創造神

てふ102

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守護神はその言葉をきいて笑った。そして、「頑張ろう」と返事をした。数秒間、何とも言えない沈黙が流れる。
「…ずっと考えてたんだけど、俺の守護はどこまで行うべきなんだろう。」
守護神が突然そう言った。その意味は次の言葉で自分にも理解出来た。
「AIは俺の守護対象なのかどうか。俺は今まで創造神の創った命と、一緒に星に創った型枠を守ってきた。そこに、命を苦しめる、創造神が創っていない型枠が出来た。でも、その型枠も星にあるものに代わりはない。俺はその型枠を守らなくてもいいか?」
お願いをするようにこっちを見る。基本命に関することの決定権は自分にあるが、“それ”をするのはもしものことを考え、最高神様にも言っておいた方が良いかもしれない。
「自分一人では決められないな。…最高神様にもきいてみよう。」
「え、でも、いや…もし駄目だったとき、AIをその…壊すのは神々に反すると判断されたら、もう守護神ではいられないかもしれません…」
その言葉に守護神がうろたえたように応える。守護神と最高神様は守護神が神となるとき以来関わりがなかったのだ。そして、相手が最高神様であればそれはなおさらだろう。しかし、
「大丈夫だ。守護神が十分神らしい、それ以上とも言える。神の立場を剥奪すると言われることはないだろうし、もしそう言われても私がそうはさせない。」
そう答え、守護神に笑って見せた。守護神は何も言わなかったが、少しだけまだ不安そうだった。目を閉じ、最高神様へ連絡をする。





-最高神様、恐れながら突然の連絡をお許し下さい-
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