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中1の時、カラーと白黒の感覚の違いを意識しないと悲惨だと気づいた

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色があると、色味に感覚が惑わされて明暗が違って見える!
赤、黄、肌色などの暖色系は実際の明度より明るく、青や緑などの寒色は暗く感じます。

バルール(ヴァルール)/色価というやつ。バリュー(価値)...


バルールとは色の三要素の「明度、彩度、色相」と絵の空間のやり取りが合ってるか。
明度、彩度、色相のどれかが現実とは異なっていても他の要素が補完すればバルールのバランスは取れたりします。
バルールが合っていないと白黒にした時に「あれ?」ってことになります。

この感覚は元々持っている人もいれば苦手な人もいますが、意識することと経験で補えます。
 

中1の時に購読していた月刊学習誌に漫画イラストの投稿コーナーがありました。同じ歳の子達の絵。
ある絵が気になりました。アニメの可愛いキャラが元気に笑っている絵でした。

色鉛筆によるカラー塗りでしょう。しかし白黒印刷によって残酷なほど酷い見映えになっていました。
肌は真っ黒に近く、色の塗りムラが激しい。明度差が似通ってしまったために何が描いてあるのか判らない部位が多い...
描いた人は掲載されて嬉しくても、その白黒の有り様に驚いたかもしれません。

この頃はまだバルールという言葉は知らなかったけれど、カラーと白黒の感覚の違いを意識しないと悲惨だと、バルールの把握の必要性に気づきました。


画像1を見ると、白黒では肌色が意外に暗く見える。目の白眼の明るさが目立つ。唇が目立たない。服の青が意外に明るい。肌の塗りむらの明度差が目立つ...


画像2は、白黒の方が肌が薄暗く、全体的に明暗の差/メリハリが弱く見えませんか?
でもカラーのを見ると肌は十分に明るいし、明暗のメリハリは適度にある。
なので、もっと肌を明るく、明暗をキツくしたら、白黒では良くても、カラーにした時にはどぎつくて見映えの良くない絵になるかもしれません。


白黒にした時に明暗のバランスやメリハリが良いように描けば良いかというと、そうとも限らない...

これが色があると無いとの見え方の感覚の違い。
難しくも面白いものですね。


絵の仕事では時々、カラーだった絵が白黒化されて再利用される時があります。白黒になって「あれぇ!💦」って事態は避けたい。
それに白黒にした時に変な絵はカラーでもちょっとダメだったりします。
バルールの感覚はけっこう大事かもですね。

(了)
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