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伊豆半島の特殊な花。
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私は東海道線熱海駅まで行き、それから伊東線で伊東駅まで向かった。
「凄い。ここが伊東駅なんだ。」
「あぁ、ここが伊東駅だよ。で、琴音。貴様は何処に行きたい。」
「そりゃ。なぎさ公園だよ。」
「そうか。確かになぎさ公園はさわやかな海らしい琴音に似合っている公演だね。」
私は俊太と共に伊東駅に降りた後、これからなぎさ公演へとむかった。
そしてなぎさ公園へと向かう中であるお土産が目に着く。
「ねぇ。俊太。このお土産は何?」
「これは伊豆名物の『くさや』だ。食べると口臭が強く出るくらいの匂いがするぞ。」
「ふぇ。これが臭いの。」
「あぁ、滋賀の鮒寿司や韓国のホンオ・エイが臭いと言われているが、試しに俺が匂いを嗅いで見せるから。」
「ふ~ん。」
といいながら、俊太は『くさや』の匂いを嗅いだ。
「うぇ~。酒好きおっさんの下呂の臭いだ。」
「えぇ~。そんなに臭うの~。」
「ゲホゲホッ。まるで田虫に指された痛みだ~。」
「うぅ~。何が言いたいのか分からないよ~。」
「おやおや。お兄ちゃんが臭いとはね。」
私はあまりにも臭う『くさや』の臭いに私は少し驚愕した。
「じゃぁ、嬢ちゃんも少し嗅いでみな。」
試しに私も『くさや』の臭いを嗅いでみた。
すると…、
「うぇ~。短パン男の下足の匂いだ。」
バタンッ。
私はあまりにも臭い匂いに少し一時的に気絶してしまった。
こんなに臭かったとは思わなかった。
*********
それから気を取り戻した私達は、これからなぎさ公園に向かっていった。
「ここがなぎさ公園か。」
「うん、広いし。凄く海が見えて極楽だ。」
「そうか。琴音はこんな公園が好きなんだね。」
「うん、潮風があるから凄く気持ち良い。」
私はこの潮風とふかふかの芝に凄く眠くなってくる程、気持ちが良かった。
そして、私は眠ってしまった。
**********
「おーい。起きろ。」
「ふぇっ。私は眠ってしまったのか。」
私は流石に起きてしまい、暫く花を見る事にした。
その花を見ると凄く綺麗で赤くて情熱的だった。
「赤くて綺麗な花だね。」
「あぁ、そうだね。」
私はこの花を見て凄く良い花なので少し見続ける事にした。
すると…、
―――あなたは、死なせて困る女性だ。その花と一体化して私と一つになって共にすごそう。
「えっ。」
「どうした。琴音。」
私はその声に凄く驚いたが、俊太には聞こえなかった事に驚いた。
「琴音。私を根からとって…。」
「了解。」
私は少し驚きながらその花を根から取り出した。
「じゃぁ、私と一つになろう。」
「えっ。」
私は突如、その花の光に呑まれて一瞬、眼がおかしくなった。
「えっ。」
「琴音。大丈夫だったか。」
「うん。大丈夫だよ。私は何も違和感がない。」
「そうか。」
私はその花が私の身体に何も異常がない状態で少し驚いた。
しかし…、
「琴音。さっきの花は何処にいった?」
「花がないね。」
私はその花を見てそれから私は非常に何かあったのか分からなかった。
すると…、
―――琴音。アンタのお腹の中で私はこれから生き続ける。私はアンタの悪玉菌と癌細胞を栄養にして生き続ける。だから大丈夫だよ。
私はその話を聞いて、少し安心し、少し感動した。
「琴音。何で泣いているんだ。」
「私は、花の気持ちが分かった気がした。私とお花が1つになった事でその花は私を必要としていると思うと凄く泣いてしまうな。」
「そうか。なら、ベンチで少し休もうか。」
「うん。」
私は少しベンチで座りながら、私は少し安心した。
すると…、
「ねぇ。俊太。鞄の中が弟の下足の臭いがするけど、なんなの?」
「あぁ、『くさや』が入っていた。臭う。」
「いえ。下足の臭いはもう勘弁です。」
私は流石に下足の臭いはもう勘弁なので、『くさや』はもうやめて欲しいと感じた。
―――ふふっ。『くさや』が下足の臭いで嫌がるアンタの顔が可愛いね。私は嬉しいよ。
「もう。恥ずかしいから言わないで…。」
流石の私も恥ずかしいからこれ以上は言わないで欲しいと感じた。
「でも、あの赤い花は、不死花と呼ばれ、とりついた人間の病気を栄養にして生き続ける花だよ。」
「つまり、私の腸内に…。」
「そう。琴音のお臍とお腹の中に不死花が宿り、種になって腸内で再び咲いて、徐々に増えて行きながらアンタは完全な不死の人間になるんだ。」
「えぇ~。」
「うん。お腹の中をツンツンすると元気なお腹で良い。」
「俊太。人のお腹で遊ばないでよ~。」
「でも、反撃したら『くさや』をにおわせるから。」
「はっ。はい。」
私は俊太にいくら反撃しようとも『くさや』の臭いは勘弁なので、反論する事はしなかった。
―――ふふっ。あんた達は中の良いカップルだね。琴音私はアンタの病原菌を吸収して生きるから自殺などは許しませんよ。
「うそ。つまり女子高生の姿のままで生きろって事~。」
「ふふっ。面白いな。琴音。」
「俊太も変な事言わないでよ。」
あまりの恥ずかしさに私は興奮したが、周りがあまりにも夫婦漫才の様に見えて私は更に恥ずかしく感じた。
でも、不死花に寄生されて以降、私は以前よりも遥かに元気で皆に運気を呼ばせる女神になった。
どうやら、不死花は女の子にしか寄生しない花で、選ばれた女の子にしかその声は聞こえないらしい…。
「凄い。ここが伊東駅なんだ。」
「あぁ、ここが伊東駅だよ。で、琴音。貴様は何処に行きたい。」
「そりゃ。なぎさ公園だよ。」
「そうか。確かになぎさ公園はさわやかな海らしい琴音に似合っている公演だね。」
私は俊太と共に伊東駅に降りた後、これからなぎさ公演へとむかった。
そしてなぎさ公園へと向かう中であるお土産が目に着く。
「ねぇ。俊太。このお土産は何?」
「これは伊豆名物の『くさや』だ。食べると口臭が強く出るくらいの匂いがするぞ。」
「ふぇ。これが臭いの。」
「あぁ、滋賀の鮒寿司や韓国のホンオ・エイが臭いと言われているが、試しに俺が匂いを嗅いで見せるから。」
「ふ~ん。」
といいながら、俊太は『くさや』の匂いを嗅いだ。
「うぇ~。酒好きおっさんの下呂の臭いだ。」
「えぇ~。そんなに臭うの~。」
「ゲホゲホッ。まるで田虫に指された痛みだ~。」
「うぅ~。何が言いたいのか分からないよ~。」
「おやおや。お兄ちゃんが臭いとはね。」
私はあまりにも臭う『くさや』の臭いに私は少し驚愕した。
「じゃぁ、嬢ちゃんも少し嗅いでみな。」
試しに私も『くさや』の臭いを嗅いでみた。
すると…、
「うぇ~。短パン男の下足の匂いだ。」
バタンッ。
私はあまりにも臭い匂いに少し一時的に気絶してしまった。
こんなに臭かったとは思わなかった。
*********
それから気を取り戻した私達は、これからなぎさ公園に向かっていった。
「ここがなぎさ公園か。」
「うん、広いし。凄く海が見えて極楽だ。」
「そうか。琴音はこんな公園が好きなんだね。」
「うん、潮風があるから凄く気持ち良い。」
私はこの潮風とふかふかの芝に凄く眠くなってくる程、気持ちが良かった。
そして、私は眠ってしまった。
**********
「おーい。起きろ。」
「ふぇっ。私は眠ってしまったのか。」
私は流石に起きてしまい、暫く花を見る事にした。
その花を見ると凄く綺麗で赤くて情熱的だった。
「赤くて綺麗な花だね。」
「あぁ、そうだね。」
私はこの花を見て凄く良い花なので少し見続ける事にした。
すると…、
―――あなたは、死なせて困る女性だ。その花と一体化して私と一つになって共にすごそう。
「えっ。」
「どうした。琴音。」
私はその声に凄く驚いたが、俊太には聞こえなかった事に驚いた。
「琴音。私を根からとって…。」
「了解。」
私は少し驚きながらその花を根から取り出した。
「じゃぁ、私と一つになろう。」
「えっ。」
私は突如、その花の光に呑まれて一瞬、眼がおかしくなった。
「えっ。」
「琴音。大丈夫だったか。」
「うん。大丈夫だよ。私は何も違和感がない。」
「そうか。」
私はその花が私の身体に何も異常がない状態で少し驚いた。
しかし…、
「琴音。さっきの花は何処にいった?」
「花がないね。」
私はその花を見てそれから私は非常に何かあったのか分からなかった。
すると…、
―――琴音。アンタのお腹の中で私はこれから生き続ける。私はアンタの悪玉菌と癌細胞を栄養にして生き続ける。だから大丈夫だよ。
私はその話を聞いて、少し安心し、少し感動した。
「琴音。何で泣いているんだ。」
「私は、花の気持ちが分かった気がした。私とお花が1つになった事でその花は私を必要としていると思うと凄く泣いてしまうな。」
「そうか。なら、ベンチで少し休もうか。」
「うん。」
私は少しベンチで座りながら、私は少し安心した。
すると…、
「ねぇ。俊太。鞄の中が弟の下足の臭いがするけど、なんなの?」
「あぁ、『くさや』が入っていた。臭う。」
「いえ。下足の臭いはもう勘弁です。」
私は流石に下足の臭いはもう勘弁なので、『くさや』はもうやめて欲しいと感じた。
―――ふふっ。『くさや』が下足の臭いで嫌がるアンタの顔が可愛いね。私は嬉しいよ。
「もう。恥ずかしいから言わないで…。」
流石の私も恥ずかしいからこれ以上は言わないで欲しいと感じた。
「でも、あの赤い花は、不死花と呼ばれ、とりついた人間の病気を栄養にして生き続ける花だよ。」
「つまり、私の腸内に…。」
「そう。琴音のお臍とお腹の中に不死花が宿り、種になって腸内で再び咲いて、徐々に増えて行きながらアンタは完全な不死の人間になるんだ。」
「えぇ~。」
「うん。お腹の中をツンツンすると元気なお腹で良い。」
「俊太。人のお腹で遊ばないでよ~。」
「でも、反撃したら『くさや』をにおわせるから。」
「はっ。はい。」
私は俊太にいくら反撃しようとも『くさや』の臭いは勘弁なので、反論する事はしなかった。
―――ふふっ。あんた達は中の良いカップルだね。琴音私はアンタの病原菌を吸収して生きるから自殺などは許しませんよ。
「うそ。つまり女子高生の姿のままで生きろって事~。」
「ふふっ。面白いな。琴音。」
「俊太も変な事言わないでよ。」
あまりの恥ずかしさに私は興奮したが、周りがあまりにも夫婦漫才の様に見えて私は更に恥ずかしく感じた。
でも、不死花に寄生されて以降、私は以前よりも遥かに元気で皆に運気を呼ばせる女神になった。
どうやら、不死花は女の子にしか寄生しない花で、選ばれた女の子にしかその声は聞こえないらしい…。
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