中くんのリコーダーを取り出す。
「ん?それは#レ<キ?」
新単語だけど笛って言ってるのかな?
「うん!毎日練習してるんだ!」
「へーーー!聞かせて聞かせて!!」
♪ピープップッピープップッピー
クエクエⅠの街の曲から始めて、Ⅱの街の曲、Ⅲの街の曲と3曲続けて演奏する。
お姉ちゃん達だけじゃなく、それ以外の人達も立ち止まってこちらを見ているのが視界に入ってしまい、少し緊張しながらも演奏を続けていく。
♪プッピップッピッピュルリリリン!
曲が終わってペコリとお辞儀をした。
「クーヤちゃん、めっちゃ上手いし!!」
「初めて聞いた曲だけど、すごく楽しい曲だったね!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチ!
おお!?
お姉ちゃん達だけじゃなく、広場にいた人達や通行人からも拍手が聞こえて来た。
うっは!ちょっと恥ずかしいぞ!
ギターを演奏したとかならまだしも、リコーダー吹いただけだからなあ。
でもなんか嬉しいな!ちゃんと練習しておいて良かった。
田中くん、どこかで見てるか?俺はやったぞ!!
そんなこんなで演奏会も無事終わり、屋敷へと帰って行った。
************************************************************
屋敷の裏で行水をした後、どうにかここで洗濯機が使えないか考える。
家の中で使うには蛇口と排水溝が必要なので諦めた。
屋敷まで水を引くなんてショタには大仕事すぎるし、排水を考えるのも大変だ。
まあどうせ毎日ここで行水をしているのだから、そのままここで洗濯をするのも、ついでのことなのですよ。
問題なのは、洗濯機の中に水を入れる方法だ。
桶を使っていちいち水を汲んでいたら時間ばっかかかってしょうがないから、一気にジョバーっと水を入れたいのです。
しかしポンプ無しで洗濯機の高さまで水を持ち上げる方法がわからない。ポンプの作り方だってわからない。
となると、洗濯機の方を下げるしかないよな?
「・・・地面を掘るか」
非常に面倒くさいけど、この先ずっと洗濯機を使えるようになるって考えたら頑張るしかないでしょう!
洗濯機を入れる穴が小川に近すぎると穴の中に水が入って来て台無しになるだろうから、少し離れた位置に穴を掘って、そこまで水を引っ張る作戦しかあるまい。
今日はもう行水した後だから汗をかくと二度手間になると思い、いつものように小川で洗濯をした。ついでに田中くんのリコーダーも綺麗に洗った。
明日から穴掘り大会だな~。屋敷にあったシャベルを持って来なきゃだ。
◇
屋敷に帰って来た。
そろそろ時間的に行けるんじゃないかと思い、アイテム召喚の位置に着く。
ヴォン!
光が雲散すると、そこには小さな箱が出現していた。
「こ、これは!!」
間違いねえ!洗濯用の洗剤だ!!
洗濯をした直後だから少しタイミングは悪いけど、大当たりといえよう。
あ、これってストックした方が良いのかな?
無限洗剤は絶対欲しい。
しかし箱を消すと、洗濯物に付着している洗剤までもが消えてしまう。
・・・・・・別に消えても良くね?
洗った後のあの匂いが消えてしまうのは残念だが、すでに汚れを落とす役目を果たしたわけだから、服に残った洗剤が消えたところで何ら問題が無いような気がする。
うん、これも無限化して大丈夫っぽいな?
不都合が起きたとしても、洗剤が出なかったと思えばいいだけのことよ。
おっと、すぐ使えるように開封しとかなきゃな。
「ストック!」
こうして洗濯用洗剤も、無限洗剤となった。
無限シリーズはどんどん増やして行きたいね!
ふ~、そろそろ気絶の時間だな。
ベッドにダイブした。
「・・・・・・あれ?」
いつもなら気絶する時間なのに視界がブラックアウトしない。
でも今、確かに魔力が減った感覚はあった。
総魔力の10分の1以下って感じだったけど。
何でこんだけしか減らんのだろう?小さい箱だったからかな?
いや、爪切りなんてもっと小さいじゃん。
でもあの時は魔力が無くなって気絶したハズだぞ?
―――その時、ショタの頭脳はまさかの答えを見つけ出す。
「・・・もしかして俺の魔力めっちゃ増えてね?」
でも何で?まったく意味が分からない。
そしてベンチに座った所で、手提げ鞄から秘密兵器を取り出した。
―――そう。無限マヨネーズである!
「ん??クーヤちゃん、それは何?」
ナナお姉ちゃんが、ショタの手にマヨネーズがあることに気付いた。
「ウチから持って来たの!」
左手に持った串焼き肉にマヨネーズをかけていく。
最新型のマヨネーズなので、ぶっとい星形のじゃなくて細く出て来るタイプだ。
居ても立ってもいられず、串焼き肉にかぶりついた。
「うんまああああああああああああああ!!」
やっぱりマヨは最強だぜ!!
ただでさえ美味い串焼き肉が、一段階上の美味さになりおったわ!
「ね、ねえクーヤちゃん!お姉ちゃんもそれ使ってみていい?」
「うん!」
ナナお姉ちゃんが自分の串焼き肉にマヨネーズをかけた。
俺のマヨテクをちゃんと見ていたようで、良い具合にマヨがコーティングされた。
ほう・・・、マヨ初心者にしてはなかなかやりおる。
―――そして串焼き肉を口に入れ、大きく目を開いた。タレ目だけど。
「なにこれ!?すごく美味しい!!」
それを聞いたアイリスお姉ちゃんも俺を見た。
「クーヤちゃん!アタシも使ってみていい!?」
「うん!」
アイリスお姉ちゃんも自分の串焼き肉にマヨをかけた。
ふむ・・・、よく考えたらマヨをかけるくらい別に難しくも何ともねえな。
むしろ手が大きい分、ショタよりも簡単そうにやっていた。
パクッ
「うっま!!」
どうやら二人ともマヨネーズの虜になったようで、串焼き肉を一瞬で食べ尽くした。当然ながら俺もすでに食べ終わっている。
「「もう一本買おう!!」」
ハイ、おかわり来ましたーーーーー!
◇
串焼き肉を二本も奢ってもらったので、腹はキツかったけど、お礼としてリコーダーを披露することにした。
手提げ鞄から田中くんのリコーダーを取り出す。
「ん?それは#レ<キ?」
新単語だけど笛って言ってるのかな?
「うん!毎日練習してるんだ!」
「へーーー!聞かせて聞かせて!!」
♪ピープップッピープップッピー
クエクエⅠの街の曲から始めて、Ⅱの街の曲、Ⅲの街の曲と3曲続けて演奏する。
お姉ちゃん達だけじゃなく、それ以外の人達も立ち止まってこちらを見ているのが視界に入ってしまい、少し緊張しながらも演奏を続けていく。
♪プッピップッピッピュルリリリン!
曲が終わってペコリとお辞儀をした。
「クーヤちゃん、めっちゃ上手いし!!」
「初めて聞いた曲だけど、すごく楽しい曲だったね!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチ!
おお!?
お姉ちゃん達だけじゃなく、広場にいた人達や通行人からも拍手が聞こえて来た。
うっは!ちょっと恥ずかしいぞ!
ギターを演奏したとかならまだしも、リコーダー吹いただけだからなあ。
でもなんか嬉しいな!ちゃんと練習しておいて良かった。
田中くん、どこかで見てるか?俺はやったぞ!!
そんなこんなで演奏会も無事終わり、屋敷へと帰って行った。
************************************************************
屋敷の裏で行水をした後、どうにかここで洗濯機が使えないか考える。
家の中で使うには蛇口と排水溝が必要なので諦めた。
屋敷まで水を引くなんてショタには大仕事すぎるし、排水を考えるのも大変だ。
まあどうせ毎日ここで行水をしているのだから、そのままここで洗濯をするのも、ついでのことなのですよ。
問題なのは、洗濯機の中に水を入れる方法だ。
桶を使っていちいち水を汲んでいたら時間ばっかかかってしょうがないから、一気にジョバーっと水を入れたいのです。
しかしポンプ無しで洗濯機の高さまで水を持ち上げる方法がわからない。ポンプの作り方だってわからない。
となると、洗濯機の方を下げるしかないよな?
「・・・地面を掘るか」
非常に面倒くさいけど、この先ずっと洗濯機を使えるようになるって考えたら頑張るしかないでしょう!
洗濯機を入れる穴が小川に近すぎると穴の中に水が入って来て台無しになるだろうから、少し離れた位置に穴を掘って、そこまで水を引っ張る作戦しかあるまい。
今日はもう行水した後だから汗をかくと二度手間になると思い、いつものように小川で洗濯をした。ついでに田中くんのリコーダーも綺麗に洗った。
明日から穴掘り大会だな~。屋敷にあったシャベルを持って来なきゃだ。
◇
屋敷に帰って来た。
そろそろ時間的に行けるんじゃないかと思い、アイテム召喚の位置に着く。
ヴォン!
光が雲散すると、そこには小さな箱が出現していた。
「こ、これは!!」
間違いねえ!洗濯用の洗剤だ!!
洗濯をした直後だから少しタイミングは悪いけど、大当たりといえよう。
あ、これってストックした方が良いのかな?
無限洗剤は絶対欲しい。
しかし箱を消すと、洗濯物に付着している洗剤までもが消えてしまう。
・・・・・・別に消えても良くね?
洗った後のあの匂いが消えてしまうのは残念だが、すでに汚れを落とす役目を果たしたわけだから、服に残った洗剤が消えたところで何ら問題が無いような気がする。
うん、これも無限化して大丈夫っぽいな?
不都合が起きたとしても、洗剤が出なかったと思えばいいだけのことよ。
おっと、すぐ使えるように開封しとかなきゃな。
「ストック!」
こうして洗濯用洗剤も、無限洗剤となった。
無限シリーズはどんどん増やして行きたいね!
ふ~、そろそろ気絶の時間だな。
ベッドにダイブした。
「・・・・・・あれ?」
いつもなら気絶する時間なのに視界がブラックアウトしない。
でも今、確かに魔力が減った感覚はあった。
総魔力の10分の1以下って感じだったけど。
何でこんだけしか減らんのだろう?小さい箱だったからかな?
いや、爪切りなんてもっと小さいじゃん。
でもあの時は魔力が無くなって気絶したハズだぞ?
―――その時、ショタの頭脳はまさかの答えを見つけ出す。
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